コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

あたしのボーイフレンドは神様
日時: 2011/03/27 21:04
名前: 彩 (ID: fS3ho1RJ)

.






   あなたは神様を信じますか?



   もしも神様があなたの前に
   現われて一緒に生活する事に



   あなたはどうする?




   ——あたし?




   あたしなら喜ぶかな、
   何でだと思う?



   それはあたしのボーイフレンドは





   神様だからだよ









.

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9



Re: あたしのボーイフレンドは神様 ( No.36 )
日時: 2011/04/03 13:12
名前: 中嶋 優 (ID: QxM43kDI)

とってもいいお話です!!

泣きそうになりましたww

Re: あたしのボーイフレンドは神様 ( No.37 )
日時: 2011/04/03 13:46
名前: 彩 (ID: fS3ho1RJ)

      後書き



あたしのボーイフレンドは神様の小説を読んでる読者の皆さんへ、

最後に芽衣はアレスの記憶が無いという風な演出をしました、

モデルは『千と千尋の神隠し』がモデルです。

最後にハクと別れる際にパンフレットに両親を再びトンネルに出て、

車に乗ろうとする前にトンネルに後ろを振り向くシーンで、

不思議の町での記憶が忘れてるだけで思い出せないとの供述がありました。

それと同じで芽衣とアレスは人間と神様で寿命も違います。

芽衣は例えると花のように早く散り、アレスは永遠に生き続けます。

ですので例え恋に落ちても所詮寿命も立場も違うので叶えられません。

が記憶を失っても恋というのは奇跡を起こし、アレスが残していった、

桜の栞はたしかに二人が好きになったという証拠が残されてますね。

日常生活を通し素敵な神秘的体験というテーマで書きました。

では、また新しい小説を書く際もよろしくお願いしますね。





彩より。






.

Re: あたしのボーイフレンドは神様 ( No.38 )
日時: 2011/04/03 13:55
名前: とぅいら (ID: x9loXZsD)

>>彩ちゃん

ほんとに最後までおつかれさまでした!
なんと!新作ですか?!楽しみだなぁ^^
期待して待ってるので頑張ってくださいな(`・ω・´)キリッ

Re: あたしのボーイフレンドは神様 ( No.39 )
日時: 2011/04/03 18:14
名前: 彩 (ID: fS3ho1RJ)

      とぅいら


    番外編もあるから、
    油断は大敵だからね笑
    



.

Re: あたしのボーイフレンドは神様 ( No.40 )
日時: 2011/04/03 19:32
名前: 彩 (ID: fS3ho1RJ)






人間をあんなに愛したのは今まで生きてきた間で初めての事だった。

俺の人生は簡単に言えば『迫害』されてきた人生だった。

具体的に親も周りの神々も人間共も全て俺を嫌い俺の『敵』だった。

実の父親であるアイツは家庭も構わず浮気し放題で母親のあの女を怒らせ、

しかもその浮気相手の子供、つまり、俺の異母兄弟たちは優秀だから、

ヒステリーになるは、俺を見るなり『オリンポスのクズ』と言うは、

本当にウンザリして……、悲しいだけの日々だったな。

その上、人間には全くデタラメの神話を作られるとか最悪人生だよ。

だけど、ローマ帝国が出来た時から全ては変わった。

こんな貴族みたいに外見ばかり気にする奴等の居る国なんかいたくない、

俺は引きとめようとするアイツは周りの神々を見捨てローマに渡った。

ローマは短い間だったけど、確実に冷たい境遇で歪んだ性格を直した。

だから、ローマが滅んだ時に迎えに来たアイツを見て心底ゾッとした。



—— また、あの生活に戻る



そんなの嫌だ。幸せを見つけたのにあんな奴等の所為で壊されるのは、

優しい振りして外見や世間の為に引き取りに来た奴等なんか知らない。

差し伸べたアイツの手を払いのけ、その場を逃げた。

逃げて逃げて何千年という時を各国を逃亡しながら暮らし続けた。

そこの国に住む神々も俺に早くギリシャに帰るように言ってきたけど、

あんな所に帰るくらいなら、死んだ方がマシだ。

他の神々も『心配しているわ』とか『心底後悔しているぞ』とか言うが

俺の何もひとつも分からない奴等に言われても、どうだって良い。

それらを全て無視して俺は今日という日を生きていた。

それでフランスという国を離れる事になった。

理由は何故ならアイツが俺を探しているという情報が来たからだ。

次は何処に行こうか、と悩んだがヨーロッパ全土は全て住みついた。

何処に行っても見つかるのは時間の問題だ。

それで偶然テレビを付けたら特集で『日本』という国の特集だった。

日本。たしか八百万の神々や他の外国の宗教の仏教を上手く取り入れた

稀な国だと誰かが言ってたな。

もう、良いや。此処にするか、どうせアイツ等も分からないだろうし。

ヤケクソで『日本』という国に決まった。

そこで適当に『学校』という場所に上手く騙して通う事になった。

そこで出会ったのが『鈴川芽衣』だった。

最初は生きている生気というものが生きてるのに感じられなかった。

一目で昔の俺だと分かった。

そこから気になり始めた。

それできも試しの時に遂にアイツに見つかった。

無理やり来たくも無い『オリンポス』に連れて来られた。

正直これほどまでに殺意を覚えた事は無かった。

神は人間に正体を知られたら、もう二度とその人間に会えない。

その人間も俺との記憶が消されるからだ。

部屋に戻らされていた俺は密かに泣くが、もうすぐ芽衣とは別れだ。

だから、日本の神にあって桜を貰い、押し花にして栞を作った。

芽衣に渡す。




「例え俺に恋愛感情を持ってなくとも、これだけは持っていて」




だから春休みが終わり始業式が終わった時に芽衣がくれたネックレスが

永遠に生きる俺に淡い恋ながら、大切な宝物になった。

例え記憶が無くとも、また生まれ変わり何処かで会えると良いな。

最後に別れる前にお前はこう呟いたよな。






「あたしの……ボーイフレンドは、神様…だね」







さよなら、芽衣。

生まれ変わる時にまた巡り逢えるならまた逢おうな。

願わくば記憶がなくとも、あの栞が持ち続けられるように……











Fin


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9



この掲示板は過去ログ化されています。