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オレの周りの殺人鬼たち
日時: 2011/04/05 11:04
名前: ヒマワリ (ID: hg1Gx/0a)

ハジメマシテ!!

ヒマワリと申しますw

えぇと、これから書くのは題名にしては怖くないタイプの小説です。

書き下ろし・・・。というか、思いつきで書きます。

どうか温かい目で見守ってください!!


★お客様★

無音サマ♪とぅいらサマ♪月読 愛サマ♪みかんサマ♪杏サマ♪

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Re: オレの周りの殺人鬼たち ( No.19 )
日時: 2011/04/01 17:54
名前: ヒマワリ (ID: 8HM4KmaQ)

★第二章★ ③

 
 なんてことを考えて油断していたオレがバカだった。今だからそう言えるのかもしれない。一週間後のオレ、過去を振り返ってる今だからこそ。

 授業中も隣の席でそわそわしていたオレに向かって微笑み続けていた桜丘から殺気が消えることなんてないのだ。オレが何したかもわからないが。
 
 ナイフを向けられることもなく無事全ての授業を終えて今は放課後。カバンに教科書やら空の弁当(注:オレは今日昼飯を食べていない)やらを詰め込んでさて教室から出ようとしたときだった。
 ソレは唐突にやってきた。

 「待って。小金井君。」

 その声を聞いた瞬間、身体中が凍りつくような感じがした。突然足が動かなくなる。振り向きたくもないのに、自然と反射神経で振り向いてしまう。
 桜丘だ。両手でナイフを握り、かわいらしく笑って刃先をオレに向けた。かわいいんだか怖いんだかわからない。

 「殺したいことがあるの。」
 「・・・。そこは、『話したいこと』じゃないのか?」
 「あっ・・・。」

 桜丘は恥ずかしそうに顔を赤らめてうつむいた。が、スグに立ち直ると何も移さない黒いビー玉のような瞳をオレに向け、静かに言い放った。

 「小金井君を殺さないと、先を越されちゃうの。世界が変わるの。ソレはいけないの。」

 意味がわからない。世界が変わる?さっきも言ってたよな。

 「説明・・・したほうがいいのかな?」
 「あたりまえだろ!わけわかんねーよ。」

 オレの怒鳴り声に驚いたのか、桜丘は「ひっ」と小さな悲鳴を上げると、ぎゅっと目をつぶって縮こまった。おいおい、殺人鬼にしてはビビりすぎだろ。
 しばらくして、教室の沈黙が濃くなってきたところでオレは気づいた。 

 他の生徒はどこに行った?

 「みんなはとっくに帰ったよ・・・。小金井君ったら、すっごいボーっとしてたから、チャンスかと思って待ってたの・・・。」
 「コレが殺人目当てでなければなー。」

 それから桜丘は非常にゆっくりと話し始めた。

 「えっと、まず、私たちは殺し屋なの。えーと、ヒットマン?で、殺し屋はチームに分かれてて、たくさんいるの。たくさん。で、チーム間でいろいろ争ってて、どのチームがたくさんの人を殺せるか・・・。っていうんだけど。私たちのチームは最弱で、もっとたくさん殺さないと私たちのチームがなくなっちゃうの。」

 なんだかよくわからないが、族の反映みたいなものか?
 桜丘は一度深呼吸してから話を続ける。

 「それで・・・。私たちが殺さなきゃいけない人数は1000人。」
 「1000人!?」
 「そう。そうしないとつぶれちゃうから。つぶれたチームは他のチームに殺されるの。決まりなの。でもただ殺せばいいってわけじゃない。」

 桜丘の目がオレの目と合う。
 
 「そこでオレが出てくるわけだな?」
 「そう。」
 「何でオレなんだ?」
 「1000人目の選ばれし『小金井』だから。」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??
 選ばれし勇者ではなく、選ばれし小金井??

 「この世界の全ての『小金井』の中から、抽選で選ばれた1000人を殺す。それが今の争い。こんな苗字ってあんまりいないから。・・・。『佐藤』とか『鈴木』みたいに。」

 抽選って・・・。そりゃないだろう。せめて何か景品をつけてほしいね。テレビとか。

 「選ばれた小金井をどのチームがたくさん殺せたかで勝利が決まる。私と先生は同じチームなの。そしてあなたは選ばれた『小金井』。私たちの100人目・・・。」

 考えてみるとグロイもんだ。こんな近くにいる可憐な少女が99人もの命を奪ってるなんて。いや、それ以上かもしれないな。
 何てことをのんきに考えている暇はなかった。桜丘の手元で鋼が光る。

 「!!」
 
 気づいたときにはオレの首のすぐ脇を、冷ややかな冷気を帯びたナイフが通って後ろの壁に突き刺さっていた。ナイフの柄は桜丘の手によってしっかり握られている。

 「・・・。しとめ損ねた。」

 ポツリ、とつぶやいたその声にはずっしりとした重みがあるような気がした。ヤバイ、これは本気でヤバイ。
 そんなときだった。

 ガララララッ

 「あーったく、何でおれがあんな奴のために忘れモン取りにもどらなきゃなんねーんだ・・・。あれ?」

 救世主が来た。

 「三芳っ!!た・・・助けてくれ、桜丘が・・・。」

 救世主兼超変態の三芳の目の色がグングン変わっていく。
 三芳、もうこいつは女神なんかじゃないぞ。死神だ。

 「・・・。桜丘・・・だったか?お前だったとはな・・・」
 
 三芳の声が一段と大人っぽく聞こえる。鋭い視線を桜丘に向けて舌打ち。何だ?何だこの状況は。何が起こっている?

 「三芳君・・・。そうか、あなたも同じ所属だったの・・・。」
 「同じ所属!?じゃぁ三芳、お前も・・・。」

 三芳はいつものような気持ち悪い笑いではなく、不気味な笑いをオレに見せて、言った。

 「ソイツをよこしな。そいつはおれが殺すんだよ。」 





               ♪ 第二章 続♪
 

Re: オレの周りの殺人鬼たち ( No.20 )
日時: 2011/04/01 17:56
名前: ヒマワリ (ID: 8HM4KmaQ)

♪ 杏サマ♪

 初コメありがとうございます!!
 
 はい、ぜひまた見に来てください♪

 更新遅いですがよろしくお願いします!!

Re: オレの周りの殺人鬼たち ( No.21 )
日時: 2011/04/01 18:02
名前: とぅいら (ID: x9loXZsD)

おぉっ?!まさかの展開!やっぱり面白いですね(`・ω・´)キリッ
いつもワクワクしながら更新待ってますが予想を軽く超えられてさすがだなーと思って読ませてもらっています

ほんと素敵な小説を毎回ありがとうございます

Re: オレの周りの殺人鬼たち ( No.22 )
日時: 2011/04/02 12:03
名前: 杏 (ID: b1TZiT7s)
参照: http://ikutatouma

三芳君までソッチの人間だったんですね!!

Re: オレの周りの殺人鬼たち ( No.23 )
日時: 2011/04/02 16:09
名前: みかん (ID: 6XYZBRhc)

お、更新したね。
超おもしろいよ(^^♪)
これからもファイト〜!!うちもマンガ描いてるよ〜。
出来たらまた見せるね〜


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