コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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〜*日替わり執事*〜【第15話更新】
日時: 2012/06/04 09:53
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
参照: 主人公(女子)に男子複数のシチュですw私の大好物だったりします

初めまして&こんにちは!コメディライトで小説を書いています、棋理と言います。
うん、書きすぎだよね。でもね、私の妄想は止められn((
大丈夫です、ちゃんと書きます。私が書いている小説『オタクな生徒会長は絶好調!?』が、もうすぐで完結します。なので、新しい長編を書こうかなと思ってまして……それで妄想した結果が、これです。もう一つ書いている『*田中さん家の日常*』は短編集なので、ゆる〜く書いて行きたいと思っています。

さて、最初に言っておきます。この小説は『脳内妄想垂れ流し』です。
なので私の趣味全開です。乙女ゲーム的展開大好きです。主人公(女子)に対して男子複数のシチュエーションが、大好物です。それでもいいのなら、どうかお付き合いください。


〜注意事項〜
1 荒らし、チェンメなどはお断りです。
2 スレ主が嫌いな人はお帰り下さい。
3 べ、別にコメントが欲しいとか思ってないからね!……うそです、めちゃ欲しいです。
4 更新亀より遅い。
5 ちょっと刺々しい言葉は苦手です。


〜目次〜
目次【>>0
登場人物【>>1
プロローグ【>>2

第1話【>>3】 第11話【>>31
第2話【>>6】 第12話【>>34
第3話【>>8】 第13話【>>41】 
第4話【>>11】 第14話【>>45
第5話【>>13】 第15話【>>51
第6話【>>14
第7話【>>17
第8話【>>21
第9話【>>25
第10話【>>26

『参照○○突破記念記事』
・参照100突破記念SS>>39
・参照200突破記念SS>>48



〜*お客様*〜
・紗夢羅様
・沙由莉様
・ショコラ様
・花蓮様
・麻優様
・初音カノン様

〜*他に書いている作品*〜
コメディ・ライト
『オタクな生徒会長は絶好調!?』
『*田中さん家の日常*』

二次小説(映像)
『ずっと、隣にいますから』イナイレ夢小説


温かく見守ってくれると嬉しいです^^

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Re: 日替わり執事【登場人物更新】 ( No.2 )
日時: 2011/08/18 15:25
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: KoVjVisw)

〜プロローグ〜

月曜日にあの人の優しいぬくもりを受けて。

火曜日に彼と楽しくじゃれあって。

水曜日にあの人のちょっと怖い説教を受けて。

木曜日に彼と美味しいお茶をする。

金曜日にあの人の偽りのある愛を受けて。

土曜日、日曜日にみんなの賑やかな話し声を聞く。

そのたびに私は一人じゃないって思えてくる。

これは私と5人の執事さん達のお話。日替わりで来てくれる執事さん達。



————あなたは誰がお気に入り?

Re: 日替わり執事【登場人物更新】 ( No.3 )
日時: 2011/08/18 21:49
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: KoVjVisw)

第1話『日替わり定食は種類も豊富でとても美味しいの法則』

「では娘よ、また365日後に会おう」
「一生帰ってくんな」

今日で何回目のやりとりだろう。そろそろ疲れてくる。私はこっそりと溜息をつくと、目の前にいるお父様を呆れるように見た。
 空港に来てから既に30分以上過ぎている。その間にこのやりとりは数え切れないほどした。

「仕方がないだろう?久しぶりの旅行なんだし、羽を伸ばしたいじゃないか」
「だからといって、1年も帰ってこないつもりですか」
「大丈夫。私の愛おしい娘を1年も放っておく訳ないだろう?きちんと手紙を送るよ」

つまりそれはほとんど野放しにしていることと、同じじゃないだろうか?
 ここまでの話を整理すると……。時間も金銭的にもかなり余裕のある私の両親は、365日という超長期的な旅行に行く。そそいて、その際に家に居る使用人さん達も全て連れて行くというもの。それは問題ない。既に私は17歳だし、いつも家のことをやってくれている使用人さん達にも羽を伸ばしてもらいたい。けれど問題は———

「なんで5人も執事が来るんですか!!」
「1人じゃ大変だろう?」
「そんなことありません。第一、私は普通の一人暮らしがしたいんです」
「だから普通の一人暮らしは一家に一人執事だろ?」
「それは普通じゃありません!」

5人も執事が来るということ。しかも日替わりで。「執事協会」なるものから来るらしいけど、詳しいことはまったく聞かされていない。そもそも「執事協会」というのは、執事の育成から派遣までする協会らしい。そしてその創立者は私のお母様——花屋敷桜子だ。ちなみにいうと、私のお母様は腐女子……もとい貴腐人だ。少女趣味からアニメ・マンガ・BLから執事まで、全てにおいて精通している。……そんな母親を持つ私の気持ち、いくらか分かる人がいるだろうか。

「しかも何ですか日替わりって」
「日替わり定食は種類も豊富だし、美味しいだろ?それの法則だ」
「すみません、私一応アメリカの大学を飛び級で卒業しましたが、そんな法則初めて聞きました」
「そうか、姫華は日替わり定食を食べたことがないのか。よし、それじゃあ今度お父様が連れて行ってあげよう」
「話を逸らすのはやめていただきたい!!」

は、話がかみ合わない。……そういえば私の両親は、本当に扱いにくいということを忘れていた。当然一筋縄ではいかない。私は意を決してお父様に詰め寄る。

「ですから、日替わり執事とはいったい何なんですか!」
「その名の通り、1週間日替わりで家に来る執事のことだ」
「そんなに簡単な説明だったら、最初から言ってください!!」

面倒くさい両親に、私は今度こそあからさまに溜息をつく。

「あぁ、そうそう。母さんから手紙だ」
「手紙?」

お父様から受け取った手紙には、既に2日前からアメリカで先に羽を伸ばしているであろう母親の文字が書いてあった。



私の愛おしい娘、姫華へ。
 今お母さんはアメリカに来ています。けれどアメリカではア○メイトもゲ○マーズにもいけません。正直言って、寂しいです。母さんは早く萌えを吸収したいです。
 話は変わりますが、お父様から執事のことは聞きましたか?お母さんが設立した「執事協会」から、優秀な執事を5人選びました。その人達に日替わりで来てもらうのです。大きいお屋敷で1人ぼっちは寂しいでしょう?だからお母さんとお父さんのせめてものお詫びです。旅行に連れて行ってあげられなくて、ごめんね?アメリカの大学を飛び級で卒業したのに、まだこっちの高校に通いたいなんて姫華が言わなければ、一緒に連れて行ってあげられたのに……。そう言ったからには、勉学や友達との関わり合いに励むのよ?それがお母さんとの約束です。
 じゃあ、今から別荘での〜んびり楽しみます。
あなたのお母様より
P.S.
 執事さんってけっこうイケメンなのよねぇ。……ふふっ、帰ってきたらどんなことがあったのか、教えてね♪    



「…………」

しばらく立ち尽くす。相変わらず脳天気なのが文面からも読み取れる。

「では、お父さんも行くか」
「あ、行ってらっしゃい」

お父様の声に、私は背筋を伸ばす。いくら面倒な親だからでも、やはり1年間会えないと思うと少し……いや、かなり寂しい。けれど私も花屋敷財閥の娘として、こんなところでしんみりしてはいけない。そう思うと、自然と背筋が伸びる。

「お気をつけて」
「ああ、お前も体に気をつけるのだぞ」

正直言うと、日替わり執事について問い詰めたいところだけど……。まぁいいか。
じきに会えるんだし。そしてお父様は搭乗口へと向かった。



後になって思うのだけれど、もう少し執事さん達について聞いておけば良かったと後悔した。


Re: 日替わり執事【第1話更新】 ( No.4 )
日時: 2011/08/19 09:44
名前: 紗夢羅 (ID: PR3Fak4z)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode

棋理sの新作と聞いて飛んできました紗夢羅ですっ!

おおおおっ!!執事殿ではありませぬかっ!
何ですかこの究極萌設定は・・♪

更新楽しみにしておりますっ

Re: 日替わり執事【第1話更新】 ( No.5 )
日時: 2011/08/19 10:22
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: aicm.51Q)

ありがとうございます^^

趣味全開ですよねwまさに今脳内で繰り広げられている萌えシチュですw
気に入っていただけたら嬉しいです^^

Re: 日替わり執事【第1話更新】 ( No.6 )
日時: 2011/08/19 16:43
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: aicm.51Q)


第2話『お嬢様はつらいよ』

「はぁ……」

家までの道のりが異様に長く感じる。黒塗りの大きな送迎用の車の中で、私は溜息を繰り返す。運転手さんは気を遣って、特に話しかけてはこない。そのことに妙に安堵感が募る。お父様は運転手さんだけは置いていったみたいだった。それもそれでどうかと思うのだが、この運転手さんは長年花屋敷家につとめているベテランさんで、お父様も信頼している。……だったら、この人だけで良いじゃん。なんで執事が5人も来るのよ。

「お嬢様、屋敷に着きましたよ」
「へ?……あ、えぇ、分かったわ」

いつの間にか家に着いていたらしい。私は車から降りると、とても大きい屋敷の中へと入っていった。
 私は花屋敷財閥のお嬢様だ。両親のすすめでアメリカの大学を飛び級で卒業した。けれど、そんな日常が煩わしく思う。普通の人から見れば普通ではない日常。私から見れば普通の日常。普通の人が生活している日常。私から見れば普通の人が生活しているのは非日常。ただそれだけのことなのに、煩わしい。

「あー、やだやだ。早く宿題やろ」
「お帰りなさいませ、お嬢様。すでにアフターヌーンティーのご用意が出来ています」
「ん、分かったわ」
「っつーか俺がわざわざ用意してやったんだから、感謝しろよ?」
「はいはい、分かったわよ————」

ちょっと待て、今さりげに返事をしていたけどちょっと待て。私、誰と話してる?家の中に足を踏み入れた瞬間、なんか人の気配を感じたのだけれど……。私の事を「お嬢様」と呼ぶのは家の者だけ。けれど今屋敷には使用人は一人もいない。ということは———。

「…………あ、あなたたちが執事協会から来た執事?」
「はい、そうでございます」

玄関で出迎えてくれたのは、見た目がとても麗しい5人の執事だった。眼鏡をかけた執事さんに優しそうな風貌の執事さん、見るからに妖しそうな執事さん。そして一番気になったのは私と同い年ぐらいの執事さんと、ショタの執事さん。

(あ、あれって……まさか……)

その中で眼鏡をかけた執事が一歩前に出る。

「私どもは執事協会から派遣された執事です。詳しいことは奥様から聞いていらっしゃいますか?」
「……き、聞いてないわ」
「さようでございますか。では屋敷の中で説明いたします。光、お嬢様を中に」
「分かりました。……さ、お嬢様。どうぞ」
「……え、えぇ」

とても優しそうな風貌の青年が、私の手を取ってエスコートする。なにこれ、いったいなんの乙ゲーよ。もしくは罰ゲーム?そんなことを思っていると、執事さんが立ち止まった。

「お嬢様が旦那様のお見送りに行っている間、少し部屋を片付けさせていただきました」
「そ、そう……。まぁ見られて困るようなものがないから、別にかまわないけど」
「さようですか。それは安心致しました」

けれど17歳の年頃の女の子に無断で入ると言うことが、まず遺憾であるけれど……。でもこの執事さんだったら良いかな、って思えてくる。見るからに優しそうだし、穏やかだし。そういえばさっき5人の執事さんに、見るからに妖しそうな人も居たっけ。個性が強うそうな執事さん達で、正直とても疲れそうだった。

「お嬢様、リビングにアフターヌーンティーのご用意ができています」
「ああ、さっき聞いたわ」
「そこで私たち執事のことをお話ししたいと思っています」
「そ、そうよね。私ってばあなたたちのことを何も知らないのよね……」

これもお父様とお母様のせいだ。詳細を説明してくれたって良いのに、それが面倒だからといって全て押しつけるだなんて……。私は生まれてから17年もの間この屋敷住んでいるというのに、全てを使用人さん達に任せるというのは慣れない。お母様は生まれてからずっとこの環境で育ってきたせいか、当たり前のようにしている。お父様は別の財閥から婿養子で入ってきたけれど、生まれてきてからの環境とほとんど大差なし。だから本当は……執事とかいない普通の生活をしてみたかった、というのが本音だったりする。けれどそれを言ったところで私を取り巻く環境が変わるわけでもないのだ。


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