コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【キャラクター】勇者→魔王=\(^o^)/【再募集開始!】
日時: 2013/02/23 22:47
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: Ytr7tgpe)
参照: http://www1.x-feeder.info/penetoro/

◆キャラクター再募集について
>>617

『ようこそ 【ゆうしゃが まおうすぎて せかいが やばい】へ!!▼
このおはなしは ‐ゆうしゃ‐ なのに まおうのような しょうねんが▼
なんだかんだ いいながら せかいを きゅうしゅつする そんな おはなしだ!▼
さあ さっそく かれらの ものがたりを みていこう!▼』





どうも。掛け持ちストレベル50ぐらいのとろわです。
今回は剣と魔法モノ……のようなギャグです。くだらないと思います。
いつもは学園モノなので新しいモノに挑戦したいなあとか思ってみたり。

タイトルは【勇者→魔王=\(^o^)/】と書いて【勇者が魔王すぎて世界がヤバイ】と読むッッッ!!
……ちなみに略称は【ゆまばい】。5秒で決めた。


†新・ゆまばい目次
>>629


◇キャラ紹介[main] >>2
◆キャラ紹介[サブ] >>204
◇投稿キャラ紹介[味方] >>53
◆投稿キャラ紹介[敵] >>265

◆イラスト >>177

◆目次 >>267


◇素敵なお客様【職業は主の妄想/ネタ切れ感が否めない】
【リメイク以降:ギルベルト氏命名称号/苦情等ありましたらコメントしてください】

■はるあ様【妖精】
□joker(元:Spade)様【召喚士】『納豆ボンバー』
■夏樹 りん様【治癒術師】
□香雪様【道化師】
■ピアニッシモpp様【幻術師】
□とみ様【整備兵】
■抹茶猫様【海賊】
□ミルクチョコレート様【竜騎兵】
■あんず様【人形遣い】
□刹那レン様【剣闘士】
■バーバー父様【除霊師】『チョコ0個ディスコ』
□ノッカーウ様【死霊術士】
■神楽様【射手】
□グレイ様【聖職者】
■マス様【銃使い】
□白月様【精霊騎士】
■ダイ様【錬金術師】『ゴーイング・マイ・ウェイ』
□星月 光様【魔法少女】
■チェリー様【占星術師】
□水月様【吟遊詩人】
■黒き太陽様【情報屋】
□魔人様【専業軍人】
■檜原武甲様【死刑執行人】『歩く電信柱Lv.2』
□haruno様【魔導士】
■雷斗様【爆弾兵】
□ちゅきりそ様【巫女】
■フォンデュ様【暗殺者】
□カキコ君様【調教師】『MADE IN CHINA』
■月葵(元:フレイア)様【討伐者】『修羅場に巻き込まれ体質(先天性)』
□ミルクキャンディー様【殉教者】
■nunutyu様【枢機卿】
□黒鱗様【虐殺者】
■北野(仮名)様【追跡者】
□部長様【放浪者】
■れいん様【旅人】
□池野 刃様【指揮官】
■まみ様【調律師】
□うえってぃ様【道具屋】
■アンリエッタ様【司教】
□ななし様【薬草使い】
□Dr.クロ様『大根踊り』
■ジェヴ様『キラめく乙女力』

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Lv.30 強欲「眠れる森の悪魔」 ( No.540 )
日時: 2012/08/14 20:41
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)
参照: 魔王「今回は黎さんの呪文詠唱をお借りしました。かっこいいねぇ」

薄い本でよくあるような、『キャッ、蔓が体中にまとわりついて——』みたいな展開は特になく、動く茨達を切り刻み、二人は立派な鉄の扉の前にたどり着いた。
「どうやら開いているようです」
「不用心な奴なんだな。ま、そうでなきゃ困るけどよ」
ギルベルトはやれやれといった表情でそう返す。
「……ところで、準備の方は宜しいですか? 念のために、回復技でも」「へーきへーき。アドレナリンバンバン出てるぜ。早く戦いてぇ」
ギルベルトはどこか嬉しそうに笑う。普段はみせない、どこか子供らしい笑みであった。
「お前こそ平気か? 足引っ張られちゃ困るからな」
「問題ありません。お気遣い有り難う御座います」
「うし、それならいこーぜ!」
「はい」

ギルベルトは自分の頬を軽くはたいてから、錆び付いた扉を勢いよく開けた。


ギルベルトは拍子抜けした。
まさか、これから倒すべき相手が、まさかこんなにもか弱そうな少女だとは。
エメラルド色の髪。まるで本物のルビーのように、妖しく輝く紅の瞳。薄い桃の唇。あえてシンプルなデザインのドレスが、本人の美しさを引き立たせている。狐耳と九尾が異様な様を醸し出しているが、それすらも美しさの一つとなるような、お伽噺に出てくるような少女であった。
部屋の外観も素晴らしい。今までの荒廃っぷりがまるで嘘のような、白を基調とした空間であった。中でも、茨の中に包まれているかのような、絹のベッドが美しい。

「……なんだこりゃ」
思わずそう素直に言葉が漏れ出す。
「え、えと……何の御用でしょうか?」
小鳥のさえずりのような、美しい声の少女がそう尋ねる。
本日二度目のビックリ。まさかこんなにもか弱そうな以下略がしらばっくれるとは。
「嘘はつかないでください。シアオンの街の人々を——お嬢様まで誘拐したのは貴女なのでしょう」
ミレイユが少女を睨み付けていう。ここまで怒りの色を見せる彼女を見るのは初めてであった。
「え、え? 一体どういう——「まあ、ここまで来たんだ。やることは一つだけだ」
ギルベルトがすうっと息を吸う。そうして、

「俺様の剣の錆にしてやるぜ、悪魔野郎!!」


————まるで悪魔が乗り移ったような表情でそう叫んだ。







————えええ、どういう事なの??

強欲の悪魔、リティアは戸惑っていた。
どうやら、目の前の二人の話によると、この城の近くの街、シアオンで誘拐事件が起きているらしい。
そうして、少女の方はオジョウサマという大切な人が誘拐されてしまったらしい。
そうして——それが、何故か自分のせいになっている。

……どうしてかは分からないけれど、今凄くピンチだ。

「ていやあああああっ!!」
「————ッッ!」
ギルベルトが大剣を突くようにして攻撃する。リティアは間一髪でそれをよけたが、ドレスの装飾が欠けてしまった。
————やはり、戦うしかない。
リティアはラ ベル オ ボヮ ドルマンを握りしめ、先端に魔力を溜める。
「そう簡単に攻撃はさせません!」
ミレイユが止めにかかるが、切りつけようとした瞬間に足に蔓が絡まる。
「『ロサ・ギガンティア』!!」
リティアの叫びとともに、蔓が茨へと変化し、ミレイユに苦痛を与える。
「————ッッ!」「待ってろ、今助ける!」
ギルベルトが茨を斬りにかかったが、猛スピードで茨がギルベルトにも絡まる。
茨が足の肉に食い込み、血が流れ出す。その血は薔薇に吸い取られていき、やがて花が咲き始めた。
「ぐ、あ、がッ……」「うぐっ……」
花が咲いた途端、自分たちの魔力が吸い取らていく感覚をじりじりと感じた。
ギルベルトはなんとか茨を斬りつけようとするが、段々力が弱まっていき、中々そうすることができない。
————さて、時間を稼いでいる間に『奥の手』の準備をしなければ……。
リティアは細々と呪文を詠唱し始める。
「麗しくも深い薔薇を支える鉄線の蔦よ、」
リティアの足元に小さな蔦が生え始めた。
それらはリティアの足元からリティアを囲むように移動していく。
「極楽浄土の泉から呼び出されよ」
そう呟いた途端、蔦が一斉に引っ込んだ。

「ふう、よかった、間に合って……」

ギルベルトは働かない頭で何とか脱出する方法を考えていた。
こんな状態では、斬りつけることなんかできっこない。段々魔力も吸い取られているし、強制送還されるだけならまだマシなレベルだ。このまま人生終了するのもあまりにも味気ない。
一体どうすればいいのだろうか。ふと、自分の血液がひたひたと蔦に滴り落ちているところを見た——

————ああ、そうか、その手があったか。
ふと一つのアイディアが浮かんだ。一か八かの賭けだが、きっと大丈夫。ギルベルトは心の奥底で念じた。
ギルベルトは斬りつけることではなく、大剣に力を送ることに集中した。
これ以上力が吸い取られる前に、チャンスが見つかれば——

そう思った瞬間、一本の茨が大剣の剣先の前に移動する。
「今だッッ!!」
ギルベルトは一気に魔力を放出する。すると、剣自体が燃え始め、瞬く間に茨に引火する。
茨は一瞬力を緩ませた。それだけでも十分逃げられる時間はあった。
「ていっ!」
ミレイユは流れるように薔薇の花を切り裂く。一気にぼろぼろと薔薇全体がしなしなと枯れてしまった。
「!!」
リティアは心から驚いた表情でその光景を見つめた。
「大丈夫か、ミレイユ!」「問題ありません。……助かりました」
ミレイユが軽く微笑む。ギルベルトはそれに応えるようにニンマリと笑みを浮かべた。
「さてよう、悪魔さん。そろそろ本気ださせてもらうぜ」
ギルベルトは剣を構え直す。

「喰らえ、『業火剣』!!」

紅蓮の炎の塊が、リティアにぶつかっていった。


「——って、なんだこりゃ!」
突然、目の前に薔薇の蔦の壁が現れた。それはリティアを守る騎士のように、外部の攻撃を遮断した。
「なんでいきなり、前触れもなかったじゃねえか!」
ギルベルトはうっすらと額に汗を浮かべて叫ぶ。
「こんな高難易度の術、普通は詠唱しないと……そうか、」
ミレイユがそういいかけた後、リティアが壁の向こうから答える。
「ええ。ロサ・ギガンティアで時間稼ぎをしている間に呪文を唱えていました。————これが私の最大魔術、『ロウザ・ステルス』です」
そう言った後、リティアはすうっと息を深く吸った。


「————これが尽きるまでの間に、貴方達を送還させる(たおす)!」

Lv.31 王子「お伽噺の定番展開」 ( No.542 )
日時: 2012/08/16 20:59
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)
参照: 魔王「ひゅーひゅー。ってな展開だねぇー」

その壁は脅威で驚異なまでに強固だった。
まず、ミレイユの攻撃がちくりとも効かなかった。どうやら彼女の水・光の属性の技は効かないらしく、それに気付いてからは彼女はギルベルトのサポートにまわった。次々と襲いくる魔術の数々を蹴散らし、ギルベルトに攻撃の機会を与える。
どうやら、ギルベルトの火の属性の攻撃——とはいっても業火剣しかないのだが、それをがむしゃらにあて続けていた。
リティアも段々疲労がでてきている。ただでさえ魔術で魔力を消費しているのに、ロウザ・ステルスの維持の為にも魔力を使わなければならないのだ。そんな状態で悠々としていられる人間はそういないだろう。

「さて、そろそろ死んでもらうぜ、悪魔」
全身汗まみれとなったギルベルトが吐き捨てるように言う。
「あの、本当に私じゃないんです……信じてもらえないとは思います、けど」
「エメラルド色の髪、狐耳、ルビー色の瞳。貴女以外にはありえないと思いますが」
ミレイユは、怒りを交えてそう言い放つ。大事な主が目の前の悪魔に連れ去られたのだ。無理もないだろう。

————もしかしたら、『あの子』が気まぐれで……。
そう思った時には、今まで自分を守っていた壁が脆く崩れ落ちていた。

「これで終わりだ。——『業火剣』」

目の前に広がる炎の海。
『業火』の名に相応しい、彼女の今までの生き様。
ヒトの『アイ』を求めて奪い続けてきた『強欲』が、こんなに呆気なくやられてしまうことになるとは。
————まあ、これも私らしいかな……。
自分の運命を心の奥底で笑いながら、ただ、その時を待った。


それ故に気付かなかった。いや、彼女だけでなく二人も。この場所に向かっていた『彼』の姿を。


「————ッッ!! 危ない!」

業火の海に響く、その声を。







「あ、れ……?」
どうやら意識が一瞬途切れてしまっていたらしい。しかし、本来ならあのまま倒されていた筈だ。
後ろを確認すると、呆然と立ち尽くしている、自分を倒した筈の少年の姿があった。どうやら彼にもこの状況が分かっていなかったらしい。
一方、敵対視していた少女は、こちらを見ながら、困惑した表情を見せていた。それはこちらも一緒である。どうしてなのだろう、しかし、先ほどから温もりが——

————ぬくもり?

おかしい。何故ぬくもりを感じるのであろうか。
そういえば、いつもと見える景色が——
「大丈夫かい、お嬢さ「ひゃああああ!!」
リティアは甲高い声をあげ、耳と尻尾をピンと立てて、ばたばたともがく。
「おい、こらこら、そんなに暴れないでくれ! 落ちて怪我でもされたら困る」
「え、あ……って、んんっ!?」
やっと自分の状況を把握する。
どうやら、自分は俗にいう『お姫様抱っこ』をされているらしい。
童話の中に出てくるお姫様抱っこをされているらしい。大事な事なので二回言いました。
「え、あの——「大丈夫。別に俺は君に何かする訳じゃないよ。というか、あれかな。助けにきた——ってやつ?」
青年は照れくさそうに笑う。
初めてそんな笑顔を見た。少なくとも、自分に向けられた笑顔は。
「って、ああ、ごめんごめん。今降ろすよ」
青年は慌ててリティアを降ろしてやる。リティアはぽけーっと働かない頭を無理やり動かし、お礼の言葉をつらつらと述べた。
——何故だか、胸が疼いた。

「……って、おい! そこでイイカンジの雰囲気作ってんじゃねえ! こんの下僕ウウウウウウウウウウウ!!」
青年はマッハともいえるほどの速さで下僕と呼ばれた青年に近づき、思い切りみぞおちを殴った。
「ぐべッッ、いだ、死ぬ……」「勝手に死んでろ! っつーか、なんで助けたんだよ、こいつは俺様達の敵だぞ?!」
「ちが、敵じゃ、なッッ」
ゲホゲホと咳き込んだ後、ふぅ、と重いため息を吐き出す。
「ふう、落ち着いてきた。ミレイユ、ちょっとこっちに来てくれないか、話したいことがある」
「……はい」
ミレイユと呼ばれた少女は複雑そうな表情で、青年のもとへと歩いた。







「————てな事が、俺達が二手に別れるまでの間にあったんだ。何か質問は?」
「いや、特には」
フォンシエは所々を要約しつつ、リティアに簡単に説明をした。
「それで、これからは二手に別れた後の話なんだが……。そういえば、まだ名前を聞いてなかったな。俺はフォンシエ。で、こっちが——「ギルベルト。俺様の麗しき名前だ」
「……麗しいかどうかは置いておいて、で、こっちがミレイユ。さっき話した、シアオンのアデレイド家に勤めるメイドさんだな」
「はい」
「で、君は?……って、既に俺は知ってはいるんだがな。まあ、二人は知らないだろうからさ」
フォンシエは柔らかく微笑む。リティアは一瞬紅潮しつつ、もじもじと自己紹介をしていく。
「えっと、その……。リティアです。一応『強欲』の悪魔、です」
恥ずかしさで耳が自然と垂れる。その様子は、悪魔というよりも愛玩動物に近かった。
「リティアか、ほんとに悪魔っぽくねー名前だな」
ギルベルトがボソリと呟く。まあ、無理もない。可愛らしい名前とは裏腹に、彼女は人殺しの悪魔なのだから。
「さて、自己紹介はそれぐらいにして、と。早速、本題の方に入っていこう。
——と、その前に。おーい、アヴァリティアー。もう入ってきていいぞー」
「! アヴァちゃん!」
リティアはそう叫んだ後、よろよろと近づいてくる少年の姿をした悪魔に近づく。
「よかった、無事だったんだね……!」
「はい、そこのおにーさんがギリギリでやめてくれましたから!」
アヴァリティアはニコリと笑ってそう言う。
そう言いながらも、彼の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。主人との再会に心から喜んでいるのがよく分かった。
「おいおい、気持ちはよく分かるけど、そろそろ止めにして、本題に入らせてもらえないか。こっちも色々と事情があるんでね」
「あうっ、すみません……」「ごめんなさーい」
二人はフォンシエの元へとてくてく歩く。

「よし、始めようか」
「早く話せよー」「お願いします」「は、はい!」「おーっ」
それぞれ声を上げ、フォンシエの台詞に答えた。

Lv.32 兄弟「まるで本物のようで」 ( No.545 )
日時: 2012/08/18 22:53
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)
参照: 魔王「…………」

「——まず、俺が単独行動し始めた時に、妙な事に気づいたんだ」
「妙な事? ここ自体が妙な気がするんだが」
ギルベルトの言葉に、フォンシエはこくりと頷く。
「まあ半分ぐらい正解かな。まず、俺達以外の人の気配がないんだ。まあ、その時はモンスターの気配がうじゃうじゃあったから、それに紛れているんだろうと思ったんだが……。それ以外にもあった」
「足跡とかですか?」
ミレイユがそう尋ねると、フォンシエはふるふると首を横に振った。
「いや、その時は急いでいたからね。そんなこと気にしている余裕なんて無かった。——そんな時でも分かるのが嗅覚だ。なんだか、血の臭いが変だと思った」
フォンシエはそう言った後、しばらく黙った。なんと説明すればいいのか、頭の中で組み立てているようであった。
「俺は普段は狩人の仕事をしていてよく魔物や動物の血の臭いを嗅いでいたんだが、その臭いとここはまるで違う。——ここの臭いは大分時間が経った後の臭いなんだ。恐らく、ここ数日のものじゃない。ずっと前のものだろう」
「よくんなの掃除しなくても平気だったよな」
「あうう……。そ、それはぁ」「それはあえてほーちしてたんですよ! リティアさまのためにっ」
アヴァリティアが困り果てた主人の代わりに説明する。
「このしろは、すーしゅーかんまえまでトクシュなケッカイをはっていたんだ。だから、ここさいきんできたわけじゃなくて、じっさいは、もっとまえからあった。ずっとまえに、『あのヒト』のめーれーでココにいたんだけどね。リティアさまとボクは、セカイセーフクせんげんがでるまえは、しばらくマカイでくらしてた。そのあいだに、リティアさまは『タマシイ』をアイとしててにいれるのをやめ、『バラのおはな』をアイとしててにいれることにしたから、もうヒトをおそったりしないもん! リティアさまはバラをあいするステキなあくまなんだぞ!」
「そう、だったのですか……」
ミレイユはまだ納得がいかないような表情をしていた。
「でも、それと血は関係なくねーか?」
ギルベルトがそう指摘すると、アヴァリティアは少しうつむいて答えた。
「——それは、リティアさまもあくまだから。ちのニオイをかがないといきていけないよ。たべるものはヒトからドウブツにかわったけど。それでもやっぱり、ヒトのちのニオイはかくべつだよ」
「はい……。ごめんなさい、気持ち悪いですよね……」
「そんなことないです! リティアさまはほかの『ななだいあくま』よりもぜんぜん——「アヴァちゃん。そういう事を言っては駄目よ。私達はそこまで力が強くないから、潰されちゃうもの」
「悪魔も大変なんだな。上下関係とか」
フォンシエは思わずそう呟いていた。


「————で、俺はアヴァリティアと戦ったって訳だ」
「さいしょはナメてたけどすっごいつよくって、ボクおどろいちゃったよ」
「俺はこう見えても狩人歴は十年以上だからな。弓の腕もなかなかだぜ」
「こうはんはもう、ボロボロだったもんボク。おにーさんてかげんしてくれなかったからいたかったいたかった」
「しょうがないだろ、こっちも必死だったんだから」
まるで兄弟のような二人のやり取りに、リティアはほっこりして笑みが漏れた。
「そうして、止めを刺そうとした時に、こいつが命乞いしてきたんだ。『何でもするから、お願いだから助けてください。もしもボクが裏切った行為をしたら【倒す】のでなく【殺し】ても構わないから』ってな。だから、此処の案内してもらったり話を色々聞いたりしていたんだ」
「ボクはそこらのイヌなんかよりもゼンゼンじゅーじゅんなんだぞ!」
むすーんと自信満々にアヴァリティアが言う。ギルベルトは若干どころか割とムカついていたが、大人の余裕だと心の奥底で呟いて何も言及しないことにした。
「ちなみに、話聞いてる途中に悲鳴が聞こえたから、こっちに向かったんだ」
「リティアさまをたすけてくれてありがとね、おにーさん」
「どーいたしまして」
フォンシエはにこりと笑う。優しい人がアヴァちゃんの相手でよかったな、とリティアは心からそう思った。
一方、ミレイユはなんとも言えぬ表情をしていた。

「——じゃあ、一体誰が犯人なんですか……。どうしてお嬢様や街の人々が攫われたのですか……。何故、狐耳やらエメラルド色の髪やらルビー色の瞳やらの証言が出てくるんですかッッ」
ミレイユの悲痛な叫びに、誰もが言葉を詰まらせた。
どう彼女に言えばいいのか分からなかった。


——そんな彼女の元へ、意外な人物が近付いてくるとは誰も思わなかった。


「だいじょーぶいっ、絶対いるよ! メイド長だって言ってたじゃん、心配しないの☆」
扉の向こうから、微かに声が聴こえた。全員が扉の方に体を向ける。耳をすませて聴いてみると、軽やかなヒールの音とぺたんぺたんという独特の靴の音が聞き取れた。
そうして、音は急に止まる。それと同時に、重い扉がゆっくりと開いた。
「!!」
ミレイユは目を見開き、そうしてよろよろとその方へ向かう。
「ミレイユちゃん! よかった、無事だったのね……。本当によかった……!」
ブロンドヘアーが美しい、サーモンピンクの簡素なドレスを身に纏った女性は、うっすらと涙を浮かべながらそう言う。
「お嬢様こそ、ご無事だったのですね……。よかった、また会えて……」
ミレイユは主人との再開に驚きつつ、そうして安堵に満たされ、応えるように呟いた。
「ミレイユちゃんに何かあったらどうしようってずっと思ってたの。貴女とまた会えて本当に嬉しいわ」
「私もです……。貴女の事を守りきれずに、私は「そんな事無いわよ。私はミレイユちゃんが私を想って行動してくれたことが嬉しくて……ッッ」
そう言うと、女性はミレイユを抱き寄せ、そうして嬉し涙を流した。
ミレイユは主人の頭を優しく撫で、そうして自身もぽろぽろと涙を溢した。

Lv.33 道化「Yes!ハンプティ・D GoGo! 前編」 ( No.549 )
日時: 2012/08/19 20:57
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)
参照: 魔王「賑やかになったねぇ〜」

二人が抱擁している間に、アヴァリティアはリティアの服の裾を軽く引っ張り、少し離れたところまで移動した。

(——なんで『せかいにえらばれたニンゲン』いがいが、このバショにこれるようになっているんですかね)
アヴァリティアがリティアにぼそぼそと耳打ちする。
(多分、私達の負けっていうことになったからだと思う。魔王様に『オシオキ』される事になっちゃうだろうね……)
リティアは重い表情でそう言うと、アヴァリティアは首を横に振った。
(だいじょーぶです、あんしんしてください。いくらマオーサマでも、リティアさまにはゆびいっぽんふれさせませんからっ)
(ふふっ……。ありがとう、アヴァちゃん)

「? どうしたんだよ、二人とも」
ギルベルトが怪訝な顔つきでそう訊ねると、二人はなんでもない、と言って元の場所に戻った。







「挨拶が遅れてごめんなさい。私はローズ・アデレイド。シアオンの領主ですわ」
大分落ち着いたらしい、先程までミレイユを抱きしめていた女性——ローズは、恭しく一礼した。
「今回は私達の捜索をしてくれてありがとうございました。……それと、ミレイユちゃんを護ってくれて本当に感謝しています」
「全くだぜ。本当に死ぬかと思った」
「おい、そんな言葉遣いは——」「ああ、いいのいいの。私堅苦しいの好きじゃないから、むしろそのぐらいが丁度いいわ」
思っていたよりもオープンな人なんだな、とフォンシエは思った。
「寧ろ、それよりも私のミレイユちゃんに手を出していないかどうかの方が重要だわ……」「んな事するわきゃねーだろ! なんで俺様見て言うんだよ!」
「ほら、若さ故の過ちがね、ぐちゃどろにねっ?!」「お嬢様、落ち着いてください。皆ドン引きしてます」
ミレイユの声によって我に返ったのか、ローズはわざとらしくこほんと咳をした。
————思ってたよりも激しい人なんだな。
とフォンシエは心の奥底で呟いた。


「こらー!! まるでハンプティを脇役みたいな扱いにするんじゃないのー!」
「だーっ! うっせ!」
突然ローズの隣に突っ立っていたちっこいの(byギルベルト)が叫び散らした。
「よし、皆ハンプティさんの方向いたね? よしよし、それならいいんだよムッフーン!」
「なんだこの自己主張」
「ハンプティはハンプティ・ダンプティっていいまーす!」
やたらとぶかぶかなマジシャンの衣装を身に纏ったクリーム色の髪の少年——ハンプティが元気に自己紹介をする。
「ハンプティ・ダンプティってあれだろ? 擬人化卵で塀の上から落っこちる駄目駄目な奴だろ?」
「駄目駄目いうなー! 失敬な、というかー、これ芸名だしぃー」
「芸名ってなんだよ……」
————まーたトロイや鍛冶屋みてーのが増えたな……。
とギルベルトは呆れながら思った。

「しかし、どうしてハンプティさんが此処に?」
本来はもっと早くにするべきだった質問をミレイユが問いかける。
「いっやー。話すと長くなるんだけどね。まあそれやんないとどうしようもないしやるかー」
ハンプティは自分の腕よりも長いであろう袖をぱたぱたさせながら、説明し始める。
「えーと、まず、王都とシアオンの間にある、でっかーい山はご存じかな?」
「んにゃ、そういやー街探索の時に見た気がするな」
「そそ、それそれ。ちなみに名前は『モン リッシュ』って言うんだけどね。まあ、それの頂上に町があるんだけどー」
一旦言葉を切って、ハンプティはすぅっと息を吸う。
「なんとなんと、その町はサーカス団が運営している稀有な町でー、しかもそこの団長——あ、町長みたいなのね——それがハンプティさんなのです!」
「…………えっ」
ギルベルトは硬直した。フォンシエは何とも言い難い表情をしている。
「うわーん! 完璧に疑われてるー! ていうか、ハンプティはこれでも26歳なんだぞー!」
「え、ああそうかそうか。2足す6で8歳かー。さんすうできるようになんたんでちゅねーすごいでちゅねー」
「こいつムカツクー! だから26歳なんだってばー!!」
「ええ、ハンプティちゃんは26歳よ〜」
「はい、そうですよ」
「「何……だと……?」」
二人は驚愕の表情を露骨に浮かべる。
「んなんありえねーどう考えてもファンタジーぐらいでしかありえなってそういやファンタジー世界じゃんここー」
ギルベルトは棒読みでそうぶつぶつ呟く。正直不気味である。
「しかしリティアさまー。カンゼンにおいてかれてますよねボクたちー」
「そうかもね……」
「ってあら、こんなに可愛い狐耳っ娘がこの世に存在するなんて……! はぁ〜ん、可愛い、お持ち帰りしたいわ〜! もふもふっ」
「ぴゃあああああああああああああ?!」
「ちょ、リティアさまにてをだすなぁ————っ!!」
リティアに抱き着く寸前ぐらいのローズを慌ててアヴァリティアが止める。
「お前の主人って……そういう趣味なのか?」
フォンシエが呆れ気味にそう訊ねると、
「ええ、まあ……。アデレイド家の屋敷がそうだったかと思いますが、お嬢様の使用人のほとんどが女性です」
とミレイユが涼しい顔で答えを返した。
「恐ろしきレズ……」
「ん、レズって何だ?」
「あー、あれだ、百合だ百合」
「いや、更に訳が分からないんだが」
「しかし、あれねぇ。こんなに悪魔が可愛いとは思わなかったわ〜。うふふ、夢が広がるわね」
「あう、あうぅぅ……」
「うぐぐぐぐぐ……オマエ、ニンゲンのクセにナマイキだぞっ」
「お嬢様に対してそのような口のきき方をするとは——斬りますよ?」
「ぎゃにゃあああああん! ごめんなさいレイピアむけないでー!」

と、先ほどまでの戦闘が嘘のように賑やかになった。

Lv.33 道化「Yes!ハンプティ・D GoGo! 後編」 ( No.551 )
日時: 2012/08/20 14:40
名前: とろわ ◆DEbEYLffgo (ID: WcizgKjn)
参照: 魔王さんおでかけなう

「——うん、大分脱線したけどさっきの話に戻ろうと思う」
「ずっと此処にいるのは嫌だからな。さっさと済ませろ」
ギルベルトの命令口調にムッとしながらも、ハンプティは説明を再開した。
「実を言うと、もうすぐハンプティ達の町——『クラウン』で武闘大会が開催されるんだ」
「ん? ……ああ成る程。葡萄栽培が盛んなんだな。大食いでもやるのか?」「やっらっねーよ!! グレープの方じゃないよ武闘だよ!」
「ふむ、サーカスらしく躍り明かすのか」「それは舞踏だよ! てか、いちいちそういうボケいらないから」
何気に息ピッタリなギルベルトとハンプティ。フォンシエはただ何も言及せずにその光景を見ていた。
「……いや、キミも助けようとしてよ」
「まさかツッコミが一人増えるだけでこんなに楽になるとはなー」
「…………むすぅ」
「そういえば、もうそんな時期になったんですね。私も毎年この時を楽しみにしています」
ミレイユがフォローするかのようにそう言うと、ハンプティの機嫌は戻ったらしく、その言葉にうんうんと頷いていた。
「へー、そんなに大きな大会なんだな」
「なんてったって、イストの三大イベントって言われるぐらいの盛り上がりだからねー! 毎年、優勝者にはハンプティが世界中を旅して手に入れたオタカラを贈呈するのだっ」
「あれだろ、ブリキの玩具とかだろ」「ちっげーよ! うえーん、ボサボサ銀髪野郎がいじめるー!」
ハンプティは、泣きながらローズに抱き付くと、ローズは宥めるようにハンプティの頭を撫でた。
「あらあら。——でも、こんなにちっちゃいけど、ハンプティちゃんの凄さは本物ですわ。十数年前から移動サーカス団を運営してて、数々の勲章貰っていたりするぐらいですもの。ハンプティちゃんは一流のマジシャンでもあると同時に、『人を集める力』があるからね。後、その時の旅やコネクションで集めたお宝は、正真正銘の本物よ」
「このチビのがかー?」
「だから26歳だってば————!!」


「ま、それがあるから宣伝しに街へ向かっている途中、ローズ達が倒れてたから、ハンプティ達が助けたのさ」
「本当に助かったわ。ありがとうね、ハンプティちゃん」
「えへへー」
ハンプティはご満悦そうな表情になる。
「ちなみに、その時に私達を襲ったのは、リティアちゃんではなかったわ。リティアちゃんよりも凶暴そうな娘だったもん。……可愛かったけど」
「本当にコイツじゃなかったのか……」
「ほらいったろー! リティアさまはムジツだったんだよー!!」
「ごめんな、二人共。知らなかったとはいえ」
「いえ、いいんです。——いつかはこうなる運命だったから」
リティアはぼそりと聞こえないように呟いた。
「本当に申し訳御座いませんでした……」
「大丈夫ですよ、全然。——これからも、主人さんの事を、大切にしてあげてください」
「はい」
リティアがミレイユに柔らかく微笑む。ミレイユも、それを返すように微笑んだ。
「リティアさま、リティアさま。『アレ』をわたさなきゃですよ」
「ああ、忘れるところだった。——ギルベルトさん。貴方に渡す物が」
「ん、俺様にか?」
「ええ。『世界が選んだ』貴方に」
その言葉にギルベルトは首をかしげたが、気にしない事にしてリティアの正面に立った。
「はい」
そう言って、リティアは青薔薇のペンダントをギルベルトの手に置いた。
「『強欲の悪魔』を倒した証です。『貴方』がしっかり持っていてください」
「……まあ、よう分からんが持っていておく」
ギルベルトは疑問符を頭上に浮かべつつ、ペンダントをしまった。
「んにゃ、それってなんだい?」
ハンプティが興味津々で二人に近付く。
「あ、駄目ですよ。『選ばれた人間』にしか渡せませんからっ」
「選ばれた人間……? って、ここそういや七大悪魔のお城だったんだっけ。」
「って、また俺様おいてけぼりトークす「なら君達は相当な実力者って訳だー! きゃはっ、これなら大会も盛り上がるぞー!」
「…………なんだコイツ」
「さぁ……。俺には何とも」
「もしかして、城に入れた私達三人は……」
二人がリティア達の会話に付いていけず、ミレイユは気づいた事実に戸惑っていると、ハンプティは目を輝かせながら三人の服を摘まんだ。
「それなら、是非是非武闘大会に参加してほしいなー! 今回の賞品凄いし、実力者が集まる大会だから、参加するときーっと楽しいと思うよ!」
「まあ、それなら結構オイシイかもしれんな」
「えー、なんかなぁ」
「憧れの舞台で闘えるなんて……」
「よーし! 決まったからには早く話を進めよう! さ、屋敷に戻ろ戻ろ! 大会の事とか説明したいし、なんなら選ばれた人間についても話すからさ、ねっ!」
「ああ、おうおう……」
ギルベルトはハンプティにぐいぐい押される形でその場を後にした。
「では、私達も戻りましょうか。暗くならないうちに帰らないと」
「そうね。……うふふ、リティアちゃんも今度いらっしゃいね! 紅茶と茶菓子を用意して待っているわー!」
と、主従コンビもそれに続いて部屋から出る。
「さーて、俺もそろそろ戻りますかねぇ」
「あ、フォンシエさん!」
去ろうとするフォンシエを、慌ててリティアが止める。

「その……。フォンシエさんにも渡したい物があるんです」
「ん、俺にか?」
フォンシエはリティアの方を向く。
「はい。——先程は私やアヴァちゃんを助けていただいて本当に有難うございました」
「いや、礼はいらないよ。こっちにも非はあるしね」
「それでも……。私、初めてだったんです」
リティアは唾をごくりと飲んで、胸をきゅっと抑える。
「あんな風に、人に優しく接してもらえた事が。今まで恐怖の対象として恐れられ、石を投げられたり、罵られたりしてきましたから」
「————『悪魔』だから、か」
「はい。まあ、私も人々を襲ったりしていましたから、私も悪いんですけどね。……だから、もう嫌われたくなくて。だから対象を薔薇に変えたんです。でもやっぱり怖がられて」
無意識に涙が零れる。その涙を、フォンシエはハンカチでそっと拭き取った。
「それでも、君は変わろうと努力してるんだろう? 大丈夫。いつかきっとわかってもらえる日がくるさ」
「そうですかね……」
「ああ。もう既に俺がそうだしな。悪魔=怖いなんて方程式は存在しないって事がよく分かったよ。君やアヴァリティアは優しい悪魔だよ」
フォンシエは優しく頭を撫でてやると、ひょこひょこと尻尾が揺れた。
「へへへ……。そうだ、渡さないとっ」
リティアは手で円を描くと、そこからエメラルド色の魔力の塊が現れた。
「これは?」
「これは、私の技『ロウザ・ステルス』です。この先の旅で使ってください。きっと役に立ちますから」
「いいのか? そんなの貰って」
「いいんです。——これが、私の気持ちです」
そっと塊を差し出す。すると、塊がフォンシエの体にすっと入り、消えてしまった。
「凄い、頭の中に呪文が入ってくる……」
「これで使えるようになりました。……さあ、皆様が待っていますから、フォンシエさんも屋敷のほうに向かってください」
「ああ。——じゃあな! また、いつか」
「はい、また会いましょう!」
二人は手を振って、そうして別れた。


————さようなら、私の『初恋』の人。

リティアはぽろりと、一粒の涙を零した。





——そんな彼女の元に、『誰か』が近づいてるとは気づかずに。


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