コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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バカ執事!!
日時: 2011/11/27 16:29
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

はじめまして!!
麻優(まゆう)と申します。

これからがんばりますので応援よろしくお願いします!!

**目次**
プロローグ >>1

第一章「新入り」
#1 >>2
#2 >>7-9
#3 >>10
#4 >>11

第二章「病気」
#1 >>12
#2 >>13 >>16
#3 >>18-19
#4 >>20-21
#5 >>22
#6 >>23 >>28
#7 >>29

第三章「ライバル」
#1 >>30
#2 >>31
#3 >>32
#4 >>33
#5 >>34
#6 >>35-36
#7 >>37
#8 >>38
#9 >>39

第四章「ラブ?」
#1 >>40
#2 >>41
#3 >>44 >>46
#4 >>47

第五章「謎思い」
#1
******

では、どうぞ!!

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Re: バカ執事!! ( No.30 )
日時: 2011/11/18 22:17
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

第三章「ライバル」#1
「桜ー、今日は屋上で食べない?お弁当」

昼休み。
瞳が話しかけてきた。

「ごめん。今日は購買なんだ」

実は、智歳が風邪でお休み。
一応ね、うちの執事は私の家で住んでるんだけど、パパもママも出張中。

つ・ま・り、私が看病をしなくてはならない。

「ふーん。残念。じゃ、明日ね」

瞳と分かれて、購買室へ向かった。

えーっと、確か購買機とか言う奴で食券?を買うんだっけ。

なんと私。購買室初めてです。

もう、遊園地並みに分からない。

「あ、会長!今日は購買なんですか??」

ウワッ!出たよ。『花野 華』!!
ぶりっ子で、自慢屋で学校一番の嫌われ者。

「か、会長を呼ばないでよ!私は桜!!」
「でも、生徒会長じゃないですか」

うざい……。

「確かに私は生徒会長。でもね、私には『一条 桜』っていうれっきとした名前があるのよ!!」
「でもー」

うるさい!黙れ〜。

「あ、そうだわ!購買機の使い方教えてよ」
「え?良いですよ。でも、その代わり……会長と呼ばせてくださーい」

しつこい……

「じゃあもう良いわ。ほかの人に聞くから」
「あぁ!待って!会長と呼びませんから!!」

私は伸ばしかけた足を戻した。
最初っからそうすればいいのよ。

「えーっと、まずお金を入れる」

私は言われたとおりに千円札を購買機に入れる。
すると、赤いランプがついた。

「この赤いランプがついているところを選べます。千円札なら全部ですね」
「そうね……じゃあ、サンドイッチにしようかなぁ」

私は『サンドイッチ』と書かれた板の下を押す。
そうしたら、下からパラ……と一枚の紙が落ちてきた。

「これが食券と呼ばれているものです。これを、あそこの受付へもっていくと選んだ商品がもらえるんで」
「そうなの?べんりねぇ〜。じゃ、ありがとね」

そういうと、華に背を向けた。

「あ、私のことさ、もう会長って呼んでも良いから」
「やったー!!」

フッ。無邪気な奴。

Re: バカ執事!! ( No.31 )
日時: 2011/11/18 22:40
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

第三章「ライバル」#2
「ただいまー」
「おかえり」

誰も返すはずの無い挨拶が返された。

「え?ちょ、智歳!?大丈夫なの??」
「大丈夫大丈夫」

いや、大丈夫じゃないでしょ。
顔、赤いし。

「ともかく寝ててよ。明日が困るじゃない」
「……結局自分のためか」

当たり前だろ。購買室でどれだけ苦労したか。

ガチャリとドアを開けて、智歳の部屋に入った。
うわ、殺風景!ベッド、机とかの必要最低限の物しか置いてない。

「ホラ!あ、水取り替えようか?えーっと、何食べたい?」
「うん、取り替えて。そうだな……カレー。ていうか、作れるの?」

失礼な!私だって料理ぐらいできますぅ〜。

でも、カレーか。

「……素人でよければカレー作ります」
「プッ、いいよ。素人で」
「ごめんなさい。だって、料理って必要ないし、作ることないし、教えられたことそんなに無かったし……」

私は言い訳を並べてみる。

「……分かったから、早く作って」
「はい……」

私は智歳の部屋を出て、厨房に向かった。

うー、さぶっ。
でも、この温度保たないといけないんだっけ?

「うわ!カレー粉無いじゃん」

買いに行くしかないか……。

*   *   *

そして初体験二度目〜。
ここはスーパーです!

「あれ?会長??」

え?また出たよ。華。

「会長ってスーパー来るんですね」
「まぁ」

私は適当に返す。

「会長って料理するんですね」
「わりと」

しないけど。

「今日はカレーですか?」
「なんで分かった?」
「だって、具材がそうじゃないですか。にんじん、玉ねぎ、牛肉」

あ、確かに。

「今日は、カレー粉安い日なんですよ。運がよかったですね」
「確かに」

その後、お会計を済まして家へ帰る。

「で、何でついてきてる!」
「えーだってー、会長の家見たいし?料理するところみたいです!!」
「……」

もう好きにさしとこう。

*   *   *

「遅かったね……って、お客さん?」
「また起きてる!寝ててよ智……」

確か、華ってうちのクラスだっけ?
じゃあだめジャン。本名言っちゃあ!

「智夏(ちなつ)!あ、買出し行ってただけだから。言っといた方がよかった?」

そういうと、智夏こと、智歳は首をコクコクたてに振った。

「かいちょー!このイケメンさん誰ですか!?」
「だから、智……夏!私の……お兄ちゃん!」
「え……?」

智歳が首をかしげた。
ごめん。勝手な設定。

「そうなんですか!ほぉー、DNAってつながるものなんですねぇ〜」
「そ、そうかな?」

私が言うと智歳が

「誰が智夏だ!誰がオマエのお兄ちゃんだ!しかも、女っぽい名前やめろよ」
「仕方ないじゃん。智夏はアンタでお兄ちゃんもアンタ!」

私はくるりと方向を変えて厨房に向かった。

「よーし。作るぞー!あ、智夏は寝てて」
「会長さぁ、お兄ちゃんのこと呼び捨てなんですね」
「え!?」

ギックウ。忘れてた。

「あ、フレンドリーな家族なの!」
「あぁ。そういうことですか」

よかった。納得してくれたみたい。

でも、これは第一難関の終わりでしかなかった……——。

Re: バカ執事!! ( No.32 )
日時: 2011/11/19 20:40
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

第三章「ライバル」#3
「ふーむ。ここまで治らないものなの?風邪って」
「仕方ねーだろ。コホッコホッ」

咳き込む智歳と体温計を一緒に写す。
まったく、こいつの体はどうなっているんだ。

「じゃあ、今日は何食べる?」
「……お粥」

! 難易度高ッ!私に作れるのかな?
で、でも、頑張るしかないっしょ!!

「分かった。あ、材料無かったら買いに言ってるから居なくても心配しないでね」

私が言うと智歳がコクコクうなずいた。

厨房へ向かうとまず冷蔵庫を開けた。

「ほっ、今回はあった」

ご飯は炊けばあるし、冷蔵庫の中には、ネギとかのお粥に必要な材料は入っている。

「さ、作るか!」

*   *   *

「できた!」

わりとできたかな?
悪くは無い!

よーし、智歳のとこ持っていくぞ〜!

「智歳。出来たよぉ〜」
「それ、食べれる?」

あ、当たり前だろぉ!!
まったく、失礼な。

「食べ終わったら熱測ってね」
「分かった」

そういって、私は部屋をでた。

*   *   *

「食べ終わった?」
「今、食べ終わったとこ」

そうか、そうか。

「じゃ、熱測って」

体温計を渡す。
そのとき、微かに指が触れた。

あつい。ホントに風邪引いてるんだ……。

「はい。測れたよ」
「え?あ、うん。うわっ、三十七度八分!?」

確かに、顔は赤いけど……でも、元気そうだよ?

「病院。行く?」

念のため、聞いてみた。

「嫌。絶対行かない」
「なんで?病院行って薬もらわないと」

私は、熱くなっていった。
早く智歳に元気になってほしい、そう思って。

なのに……

「なんだよ、自分の為?それなら絶対行かない」
「っ!……そうだよ!自分のためだよ。悪い?」

何言って……。
私、智歳に早く治ってほしいのに……。

「なっ!じゃあ、ゼッテーいかねぇ」
「……あっそ!なら、一生行かなかったらいいじゃん!!」

私はそういって部屋を飛び出した。

——どうして、いつもこうなっちゃうんだろう?
いつも、いつも、近づいたと思ったらまた見えなくなって……。

どうして、すれ違ってしまうんだろう……——。

Re: バカ執事!! ( No.33 )
日時: 2011/11/19 20:55
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

第三章「ライバル」#4
大ゲンカの翌日。

「はーい。それでは、HRを初めまーす。皆さん席についてくださーい……って、ついてるか」

私の担任は『青樹 桃子(あおき ももこ)』先生。
若くって、二十二〜二十四歳ぐらいの先生。
勿論、人気も高い。優しくて、綺麗だから誰もが担任になってほしい……と願うほど。

「今日は、転校生を紹介しまーす。星野さーん」

先生、何の流行りですか?

「は、始めまして!隣の緑山学園から転校してきた、『星野 瑠流(ほしの るる)』です!!よろしくお願いします!」

うわぁ、テンパッてるよ。でも、スッゴクかわいい。
ショートカットって、憧れるなぁ。

はっきり言って、私にショートカットは似合わない。
だから、ストレートのロング。しかも、真っ黒。みんな茶色入ってるのに……。

「じゃぁ……星野さんの席は……あ、栗山さんの後ろね」

あ、私の席のすぐ近く。てか、真隣。

「あ、よろしくお願いします!えーっと、」
「一条桜。桜でいいよ。瑠流さん!」
「じゃあ……桜さん。隣、よろしくお願いします」

あはは、ホントにかわいいなぁ〜。

「では、授業を始めます。まずは、数学からー」

みんな、数学の本を取り出す。

あ、瑠流さん、ページ分かってない。

「六十三ページだよ」

コソッとささやく。

「ありがとうございます!」

なんか、仲良くなれそう。

Re: バカ執事!! ( No.34 )
日時: 2011/11/19 21:24
名前: 麻優 (ID: 3eop5mZb)

第三章「ライバル」#5
「よーっす!かーいちょー」
「っ……!花野華!会長とよんでいいとは言ったが!伸ばしていいとは言ってない!」
「キャッ……」

え?かわいい声……。て、瑠流さん!?

「な、何で二人が一緒に?」
「あぁ、それはあたし等、イトコだから!」

い、イトコ?こんな、可愛い子が??華の?
有り得ない!

「あ!今、失礼な想像してたでしょ!!」
「し、してないよ!」

私は全力で手を振る。

「クスクス……お二人とも、面白いですね」

……。
…………………………。

「あ、いいこと教えてあげる。会長にはね、カッコいいおにいちゃんがいるんだよ!彼氏、募集してたでしょ?」
「え?でも、桜さんのお兄さんってことは年上じゃ……」

いやいや、同い年です!なんて、言える分けないか。

「て、いうか、なに人の兄弟紹介してんだよ!」

ゴツンと華の頭をぶつ。

「ともかく、今日さ、会長の家遊びにいこ!」
「え!?」

人の話、聞いてねぇな!

*   *   *

そんなこんなで放課後——

「こっこっが、会長の家〜」
「うわぁ、大きいですねぇ……」
「そ、そうかな?」

わぁ〜ん、智歳〜。

って、私たち、大ゲンカしてたんだっけ?

「ただいま〜」

家の玄関を開けて中に入る。

「遅い……って、またお客さん?」

わ、もう元気になってる。
まぁ、朝は一応休ませただけだしなぁ〜。

しかも、自然に仲直り?

「コンニチワ!またまた、お邪魔させてもらいまぁす」
「は、始めまして!あ、あの、こい、いたっ!か、噛んじゃったー」

だ、大丈夫!?

「あ、桜。食堂の方にサラダとか用意してあるから適当に食っとけ」

……私ってさ、一応こいつの主だよね?
なんかタメ口が当たり前になってるんだけど。

「食堂なんてあるのぉ〜!?すっごーい!!」
「確かに、すごいですね」

そうかな??

「あ、あの、お名前はなんていうんですか?」
「あぁ、智夏だよ」
「へぇ〜」

もぅ、どうにでもなぁれ〜。

「桜、ちょっといいか?」
「? いいけど……」

華達を見ると、いいよ、って言ってる。
じゃあ、いっかな?

「なに?」
「あのさ、最近人連れ込みすぎ。面倒くさいじゃん」

ムカッ

「なによ、いいじゃん。私の勝手でしょ!」
「そうじゃなくて、」

? なによ。

「人がいたら、その……ふ、その……」
「?? はっきり言いなさいよ」
「だから!二人で……——」
「みぃーつけた!もう、かいちょー!!全部食べちゃうよー」

ムカッ、いいところだったでしょ!?いま、どう考えても!!
こんの華〜!!

「桜さん!あの、少し……いいですか?」
「え?」

今度は、瑠流??

「わ、私、智夏さんを、好きになってしまったかもです!!」
「え?」

ていうか、そんなにあってないよね?

「なんていうか、ひ、一目惚れ!してしまいました……」

……。




はぁ〜〜!!!!?

これが、波乱の恋の幕開け。


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