コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 素直じゃない私だけの神様[ショート話 1段目終了しました]
- 日時: 2012/01/19 23:16
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: l/xDenkt)
『素直じゃない私だけの神様』を書く『燐 蜷 白亜』または『ヘムロック』です。
この小説は、恋愛系です。
若干ファンタジーも含みます。
コメント・アドバイスして頂けたら嬉しいです。
結構小説を掛け持ちしているので、更新は亀以下のスピードだと思います。
応援してください。お願いします。
※荒らしは来ないでください。
- Re: 素直じゃない私だけの神様 ( No.11 )
- 日時: 2011/11/26 19:00
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)
第6話
「い、いらっしゃいませ〜……。」
接客……無理です!クラスメイトにもタメ口で話せないのにっ!
2人は休んじゃうし…1人はクラスの助っ人に行ってしまったし…。
こんな時に、神様は居ないし…。
何処に行ったんだろう?今日が当日なのに……。
「———待たせたな。」現れたのは……学校の制服を着ている神様。
「……か、神様っ?!その格好……。」驚きすぎて、脳内が追いつかない。
「こんなに人がいるんだ。バレねぇよ!」無邪気な笑顔を向けてくる。
「あ、ありがと……。」その笑顔でバクバクと心臓が早まる。
「美味い飯…作れよ?」神様の笑顔。
その笑顔は、神々しい顔を更に引き立てていた。
そして、その笑顔に惹かれるように…お客さんが集まってきた。
急いで、段ボール箱から本を出す作業に移った。
「オイ…完売した。早く持ってこい。」
神様の力って凄いなぁ…神様かっこいい。見ていたかった。
神様が、少し休憩する。と、言っても先生が見回りに来たから。
何処かに行ってしまった神様。だけど、神様のおかげで笑顔で接客できた。
休憩時間を早めに取る。印刷するために、準備室へ入ると……。
「何…で?」
———そこには、酷く散らかった部屋に倒れている部員の姿があった。
- Re: 素直じゃない私だけの神様 ( No.12 )
- 日時: 2011/11/27 14:13
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: g8rCkVaa)
第7話
「愛華?!何があったの?」私は、動揺と混乱を顔に出さないようにするのが精一杯だった。
「…バスケ部が、バスケ部の…斉藤恵美が…部員たちと一緒に荒して、ボールを投げつけられた。本を守れなくてごめんね…。」
愛華は、ただ謝るばかりだった。
————許せない。本を…部員を傷つけるなんて!
「オイ!どこへ行く?!」神様が慌てて私の腕をつかむ。
「…離してよ。」こんな醜い気持ちになったのは、初めてかもしれない。
「お前が行き先を言うまで離さない。」神様は頑固だ。
「バスケ部のとこ!……文句の1つでも言わなきゃ…。」
ダメだ。泣きそう…。どうしたらいいの?
「梨花…1人で行っても無駄だよ……。むしろ危ないよ…。」
愛華が弱弱しく言う。
「だって……こんなの悔しいじゃん……。」ポツンと言うしかなかった。
- Re: 素直じゃない私だけの神様 ( No.13 )
- 日時: 2011/11/28 14:49
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: g8rCkVaa)
第8話
「———失礼しました。」そう言って、保健室のドアを閉める。
愛華を保健室に連れて行った帰り…神様が振り返って私を見つめた。
「分かった。俺も行く。お前に何かあったら困るからな!」
……神様。こんな事にも協力してくれるの?
「…ありがと。」泣きそうなのを我慢して下を向いて言った。
バスケ部の部室に到着。
ガララッ!と、音を立てて入る。
「え?何で…誰もいないの?」ここだと思ったのに…じゃあ、何処?
「……体育館だ。」耳元で神様が囁いてくれた。
「え…?あ、うん。ありがとう!」
大急ぎで体育館へと向かう。
「あれ…?ここも誰もいない……どうして?」
神様に聞いてみる。神様は目を閉じたまま黙ったままだった。
その辺に居ると思って、舞台に上がる。
神様が、「早く降りて来い!何やってんだ!!早く来い!!」と、怒鳴ってきた。焦ってる?…分らないけれど、早く降りなきゃ!
「きゃっ!」足に何かが絡まる。
「何これっ…。」ひものようなものが足に絡まって、外すと…上から水をかけられた。
そして、「待ってました!」と言わんばかりに、ボールが上から投げられてくる。
薄れていく意識の中…思った。「手…手は守らなきゃ……。」
だけど、手に激痛が走る。それから、何があったのか分らない…。
- Re: 素直じゃない私だけの神様 ( No.14 )
- 日時: 2011/11/29 14:15
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: g8rCkVaa)
第9話
「オイッ!」神様の声で目が覚めた。
「……え?ここ何処?」声がなぜか弱々しい。
「馬鹿っ!お前後先考えて行動しろ!!手を見てみろ…ったく。」
そういった神様はそっぽを向いてしまった。
「何これ?」手を見て驚いた。
包帯が巻かれてる。少し痛い…。
あ、そっか…ボールをぶつけられて怪我したんだっけ?
「…本当は骨折だからな。」そっぽを向いたまま神様が言う。
「え…?じゃあどうしてこんなに軽いの?」聞いちゃった。
「魔術だよ…動けるようにはした。だけど、1日経ったら切れるから。
寝る前に毎日魔術をかけること忘れるなよ!」そう言って、また反対方向を見る。何で顔真っ赤にしてるんだろう?
準備室に戻る。考えてなかったけど、本と小説どうしよう……。
「落ち着け。まだ策はある。」
神様はニタリと笑った。
- Re: 素直じゃない私だけの神様 ( No.15 )
- 日時: 2012/01/07 17:14
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: l/xDenkt)
第10話
「新しい表紙を持ってこい!破られたページを繋ぎ合わせて……古い表紙をブックマーカーにする。これで商売できるだろ?」
神様……優しい瞳で見つめないでっ!!
「うん…ありがとう。神様っ!」笑顔になってた。
「いらっしゃいませー!オマケ付きでお値段そのままです。どうぞ〜!」声が弾む。
すると、あるお母さんが話しかけてきた。
「この小説面白かったわ!PTAでも会議してみるわね。」と…。
本当に———…?
「あ、ありがとうございますっ!」嬉しいよ〜。
神様を見る。神様は笑顔で「やったな!」と、言ってくれた。
きゅううん…。ほら、また…。
おかしいなぁ。何か変。
「あっらー?販売できてるんだ〜?まあ、ぼろい小説なんて売れないだろうけ…」バスケ部の斉藤がからかいに来た。…はずなのに、言わない。よく見ると、神様を前にして顔が真っ赤になっている。
「あ、あ…今日はこの辺で失礼するわ!」急ぎ足で去って行った。
友達というか、子分というか…その人達も慌てて追いかけに行った。
「え…斉藤が神様のことを————…?…まさかね。」
そう思って販売に集中した。
斉藤が神様を好きになることは無い。と、どこかで確信していた自分がいたから、そんなことが思えたんだ。
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