コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 愚かな僕の新生活。
- 日時: 2012/03/25 16:18
- 名前: 衣* (ID: dTe0rRML)
初カキコです´v`〃
衣*といいます。春から新中3な女子です。
いろいろと初めてなんですが、ラノベぽいものを目指してお話を書きたいと思います!
では、序章です★
僕、田端蓮・15歳はこの春・田舎から1人、進学のために上京してきた。
なにせ、僕の住んでいたところには、行きたいと思うような学校がなかったのだ。
そこで、東京の学校を受験し、見事合格した。
今、まさに新生活・・!
高校生にして一人暮らしなんて夢みたいだ。
叔父さんが無駄に金使い荒くて、必要もない家なんて買っててよかったー。
親戚一同が毛嫌いしているあの叔父さんも、僕1人からは感謝されてるわけだ。
手元の地図に目を落とす。
ここまで来るのに苦労したが、目的地—・・家
にもようやくたどりつけそうだ。
わくわくしていた、僕。
うきうきしていた、僕。
なんて愚かだったのか。
当然だがその時、僕はまだこれから起こることが何一つわかっていなかったのだ。
- Re: 愚かな僕の新生活。 ( No.31 )
- 日時: 2012/03/28 17:53
- 名前: 佐久間 慧琉 (ID: cLGIc5Nq)
楽しみにしてるね★!
- 愚かな僕の新生活。 ( No.32 )
- 日時: 2012/03/29 13:59
- 名前: 衣* (ID: dTe0rRML)
ごちそうをひとしきり食べ終わった頃。
「今日は驚かせちゃったみたいでゴメンね?」
と、ひなたが口を開いた。
「え・・?うん・・まさか住み込みだとは思ってなかったけどな。」
僕はそっぽを向いて答えた。
「この家はお兄ちゃんの住む家なんだから心配しないでねー*
部屋はちゃんとあるから!」
それはあたりまえだろ!と言いたくなるようなとぼけたゆまの発言。
「西山家政婦紹介所は、私たちのお母さんが経営しててね、」
ひなたが説明をはじめた。
「でもすっごいうち、貧乏なの・・
紹介所っていっても、家政婦は2人くらいしかいなくて・・」
僕は、次第に話がわかってきた。
「私たちも家計を支えなきゃ!ってことで、今こうして働いてるんだ。」
そういうことか・・いや、納得していいのか?!
ありえないだろ!
僕は心の中で叫びつつも、まぁ
「そうなんだ・・大変だな」
と言っておいた。
「学校には行ってるし、別にたいへんじゃないよ!」
ひなたの笑顔も、少しだけ無理しているように見えた。
・・・気がした。
「よし・・と」
ひなたが立ち上がる。
「じゃ、ケーキ食べますかぁ!」
僕は、今日1日を思い出しながら、もしかしたら・・
こんな生活も面白いかもな、と思い始めていた。
- 愚かな僕の新生活。 ( No.33 )
- 日時: 2012/03/29 14:13
- 名前: 衣* (ID: dTe0rRML)
僕は、風呂に入っていた。
浴室はピカピカに磨き上げられていて、とてもきれいだ。
(あれ・・)
そういえば。
(ビーフシチュー食いたいっていったのに、作ってくれなかったな・・)
ま、いいか。今日の飯うまかったし・・
頭を洗いおわり、ボディソープを出そうとしていたその時。
カラカラ・・・といきなり背後で浴室のドアが開く音がした。
(??!)
びっくりして、思わず後ろを振り返ると
「!」
長女のゆいがいた。
一応、着衣している・・が薄い、キャミソールに、ショートパンツという姿だ。
「きゃっ・・」
みるみる内にゆいの顔が紅潮する。
「きゃぁぁぁぁぁぁっ!」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
いきなりの悲鳴に驚いて、僕もいっしょに絶叫した。
「もぅ!お姉ちゃん、蓮さんがお風呂入ってることに気付かなかったの?」
リビングにて。
ひなたがさっきからゆいに説教している。
「ごめんなさいっ・・本当にっ・・!」
ゆいはひたすら頭を下げる。
「いや、もういいよ・・そんな」
とても萎縮した様子のゆいが、少しかわいそうだ。
「私、なんてドジなの・・は、恥ずかしい・・」
僕はなんてゆうか複雑なのだった。
またこんなことがなければいいが・・
僕は少し不安を感じた・・・。
- 愚かな僕の新生活。 ( No.34 )
- 日時: 2012/03/29 15:40
- 名前: 衣* (ID: dTe0rRML)
僕は、自室で寝っころがっていた・・というか睡眠中だ。
手荷物は自分で持ってきたが、大きな家具などは明日届くので部屋はとてもすっきりしている。
板張りの床がひやり、と冷たい。
カーテンもかかっていない窓は、ピカピカと光っている。
・・僕が来るのを待って、掃除してくれてたのかな・・。
いや、家政婦なんだから部屋の掃除はあたりまえだ!
そんな、してくれた、だなんて思わなくていいはずだ。
「・・・」
明日起きたら、あの3人がいるのか—・・
なんかやっぱりいやな気がする。
「おはようっ!蓮さん」
1階に降りると、もうすでにひなたは台所に立っていた。
(夢じゃなかったんだ・・)
昨日のことは現実だったんだな。
「朝ごはん、パンでよかったかな」
「あ?うん。」
僕はそっけなく返事する。
朝は米だ!なんてポリシー、ない。
台所は、窓から光がたくさん入ってくるらしい。
ちょっとまぶしいくらいの光をあびながら、僕は席に着いた。
「・・まだ起きてないの?」
なんとなくゆまは寝坊しそうだ。
ゆいは・・なんだろう。本を読んでて夜更かししそうなタイプだ。
「え?うん。なかなか起きてくれないの!さっきからおこしに行ってるんだけど・・」
グズグズとダダをこねているゆまの姿が容易に想像できた。
「蓮さん、おこしに行ってくれる?」
・・・は?!
そんな寝起きドッキリみたいなこと、したらダメだろ!
「いや、ビックリすると思うよ!」
僕はあわてて言った。
そんな昨日会ったばっかだし・・
「そう?じゃ、起こしてくる」
ふぅー・・
僕はひそかにため息をついた。
この調子じゃ、なんかまた昨日みたいな騒ぎが起きるって・・・。
つづく。
- 愚かな僕の新生活。 ( No.35 )
- 日時: 2012/03/30 17:01
- 名前: 衣* (ID: dTe0rRML)
朝食を食べながら、僕はカレンダーを見た。
今日は4月4日。
あと4日後には学校が始まる・・。
はぁ・・
僕は少し憂鬱な気分になった。
「飲まないなら牛乳くれる?」
ゆまが横からいきなり手をのばす・・
「わ?!何すんだよっ!」
僕はガードした。
ゆまはぶーぶー言っている。
「・・困っていますよ」
小さな声で、ゆいが珍しく注意した。
「むー・・はぁーい・・。」
ゆまは素直に注意を受け入れて、おとなしくなった。
「・・あ!そうだ。蓮さんどこの高校いくの?」
ひなたが聞いてきた。
「ああ、西宮」
「えっ・・?!私もだよ!」
「・・・・・えっ??!」
僕は心底びっくりした。まさか同じ高校だなんて・・
「姉ちゃんも一緒なんだよねー♪へへっ、嬉しいな」
ゆいも?!3人一緒かよ!
「いっしょに登校しようね〜」
「ちょ!待てよ」
僕はあわてて言った。
「一緒に登校とか、怪しまれるって!」
「え?なんで?」
「その、さ・・なんで女子2人といっしょに学校くるんだ、って話になるだろ?!」
ひなたはしばらくの間きょとん、としていたが
「・・・やっぱりいや?注目あびるの」
ぽつり、と言った。
(注目あびるのがいやっていうかなんていうか・・)
「ひなた、・・蓮さんは別々に登校したほうがいいと・・思う」
ゆいが言う。
「私たちが家政婦してるのも・・あんまりばれないほうがいいと思うし」
たしかにそれもそうだ。
西宮高校はバイト禁止だったはずだし。
「そっか・・ちょっぴりさびしいけど・・しょうがないか!」
ひなたも納得してくれたみたいだ。
「よし!掃除しよっ」
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