コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 友達同好会
- 日時: 2014/09/01 19:38
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
こんばんは。
まだまだ不慣れなところもございますが是非とも
ご覧ください。
感想、批判、リクエスト、お気に入り登録、
なんでも待ってます。
(この作品にはパロディやメタネタが多いです、
苦手な方はご注意を)
読者の皆様(ありがとうございます)
フレンチさん >>19
登場人物紹介 >>14 >>15
活動1 一義は友達がいない >>01 >>02 >>03
活動2 奇人たちの同好会 >>04 >>05 >>06 >>07
活動3 ウィークエンド・シャッフル >>08 >>09 >>10 >>11 >>12
活動4 ギャンブル狂時代 >>13 >>16 >>17 >>18
活動5 深海より愛をこめて >>21 >>22 >>23 >>24 >>25
活動6 ロゼ・マドモアゼル >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
活動7 絶望のチョコレート工場 >>31 >>32 >>33
>>34 >>35
活動8 狂演! 夜のヴィブラート >>36 >>37 >>38
- 登場人物紹介 ( No.14 )
- 日時: 2014/08/08 16:33
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
赤塚一義(CV:神谷浩史さん)
→アミティエ総合大学工学部二年生。19歳。
友達が元治ただ一人しかいない
少し寂しい普通の大学生。
将来の夢は発明家だが、底抜けに成績は悪い。
根は優しい性格。
式場元治(しきばもとはる)(CV:内山昴輝さん)
→アミティエ総合大学医学部二年生。19歳。
町にある大病院のボンボンで、
病院を継ぐことが決まっている。
大金持ちで、高級ブランドや高級車を多数所有。
女の子にもモテモテのまさにプレイボーイ。
友達同好会の部長。
小川小百合(CV:戸松遥さん)
→アミティエ総合大学調理部二年生。19歳。
友達同好会の部員の一人。
ツンツンした性格で、一義の入部を未だに認めていない。
特技は料理。
人付き合いは苦手というわけではなく、
女子たちとは仲がいい。
キャロル・ボイド(CV:花澤香菜さん)
→元アミティエ総合大学美術部二年生。享年19歳。
イングランド、ニューキャッスル出身。
友達同好会に入部した翌日に事故死したが、
未練が残っていたために成仏せずにいる。
見える人には見えるらしい。
幽霊になったときに様々な能力が身についた。
いつもは部室で生活している。
三島家康(CV:杉田智和さん)
→アミティエ総合大学美術部二年生。19歳。
漫画やアニメのキャラクターに本気で恋を
しているらしい。
本物の女の子が嫌いで、いつも絹恵といがみ合っている。
性格もとてつもなく悪く、すぐに調子に乗る。
オチ要員になることが多い。
手塚絹恵(CV:喜多村英梨さん)
→アミティエ総合大学服飾部二年生。19歳。
とてつもない大食いで、大食いに関しては
関東には敵がいないほど。
ハンサムな男が好きで、家康のことを毛嫌いしている。
将来の夢はデザイナー。
大食いなのに、体型は華奢。
スポーツ万能という一面がある。
おっさん(CV:藤原啓二さん)
→アミティエ総合大学工学部担任。40歳。
本名は若山新太郎。
いつも酒に酔っていて、ギャンブル狂。
問題となる言動も多いが、なぜか生徒には親しまれている。
友達同好会の顧問。
浅岡陽子(CV:井上麻里奈さん)
→アミティエ総合大学法学部二年生。19歳。
将来の夢は国際弁護士。
正義の味方に憧れており、友達同好会を
風紀を乱す悪の巣窟と呼んでいる。
意外と天然。
金髪に派手な服装と、見た目は少し不良少女っぽい。
愛車のバイクはかなりうるさい。
エリック・ギャバン(CV:大塚芳忠さん)
→アミティエ総合大学学長。50歳。
フランス・オルレアン出身。
友達同好会を風紀を乱す存在と思っている。
少し怖がりで、冗談が通じにくい。
陽子たちに振り回されることが多い。
ある秘密を抱えている。
- 各話ゲスト紹介 ( No.15 )
- 日時: 2014/08/27 01:50
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
随時更新します。
チェルシー・スチュワート(CV:坂本真綾さん)
(ウィークエンド・シャッフル出演)
→カナダ・オンタリオ出身の人気女優。24歳。
母のサンドラも人気女優だった。
仕事に追われており、自由を求めていた。
米村旭(CV:平田広明さん)
(ギャンブル狂時代出演)
→おっさんの古くからの友人。35歳。
駅員として働いている。
迷信深い性格。
アリエン(CV:新谷良子さん)
(深海より愛を込めて出演)
→人魚。年齢不明。
ペットに亀のアイスキュロスを飼っている。
カミーユ(CV:ゆかなさん)
(ロゼ・マドモアゼル出演)
→19世紀に作られたビスク・ドール。
学長とだけは意思を伝達できるが、
他の人間に声は聞こえない。
バートリ・ペンスキー(CV:豊口めぐみさん)
(絶望のチョコレート工場出演)
→アメリカ・シカゴ出身のペンスキー製菓工場長。
21歳。工場の作業員達を容赦なくこき使う。
- 活動4 ギャンブル狂時代 ( No.16 )
- 日時: 2014/08/10 00:39
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
おっさんたちが乗るベレットが
雀荘の前に停まる。
「今日こそは勝ちたいな」
旭が助手席から降りた。
雀荘ではおっさんのギャンブル仲間達が
旭たちを出迎えた。
「今日こそは勝つんだとよ、こいつ」
おっさんが旭を指差す。
「あぁ、今日はいけそうな気がするんだ」
旭が麻雀卓に座った。
おっさんたちが金を出し合う。
「今日は5万はいってやる」
おっさんが5万円を叩きつけた。
ちなみに、金を賭けてギャンブルはもちろん違法なので、
真似しないように。
牌が並べられ、対局が始まろうとしていたとき、
旭の体が身震いをしていた。
「どうしたんだ?
怖気づいちまったのか?」
おっさんが旭に話しかけようとすると
旭は小声で呟いた。
「て、天和だ……」
なんと旭は、一生に一度出るか出ないかという
天和(牌が配られた時点で役が完成していること)を
出してしまったのだ。
旭の一人勝ちだ。
「本当かよ、そりゃすげぇや」
おっさんが興奮して旭に話しかける。
雀荘にいた全員が旭に注目しだした。
「それだけじゃねぇよ……」
旭はもう泣きそうな顔だった。
「どれ、見せてみろ」
おっさんが旭の役を覗き込んだ。
「うわっ!」
おっさんが驚嘆の声を上げる。
その役は九蓮宝燈(ちゅうれんぽうとう)と呼ばれる
これまた一生に一度出るか出ないかという
究極の役だ。
雀荘が大きな拍手に包まれる。
「こんなのオレ初めてみたよ、感動した!」
おっさん達は次々に祝いの言葉をかける。
「お、オレはもうおしまいだ……」
旭の顔は青くなっていた。
額からは汗が止まらない。
翌日、いつものように一義は同好会の部室へと
入った。
「あれっ、どちら様で?」
部室のソファでは、旭がコーラを飲みながら
震えていた。
「やぁ、今日は君の顧問に用があるんだよ」
「今日から新入部員になるんですか?」
部室に入ってきた小百合が旭に尋ねた。
すると、部室に入ってきたおっさんが
驚いた顔で旭を見た。
「お前、仕事は?」
「休んできた」
「じゃあなんでここにいるんだ?」
おっさんが問いかけると、旭は
いきなりおっさんに抱きついた。
「オレを殺さないでくれぇ!」
旭は一義たちに昨日のことを話した。
実はあの九蓮宝燈をあがった者は
死ぬという噂があったのだ。
「ほらね、ギャンブルはやっぱり不健全じゃん
これに懲りて、死んじゃえばいいのに」
小百合が旭に言い放つ。
「だから不健全ってのは家康みたいな……」
おっさんが反論する。
「もうこのくだりいらねぇだろ!」
家康が大声を上げる。
「頼むよ、みんなでオレの事を守ってくれ」
今にも泣きそうな声で旭が懇願する。
「こんなことで死ぬなんて考えすぎですよ、
きっと大丈夫……」
元治がそう言って手を伸ばした途端、
旭の顔の横を串が飛んできた。
「ごめーん、ゴミ箱に入るかなと思ってさ」
投げたのは絹恵だった。
手にはおでんが握られており、どうやらその串を
捨てようと思ったらしい。
「もー、気をつけてね絹恵ちゃん」
キャロルが注意すると、一義たちは笑った。
だが、旭は恐怖で倒れこんでしまった。
「オレは命を狙われているに違いねぇ……」
もはや何かに取り憑かれているようだった。
- 活動4 ギャンブル狂時代 ( No.17 )
- 日時: 2014/08/11 00:11
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「いいですか、そんな麻雀ぐらいで
死ぬ人なんて聞いたことがありません、
だから大丈夫ですよ」
一義が旭を必死になだめる。
「でもさ、やっぱり怖いんだよ」
旭はいまだ震えている。
すると、外をカラスの大群が
飛んでいった。
「うわぁ、怖い!」
大群を見た旭が腰を抜かす。
「何が怖いんだ?」
おっさんが尋ねる。
「カラスは魔女の化身だって言うだろ、
オレをスープの材料にしようとしているんだよ」
「そんなの信じてるの?
第一魔女なんているわけないじゃん」
小百合が少しイラつく。
すると、部室のドアが開いた。
「浅岡陽子がいる限り、この世の悪は栄えない!」
声の主は陽子だった。
「オレの命を狙いに来たんだな!」
旭が余計に塞ぎこむ。
「なんだ、この男は?」
陽子がキャロルに尋ねる。
「なんでも、たかが麻雀で死ぬんだってよ」
「なんだと、きみのためなら死ねるとは聞いたことあったが
麻雀のためなら死ねるということか、
凄い愛じゃないか、感動した」
陽子が朝日の肩をたたく。
「お前の麻雀への恋は素晴らしい、
天国でも麻雀を見守っているがいいぞ」
そう言って、陽子はポケットから
カッターナイフを差し出した。
「やっぱり殺しに来たな……」
旭はもうおかしくなりそうだった。
「ほら、ドーナツでも食べて落ち着きましょうよ」
絹恵がドーナツを差し出す。
「毒が入ってるんだろ」
旭は頑なにドーナツを拒む。
「どうしようもない妄想ね、
もう放っといたほうがいいかも」
小百合が見放そうとした。
「そうだな、それがいいかも」
おっさんも同意した。
「そもそもよ、あれだけ死ぬ死ぬって言ってるやつが
死ぬことはねぇんだよ、小説的に」
「確かに……」
元治が同意した。
「いや、本気で死にそうって思ってる人の前で
よくそんなことが言えるな、お前らは」
一義が一同に反論した。
すると、怯える旭の横にキャロルが座りだした。
「すいません、そんなに死ぬのは嫌ですか?」
キャロルが旭に尋ねた。
「そりゃそうさ、死んだら何もかも終わりだからな」
旭が呟いた。
「実は私、もう死んでいるんです」
キャロルが微笑んだ。
「ほら、足首の下がないでしょ?」
確かに、キャロルの足元はなかった。
「本当だ!
もう4話ぐらいなのに全然気づかなかった」
小百合たちが驚きの声を上げた。
「それに、死んだらもう終わりだなんて
考えていませんか?」
キャロルが優しく旭に問いかける。
「でも私はこうやってここにいるんだし
死んだってたいした問題じゃないんですよ」
「そ、そうかい……」
旭の表情が少し緩んだ。
- 活動4 ギャンブル狂時代 ( No.18 )
- 日時: 2014/08/15 01:33
- 名前: コベントリー・プディング (ID: DdpclYlw)
その後も、キャロルは旭に向けて
説法を続けていた。
すると、少しずつ旭の表情から
笑顔が戻ってきた。
「そうだな、オレは少し考えすぎていたかもしれない」
「そうですとも、もっと楽に生きたらいいのに」
一義が旭の肩をたたいて笑った。
「そうだよな、あんたみたいな奴でも
楽しそうに生きてるんだもんな」
旭が一義に笑って返した。
「そ、それはちょっと頭にきたな」
一義が不快そうな顔をした。
「だってその通りじゃん、アハハ」
小百合が大笑いした。
他の一同も大笑いした。
その日の夕方、旭は家に帰って行った。
「もうギャンブルはやめるよ」
旭がおっさんに誓った。
「それがいいかもな」
おっさんが答えた。
「オレも宝くじは控えるよ」
一義も誓った。
「当たらないからやめるんでしょ?」
小百合が横槍を入れる。
「それがいいさ、ギャンブルなんざ
一害あって百利なしだからな」
陽子が一義の肩をたたいた。
「それを言うなら百害あって一利なし」
絹恵が微笑んだ。
何はともあれ、旭は少しは
ギャンブルをやめるようだ。
それから一ヵ月後、部室のテレビでは
競馬中継が放送されていた。
「よーし、差せ!」
おっさんが顔を真っ赤にして叫ぶ。
「あんなにギャンブルはよくないって言ってるのに……」
小百合が呆れた表情でおっさんを見つめている。
「まぁバカは一生直らないっていうからね」
一義が元治と野球盤で遊びながら言った。
「そういや旭さんは完全にギャンブルを
やめたのか?」
元治がおっさんに尋ねた。
「やめたらしいぞ、でも毎日楽しくて
仕方がないんだとよ」
すると突然、部室のドアが開き
一人の男が入ってきた。
「なぁ、ヒック
頼むから助けて、ヒック」
男の正体は旭だった。
「またあなたですか、もうギャンブルはやめたはずでは?」
一義が旭に尋ねる。
「もうやめた、ヒック
でも今度は、ヒック」
旭が汗を流しながら答える。
「なぁキャロルちゃん、ヒック」
旭がキャロルに尋ねた。
「どうしました?」
「しゃっくりってさ、ヒック
百万回したら死ぬって本当かな?」
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