コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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我らは暗殺隊とんこつ団!《テスト前なので更新停止中》
日時: 2015/02/14 11:06
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)
参照: http://dream-novel.jp/viewstory/index/12346/?guid=ON

はじめまして!あんこと申します(*´Д`)

謎の題名ですね!←

ギャグ恋愛(時々シリアス)ストーリーです。
基本何でもアリです。そして小説は下手です。死ぬほど。
下手くそなりに精一杯頑張ろうと思います!
目指せ完結!


これからよろしくおねがいします(*_ _)


※注意
物語自体は普通の恋愛小説ですが、主人公が男娼です。
一話目からちょくちょくBLな雰囲気が漂う場面があります。
ほんの一瞬ですが、極度にBLを嫌うお方はUターンをしてください。


お客様

☆シク 様

☆ドクター正彰 様

☆無花果 様

☆田中 様


感謝感激です(((o(*゜▽゜*)o)))





お知らせ-
別サイトでも公開しています。URLがそのサイトです。
少しでも多くの方の目に触れていただければ幸いです(*´ー`*)

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Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.1 )
日時: 2015/02/21 15:48
名前: あんこ (ID: rS2QK8cL)

-プロローグ-


ただ、呪縛から逃れたかった。

ただ、退屈な日常から逃れたかった。

ただ、新しい世界へ手を伸ばしたかった。


たったそれだけ、それだけなのに。

どうしてこんな事になったのだろう。


「おいこら新入りぃ、バナナオレ買ってこいや。25秒以内に」

「貴様に名を授けよう!!ナイト・オブ・デビルなんてどうだ!」

「ルネの半径五メートル以内に近づいてみろ。てめぇをひき肉にしてハンバーグ作って捨ててやるからな」

「脳みそって、脂肪で出来ているらしいんです!!ちょっと見せてくれませんか!?」

「あーひゃひゃひゃ!!団長命令だ、全裸になって庭園をサンバで踊ってこい!!」


僕はどうやら、人生の方向性を見失ったようだ。

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.2 )
日時: 2015/02/21 15:51
名前: あんこ (ID: rS2QK8cL)

-第一章 非日常の始まり-


炎天下の中、僕は水鏡スイキョウの国の中央通りを歩いていた。
額ににじみ出てくる汗を手の甲で拭うも、滝のようなそれは止むことを知らない。

手で目を守りながら空を見ると、太陽が馬鹿みたいにサンサンと光と熱を放っていた。ああ太陽、いつ誰がこんなに暑くしろと頼みましたか?

ただえさえこれから始まる【仕事】の事を考えるとイライラするのに、加えてこの暑さ。つい発狂してしまいそうになる。


しかしそんな事にいちいち発狂してられる場合でもない。
再び前を向いて歩くと、ふと香ばしいようなクドいような匂いが漂ってきた。


反射的にそちらを見ると、パタパタと扇子で仰ぎながら食べ物を焼く商人が目についた。

その匂いにつられたのか、中年女性が一人店を覗いている。

更に視野を広げてみれば、横幅の広い通りを目一杯使って追いかけっ子をする子供がいる。

耳を澄ませば、広場で楽団が正午を知らせる無駄に陽気な音楽が聞こえてくる。


僕はかすかに眉をひそめた。


——ああ、いつもと同じ。

いつもと変わらぬ町並み風景、匂い、音。


僕は一体いつまでこのつまらない日常の中に閉じこもらなければいけないのだろう。
18年間この街で生きてきて、いい事があったか。


それでも、僕はここでしか生きていく術がない。


いい匂いも子供も陽気な音楽も振りきり、僕は通りからはずれ路地裏に入っていった。


——よかった、結構ここは涼しい。


しかしそんな安らぎはほんの一瞬。これから地獄が始まる。


僕は路地裏へ足を進めていくと、遠くに人影が見えた。

かっちりした小綺麗な服を着た、ふくよかな中年男性。決してハンサムとか言えたものではない顔である。

男も僕を見つけると、汚い笑みを浮かべながら近づいてきた。
来るな、来るなと念じるもその願いは叶うはずもなく、すぐに距離は縮まってしまう。

そして男は、僕に口付けをした。

長い長い、吐き気のするようなキス。

男は唇を離すと、そのまま唇を僕の耳元へ持って行き、囁く。


「今日もよろしく頼むよぉ、リヒト君」

気の抜けるような口調。今イライラ選手権大会たるものが開かれれば、僕はぶっちぎりで優勝するだろう。

でも、そこで嫌がったりしてはいけない。
僕は己を捨て、キスのお返しとでも言うように男の首筋に唇を落とした。


「ええ。お願いします」


そう、嫌がってはいけない。

それが僕の【仕事】であり、【日常】だ。


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