コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 我らは暗殺隊とんこつ団!《テスト前なので更新停止中》
- 日時: 2015/02/14 11:06
- 名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)
- 参照: http://dream-novel.jp/viewstory/index/12346/?guid=ON
はじめまして!あんこと申します(*´Д`)
謎の題名ですね!←
ギャグ恋愛(時々シリアス)ストーリーです。
基本何でもアリです。そして小説は下手です。死ぬほど。
下手くそなりに精一杯頑張ろうと思います!
目指せ完結!
これからよろしくおねがいします(*_ _)
※注意
物語自体は普通の恋愛小説ですが、主人公が男娼です。
一話目からちょくちょくBLな雰囲気が漂う場面があります。
ほんの一瞬ですが、極度にBLを嫌うお方はUターンをしてください。
お客様
☆シク 様
☆ドクター正彰 様
☆無花果 様
☆田中 様
感謝感激です(((o(*゜▽゜*)o)))
お知らせ-
別サイトでも公開しています。URLがそのサイトです。
少しでも多くの方の目に触れていただければ幸いです(*´ー`*)
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照400ありがとうございます》 ( No.33 )
- 日時: 2014/12/20 16:43
- 名前: あんこ (ID: UcGDDbHP)
—————————————
港を後にした後、僕達は市場を歩いていた。
暗闇にオレンジの家の明かりが点々と灯る街は、どこか懐かしい雰囲気が漂う。夕飯の買い足しに来た主婦や仕事帰りの男達、商売人等でとても賑わっていた。
風景が似ているとはいえ、やはり雰囲気が水鏡の国とは違う。僕は初めての外国に密かに興奮していた。
「……で、いつまで笑ってんですか?クリムさん?」
噴水の前に来た頃、僕は隣のクリムさんにそう言った。
クリムさんは港を出てから、「金が……ない……」と僕の真似をしてはクスクスと笑っていた。
「だってお前……気づくの遅すぎだろ。マジで間抜けだな」
嫌味ったらしい笑みを変えぬまま、クリムさんは言う。
そんな事を言ったって勝手に連れてきたのはアンタだろう、と反論しようとした時、遮るようにルネさんが「リヒトさん、見えますか?」と振り返りながら言った。
「あれが王宮ですよ」
僕より前に歩いていたルネさんは、更に前の方向を指差しニコリと笑う。
その指の先に目をやると、確かに大きな塔らしきものの一部が闇夜に馴染んでいた。
「おお、大きいですね」
そう思わずそ感嘆の声を漏らすと、ルネさんは嬉しそうに笑い、また歩き出した。クリムさんは違う意味でクスクスと笑っている。二人の場所の位置入れ替わってくれないかな。
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照400ありがとうございます》 ( No.34 )
- 日時: 2014/12/20 17:19
- 名前: 田中 (ID: kb.6vsha)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=38771
きゃアアアアアアア!!!
リヒト君好きイイイイイイイ!!
結婚させてエエエエエエエ!!
この小説の愛読者、変態野郎田中と申します!
もうハマってしまいましたよ!更新楽しみにしてます!
私も小説書いておりますので、よかったら見て下さい!
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照400ありがとうございます》 ( No.35 )
- 日時: 2014/12/20 17:36
- 名前: あんこ (ID: UcGDDbHP)
田中様
あ、あいっ、愛読者!?
つい三度見くらいしました。あれ、目から聖水が。
なんて嬉しいお言葉なのでしょうか( ;∀;)
コメントありがとうございます!頑張ります(≧∇≦)
田中さんの小説にも飛んでいきます!!
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照400ありがとうございます》 ( No.36 )
- 日時: 2014/12/23 00:05
- 名前: あんこ (ID: 6k7YX5tj)
今度は町外れに来た。
スラム街の人々が寝そべっている水鏡の国とはやはり違い、ゴミが所々落ちているくらいで比較的綺麗な所だ。
——ていうかさっきから言われるがままについていってるけど、誰かに助けを求めれば助けてもらえるんじゃ……。
今更ながらにそう思うが、おそらく無理だろう。本当かどうかは分からないが、ルネさんが『王家直属の暗殺隊』と言っていた。それなりに高い身分なんだろう。
少なくとも警察は、ボロい布切れを身に纏った僕の言い分なんか、慰謝料目当てと判断して聞く耳を持たないだろう。
そんなことを思っているうちに、どんどん人気のない方に進んでいく。
住宅街とはかけはなれ、段々と緑豊かな木々が現れるようになる。森にでも近づいているのだろうか。
聞こえるのはさやさやという葉擦れ音と、僕達の砂利を踏む足音。あとは遠くで人々の賑わう声が聞こえるくらいだ。
「……あの、こんな所にアジトあるんですか?王家直属なんでしょう?もっと豪華な所にあるんじゃ……」
静かさに耐え切れず、僕は二人のどちらにとも言わずそう問うた。ボリュームを落として言ったつもりだが、しーんとした空間の中では際立って大きな声だった。
そしてその問いに先に反応したのはクリムさんだった。
「そりゃお前、暗殺隊の住処が皆の目に付く所にあったら、敵にだって一発で見つかんだろ。ほんと馬鹿だな」
その言葉に、僕は豪華絢爛に飾られ、『とんこつ団』と堂々と書かれたアジトを想像した。……確かに、目立ってはいけないのかもしれない。
それにしてもこの人は、毒を吐かずにはいられない性格なのだろうか。
————————————
その後、僕達は本格的に森の中に入っていった。
暗闇の中で、木々のシルエットは月明かりに照らされて幻想的だったが、ルネさんとクリムさんの姿はぼんやりと闇に溶け込んでよく見えなかった。
まさか心中でも計らされるのではないのだろうか、という考えが頭をよぎった頃だった。
「ついたぜ」
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照400ありがとうございます》 ( No.37 )
- 日時: 2014/12/26 20:20
- 名前: あんこ (ID: XM3a0L/1)
クリムさんの声を聞き、それまで悪い足場に気を取られていた僕は顔を上げた。
すると、今まで茂っていた木が突然無くなり、目の前に野原が広がった。
その中でポツリと、家が建っていた。大きさは一軒家というよりは長屋と呼ぶ方がふさわしい。
それまで暗い所を歩いていたため、その明りの灯った長屋はとても眩しかった。
ルネさんはスタスタとその長屋に近づいていく。どうやらそこがとんこつ団の『アジト』らしい。僕とクリムさんもルネさんに続いて歩いていく。
近づくに連れて長屋の形がよく見えるようになってきた。
見た目は木製の一般的な長屋。アジトと言うくらいだからどんな禍々しい建築物なのかと身構えていたが、思っていたよりずっと普通だ。強いて言えば、扉が街で見る物とは少し大きめな気がする。
しかしルネさんはその大きな扉を通り過ぎ、長屋の裏に回った。
それに続くと、裏にも小さな扉があり、ルネさんはそこを開けてくれた。
なんで正面から入らないんだろう、と疑問に思いつつも、僕は家の中に入ったクリムさんについて行く。
中に入ると、不思議な事に、すぐ視界に階段が飛び込んできた。
今まで色んな家を訪問したが、こんな造りをした家は初めてだ。
「ただいまー!」
クリムさんはすぐにその階段を上がろうとはせず、まず大声でそう言った。狭い玄関ではよく声が響く。
クリムさんが声を張り上げてからすぐ天井から、ドタドタ、ミシミシと忙しない様子で何かが動く音がした。
そして、
「おお、連れてきたか?」
という低音ボイスと共に誰かが下に降りてきた。
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