コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 我らは暗殺隊とんこつ団!《テスト前なので更新停止中》
- 日時: 2015/02/14 11:06
- 名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)
- 参照: http://dream-novel.jp/viewstory/index/12346/?guid=ON
はじめまして!あんこと申します(*´Д`)
謎の題名ですね!←
ギャグ恋愛(時々シリアス)ストーリーです。
基本何でもアリです。そして小説は下手です。死ぬほど。
下手くそなりに精一杯頑張ろうと思います!
目指せ完結!
これからよろしくおねがいします(*_ _)
※注意
物語自体は普通の恋愛小説ですが、主人公が男娼です。
一話目からちょくちょくBLな雰囲気が漂う場面があります。
ほんの一瞬ですが、極度にBLを嫌うお方はUターンをしてください。
お客様
☆シク 様
☆ドクター正彰 様
☆無花果 様
☆田中 様
感謝感激です(((o(*゜▽゜*)o)))
お知らせ-
別サイトでも公開しています。URLがそのサイトです。
少しでも多くの方の目に触れていただければ幸いです(*´ー`*)
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照400ありがとうございます》 ( No.38 )
- 日時: 2014/12/28 00:11
- 名前: あんこ (ID: rS2QK8cL)
やがて階段の上から、足が見え始めた。
情けないほどに白いその足が、次の階段を踏みしめようとした時。
なんと、見事にその段差を踏み外してしまった。
「どわっはぁぁぁぁぁいっ!!」
ズドドドッ!っと派手な音を立て、人間が転がり落ちて来る。
「えええええっ!?」
なんとも滑稽な展開に、僕はただ目を丸くしていた。
クリムさんが隣で鼻で笑ったのは聞かなかったことにしよう。
目の前にまで落ちてきた金髪の男は、痛そうに腰をさすりながら顔を上げると、その蒼い目と目があった。
一重の衣を纏った、少し幼さの残る顔立ちの男性。ルネさんとクリムさんを見た後だと、どうもパッとしない。彼から見ても、美形2人の隣に並ぶ僕は霞んで見えるだろう。
「こ、こんにちは……」
しかし、アジトに来て初めて会う人とこんな形で対面するとは。
少しドキドキしながらも、ペコリとお辞儀をする。
ここにいるという事は、彼も暗殺者の一員なのだろう。慎重にいかなくてはならない。例え階段を踏み外したとしても。
「まあ、入れ」
男性はニカッと笑うと、中に入ってくるように促した。
ズカズカと進んでいくクリムさんの後を追い、僕も階段を登った。
登った先は、リビングの様な広い空間だった。奥には暖炉、キッチン、細長いテーブルにいくつも椅子が並べられている。階段はまだ上にあったようだが、クリムさんはこの部屋で止まった。
「誰もいねーのかよ?」
キョロキョロと部屋を見渡した後、ルネさんの後ろから階段を登ってきた男性に尋ねるクリムさん。
「ああ、狂馬はいるはずなんだが……まあとりあえず座れ」
男性はそう答えると、僕達を抜いてテーブルの上座の椅子に座った。
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照500ありがとうございます》 ( No.39 )
- 日時: 2014/12/29 19:28
- 名前: あんこ (ID: vJF2azik)
祝・閲覧500達成!≡┏( ^o^)┓≡┗( ^o^)┛≡┏( ^o^)┓≡┗( ^o^)┛
一時期はホモォ、万引き、誘拐などの怪しい臭いが漂っていましたが、やっとここまでこれました。あれ、この小説めっちゃ危ないな。
あと半分で1000ですね……!頑張ります。
少し早いですが、2015年もよろしくお願いします(((o(*゜▽゜*)o)))
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照500ありがとうございます》 ( No.40 )
- 日時: 2015/01/01 22:05
- 名前: あんこ (ID: 6k7YX5tj)
【狂馬】という聞きなれない言葉に疑問を残しつつも、僕は促されるままに暖かな印象を与える木製の椅子に近づく。
ペコリと一例をして、金髪の男の人の右斜め前側に座った。
すぐにルネさんも向かいに、クリムさんは僕と一つ間を空けて座った。
——まさか、たったの一日でこんな事になるなんて。
テーブルの木目を見ながら僕はそう思った。
もし、何か不審な行為をしたら殺されてしまうかもしれない。そもそも、もうここから逃げられないかもしれない。
今更ながらこの非現実的な組織に関わってしまったんだなと痛感した。
「そんなに怖がらなくて大丈夫ですよ」
いつの間にか顔がこわばってしまっていたのか、ルネさんが微笑みながらそう言ってくれた。
僕がヘラっと笑いそれに応じると、男の人が仕切りなおすようにコホンッと咳払いをした。
「君がリヒト君、だな?」
じっとその青い目で見据えられ、少し緊張が解れた所でまた肩に力が入る。返事がとても掠れた声になってしまい、つい顔が熱くなった。
しかし男の人はそれを気にする様子もなく、至って真面目な顔で、
「俺はとんこつ団の団長を務めているレオパールだ。レオでもレオさんでもレオにゃんでも、好きに呼んでくれていい」
と、真面目なのか真面目じゃないのか分からない事を言ってきた。どうやらこの金髪の男性はレオパールさんというようだ。
しかもとんこつ団の団長らしい。この人がとんこつ団という何とも言えない名前をつけた人なのか。
暗殺者と言われ堅い印象しかなかったが、意外とそうでもないのかもしれない。
「さて、本題だ。
……俺達がこの国の暗殺隊である事は聞いてるか?」
「はい」
僕が頷くと、レオさんはニッコリと笑った。
「なら話は早い!君をとんこつ団の一員として迎え入れたい。いいか?」
「よくないです」
「え、即答……」
クリムさんが小さく舌打ちしたのが聞こえたが怖いから振り向かない。
「あの、本当にまだ状況も理解できてないんです。いきなり、異国に来て人を殺せなんて言われても……正直困ります」
慎重に言葉を選びながら喋る。静かな部屋には僕の声が良く響き、なんだか恥ずかしくなってしまう
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照500ありがとうございます》 ( No.41 )
- 日時: 2015/01/05 02:54
- 名前: あんこ (ID: z5Z4HjE0)
「いきなり人を殺せとは言わない。常に標的がいるわけないだろう?
俺達は月に一度、城に給料を貰いに行く。その時、一緒に任務を渡される。内容は主に情報収集や国周辺の見回りだな」
両手を顔の前で組ませながら、レオさんが淡々と答えた。
……なるほど、確かに暗殺の標的が常にいるとは考えにくい。ルネさんも昼にあった時、反逆者や不法侵入者を手にかけると行っていた気がする。そんなならず者がしょっちゅういたらこの国も大変だろう。
「それでもだめですか?」
ルネさんが穏やかな声で尋ねると、僕は言葉を濁した。その情報だけでは、あっさり承諾はできない。
勿論やめられるものなら男娼なんて仕事、とっととやめてしまいたい。
でもいきなり危険な仕事に手を染めるとなると、まだ慣れた土地で慣れた(?)仕事をしていたほうがマシだ。
「……あの、そもそもなんで僕なんですか?僕より優れた人材はたくさんいるんじゃないですか?」
気まずい沈黙を紛らすためにレオさんに質問してみる。
これはずっと疑問に思っていた。なぜ攫ったのが腕利きの兵士でもなく財力のある貴族でもなく、僕なのか。
レオさんはすぐに答えてくれた。
真剣な目をして僕を見るレオさんの顔には、もう階段で盛大に転んだ男の面影はなかった。
「勿論他にも候補者はいる。
だが、君のその俊敏性と機動力を持つ者は他に中々いない。それに仕事で培ったコミュニケーション力は必ず重要な戦力になる」
何やら難しい言葉を並べられる。俊敏性は素早いという事だろうか。それしか僕の取り柄が見つからない。
それにしても仕事で培ったコミュニケーション力とは褒められてるんだろうか。
まあ、モヤモヤしていた事は少しスッキリした。
でもとんこつ団に入るのかというと話しは別だ。しかし入らないと言ったら言ったでただでは済まされないだろう。
ここは、とりあえず適当に流して隙を見て逃げるしかないか……。
- Re: 我らは暗殺隊とんこつ団!《参照600ありがとうございます》 ( No.42 )
- 日時: 2015/01/07 00:21
- 名前: あんこ (ID: 6k7YX5tj)
「ったく、ほんとに往生際の悪い奴だな……」
僕が重い口を開こうとしたその時、今まで押し黙っていたクリムさんがため息まじりにそう言った。
「分かんねーのかよ?」
「な、何がですか?」
僕はクリムさんに視線を移し尋ねた。クリムさんは腕を組み、目を瞑っている。
「ここに住めばな……」
すると、クリムさんはカッと目を見開き、
「三度の食事はもちろん、自分の部屋は与えられ、風呂も入れるんだぜ!?」
机をダンッ!と派手な音を立てて叩きながら僕に言った。
「な……っ、
なに……っ!?」
僕はそんなクリムさんを目を丸くして見た。
いや、クリムさんを見ているが意識は別のところにあった。
三度の飯?
自分の部屋?
……風呂!?
あまりの衝撃的な言葉に僕はだらしなくも口をポカンと開けていた。
「しかも、アジトでは何でも好きな事をやってもいい!
てめぇはそれでもこの申し出を断るのかよ!」
追い打ちをかけるかのように、立ち上がり力説するクリムさん。
そんな……そんなことを言われたら僕は……っ!
「レオさん」
「ん?」
再び顔をレオさんに向ける。
「僕をとんこつ団の一員として、雇ってください」
レオさんとルネさんが顔を見合わせた。
そして、
「とんこつ団へようこそ、リヒト!」
と、僕に右手を差し出してきた。
「よろしくお願いします」
僕は笑顔で頷き、その手を握った。
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