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我らは暗殺隊とんこつ団!《テスト前なので更新停止中》
日時: 2015/02/14 11:06
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)
参照: http://dream-novel.jp/viewstory/index/12346/?guid=ON

はじめまして!あんこと申します(*´Д`)

謎の題名ですね!←

ギャグ恋愛(時々シリアス)ストーリーです。
基本何でもアリです。そして小説は下手です。死ぬほど。
下手くそなりに精一杯頑張ろうと思います!
目指せ完結!


これからよろしくおねがいします(*_ _)


※注意
物語自体は普通の恋愛小説ですが、主人公が男娼です。
一話目からちょくちょくBLな雰囲気が漂う場面があります。
ほんの一瞬ですが、極度にBLを嫌うお方はUターンをしてください。


お客様

☆シク 様

☆ドクター正彰 様

☆無花果 様

☆田中 様


感謝感激です(((o(*゜▽゜*)o)))





お知らせ-
別サイトでも公開しています。URLがそのサイトです。
少しでも多くの方の目に触れていただければ幸いです(*´ー`*)

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Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.13 )
日時: 2015/02/14 11:35
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)

そこで後ろの男性、クリムさんが口を開いた。



「怪しい者じゃないから、こっちおいでクリクリ坊主」

「いやそれ完璧誘拐犯のセリフ……クリクリ坊主!?」


怪しい者じゃないとか言われても、急に路地裏に現れて話しかけてきた黒ローブの二人組とか怪しい者以外の何者でもない。



「なんですか、あんた達……僕金持ってませんよ」


「知ってる」


じっと二人を見つめながら言うと、クリムさんが即答した。なんかこの人失礼だなさっきから。確かに金は持ってないけれども。

しかし、金目当てで無いなら、僕に何の用があるのだろうか。


「ちょっと、クリムさん煽るのやめてください。ちゃんと勧誘してくださいよ」


すると、今度はルネさんがクリムさんにそう言った。

僕は勧誘という言葉に疑問を持った。
勧誘ってなんだろうか。もしかしたらこの人達、何かの宗教の信者かもしれない。それならこの変な格好も納得がいく。
もし「あなたは神を信じますか?」みたいな事を言われたら即逃げよう。全力で。


体内に緊張が走る中、クリムさんは、「ああ、そうだったな」と爽やかに笑い、僕に目を合わせた。

ゴク、と固唾を呑み込む。





「それじゃあ早速……






貴方は人殺しに興味はありますか?」


「いきなり何言ってんの?」

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.14 )
日時: 2015/02/14 11:39
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)

途端に、ああ、この人ヤバい人だ。と悟った。
絶対この人頭おかしい。色んな意味で危ない。


「クリムさん!」

ルネさんが眉根をひそめて怒ると、クリムさんは悪戯をした子供みたいな顔をして笑った。


……結局、何が言いたいんだろうか。話が全く読めない。

いや、理解する必要もないか。
これ以上付き合ってたら恐らく日が暮れる。


ついには言い争いをし始めた二人に痺れを切らして、僕は二人の横を通り抜けた。



「……え」


……通り抜けたかったのだが、なぜかクリムさんに腕を掴まれてしまった。かなり力強く。



「ちょっと……、離して下さい。僕忙しいんですけど」


この時点で大声を出して助けを求めたいところだけど、僕も追われている身である。迂闊に人を呼べない。

すると、クリムさんがニッと口角を上げた。




「忙しい?嘘だな」


「は?さっきから何が言いたいんですか?」



クリムさんの口ぶりにだんだんとイライラが増してきて、自然と早口になった。

しかし、そんな僕を見てクリムさんはフンッ、と鼻で笑った。




「男娼の仕事はさっきので終わりだろ?」

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.15 )
日時: 2015/02/14 11:43
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)

肩がピクリと動いたのが自分でもわかった。

「男娼」という単語を聞いて反応してしまったのだ。

それを見てクリムさんが得意気な顔をする。


……この人、何で僕の仕事の事知ってるんだ?

固まっている僕を気にする様子もなく、というよりは僕の反応が面白いと言った様子で続けられる。


「あー、そうか。盗みで忙しいのか?今週の給料ケチられて少ねぇから。でも安心しろ、食物なら俺達が」

「ちょ、ちょっと、待ってください!」


やや大きめの声でベラベラと話し出すクリムさんを止める。何がおかしいのか心底楽しそうにクスクスと笑われた。


なんで盗みのことまで知っているのか。もしかてさっきの通りからつけてきたのだろうか。

いや、それ以前の問題。今週の給料が少ない事を知っていることがおかしい。
クリムさんは今、「給料が」ではなくて「今週の給料」と言ったはずだ。当てずっぽうで言ったわけじゃない。



「リヒトさん、ですね」


突如、ルネさんからそう言われた。


いよいよこの人達の正体が分からなくなる。
なんで初対面の人に名前を知られているのだろうか。

依頼人という考えもあるが、こんな若い客なんて今までいなかったし、これほどの美形二人組なら……相手くらいいるだろう。


「ふふふ、ごめんなさい。朝からずっと尾行させてもらいました」


なんて悩んでると、とんだ爆弾発言までおとされた。それ、ふふふを付けて言う言葉じゃないと思います。

朝から尾行なんて、またわけのわからない発言に頭を悩ませていると、ルネさんが顔の前で手をひらひらさせた。


「あっ!あれですよ。尾行って言ってもずっと付けてたわけじゃないです!決してリヒトさんが男性に抱きしめられてキスするとか、トマトを姑息な手を使って盗むとか、なのに結局バレて追われるとかそんなの私達全然知らな」
「もういいですよ!!見てたんだろ全部!!何ですかアンタ達ストーカーですか!?」


もう嫌だ、つっこみたくない。行動する度に後ろから見られてたなんて考えたくもない。

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.16 )
日時: 2014/10/23 00:03
名前: こればかりは理解にワンテンポ遅れる。 (ID: xV3zxjLd)

「ていうか、なんで僕の尾行なんかしているんですか?それにさっきから僕に何の用ですか?」


一番聞きたかった事を聞いてみる。
この人達が怪しい人たちということは十分わかったが、僕に何でつっかかってくるのか疑問だったからだ。
それに、さっきルネさんが言った「勧誘」という言葉も気になるし、なんで僕の行動まで知っているのか聞かずにはいられない。


二人は顔を見合わせると、代表してルネさんが話しだした。



「リヒトさんは花冠の国を知っていますか?」



また質問の答えになってない。
スルーか?と思いつつも、その問いに頷いた。確か、海を越えた所にある大国と聞いたことがある。

ルネさんがニコリと微笑む。


「そうですか。私達は王家直属部隊の一員で、反逆者や不法侵入者を手にかける……


……いわば暗殺隊の一員です」

「あ、暗殺隊?」



間抜けな声を出してそう言うと、「そうだ」とクリムさんが応えた。

王家直属って、結構いい職業の人たちじゃないか。
それより暗殺って本当なのかと訪ねようとしたが、その疑問はクリムさんの衝撃的発言によってかき消された。



「リヒト、お前を花冠の国 暗殺隊にスカウトする」



こればかりは理解にワンテンポ遅れる。



「……は?」



わけが分からず、だらしなくも口をぽかんと開ける。

ルネさんに目をやるも、微笑まれて頷かれてしまった。どうやらふざけているわけではなさそうだ。


意味がわからない、と異論を唱えようとした時。



「ぐっ……!?」



急にみぞおちに鈍い痛みが走った。


——それもそのはず、クリムさんからみぞおちに会心の一撃を喰らっていたから。


あまりの痛さに、吐き気かこみ上げてくると同時に視界がおぼろげになってきた。


体が倒れそうになるのをクリムさんが支えてくれるも、意識はだんだん遠くなる。



「……まあ、スカウトって言っても強制ですが」



最後に聞いた言葉は、そんなルネさんの穏やかな声だった。

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.17 )
日時: 2014/10/23 00:08
名前: あんこ (ID: xV3zxjLd)

【訂正】

間違えました……!
№16の名前、どうしてこうなった。
あんこです。急いで直そうとしたけど、名前は変えられないのね(´・_・`)
申し訳ありません。


ちなみに、一章やっと完結ですヾ(*´∀`*)ノ


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