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我らは暗殺隊とんこつ団!《テスト前なので更新停止中》
日時: 2015/02/14 11:06
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)
参照: http://dream-novel.jp/viewstory/index/12346/?guid=ON

はじめまして!あんこと申します(*´Д`)

謎の題名ですね!←

ギャグ恋愛(時々シリアス)ストーリーです。
基本何でもアリです。そして小説は下手です。死ぬほど。
下手くそなりに精一杯頑張ろうと思います!
目指せ完結!


これからよろしくおねがいします(*_ _)


※注意
物語自体は普通の恋愛小説ですが、主人公が男娼です。
一話目からちょくちょくBLな雰囲気が漂う場面があります。
ほんの一瞬ですが、極度にBLを嫌うお方はUターンをしてください。


お客様

☆シク 様

☆ドクター正彰 様

☆無花果 様

☆田中 様


感謝感激です(((o(*゜▽゜*)o)))





お知らせ-
別サイトでも公開しています。URLがそのサイトです。
少しでも多くの方の目に触れていただければ幸いです(*´ー`*)

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Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.8 )
日時: 2014/09/30 18:50
名前: あんこ (ID: xV3zxjLd)

ちょびっと更新


※※※※※※※※※※※※※


——それは、とても愚かで罪深い行為。




——————————



「朝イチで獲れた野菜だよー!」



宿を出るとすぐ聞こえてきたのは、そんな声。

そちらを見てみると、八百屋と思われる店の前で若い女性の商人が客を呼んでいた。
その傍らには、色とりどりの野菜や果物が箱詰めにされている。
客人は多くもないし少なくもない。商人はどうやらあの女性だけのようだ。


……この店ならいけそうだ。
僕はそう思い、店の前にいる人達の影に上手く紛れながら店に入った。女性は僕には気づかず、まだ大声を出して客を勧誘している。


あたりを見渡すと、まずすぐそばにあったトマトが目に入った。よく熟れている、真っ赤なトマト。


もう一度先程の女性を見てみる。
客が会計をしているのか、客人とワイワイ談笑しているようだ。


僕は自然に品物を見るふりをしながら、トマトの棚に背を向け、後ろに置いてあるトマトを手に取った。



——そして。腰の辺りからトマトを中に入れた。




すぐに服を下から引っ張り、膨らみが不自然じゃないようにたるみを作る。



してはいけないことをやっている。その自覚はあった。


でも、仕事をしてない時はずっとこれをやっていて、すこし慣れ始めつつもある自分がいる。



僕は続いて2個目……そして3個目に手を出した。その時。

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.9 )
日時: 2014/10/03 22:50
名前: あんこ (ID: GlabL33E)

やっとテスト終わったーヽ(=´▽`=)ノ

とりあえずあげときます。
がんばって更新しよ…w

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.10 )
日時: 2014/10/03 23:53
名前: あんこ (ID: GlabL33E)



「……あ」



唇の間からそんな声が漏れたのを自分で聞いた。

手に取ったトマトを背中に入れたとき、少し遠くにいた50代くらいの女性と目が合ってしまった。

冷や汗が頬を伝い、トマトを放り投げるように棚の中に戻す。





しかし、もう手遅れだった。





「泥棒…





あの男、今何か背中に入れた!泥棒よ!!」




ザワッ、と店の中どよめく。





まずい。



僕は店から飛び出した。





「逃げたわ!!泥棒よ、誰か捕まえてっ!!」




背後からそんな声が聞こえる。なんでそんな無駄に声がでかいんだよ。

人混みができていたが、なんとか強行突破する。途中でトマトが落ちてしまったが気にしない。



通りは大騒ぎになっていた。



「泥棒だ!捕まえろ!!」

「うわっ、何だこいつ早ぇぞ!!」

「貧民区の奴だ!顔覚えろ!!」



いろんな人が捕まえようとしてくるが、うまくかわして走る。昔から体力と足だけには自身がある。



「路地裏入ったぞ!」



建物の間に入ると、後ろからそんな声が耳を貫いた。


路地裏に入ればこっちのものだ。取引はこういう入り組んだ所で行うから少しばかり詳しい。



そして案の定、しばらく走っていけばもう誰も追ってこなかった。

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.11 )
日時: 2014/10/05 09:55
名前: あんこ (ID: KG6j5ysh)

———————————


路地裏をしばらく歩いていると、足がつかれてきた。
そういえば、昼から一回も休んでない。

近くに用水路が流れているのを見つけると、そこの縁に腰を下ろした。足への負担が一気になくなるのを感じる。



「はぁ……」



ため息を一つ吐き、上を見る。
建物の間から青い空が顔を出していた。






——いつまでこんなことやるんだろ。




ふと、そんなことを思った。



ちゃんとした職にもつかない。

ちゃんとした服も着ない。

……ちゃんとした人生も送らない。



しまいには、盗み……否、犯罪まで犯して。



「なんで僕、生きてるんだろ」



ほぼ無意識にそんな言葉が出る。


母親がドラッグの過剰摂取で死んだ時、僕は慌 てもせず泣きもせず、ただボーッとその冷たい 亡骸を見つめていた。

元々母親から優しい扱いを受けていたわけじゃ ないし、寧ろ除け者にされてた。 父親は僕が小さい頃に出て行ったみたいで、父 親の記憶はない。


誰からも愛されてなければ、誰も愛してない。

考えるだけ、虚しい。



「……腹減ったな」



ボソリとそう呟く。


グゥ、と腹が鳴った。そういえば食べ物も食べ てないんだっけな。

トマト、ひとつくらい手に持って走ればよかった。














「じゃあこれ、どうぞ」

Re: 我らは暗殺隊とんこつ団! ( No.12 )
日時: 2015/02/14 11:26
名前: あんこ (ID: 3Y3lpcpU)

「——は?」



突然、横から女の人の声がした。

それは僕の独り言ではなく、完全に第三者の声。
びっくりして反射的に声がした方を見る。


まず視界に映ったのは、真っ赤なトマト……



……ではなく、リンゴだった。


わけもわからずそこから目線を上にずらす。




そこには、さっきまで誰もいなかったはずの場所に人が二人立っていた。


「うわっ!」



驚き立ち上がる。

用水路の縁に座ってたことを忘れていて、つい落ちそうになってしまったが、なんとか体制を立て直す。
「ちっ、惜しい」という声が二人組の後ろ方の人から聞こえたのは気のせいだろう。



……それより、いつからここに……。


無意識に後ずさりする。

一人は女性で、もう一人は男性。さっき僕に話しかけたのは女性の方みたいで、右手に赤いリンゴを持っている。二人とも、無地の黒いローブを着ていて……中々整った顔立ちだ。



——だがしかし、怪しすぎる。




女の人が黒い大きな瞳を細め、ニコリと微笑んだ。不覚にもドキリとしてしまう。


「私はルネと言います。こっちは……」


ルネと名乗った女性が、もう一人に目配せする。


「エリザベスだ」

「クリムさんです」


ニコニコしながら話す……ルネさん。
そんな悠長に自己紹介されてもこっちが困る。

少しずつ後ろに下がると、同じ分だけ近づいてきた。
逃げるか……いや、でもこの先は確か行き止まり。どうする。


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