コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 二卵性双子 【完結!!!!!!】
- 日時: 2015/05/08 21:00
- 名前: SINODAKEIN (ID: GIxrqpJQ)
こんにちは、ユキです!
まだ終わってない小説がありながらも(しかも全然進んでない・・・・・・)またかきはじめるバカな私ですw
気長お待ちください・・・・・・・・
今回のこの作品は、ギャグがないっていう、真新しい小説な上に、まさかの私の苦手なちょっと暗い感じのはなしという、私にとってのチャレンジの話しです。
もしも、面白い、と感じてもらえれば幸いです。
感想や意見、キャラについての質問(ネタバレ以外)を、お待ちしています!
☆来てくださった方☆
いぶ((ことり
とらじ様
NATU 様
恋織(紗悠)様
ひよこ様
ノクト様
レム*様
ありがとうございます!
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- Re: 二卵性双子 ( No.6 )
- 日時: 2015/02/02 22:31
- 名前: ことり ◆E09mQJ4Ms. (ID: UrB7UrBs)
ユキ>>こえっ!ww
ちゃんと完結するんだよねー?
するっていってたよねー?
そーやーみきたちはー・・・ブツブツ
んま、またあしたぁ!!
- Re: 二卵性双子 ( No.7 )
- 日時: 2015/02/04 19:16
- 名前: SINODAKEIN (ID: JvL4RDTQ)
彼女は、俺の目の中に輝いて映っていた。
いつも、静かに本を読み、無口で冷静沈着、つけられたあだ名が『クールビューティ』。彼女にぴったりのあだ名だと、俺は思う。
彼女のすわっているところは、光が常時当たっている。
つまり、いつみても輝いているのだ。
「・・・・う、・・・・・・・・・ん・・・・・・・・りょうくん!」
「──っ!な、なに?」
「だから、明日は──」
女の子たちに囲まれて、明日のカラオケのことをきかれたときも、俺の目の先には、彼女がいた。
「明日、カラオケ、楽しみだねっ!」
「う、うん、そうだね」
ハハハと笑う俺。作り笑いだ。
そして、彼女を見る。
──嗚呼、いつみても輝かしい。
「──っ・・・・・──」
声をかけようとしても、かけられない。
彼女になにをいえばいいのだろうか。
何からいえば・・・・・・何を言えばいいのだろうか。
「──・・・・・・あ、あの・・・・・・」
彼女は、そのまっすぐな瞳を、こちらに向けた。
「・・・・・・・・なに・・・・・・・・・」
高い、女子特有の声ではなく、落ち着いた、すこし低めのアルトボイスだった。
「えっと・・・・・・・あの・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
じっと、彼女の澄んだ黒い、きれいな瞳が、俺を見ている。
それだけで、ドキドキする。
「・・・・・・・・・・おとうと・・・・・・・・・」
「え?」
「・・・・・・・・・キミには弟がいるの・・・・・・・・?」
弟?
俺の?
「ええ、ああ、うん」
「・・・・・・・・・・・そう・・・・・・・・・」
そういって、また、本に目を戻してしまった。
嗚呼、それだけでも、キレイだ。
ペラリ、トページをめくる動作でさえ、キレイだった。
* * * * *
- Re: 二卵性双子 ( No.8 )
- 日時: 2015/02/05 19:31
- 名前: SINODAKEIN (ID: JvL4RDTQ)
涼、には弟がいることがわかった。
今日は、情報収集ができたし、有力な情報も手に入れれた。
(・・・・・・・・弟、か)
会って見たい。
もしも・・・・・・もしも、彼の弟が、私の弟ならば・・・・・・
会いたい・・・・・・会いたい会いたい会いたい・・・・・・
強く、願った。
* * * * *
「えっと今日は・・・・・・ああ?なんだっけか・・・・・・ああ、自分の昔のことをふりあるんだったーはーい、じゃあ、思い出せー」
「先生もっとやる気だしなよ」
「先生、本当に先生なの?」
「めんどいー」
大ブーイング。
「てことで、母子手帳もってこい、明日な」
「はええっての!!!!!!」
「んなもん、あるかな・・・・・・」
母子手帳・・・・・・
私は、思い出す。
ああ、小学校の時も、したなあ・・・・・・
「母子手帳なんてありません」
「そんなわけはないだろう?」
「・・・・・・本当にないんです」
「・・・・そうか・・・・」
母親が入院していたときだったから、父親に聞いたけれども、知らない、の一
点張りだった。
だから、私の母子手帳がどこにあるかしらない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
あまり、思い出したくない過去だ。
ふと一瞬だけ、涼が頭を掠めた。
なぜだかわからないが。
多分、ガラにもなく同情でもしたのだろう。
彼のみたことのない弟に。
「せんせー、それって絶対ですかー」
「ああ?まあ・・・・・・そうだな」
「えぇー」
「てことで、明日わすれんなよー」
「「「「うぇぃ」」」」
私は、初めて、明日学校にきたい、と思った。
* * * * *
- Re: 二卵性双子 ( No.9 )
- 日時: 2015/02/06 20:30
- 名前: SINODAKEIN (ID: BvmlmLmy)
「・・・・・・・・・調子はいいか?」
心配そうに聞く。
「うん」
ニコリ、と笑う。
「・・・・・・なあ、明日学校にこないか?」
「ええ?なんで?」
「明日、学校で、『自分の過去を振り返ろう』っていうことがあるんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「もしかしたら・・・・・・お前のあ──」
「ゴホッゴホッ・・・・・・ッ!」
急に、咳き込みだした。
「・・・・・・」
「・・・・・・・ごめん、・・・・・・・」
「いい・・・・・・・・よ」
眉間にしわを寄せ、ドアを開けて出て行った。
* * * * *
- Re: 二卵性双子 ( No.10 )
- 日時: 2015/02/07 19:44
- 名前: SINODAKEIN (ID: BvmlmLmy)
「・・・・・・・・・・・知りません」
「ああ?なんだ、青美かあ・・・・・・まあ、しゃあねえか、お前の場合」
「・・・・・・すみません」
「ああ」
私は、もちろんもってこなかった。
正確には『もってこれなかった』。
「せんせー、海は今日も休みですー」
「おお、涼。また、休みなのか?アイツ」
「そうらしいです」
「本当に仲がいいのね、海君と涼君」
「まあねん☆」
ニコッとわらう、涼。
キャーという黄色い歓声。耳に障る。
海君・・・・・・初めて聞く名前だ。
「海君って、あんまり来ないよね」
「うん。カラダがよええから、アイツ」
「そうなんだー」
海・・・・・・涼の仲良しの人か。
「てか、海って、男・・・・・・だよな?」
「ああ?そうだけど?」
「だってあいつ、髪長かったじゃねえか」
「ああーそうだね」
長髪・・・・・・
私は本を読みながら、彼女らの会話に耳をすませていた。
ふと、視線を感じて顔を上げて、本から目をはずし、顔をあげると、涼が見ていた。
私はかるく頭を下げた。
「ここ数年みてねえからなあ・・・・・・元気か?」
「んー・・・・・・まあまあってとこかな」
私は、彼の弟のことを思い出す。
確か、彼の弟も、体が弱かったはず。
彼は、そういう人の周りで育ってきたのか・・・・・・・・・
私は、共感を覚えた。
私も、昔から母親が病弱だったから。
「無駄話がなげえよお前ら」
「せんせー、口調がそのへんの兄ちゃん的なかんじなんですけどー?」
「てめえらと歳そうそうかわんねえからいいじゃねえかよ」
「先生なんですよねー」
「さあな」
今日も、新しい情報がえられた。
海。
新しい、涼に関係する人を覚えた。
海、とはだれなのだろう。
どんな人なのだろう。
涼の弟はどんな人なのだろう。
涼は、他には何をしっているのだろう。
いつのまにか、私の頭の中は、彼に関連することでいっぱいになっていた。
* * * * *
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