コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 二卵性双子 【完結!!!!!!】
- 日時: 2015/05/08 21:00
- 名前: SINODAKEIN (ID: GIxrqpJQ)
こんにちは、ユキです!
まだ終わってない小説がありながらも(しかも全然進んでない・・・・・・)またかきはじめるバカな私ですw
気長お待ちください・・・・・・・・
今回のこの作品は、ギャグがないっていう、真新しい小説な上に、まさかの私の苦手なちょっと暗い感じのはなしという、私にとってのチャレンジの話しです。
もしも、面白い、と感じてもらえれば幸いです。
感想や意見、キャラについての質問(ネタバレ以外)を、お待ちしています!
☆来てくださった方☆
いぶ((ことり
とらじ様
NATU 様
恋織(紗悠)様
ひよこ様
ノクト様
レム*様
ありがとうございます!
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- Re: 二卵性双子 【終わりが見えない】 ( No.61 )
- 日時: 2015/04/09 19:42
- 名前: SINODAKEIN (ID: GIxrqpJQ)
* * * * *
時間というものは過ぎていくばかりで。
「まだ、目をさましませんね・・・・・」
「そういえば、この前も倒れた彼女を貴方がつれてきたのよね」
「はい」
青美さんが眠ってから、もう数十分。
過ぎていく、過ぎた時間。
「そういえば、海君の体調は?」
「最近はいいみたいですよ」
「彼女には・・・・・・言ったの?」
「いいえ・・・・・・気が付くかなって」
「そんなの、気づくわけ無いでしょう」
保健の先生が笑う。
「オンナはね、大切なトコで鈍いの。良い意味でも、悪い意味でも」
「分かってますね、センセ」
「まあね」
「じゃあ・・・・・・いったほうが良いんですかね」
「彼女としては、いいんじゃないかしら?」
とりあえず、話すきっかけができた。
それだけでも、凄く嬉しい。
好きな人と一緒に話している。
それがレンアイでなくとも、楽しいものは楽しい。
それを、今、身にしみて感じている──
- Re: 二卵性双子 【参照数600感謝】 ( No.62 )
- 日時: 2015/04/11 20:02
- 名前: SINODAKEIN (ID: GIxrqpJQ)
(今度の夢は・・・・・・)
「み・・・・・・み・・・・・・おみ・・・・・!」
(あれ・・・・・お母さん・・・・・?)
「青美っ!」
「どうした・・・・の?」
(幼い・・・・・私?)
「青美、よく聞いて」
真剣なまなざしで私をみつめるお母さん。
「ウミが、熱をだしたの」
ウミ?
「だから、母さん病院にいってくるけど・・・・・・青美、一人で大丈夫?」
「うん・・・・・・」
寂しそうな顔をするくせに、強がっている私。
それは、今でも変わってない・・・・・・。
そして。
それから、母さんはウミをつれて、数週間。
カエッテコナカッタ
久しぶりにみた母親は、無き果てた目もとをし、にわかに微笑んでいた。
「あおみぃ・・・・・・」
そういって、私の目の前で、倒れた。
ソコからの記憶は、ほぼ無い。
気がつけば、病院のベットの上で、知らないおじさんに見守られていた。
「誰・・・・・・」
「僕は、菊子さんの婚約者です」
「貴女の新しいお父さんよ」
「オトウ・・・・・・サン・・・・・・」
すっかりやつれたお母さん。
「ウミは?」
「・・・・・・・・・・・ウミは、ちょっと事情があって今はいないの」
ウソがつくのがへたくそな私の母親。
すぐに悟った。
長々と言い訳を言っていたけれど。
私は直感した。
ステタンダ
自分の息子を。
苦しくなったからって。
一気に冷めるものがあった。
「うん・・・・・・・・・」
そして、私は、彼を探すことを決意した。
(ごめんね・・・・・・・・・独りぼっちにして・・・・・・・・・・)
そう思いながらも。涙は出なかった。
・・・・・・今なら、流せる。
私は弟を、見捨てた母親になついていたんだ。
- Re: 二卵性双子 【参照数600感謝】 ( No.63 )
- 日時: 2015/04/18 17:06
- 名前: 四之神綾芽 (ID: GIxrqpJQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「・・・・・・で、ウミも、貧血気味なんですけど・・・・・」
「それなら・・・・・・・」
聞き覚えのある声がする。
「・・・・・・・・・・」
また、お世話になってしまった。
「ああ、お、おはよう、青美さん」
「おはよう・・・・・・・・」
気まずそうに視線を逸らす。
「じゃあ、これをウミ君にわたして」
え・・・・・・・?
「先生、今、なんて」
「え?だから、ウミ君に・・・・・・・・・」
ウ、ミ?
「りょ、涼君」
「何?」
「・・・・・・・・・弟の名前は、ウミ君っていうの・・・・・?」
「え、ああ、うん」
そのとき。
「やっと、気がついた?姉さん」
「あ、ウミ!」
短い髪だけど、漆黒の、まるで私の弟のような髪をもった少年がはいってきた。
「青美姉さん」
「・・・・・・・・・・・」
どうして、気がつかなかったんだろう。
一生を賭けると誓った相手は、もう会っていたというのに。
「・・・・・・久しぶり。先入観だけで考えを固めてしまうクセ、直ってなかったんだね」
そのイヤな言い方。
「姉さんは・・・・・・元気そうでよかった」
その心配そうな目。
「本当に・・・・・・変わってないね」
その、はにかんだような笑み。
すべて。
「・・・・・・・・・・・・・・・・嗚呼」
やっと。
「やっと・・・・・・・・やっと・・・・・・・・みつけた」
やっとやっとやっとやっと・・・・・・・・・!
「ただいま、姉さん」
「・・・・おかえり・・・・・・・・・・・・・!」
私の、捜し求めた弟が。
やっと。
「おかえり・・・・・・・・・海」
戻ってきた。
「今まで、ごめんね・・・・・・・・・・・っ」
- Re: 二卵性双子 【参照数600感謝】 ( No.64 )
- 日時: 2015/04/24 20:40
- 名前: 四之神綾芽 (ID: GIxrqpJQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
何故か、蚊帳の外。
あれぇ・・・・・・?
「あ、あの・・・・・・」
「何?涼兄さん」
「もしかして・・・・・・青美さん、気づいてなかったんですか・・・・・・?」
キョトン、とした後、首を縦に振った。
「あらまぁ」
「えええええええ!!!」
マジですか。
気づいてるんだとばかり・・・・・・。
「え、じゃぁ・・・・・・ええ?」
「私・・・・・・・・」
ベットから下りて、真っ直ぐ僕と向き合った。
「涼君が弟だと勘違いしてました。だけど・・・・・・弟じゃないのなら──」
「青美姉さん」
「「海??」」
青美さんが何かを言いかけたとき、海が口を挟んだ。
「そういうのは、オトコが先に言うものだよ」
「・・・・・・そうなの?」
「うん。ね、涼兄さん」
「え」
何の事デスカ?
全く理解できてない。
「バッカだなぁ、兄さん」
「え、何で」
小声で、耳打ちをしてきた。
「早く告白しなよ、まったく。そういうのは、オトコが先に言うモンでショ」
常識だよ?といってくる海。
そんな常識しらいないんだけどォォォォォ!!??
「じゃ、頑張ってね。恋のキューピットはここで退散するからさ」
「蚊帳の外にいるオネーサンも退散するわ」
ウインクを二つ残して、去っていく二人。
オ、オネーサン・・・・・・(ん、誰か来たようだ※分かる人は分かるよね
残されたのは、ポカン、としている僕と、青美さん。
「あの・・・・・・ええと・・・・・・」
『早く告白しなよ』
海の言葉が耳からはなれない。
- Re: 二卵性双子 【参照数600感謝】 ( No.65 )
- 日時: 2015/04/29 20:22
- 名前: 四之神綾芽 (ID: GIxrqpJQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
「あの・・・・・・・えっと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
覚悟をきめろ、僕!
大丈夫・・・・・・・大丈夫・・・・・・・・・・・・。
嗚呼、こんなにも緊張することだったんだな。
今、気がついた。
する側も、される側も。
どちらもドキドキして。
たった二文字。
そのためだけに緊張して。
恋は、大変なモノなんだと。
そして、気持ちとは、大きなモノなのだと。
今、身にしみて感じています。
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