コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 夢で逢えたら【9/22更新】
- 日時: 2015/09/22 01:56
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)
はじめての方ははじめまして、ひよこです。
またお前か、という方はこんにちは、また私です。
今回は、名前を取り戻すため奮闘する少女のお話。
*登場人物
・アリス
・白うさぎのお兄さん
・黒猫
・白猫
・狐
・子犬
・ライオン
・女王
*お客様
・はるた様
・左右りと様
・スミレ様
・マヤ様
・アッコ様
- Re: 夢で逢えたら【3/26更新】 ( No.14 )
- 日時: 2015/04/05 02:45
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)
お久しぶりです、ひよこです。
もうすぐ学校が始まるので、バタバタしてました(>_<)
……始まったらもっと忙しくなると思うんですが(笑)
てか、今何時だと思ってるんでしょうね。
はやく寝ろよって感じですねごめんなさい。
なんか、少し来ないうちに表示変わったんですね。
スマホだけなのかな?
前のほうがよかったかも……なんて。
ここからはコメ返です。
***
スミレさん
次の作品……
いつになるやらわかりませんね(笑)
まずこれを完結させないと(;´Д`)
……精進します(震え声)
伏線はりすぎてこんがらがる……あるあるですね←
そうならない程度に伏線……もどきのようなものをはっておきます(^^;)
春休みで、ちょっとしたニート気分を味わってます(笑)
家で課題等して、食べて寝て……
これはやばい(確信)
コメントありがとうございました!!
マヤさん
きてくださってありがとうございますm(_ _)m
……いやむしろ私にわけてくだs((
でもほんとに文才ないので、一回書いて見直して、消してはまた書いての繰り返しです。
ちゃんとプロットなりなんなり作れよって話ですが。
黒猫と書いたときにクロネコ○マトを思い浮かべたのは私だけでいい((
イケメンだと思いますよ、多分……きっと。
全然もらってって構いませんよ←
イケボなら毎日聴いて癒されたいです。
iPodにでもいれて((
コメントありがとうございました!!
- Re: 夢で逢えたら【3/26更新】 ( No.15 )
- 日時: 2015/04/05 03:27
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)
「お、戻ってきた」
狐の家の前では、猫たちが待っていた。
特に黒猫は、アリスをみてほっとしたような表情を浮かべた。
「おせぇんだよ、お前ら!!」
「えっと……ごめん」
「まあまあ、二人とも戻ってきてよかった。黒猫が待ちきれずに迎えに行っちゃう勢いだったから」
「白猫てめえはいっつもいっつも一言余計なんだよ!!」
再び始まった猫たちの喧嘩を完全に無視して、狐がアリスに言った。
「あんたたちは、これからどうするの?行く宛がないならしばらくここにおいてもいいけど」
「ありがとう……でも、私たち城に行かなくちゃいけないんだ」
「そう……」
狐は、少し寂しそうな笑みを浮かべた。
そして、アリスの手を両手でそっと包み込んだ。
「今日、あんたと会ったばかりだけど……あたしたちはあんたの味方だから。困ったときはいつでも来なさい。……待ってるから」
狐の言葉に、思わず目頭が熱くなった。
慌てて下を向いて、顔を見られないようにする。
「……ありがとう。きっと、また来るから」
その言葉を聞いて、狐はそっと手を離した。
「二人も、ありがとう。お世話になりました」
まだ取っ組み合っていた猫たちにもお辞儀をした。
こんなに短い時間だったのにも関わらず、アリスはとても離れがたいと思った。
ここがあまりにも居心地がよくて。
「……おう」
「元気でね。……女王にはくれぐれも気をつけて」
彼らに別れをつげ、アリスたちは歩きだした。
その後ろ姿を見ながら、黒猫がぽつりと呟いた。
「……行ったな」
「……なに、寂しいの?」
言い返そうと、ぎっと白猫を睨んだ。
が、何を言ってもうまく返されるだけだと思い顔をそらした。
「……さてと、今日はなにをしようかなー」
背伸びをしながら、白猫がぽてぽてと歩き出した。
「あ、待て……」
白猫を追いかけようとして、黒猫はふと足を止めた。
先ほどまでアリスたちが立っていた場所。
その後ろに、木が数本はえていた。
「……誰だ?」
その問いに、答える者は誰もいなかった。
***
「さて……これからが本番だ」
「……これは、流石に……」
アリスの目の前には、洞窟の入り口があった。
奥は暗くてなにも見えない。
(……暗いとこ、嫌いなんだけどな)
しかし、ここを通らなければ城にはたどり着けない。
(まあ……ひとりじゃないし……大丈夫、かな?)
もんもんと考えていると、後ろから突然声をかけられた。
「……あのっ!!」
そこにいたのは、犬耳をはやした、小さな女の子だった。
- Re: 夢で逢えたら【4/5更新】 ( No.16 )
- 日時: 2015/04/07 01:54
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)
(……子犬?)
白いワンピースを着たその子犬は、胸の前で拳を固く握りしめていた。
茶色い耳と尻尾はぷるぷると小刻みに震えている。
「……どうしたの?」
アリスがそう聞くと、子犬は恐る恐るといった感じで口を開いた。
「わ、わたしもお城につれてってほしーの!!」
「お城に?」
子犬はこくりと頷いた。
「おともだちが、お城につれていかれちゃって……それで、おねえちゃんたちお城にいくってきいたから」
(友達を、助けに行きたいってことか……でも、誰に聞いたんだろ……狐たちかな)
「お嬢さん、この先はなにがあるかわからないんだ。お友達は僕らが助けるから、君はここで__」
「いや!!」
白うさぎの言葉を遮り、子犬はまだ幼い声で叫んだ。
「やくそくしたんだもん!!ぜーったいわたしが助けるって!!それに、わたしがいかなきゃ、あの子ひとりぼっちになっちゃう……そんなのだめなの!!」
目に涙を溢れそうなほどためて、子犬は訴えた。
よほど大事な友達なのだろう。
アリスはそんな子犬を、うらやましく思った。
(……ひとりぼっちは、嫌だもんね。私も、嫌だよ……)
「お兄さん、連れていけませんか?」
「……いいのかい?」
アリスは微笑んで答えた。
「君がいいなら構わないんだけど……」
「じゃあ、一緒に行こうか。子犬ちゃん」
アリスが屈んで手を差し出すと、子犬は嬉しそうに顔を輝かせた。
「うん!!」
小さな手は、少し冷たかった。
***
「……結構、暗い……ですね」
少し震えた声が、洞窟内に響く。
時折、水の滴る音が聞こえるたび、アリスの体はびくりとはねた。
「……大丈夫かい?」
「……平気です、このくらい」
「アリスおねえちゃん、おててふるえてるよ?」
アリスと手をつなぎながら歩いている子犬が、心配そうに尋ねた。
「だ、大丈夫だから!!」
(暗いところが苦手とは言っていたけど……まさかここまでとは)
目に見えて怯えているのがわかる。
白うさぎはふっと笑って、アリスの頭を撫でた。
「え……」
驚いた顔のアリスをみて、白うさぎは再び笑った。
「僕がいるから、怖くないよ。あと子犬ちゃんもいるし」
「こ、怖いだなんて言ってませんよ」
アリスはぷいっと顔をそらした。
そのあと、ちらりと横目で白うさぎを伺った。
「……お兄さんは、怖いものとかないんですか」
「怖いもの?……そうだなぁ」
白うさぎは足を止めた。
「…………消えるのは、怖いかな」
その小さな声は、アリスにはとどかなかった。
「お兄さん……?」
白うさぎはぱっといつもの笑みを浮かべ、再び歩き出した。
「んー、とくにないかな」
「そう、ですか……」
白うさぎの顔が、よくみえなかった。
(暗いから、かな)
三人の足音だけが、洞窟に響いた。
- Re: 夢で逢えたら【4/7更新】 ( No.17 )
- 日時: 2015/04/17 21:50
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)
「ここに来た人たちのこと?」
アリスはこくりと頷いた。
長い時間歩き続け、三人はやっと洞窟を抜けることができた。
しかし、子犬の足は限界だった。
しばらくどこかで休もうということになり、洞窟を抜けた近くにあった芝のうえで座っていた。
子犬はすっかり寝てしまったので、アリスは思いきって聞いてみることにしたのだ。
「私以外にも、誰かここに来たことがあるんですよね?」
「……まあ、それが目的だからねぇ」
白うさぎは苦笑いを浮かべた。
彼の言っていることが理解できず、アリスは首をかしげた。
「目的って……」
「たいしたことじゃないさ。いまはここに来た人たちのことを話そう」
濁された、と感じた。
それと同時に、聞いてはいけないことだと直感的に悟った。
「ここに来る人たちにはね、共通点があるんだ」
「共通点?」
白うさぎはアリスをピッと指差した。
「そ。君もね、アリス」
「それって?」
「……皆、逃げてきたのさ」
アリスの頭の中に、一瞬テレビの砂嵐のような映像が流れた。
砂嵐に混じって、女性の叫び声が聞こえる。
だがそれはすぐに消えた。
「心に深い闇や傷を抱えていたり……死にたい、と思った人だけがここに来る」
「……私も……逃げてきた……」
「ちゃんと現実に戻れれば、この世界は夢で終わるんだ。でも囚われてしまったら、この世界は君達にとっての現実になってしまう。死なない体、独りぼっち……それは嫌だろう?」
アリスは小さく頷いた。
現実の体は滅んでしまっても、こちらの世界では生き続けなければいけない。
それも、独りぼっちで。
「だから僕がいるわけだ……おかげで、ここに残ってしまった人間は、僕が来てから誰もいない」
「……前は、いたんですか?」
「さあ、どうだろうね。もしかしたらまだ自分の物語をさ迷っている人がいるかもしれないけど……あまりこの世界にいすぎると、全て取り込まれてここの一部になってしまうんだ。そうなってしまうと、自分の名前を思い出しても戻れない。しかもここには時間なんてものないからね。向こうが何日過ぎたかもわからない」
背筋がぞっとした。
誰にも知られず、たった一人で、自分の世界に閉じ込められる。
想像しただけで、絶望の二文字が頭をよぎった。
「……普通は、ここに来た時点で嘆いたり悲しんだりするんだよ。でも君は、最初から落ち着いていたね」
「……変だと思いましたか」
白うさぎはクスクスと笑った。
「いや?確かにおかしいとは思ったけど、僕は気に入ったよ」
「……どうして」
「だって、目を覚ました第一声が、悲鳴でも驚きでもなく『うさぎ』だよ?なかなか肝がすわってるなぁって思ったんだ」
そう改めて言われると、恥ずかしくなってしまう。
アリスは微かに頬を赤く染めた。
そんなアリスを横目に、白うさぎはアリスの手に自分の手を重ねた。
手のひらからは芝の冷たい感触、手の甲からは白うさぎの手の暖かい感触が伝わってきた。
「……前も言ったと思うけど、僕は必ず君を元の世界に帰すよ。なにがあっても、必ず」
その目は、しっかりとアリスを捉えて離さなかった。
揺らぐことなく、真っ直ぐに。
「うーん……?」
その時ちょうど、子犬が目を覚ました。
それをきっかけに、アリスはパッと目を逸らした。
「起きたかい、子犬ちゃん」
「……白うさぎのおにいさん……アリスおねえちゃん……?」
子犬は寝ぼけ眼をこすり、白うさぎとアリスを交互に見つめた。
そして、屈託のない笑顔で言った。
「なかよしだねぇ」
子犬が言っているのは、重なった手のことだろう。
アリスは慌てて手を引っ込めた。
胸の鼓動が、少し速くなった。
- Re: 夢で逢えたら【4/17更新】 ( No.18 )
- 日時: 2015/04/27 20:56
- 名前: ひよこ ◆1Gfe1FSDRs (ID: OcHJFEPy)
お久しぶりです、ひよこです。
色々と新しいことが始まり、体が追い付いていない状態です。
なので、しばらく更新スピードが落ちます。
いつ更新できるか、私にもわかりません。
お、久々に更新されてるじゃん、くらいに思ってくれれば……
更新スピードが戻るときは、またお知らせします。
【追記】
Twitter始めました。
更新状況とか、くだらない独り言つぶやく予定です。
@hiyoko_slowly