コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- Season of the love【参照2000突破感謝】
- 日時: 2016/04/26 12:48
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: Tf5VGYTU)
どももも、瀬ノ島凛音でっす☆((殴
えーっとですねー…前々から新しい小説書くー!って言ってて、ようやくスレ立てです^^;
仕事遅すぎ…自分……
あ、もう一つの方完結しやしたー!(よかったらそっちも読んでくだs((
………まあいいや←適当
あ、そうそう。この小説、めっちゃ長いです。(予定)
あとめっちゃ登場人物多いです(笑
今出てきてるだけで(カキコに書く前に携帯に書いてるんすけど、そっちはここよりめっちゃスピード早いんすよ。)13人出てきてる…
多いわ!((自分で言うな
瀬ノ島さん、遂に高校生になったわけでして。サーセン。
めっちゃ更新亀なんですよ。サーセン。
でも出来る限り浮上して更新しようと思うので。サーセン。
っていうか参照2000越えありがとうございます。サーセン。
なんでこんな駄作に参照多いんすかね。サーセン。
サーセン。サーセン。
前置き遅くなってサーセン。サーセン。
それじゃあ本編(?)どうぞ。サーセン。
(※>>44は私の成りすましです)
- Re: Season of the love ( No.15 )
- 日時: 2015/09/09 16:20
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: geHdv8JL)
**
席に座り、教科書などを机に移し替えていると、ツンツン…っと後ろの席の亜結が私の肩をつついてきた。
「ちょっとぉー!さっき、ととのんとバリ良い感じだったじゃん!」
私が振り返ると同時に、亜結は少し興奮した様子で話しかけてきた。
ちなみに、”ととのん”とは、透野くんの彼女なりのあだ名だ。
亜結は人にいろいろなあだ名をつけるのが好きで、私は”紫乃りん”と呼ばれている。
「い、良い感じって…そんなことないよ…普通に話してただけだし…」
「いっやー?あゆから見たら、完璧恋人同士の雰囲気だったよー?
もしかしたら、ととのんも紫乃りんのこと、LOVEだったりねッ☆」
彼女は妹達以外の、私が透野くんを想っているということを知っている、唯一の人間だ。
亜結はこう見えて、かなり口は堅い方だし、それに私にここまで好意を寄せてくれる亜結に隠しごとをしたくないなと思ったので、私は透野くんが好きだと伝えたのだった。
「そんなことないって…!」
私が否定すると、亜結は。
「もー、紫乃りん!もっと自分に自信持ちなさいなッ!」
と言って後ろから頬を軽く抓ってきた。
「ひょ…ひょっひょ…ひゃはしふぇ…」
言い方からして、私が何を言っているか分かっているだろうに…亜結はそう言って誤魔化した。
するとその時、
「橘さん。星深さん。ちょっと黙ろうか。」
と唐突に名前を呼ばれ、怒られてしまった。
その声の主は…
「怖いってー、麻衣ちょん先生ッ!」
そう。亜結が言う通り、木村麻衣先生。
木村先生は…怖い。本当に怖い。
だけど、その怖さは…なんというか…生徒の事を想っての怖さで…
とにかく、木村先生は怖さのクラに、表現しようにもしきれないくらいの優しさがある。
だから、私や亜結も含めて、木村先生の事が大好きだった。
「それなら静かにしなさい。ホームルーム始まっているのだから…」
「はーい!ごめんちょー!」
「す、すみません…」
私達が先生に謝ると、先生は私達に向かって少し微笑み、何事もなかったように話の続きを始めた。
そうして今日も、穏やかな一日が始まったのだった。
- Re: Season of the love ( No.16 )
- 日時: 2015/09/24 15:17
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: 63VIkG8S)
**和也side**
——僕の名前は柳澤和也。
今までの僕は、おとなしく、目立たなく、ひっそりと生きてきた。
それは、僕が前に住んでいた家、孤児院で苛められていたからか、それとも産まれてこのかた親の顔を一切見ずに孤児院で生きてきたからか…——はっきりとした理由は分からない。
静かに、退屈に毎日を過ごしていた。
だけど…小学生になった僕は、ある女の子に出会った。
**
それは小学校の入学式だった。
この頃の僕は、もう孤児院を出て、新しい家族に可愛がられていた。
もう八年も前の事なので、細かいところまではよく覚えていないが…
その女の子の、眩しいくらいの笑顔はよく覚えている。
「わたし、ほしみももか!あなたは?」
そう言って僕の顔を覗き込みながら話しかけてきたのが彼女の、僕に対して初めての言葉だった。
この時僕は、クラスメートの子が自分に話しかけてきたことに驚いていた。
孤児院にいた頃のように、目立たずひっそりと学校で生きていこうと思っていたため、極力目立たないようにしていた僕に、彼女は話しかけてきた。
”なんか暗くて不気味。”そう思っているクラスメートは何人もいただろう。
だが、『ほしみももか』と名乗った女の子は、そんなことどうでもいいと言うように僕に話しかけてきたのだった。
「やなぎさわ…かずや……」
おずおずと答えた僕に、
「かずやくんだね!おっけー!これからよろしくね!」
と握手を求めながら笑った女の子の笑顔はとにかく眩しかった。
僕も彼女の手を握り返しながら、彼女の花のような笑顔とは比にならない、不細工な笑顔を浮かべた。
——それが、僕と桃華ちゃんの出会いだった。
- Re: Season of the love ( No.17 )
- 日時: 2015/09/25 16:16
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: 63VIkG8S)
——そして現在。
「かっずやくーんッ!」
「ひゃっ!?」
僕は、下駄箱から教室に向かう途中、後ろから抱きつかれていた。
抱きついてきているのは、桃華ちゃんの親友の宮垣愛ちゃん。
愛ちゃんと僕は小学校の頃から一緒だったから、桃華ちゃん抜きでも仲が良い。
どうやら愛ちゃんは、僕の姿を見つけて飛びついてきたようだ。
「ひゃっ!?って…可愛いな、このメガネメガネ!」
愛ちゃんはそう言いながら、僕の黒縁メガネをサッと取る。
「メガネメガネって何…?っていうか、可愛いって言わないでよぅ。僕、男だもん…」
一瞬でぼやけた世界で、僕は愛ちゃんからメガネを返してもらいながらそう言う。
「そっか、和也くんは男子は男子でも、可愛い系男子だったね!
くぅー!可愛い系男子は絶対正義!」
メガネをかけ直すと、漸くいつもの世界が戻ってきた。
「あ、あはは…」
なんだか愛ちゃんはどこかの世界へ行ってしまったみたい。
そんな愛ちゃんに、もう何も言えなくなっていた僕が苦笑いしていると…
「はよー、和也に愛。」
と後ろから男の子の声がした。
「あ、流星くんー!おはよー!」
「おはよう…!」
愛ちゃんに続いて僕も挨拶をすると、その声の主、咲比良流星君は、
「おーう。」
と返してくれた。
…あぁ、僕は本当に幸せだ。
こんなにやさしい優しい友達に囲まれているなんて——
「つか、桃華は…いないのか…。京はせっかく、あいつの嫌いなトカゲのおもちゃ持ってきて脅かしてやろうと思ったのに。」
「桃華に会ったら、一番に抱き着こうっと!」
「…………」
…流星君は、桃華ちゃんによく悪戯をする。
そして桃華ちゃんの反応を楽しんでいる。
僕がどう反応していいか迷っていると…
「あ、皆!おっはよー!」
と、女の子の声が聞こえた。
それは僕にとって、大切な友達の声であり、同時に特別に好きな人の声でもあった——
- Re: Season of the love ( No.18 )
- 日時: 2015/09/29 14:43
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: V4iGFt6a)
「あ、桃華ちゃん…おはよう!」
「おっはよー。桃華!」
「うん!っていうか…流星!」
「は、はいいぃ!」
「さっき…なんか言ってなかった…?」
と、にっこり笑いながら…だが目は一切笑わずに桃華ちゃん。
「何モ言ッテナイデス。」
と、急にカタコトになる流星君。
「怒ってる桃華も可愛いよッ!」
と、空気を読まない発言をする愛ちゃん。
そして、
「あ、あの…喧嘩はやめてぇ…!」
と僕。
ただただオロオロするばかりで、正直一切二人の間に入れていない。
まぁ、これもいつもの事なので気にしないが。
「つか、聞いてたんなら意味ねーな。このトカゲ。」
そう言って徐に流星君が取り出した、おもちゃのトカゲ。
それを見ておもちゃだと知りながらも桃華ちゃんは、
「むわぎゃぁぁぁ!!」
と、変な悲鳴を。
よほどトカゲが嫌いなんだなぁ…
「なんだよその悲鳴…女子力の欠片も無い。
ホント、男のくせに女子力の高い和也を見習えよな…。お前より和也の方が可愛いって言う奴の方が多いと思うぜ?」
「ぅ……確かに和也、可愛いけども…
桃華ちゃんの、その一言を聞いて…僕は思わず赤面する。
さっき愛ちゃんに言われた時はなんともなかったけど…す、好きな子に言われると照れるなぁ…
「っていうか…可愛いって言わないでよ…」
「ん〜?和也くん、顔真っ赤だよ〜?さっきアタシが可愛いって言った時はそんな事無かったのに〜。」
愛ちゃんはそう言って僕を肘でつついてくる。
その表情はニヤニヤと…こんな事を言うと怒られちゃうかもだけど、正直ちょっと気持ち悪かった。
この顔からして…僕が桃華ちゃんに対して抱いてる想い、見抜かれてるなぁ…
「ちょっと愛ー、和也をあんまり苛めないのー!」
「えー?だって和也くんの反応、いちいち可愛いんだもーん。」
「そだけど…」
「だから、可愛いって言わないでぇぇ!」
「ははは、……てか、そろそろ教室行かないとヤバくないか?」
「うわっ!本当だ!急がなきゃ!」
——僕は、今日もこうして大好きな友達と過ごす、大切な時間を噛みしめていた。
- Re: Season of the love ( No.19 )
- 日時: 2015/10/08 15:07
- 名前: 瀬ノ島 凛音 (ID: w3T/qwJz)
**桃華side**
「うーん…それにしても…お姉ちゃんと優さんを付き合わせるにはどうしたらいいんだろう…」
放課後、私は一人で家へ向かっていた。
いつもの皆と帰っていない理由は…和也と愛は家の方向が真逆。幼なじみで家が向かいの流星はバスケ部なので、帰宅部の私と帰る時間が合わないから。
そして、そんなボッチ状態のまま、私は独り言をブツブツと呟いていた。
「結局は優さんの気持ち次第だしなぁ…」
まぁ、考えるのはここまでにして…
とりあえず家に帰ってから今後について考えることにした。
**
「ただい…——」
「桃華!桃華桃華桃華!」
『ただいま』を言い切る前に連呼された私の名前で遮られてしまった。
あ、お姉ちゃん、もう帰ってきてたんだ。
っていうか、ちょっと前にも同じ事があったような…
しかし、前と違うことが…それは…玄関に、お姉ちゃんの友達と思われし革靴が置いてあること。
あれ…?女の子の革靴にしては、サイズが大きいような…
「ど、どしたの。またそんなに興奮して…」
私が前と同じように、恐る恐る聞くと…
姉はまたこう言ったのだ。
「えーっと…とりあえず、私の部屋来て!」
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