コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】
- 日時: 2015/09/24 21:48
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
初めましてか何度目まして、凜太郎といいます。
今日から書いていくのは、ネットの知り合いと雑談掲示板で起きた素晴らしい恋愛物語を基にした小説です。
設定は変えている部分が多いので、あくまでフィクションとして受け取って下さい。
それでは、よろしくお願いします。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.30 )
- 日時: 2015/09/26 20:46
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
カリカリとシャーペンが走る音が部屋に響く。
うぅぅ・・・英語が意味不明すぎる・・・。
過去分祠とか、現在進行形とか・・・。
その時、どこからか吹いた風が(扇風機)教科書のページをペラペラとさらっていく〜。
やめて〜。
「ダメだ・・・やる気が出ない・・・」
頭を抱えて机に突っ伏した時だった。
ブブブッとスマホが鳴った。
見ると、新一からの電話だった。
一気に体に血液が流れるのが分かった。
私は慌ててそれに出る。
「も、もしもし!?」
『あ、もしもし?今何してる?』
新一の声だぁ〜・・・。
今日はこれでご飯3杯は食べれるよ〜(落ち着け自分)。
私は一度息を整えてから声を出した。
「特に何も!暇だよ!」
『そうだろうと思ったけどよ。俺も暇だし、一緒に勉強会でもやらねーか?』
もちろん、と即答しようと思ったけど、前に行った勉強会を思い出す。
うぅ・・・ダメだ。
緊張で死ぬかもしれない・・・。
私が返答に困ってると、新一が不安そうな声で聞いてきた。
『もしかして、勉強会は嫌、とか?』
「いやいやいや!そういうわけじゃないよ!?むしろ嬉しいから・・・」
最後は尻すぼみになってしまった。
別に二人で勉強すること自体は嫌じゃないんだけどね〜。
『それじゃあ、今から30分後に図書館に集合な』
「う、うん。分かった・・・」
電話が切れた瞬間、体から力が抜ける。
「どうしよう・・・マジで、緊張して勉強どころじゃないよ・・・」
これは真面目な悩みだ。
さすがに麻也を誘うわけにもいかないし・・・。
しかし悩んでる暇はない。
私はパパッと準備を終え、家を飛び出した。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.31 )
- 日時: 2015/09/27 20:42
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
私はノートの上でシャーペンを走らせながらも、チラッと新一の顔を見る。
彼は参考書からは目を離さず、ひたすら問題を解いている。
はぅぅ・・・カッコよすぎて勉強に集中できないよぉ・・・。
「よし。やっと半分いった。澪は勉強進んでる?」
「ふぇ?う、うん!順調だよ!」
「いやぁ、やっぱ図書館は冷房もついてるし、静かだし、勉強するにはもってこいだよな」
そう言って体をうーん、と伸ばした。
私としては緊張のしすぎで集中できていないのですが・・・。
「しっかし麻也も来ればよかったのに・・・気分じゃないとか、自分勝手すぎだろ・・・」
え!?もしかして麻也にも声かけてたの!?
なんで断るのよ!麻也の馬鹿!
「子供っぽくなくなったと思ってたけど、やっぱり子供なんだね〜」
「そうだな〜。しかも本読み始めて無駄な知識は増えていくしな」
「ホントそうだよね〜」
話してるうちに緊張もほぐれていく。
しばらく話しているうちに、唐突に彼の顔が近づいてくる。
「・・・へ!?・・・んむッ」
からのキス。
えー!?何この展開!?
「ぷはっ・・・ごめん。実はずっと耐えてたんだけど・・・無理だった・・・」
「え!?耐えてたって?え!?」
混乱する私を彼は静かに抱く。
うん!?抱いても何も解決しないんだよ!?新一君!
「耐えてたって、急にどうしたの?」
「いや・・・なんていうか・・・俺もよくわかんねーんだけどさ。キス・・・したくなった・・・」
顔を赤くしながらそう言った言葉に、私の顔も赤くなる。
その時、私は周りからの視線に気づいた。
「ママ〜。あの人達今・・・」
「見ちゃいけません!」
近くにいた親子の会話に、私は俯く。
「そろそろ・・・出ようか・・・」
「う、うん・・・そうだね・・・」
外に出て私は体を伸ばした。
「もう。次からはちゃんと場をわきまえてよね!?」
「あぁ・・・。悪かった・・・」
そう言って私の頭をポンポン、と撫でた。
頭を撫でてもこの記憶は一生忘れないよ!?
「じゃあ今からどうしようか」
「もう、今日は帰ろう?さすがに恥ずかしすぎて疲れた・・・」
私の提案に彼は頷く。
まあ、今日はちょっとだけ良いことあったかな。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.32 )
- 日時: 2015/09/27 21:43
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「ハァ・・・」
参考書と小説を抱えながら私は溜め息を吐く。
夏休み。受験生の身としては勉強に集中しないといけない時期。
でも・・・。
「彼氏欲しいなぁ・・・」
ポツリと呟いた。
あぁ、図書館デートとかでも良いからやってみたい!
彼氏ほしい!
「麻也君は・・・こういうのも好きなのかなぁ・・・」
無意識に呟く。
つい口元を手で覆った。
あーあ。なんで最近麻也君のことを考えちゃうんだろう・・・。
「これが恋、とか・・・?」
今思えば恋とかしたことなかったから、これが初恋ってことになるのかな?
うーん、でもよく分からないな〜。
私はそんなことを考えながら面白そうな本に手を伸ばした。
その時、誰かの手と当たる。
顔を見ると、なんと麻也君だった。
「うわ!?ご、ごめんなさい!」
「あ、いえ・・・良いですよ。僕は別に今すぐじゃなくっても大丈夫なので」
そう言ってニッコリと優しく微笑んだ。
私は恥ずかしくってつい俯いた。
うぅ、なんでこんなに心臓の音がうるさいんだろう・・・。
「そんな敬語使わなくっても・・・一応同学年なんだけどね・・・」
「え!?そうなの!?うわ、全然気づかなかった・・・なんかごめんね?」
そう言ってはにかむ。
なッ!?その表情は反則だよ!
「あ、えっと、僕は北口 麻也。君は?」
「う、宇治村 優花。よろしくね」
「うん。よろしく」
そう言って私の手を握る。
ふぁぁ・・・あ、麻也君の温もり・・・(変態か!?)
「えっと、ひとまずこの本は読んでもいいよ。僕はまた今度読むから」
「いや、なんか悪いよ!」
「いいからいいから」
そう言って私の手に本を握らせる。
性格がどうとか聞いてたけど、結構普通じゃん。
むしろ良い!
「すぐに読んでこれ返すから!頑張って読むからね!」
「そんな張り切って言わなくっても・・・その時を楽しみにしてるね」
そう言って微笑んだ。
その笑顔、とても素敵でした。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.33 )
- 日時: 2015/10/02 22:23
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
夜の街をひたすら歩く。
目的地はもうすぐだ。
着慣れない服だからか、走りにくいけど、その分早く歩く。
少し先に二人の男子が立っていた。
一人は緑のチェックに白いシャツ、そして半パン。
もう1人は紺色の浴衣をきちんと着こなしている。
私はその姿に高揚する気持ちを押さえつつ、声を発した。
「お待たせ!ごめんね、これ中々着れなくって・・・」
「ホント待ったよー・・・もうすぐ花火始まっちゃうじゃん!」
麻也はそう言って子供みたいに頬を膨らませた。
その後頭部を新一は思い切り叩く。
「お前は少しくらい人のこと考えろよな!それに、浴衣可愛いから別に良いよ。すっげー似合ってる」
「なんでそういう恥ずかしいこと簡単に言うのかなー・・・」
「え?いや、だって事実だし」
「だからそういうのが・・・」
「はいそこーいちゃいちゃしない!」
麻也がそう言って私達の間に入る。
そしていきなり私達の腕を繋がせた。
「なッ!?いきなり何ッ!?」
「こうすれば別に問題ないかなーって。ほら、行くぞ」
理由もサッパリ分からないし・・・。
私は静かに溜め息を吐いた。
「うわ、もう人めっちゃいるじゃん!」
麻也はそう文句を言いながら人ごみを掻き分けていく。
新一は背が高いのでそれを後ろからついていく。
必然的に私もついていくことになる。
すると、突然視界が明ける。
空を見ると、ちょうど火の玉が空に昇って行くところだった。
少しして、轟音と共に弾ける。
「うわぁ・・・」
赤、緑、黄色、紫。
様々な色の花火が空で弾けては消える。
ボォーっと見惚れていると、ギュッと手を握られる。
見ると、新一が私の顔を見ている。
一気に花火の音が遠くなる。
頭の中が真っ白になる。
「えっと・・・」
「花火、綺麗だな」
そう言って微笑む。
花火の光で照らされて、いつもよりカッコよく見えた。
「・・・そうだね」
「お前の方が、もっと綺麗だけどね」
え!?今、すごいこと言われなかった!?
花火に集中なんでできるはずがない。
「そんな・・・どうして急に・・・?」
「さぁ、なんでだろう?」
ドクン、ドクン、と鼓動が早くなる。
え、これ・・・どうしよ・・・?
私は彼の体を引き寄せ、頬にキスをした。
「・・・・・・ッ!?」
「してほしかったのなら・・・早く言えばいいのに・・・馬鹿・・・」
「いや、そういうつもりじゃ・・・」
顔を赤くしている。
私はニッコリと微笑んで見せた。
彼は私の体を抱き寄せて、唇を奪う。
花火の音が、響き渡った。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.34 )
- 日時: 2015/10/03 12:10
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「うっひゃー!人多いね!」
友人の石原 亜優がそう言うのを見て、私も笑う。
あーあ、結局今年も女友達と花火かぁ〜。
私は先ほど買った林檎飴をペロリと舐めて、溜め息を吐く。
「なに溜め息ついてんの!折角祭りに来たんだからはしゃごうよ!」
「できれば今年の夏休みまでに彼氏作りたかったからさー。二人で花火を眺めて・・・良い感じになって・・・」
「妄想すごっ!あたしも彼氏ほしかったけどダメだったんだからさー今回ははしゃごうよ!」
「そうだよね・・・よぉし!遊ぶぞー!」
私がそう言って腕を上げた時だった。
「あ、あれ魚野君だ」
亜優がそう言って指差したのは、澪と新一君だった。
仲良さそうに手を繋いでいる。
しかし、私の目を引いたのはそれとは別のものだった。
「麻也君・・・・・・」
2人の前を、まるで先陣を切るかのごとく、人ごみを掻き分け掻き分け歩く少年が一人。
それは、私の最愛の人だった。
「お、ホントだぁ〜。やっぱ、あの三人はいつも仲良しだね〜」
「うん・・・そうだね・・・」
なんだか心が痛くなる。
林檎飴の棒を握る力が強くなる。
「いいなぁーああいうの」
「だよねー。二人ともそこそこカッコいいし、澪ちゃんも美少女だから絵になっているというか」
「うんソウダネ—」
「なんで棒読み?ま、あの人たちはどうでもいいっしょ!それよりあっちで花火見ようよ〜」
「うん!行こう行こう!」
私たちは人ごみの中で見えやすい場所を探した。
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