コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】
- 日時: 2015/09/24 21:48
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
初めましてか何度目まして、凜太郎といいます。
今日から書いていくのは、ネットの知り合いと雑談掲示板で起きた素晴らしい恋愛物語を基にした小説です。
設定は変えている部分が多いので、あくまでフィクションとして受け取って下さい。
それでは、よろしくお願いします。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.25 )
- 日時: 2015/09/24 21:51
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
さてさて、タイトルを見てくれれば分かる通り・・・続編書きます!
いやぁー最終回等を書いたその日の内に続編を書くと言う謎の状況w
これから澪ちゃん、新一君、ついでに麻也君の成長していく様子を書いていきたいと思います!
それでは、よろしくお願いします。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.26 )
- 日時: 2015/09/24 22:14
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「ふぁふ・・・よく寝た・・・」
私はベッドの中でモゾモゾと動き棚の上に置いてあるスマホを手に取った。
時間を見ればもう9時半過ぎ。
うぅ・・・休日だからって寝過ぎかも・・・。
ひとまず朝ごはんを食べようと足を動かした時だった。
ブチッ。
「うぐぁあッ!?」
右足の親指に違和感が・・・ッ!
私はそこを押さえながらベッドから転がり落ちた。
見ると、肉がむき出しになってるし、血も結構出てるかも・・・。
ってか痛い!とにかく痛い!!!
「うぅ・・・運なさすぎ・・・・・・」
気休めと知りながらも絆創膏を貼っとく。
これで多少は大丈夫かな。
「今日昼から出掛けるのに・・・」
私はそう呟きながら服を脱ぐ。
鏡をみると下着姿の私がうつっていた。
こうしてみると胸、ぺったんこだなぁ・・・。
いやいや、そんなこと気にしてる場合じゃないって!
私はさっさと着替えて一階に下りた。
「いやぁ、やっぱりおばさんのご飯は美味しいですね」
「あらあら。あっ君は相変わらず口が上手いのね」
「そんな口が上手いなんて、本当に美味しいですよ」
聞き覚えのある声が・・・。
私は慌ててドアを開く。
そこではお母さんと仲良く喋りながら食事を口にする麻也の姿が・・・。
「あんた、なんでここにいんのよ」
「いやぁ、さっき来たんだけどまだ起きてないって言うものだから時間潰しに食事を・・・ちょうど朝はまだ食べてなくって・・・」
「知らないわよそんなこと。てか、なんで来たの?」
「ん?いや、前に借りた本を返しに来たんだけど・・・」
そう言って鞄の中から前に貸してた小説を取り出した。
なんでそれが今なのよ!
「もう・・・とにかく、私の朝ごはんは?」
「あーはいはい。ちょっと待っててね」
お母さんが用意終わるまで私は美味しそうにご飯を頬張る麻也を見てなければいけないのか・・・。
え、何この地獄。
めっちゃお腹空くんですけど・・・。
「あのさー・・・」
「もぐもぐ・・・もぐ?」
「なんで新一と来ようとか思わなかったわけ?」
「もぐもぐ・・・ごっくん。アイツはデートだよ」
「あぁ・・・はあ!?」
私はつい身を乗り出してしまった。
すると、麻也はゲラゲラと腹を抱えながら笑う。
しまった・・・。
「あっはははは!マジで最高だよその反応!」
「うぅぅぅ・・・3年になってから口上手くなったよねホント」
「いやいや。やっぱ人って本読むと変わるもんだね」
麻也は最近妙に本とかを読むようになった。
そのせいか、最近子供っぽさはなくなった気がする。
「んじゃ、ごちそーさまでした!んじゃ、昼の1時に図書館集合、だよな?」
「うん。遅刻しないでよ?」
「お前に言われたかねーよ!」
そんな軽口を吐きながら彼は玄関から出て行った。
私はそれを手を振って見送った。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.27 )
- 日時: 2015/09/25 17:54
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
今朝爪が剥げた親指がとにかく痛い。
でも、これから新一と会えることを考えれば、これくらいの痛みは余裕だ。
「あ、ごめん。待たせた?」
声がした方を見ると、新一がこちらに走って来てた。
いつ見てもカッコいいな〜。
「そういえば、麻也は?」
「急用で来れないんだって」
「マジか。ま、いいや。二人きりってデートみたいでいいな!」
爽やかな笑顔でそう言われて、顔が熱くなるのがわかった。
「へ、変に意識させないでよ!ただの勉強会なんだから・・・」
「ごめんごめん。それじゃあ、行こうか」
「うん」
私たちは手を繋いで、図書館に入った。
−−−
ヤバい。
机で向き合って勉強してるからか心臓の鼓動が鳴りやまないよ・・・。
集中なんてできないよぉ・・・。
「・・・なぁ、話聞いてる?」
「へ?あ、あぁ、ごめん・・・。ボーッとしてた・・・」
「それだけ集中してたってことか。まぁいいや。俺ちょっとトイレ行ってくるって言おうと思っただけだから」
「え?あ、うん。わかった!」
新一の姿が見えなくなってから、私は机に突っ伏した。
大きく息を吐く。
「なんか疲れた・・・」
「何に?」
声がした方を見ると、麻也がジュースのパックを手に、そこに立っていた。
「なッ・・・い、いつのまに!?」
「ついさっき来たばかりだよ。いやぁ、途中で子供が川で溺れてたものだから、助けてたんだよね〜」
「嘘でしょ?」
「ばれたか。ホントはただ、筆記用具が見つからなかっただけだよ」
そう言って鞄から黄色いポーチのようなものを取り出し、自分の頭を軽く叩く。
「でも助かったよ・・・二人きりとか緊張で勉強に集中できないもん」
「もう付き合って半年以上、いや、もう2,3ヶ月で1年経つだろ?なのになんで今更ドキドキとかするんだよ」
「月日は関係ないんですよーだ」
「あっそーですか。そういえば、もうそろそろ戻ってくる頃だよ」
麻也がそう言ったのと同時に、新一が入ってくる。
「あれ。お前来れないんじゃなかったっけ?」
「んー?いや、ただこれが見つからなかっただけだよ」
「うわ、ダッセ!てか、澪に変なことしてないだろうな?」
「さすがの僕も、人の彼女の唇を奪うようなマネはしないって」
「まぁ、さすがにそこまでの悪ではないだろうけどさ」
新一はそう言いながら椅子に座った。
ちょうど麻也が新一の席を占拠してくれてたおかげで真正面じゃない。
やった!
それからしばらくは普通に勉強したあとで、私たちは図書館を後にした。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.28 )
- 日時: 2015/09/25 22:28
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
強い日差しが当たる。
私は汗をハンカチで拭きながら、無意識に日陰を探した。
「しっかし暑いなぁー最近は。今年の夏休みは引きこもりになるかも・・・」
麻也はそう言ってため息を吐いた。
たしかに、この暑さは病気になりそうなレベルだ。
「まぁあと2週間で夏休みだし、もうひと踏ん張りだろ」
新一はそう言ってニカッと笑った。
いつもは普通にカッコいいなーと思ってる笑顔でも、さすがに今日はやつれた感じがしてる。
夏。これは地獄だ。
手汗を恐れて手も繋げないし、それで寄り添ったり〜なんてことはもっての外。
うぅぅー気持ち悪いと思われるかもしれないけど、新一に触れたいよー・・・。
しかし、それをさせないのが夏の暑さ。
夏は、嫌いだ・・・。
「お。あんなところにコンビニがあるではないか?」
麻也がそう言って指差したのは、陽炎で少しユラユラして見えるコンビニだった。
「おぉ。ファインプレーだぞ麻也!」
新一はそう言って麻也の背中をバシバシと叩いた。
その後で私の手を握ってコンビニまでダッシュした。
「うわ、ちょっと速いよ!それに、手汗とかでジトジトしてるよ?」
「好きな子の手汗は汚くなんかねーよ。ほら、急ごう!」
そう言ってさらにギュッと握る。
前言撤回。
私は、夏が大好きだ。
- Re: 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】 ( No.29 )
- 日時: 2015/09/26 22:29
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「ハァ・・・もう夏休みかぁ〜・・・」
掃除場所が同じの宇治村 優花はそう言ってまた溜め息を吐く。
ちなみに今は夏休み前の大掃除。
これと終業式、それと学級で先生の話を聞いたら下校だ。
「夏休みで困ることでもあるの?」
「だってさぁー。結局今年も夏祭りには女子同士で行く事になるんだよ!?」
なるほど。
毎年男子二人と行ってた私には分かるはずもないことだ。
優花は雑巾で廊下の窓を拭きながら何度目かになる溜め息を吐く。
「いいよね澪は。イケメンの彼氏がいるうえに、もう一人男子がいるなんて」
「彼氏って・・・嫌味じゃないけど、そうじゃなくっても結局は一緒に夏祭りには行くよ。それに麻也は一緒にいても嬉しいことはそこまでないって」
「良いよね〜幼馴染。てか、麻也君だってそこそこカッコよくない?」
真顔で言われた内容に、私は一瞬窓を拭く手が止まる。
「アイツがカッコいいって?ないない。顔は良いかもしれないけどさ、性格は終わってるって」
「えぇ〜?そうかな〜。麻也君、よく図書室で見るけどたくさん本読んでるから真面目そうだなーって思ってたんだけど・・・」
そういえば、最近よく本読んでるみたいだし、図書室でよく見かけるのも無理はないかも・・・。
今のクラスは私たち3人はバラバラになった状態だったので、あんまり見たことはないけど・・・。
麻也は子供っぽい割に学校では意外と静かな方だし、カップルさえ見かけなければ変態になることもないわけだから・・・。
「てか、妙に必死に語ってるけど、まさか麻也のこと、好きとか?」
「そ、そそんなわけないじゃん!」
そこまで言って勢いよく目を逸らした。
まぁこれ以上は言わないけどさ。
「あ。あれ、新一君じゃない?」
「え!?」
優花が指差した方を見ると、ゴミ出しなのか、大きなゴミ袋を持ってヨロヨロと歩く新一の姿があった。
ふぇぇ・・・いつ見てもカッコいいなぁ・・・。
その時、どこからかチョップが・・・。
「いったぁ!何すんのよ!?」
「彼氏に見惚れるのは良いけど、今、掃除中だよ?」
「み、見惚れてなんか・・・」
「澪。よ!」
その時、近くを通った新一が軽く手を挙げて挨拶をする。
途端に顔が熱くなった。
「どうした?顔赤いぞ?保健室行くか?」
「うるさい馬鹿!誰のせいでこうなったと思ってんのよ!」
「相変わらず可愛いなぁ。そんじゃ、俺はもう行くよ。じゃあな」
新一の発言に、もちろん私の顔は赤くなった。
「良いね〜恋人ってものは。羨ましいよ」
「いや、そういうのじゃ・・・」
そんなこんなで、グダグダと夏休みは始まった。
この掲示板は過去ログ化されています。