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【続編執筆中】隠し事の先に【実話】
日時: 2015/09/24 21:48
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

初めましてか何度目まして、凜太郎といいます。
今日から書いていくのは、ネットの知り合いと雑談掲示板で起きた素晴らしい恋愛物語を基にした小説です。
設定は変えている部分が多いので、あくまでフィクションとして受け取って下さい。
それでは、よろしくお願いします。

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Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.10 )
日時: 2015/09/22 20:27
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

「それにしても、結婚式ねぇ〜。真面目に考えたことなかったな」

 まだ微かに顔を赤らめながらも、澪はそう言ってジュースを飲む。
 あぁ、あのストローになりたい・・・。
 さて、変態のような考えは置いといて。

「なんだよ・・・。別に、俺だって・・・そういうの全く考えなかったわけじゃねえよ・・・」
「まぁ。今の歳になれば、多少は考えるかもね〜。でも、結婚式に呼ぶって・・・。あっははははッ!ヤバいツボった。あはははッ!」
「笑うなよ!うぅぅ・・・恥ずかしすぎる・・・」
「わ、私は、嬉しいよ!すごく・・・」

 そう言って手に持ったジュースのコップで自分の顔を隠す。
 さっきまで顔中を赤くして硬直していたくらいだし、嬉しいというか、そういう気持ちはあったんだろうと思ってたけど・・・。

「ヒューヒュー。お似合いだね〜相変わらず。んじゃ、僕はもう帰るから後はお二人でご自由にいちゃいちゃしてなーっと〜」
「んなッ!?おま・・・しかもまだ4時じゃん!」
「いやぁ〜、だってさー。やっぱり僕いるといちゃいちゃできないっしょ?」
「お前の気遣いがなくてもしねぇよ!?お前の頭の中は俺達がいちゃいちゃすることしかねーのかよ!?」
「世の中には知らなくてもいいことがあるのですよ新一君」
「そうなんだな!?しかもなんなんだよそのキャラ!」
「よし。これで十分恥ずかしいとかいう気持ちは抜けたな!」

 そう言ってニカッと笑った。
 思えば、今は特に恥ずかしさとか吹っ飛んだな。

「おぉ。本当だ。でも、さすがに計算してたわけじゃねえんだろ?」
「け、計算・・・してたし・・・・・・」
「嘘下手かッ!」

 そういえばずっと澪黙ってるけどどうしたんだろう。
 俺はなんとなく目を向けた。
 すると、澪は顔を赤くしたまま俯いていた。

「え!なに!?どうしたの!?」
「新一と結婚するの妄想した・・・」
「なにやってんだよ!?」
「あっははは!二人とも最高!」
「もうお前のツボがわかんねーよ・・・」

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.11 )
日時: 2015/09/22 21:00
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

 それからしばらくの間はゲームをしたり、雑談をしたりして過ごした。

「あ、もう7時じゃん」

 唐突に澪は言った。
 気付けば、時計の短針は7を指していた。

「今から帰るのは危ないし、今日は泊まっていったら?」
「そうしようかな。な、麻也」

 言いながら俺は目を向けた。
 すると、なぜか麻也はジト目で澪を睨んでいた。

「な、どうした?」
「・・・・・・」
「おーい?」
「・・・・・・はぁぁ・・・」

 急に溜め息を吐く。
 うん、もうお前なんなの?

「どうしたんだ?」
「あのさー。澪はさー、家に男子二人、しかも一人は彼氏、を泊めるってどういうことか分かってる?」
「い、いいや・・・」
「これだから最近の若いやつらは・・・」

 そう言ってわざとらしく肩を竦めて首を横に振った。
 うわ、うぜぇ・・・。

「マジで何キャラ?あとお前も最近の若いやつらじゃね?」
「それを言っちゃいかんよ。ひとまず・・・」

 そこまで言って立ち上がり、澪を見下ろす。
 澪が何か言おうとした瞬間、ビシッと指差した。

「澪、お前は不用心すぎる!」

 そう言って彼女のおでこをピーンとでこピンした。
 その後で彼女と視線を合わせるようにしゃがむ。

「そんなんじゃレイプとかされても、文句言えねーぞ?」
「・・・・・・ッ!」

 澪はなぜか目を逸らした。
 あと麻也、お前マジで何ッ!?

「うるさいなー。てかさ、別に幼馴染なんだからいいじゃん!しかもあんたは先週も泊まっていったでしょ?」
「うむ。だからこれから気をつけろという意味で」

 俺は適当に相槌をついていたが唐突に自分でも驚くほどの速度で2人に顔を向けた。
 え?なに?麻也は先週もここで泊まっていったの?

「あのー・・・二人はどういう関係で?」
「あ。違う違う!変な意味じゃなくって先週は、麻也の両親が週末明けまでどっちも出張だったらしくってこっちに来てたの」
「俺の家でも良かったんじゃ・・・」
「いやいや。実はこの家の客室のベッドってすごくフワフワで気持ちいいんですよ。今日もあっちの部屋で良い?」
「良いけど・・・新一も客室で寝る?」
「いやぁ、俺はどっちでもいいけど・・・」
「じ、じゃあ・・・一緒に寝る?」
「うぶ・・・」

 麻也が謎の声を発したので目を向けると、なんと鼻血を出していた。

「しつこいけどさ、お前ホントなんなの!?」
「二人が・・・ヤッてるの想像した・・・・・・」
「なにやってるんだよ!?」

 俺はひとまずティッシュで鼻を押さえさせた。
 幸い、絨毯には付いてない。
 そんなこんなで、俺達の夜は深まっていく。

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.12 )
日時: 2015/09/22 21:30
名前: Re:rate (ID: /yMGlo86)

二度目のコメント失礼。

さ、魚が…れいが…ッ…!!
ヤバい謎の羞恥←


本当何故俺らがこう発展したのか…www

更新楽しみにしてんぜ!

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.13 )
日時: 2015/09/22 22:02
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

 夜。皆が寝静まった丑三つ時。
 布団の中で、私は掛布団をギュッと握りしめた。

(もう。麻也が変なこと言うから寝れないじゃない!)

 寝返りの要領で、隣で寝てる新一の顔を見る。
 わお、寝顔もカッコいい。
 って、そういう場合じゃなくて!

「んむ・・・澪・・・・・・」
「ッ!?」

 一瞬見てるのがばれたのかと思ったけど、どうやらただの寝言のようだ。
 びっくりした〜。
 でも、どうやら熟睡してるみたい。良かった良かった。
 ・・・・・・ちょっとくらい抱きしめても、ばれないよね?
 私はソーッと手を伸ばした。
 ちょうど横腹の辺りまで伸ばして、体を寄せる。
 なんていうか・・・良い匂いがする。
 言葉に表せない、男の子の匂いとでも言おうかな。
 私は、ゆっくりと鼻を近づけてクンクンと匂う。

(って、私は変態か!)

 慌てて手を放す。
 危ない危ない。もう少しで越えてはいけない一線を越えるところだった。
 あーもう!これはもう全部麻也君のせいだよ!
 妙に意識しちゃったじゃん!

(でも・・・良い匂いだったなぁ・・・)

 そこまで考えて慌てて首を振る。
 ダメダメ!さすがにこの一線だけは越えてはいけない!

「んぅ・・・」

 その時、さっきまで仰向けで寝ていた新一がこちらに顔を向ける形になる。
 あわわわわわわわわ・・・。
 思考が真っ白になる。
 ヤバい、謎の欲求が脳を支配する。
 もう、どうにでもなれ!
 私は、新一の体を目を覚まさない程度で抱きしめる。
 胸に顔をうずめた。
 スゥーと息を思い切り吸った。
 なんか安心する。
 突如、眠気が襲う。
 私はゆっくりと瞼を閉じた。

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.14 )
日時: 2015/09/22 22:33
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

 朝。俺は窓から差し込む光で目を覚ました。

「ふぁぁ・・・よく寝た。ん?」

 体に違和感を感じ、視線を落とすと俺の体を抱きしめてぐっすりと眠る澪の姿があった。

「うわぁ!?」

 俺は咄嗟に腕を放させた。
 すると、彼女も目を覚まし、自分の状況を確認する。

「ふぁ・・・えっと・・・えっ、あ、いやこれは・・・」

 弁解しようとしてるけど、説明する材料が見つからないようだ。
 そりゃそうだろう。
 その時、昨夜風呂あがりに麻也とした会話を思い出す。

『新一。この香水付けてみなよ。女の子が好きな匂いだからさ』
『は?やだよ』
『いいからいいから!』

「こういうことか・・・」
「へ・・・?」

 俺は立ち上がり、真っ直ぐ廊下を歩いて客室に行く。
 ドアを開けると、麻也が掛布団を蹴った状態でぐっすりと眠っていた。
 俺はその腹を思い切り蹴った。

「いっ・・・・・・ったぁぁ・・・・・・」

 麻也はベッドから転げ落ち、しばらく悶えた後で俺のことを見上げた。

「うあぁ・・・なんだよ新一ぃ・・・良い思いできただろ?」
「黙れ。お前、一体何が起こるのか分かってて香水付けさせたな?」
「な、なんのことやら・・・」
「正直に、言え」
「だって!二人が抱き合っているところを見てみたかったんだよ!」
「この変態がッ!」

 もう一発蹴ろうとしたところで我に返る。

「ふぅ・・・ま、俺はともかくとして、澪は絶対怒るぞ?」
「だよなー。まぁいいじゃん?むしろ自分が変態になったとか思うよりも、僕が原因って知った方が気は楽になるよ」

 結局、麻也は思い切りボコボコにされた。
 俺は、その後で恥ずかしがりながらも謝る可愛らしい澪を見れたから結果オーライだ。

「しっかし、さすがに今回のは冗談にならねーぞ」
「まぁまぁ。でもこれさぁ、澪が新一のことを匂わずにさっさと寝てれば、問題なかったんだけどな」
「うぅ・・・いいじゃん!ちょっとくらい興味あっても!」
「ははっ、可愛いなぁ・・・」

 話の流れでつい本音が漏れてしまった。
 麻也はいつものごとく爆笑してるし・・・。
 澪は顔を赤くして俯いてしまってる。
 あーあ、俺ってどうしてこう、本音漏れやすいのかなー。
 でも、まぁこういうのは楽しいかな。

「なんだよ。笑うなよ!」

 俺も笑いながら言った。


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