コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 【続編執筆中】隠し事の先に【実話】
- 日時: 2015/09/24 21:48
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
初めましてか何度目まして、凜太郎といいます。
今日から書いていくのは、ネットの知り合いと雑談掲示板で起きた素晴らしい恋愛物語を基にした小説です。
設定は変えている部分が多いので、あくまでフィクションとして受け取って下さい。
それでは、よろしくお願いします。
- Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.5 )
- 日時: 2015/09/21 21:08
- 名前: 親愛なる魚野 (ID: /eEAG2r9)
文才わけてくれ....
申し訳無いくらいその...綺麗に書いてくれるな。なんか幸せだ。
有り難う。応援してる。
- Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.6 )
- 日時: 2015/09/21 21:23
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「澪。一緒に帰ろうぜ」
「あ、うん。いいよ〜」
私は鞄を背負って、小走りで新一の元に行く。
新一は一瞬教室を見て首を傾げる。
「あれ。もういねえや。友達と帰るのかな」
「そうなのかな。珍しい」
麻也はいつも私達と一緒に帰る。
別に友達がいないわけじゃない。
ただ、いつも私達が一緒にいるといつの間にか横にいた。
別に当たり前になってたから気にしてなかったけど。
「下校でいないのは初めてじゃない?」
「そうだな。まぁ、たまにはいいかもな」
そんなこんなで下校。
といっても、登校と同じように他愛のない雑談をしながら帰るだけなんだけどね。
「あ。あれ・・・」
正門を出てすぐの所で、新一は声を発した。
見ると、手を繋いで仲睦まじく歩くカップルの姿だった。
「いいなぁ。私も彼氏欲しいな〜」
つい口から零れた。
見ると、新一は驚いたような顔で私を見てた。
「な、何よ?私が彼氏欲しいって言ったら、へ、変なの?」
「いや、そういうわけじゃないんだけどさ。なんていうか、好きな奴とかいるのかなーって・・・」
「い、いるわよ!好きな人の一人や二人!」
つい口が滑って言ってしまう。
ヤバい、絶対勘違いされちゃうよ!
「あはは。だよなー」
しかし、反応は意外と普通だった。
ひとまず適当に話を合わせる。
「そうだよ〜。てか、そういう新一こそ、どうなのよ?」
「俺?俺だって好きな奴はいるさ。目の前にな」
「そうなんだ〜」
そうか〜。目の前にいるんだ〜。
ん?
私は立ち止まって、辺りを見回す。
右を見て、左を見る。後ろもチェックして、一言呟く。
「もしかして・・・私?」
その時、私は驚愕した。
新一の顔が真っ赤になっていたからだ。
「うわわわ!?どうしたの!?」
「だだだって、これ告白みたいなものじゃん!?」
「そ、そりゃそうだけどさ!てか、その、ううううううう」
まさか告白がこうなるとは思わなかった。
私はひとまず深呼吸して向き直った。
「わ、私も新一のこと好き!」
「え、マジで!?」
「うん」
そこまで言って恥ずかしくなって私は俯いた。
やっぱり、こうして好きって言うの恥ずかしいな。
「じゃ、じゃあ、俺達ずっと両想いだったわけか」
「そう、なるね・・・」
「あはは。なんか変なの!」
私たちは2人で笑う。
しばらく笑った後で彼は手を差し出す。
「じゃあ、帰るか」
「うん。そうだね」
私も握り返す。
指を絡めて。
そして、改めて、恋人として下校した。
- Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.7 )
- 日時: 2015/09/21 21:50
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
翌日。私たちは手を繋いで登校した。
すると、ニヤニヤしながら麻也が歩いてきた。
「おはよう、お二人さん。おやおや?それは恋人繋ぎというやつじゃあないですか?」
「ハッハッハ。やあ非リア充の麻也君。これが羨ましいかい?」
「いいや全然」
新一がわざとらしく自慢したのに、麻也は総スルー。
おもむろにポケットからスマホを取り出して私達の様子を写メで撮る。
「あ、コラ!折角消したのにまた増やす気か!?」
「あっれ〜?僕は、あのフォルダは1つだけとは言ってないんだけどな〜」
「なッ・・・まさか・・・」
「ん?あれと同じ量のデータが入ったフォルダがあと、何個あったっけな〜」
「それ貸せ。今すぐ全部消す!」
「できるものならやってみろ!」
新一は繋いでいた手を離し、麻也からスマホを取ろうとする。
しかし、麻也は器用にそれをかわす。
私もそれに加わって奪おうとするけど・・・むむむ。中々すばしっこいな。
「ハァ、ハァ。結局恋人になってもかわんねーな」
「そうだね。あはは!」
「ん?何か言った?」
「関係ないよーだ!」
麻也がいて、新一がいて、私がいる。
それはずっと変わらないだろう。
私はそう、信じていた。
そう、この時までは。
- Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.8 )
- 日時: 2015/09/21 22:13
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「ねぇねぇ。今日学校早く終わったんだし、私の家に来ない?」
お客さんが来るとかで、今日は授業が午前中で終わった。
私たちは今日は3人で帰る。
「それをラブラブの恋人繋ぎで言われても困るって。さすがにこれは遠慮しておくよ」
麻也はそう言って肩を竦めた。
彼は小さい頃から外国のアニメとかを多く見てたらしく、たまに仕草が外人っぽい。
「いいじゃん!来なよ。そんな、別にいちゃいちゃするわけじゃないんだしさ」
「いやいや、どうせ新一が耐え切れずに澪を押し倒すんだろ?」
「「はあ!?」」
ハモってしまった。
「な、何言って・・・さすがにそこまでは・・・・・・」
「えー。なんだよやっちゃえよ〜。ベッドに押し倒せ〜」
「いや、そんな・・・ってかスマホ構えるのやめろ!」
いつのまにか構えていたスマホを新一は下ろさせた。
麻也はニヤニヤした顔のまま言う。
「一応僕達の年頃では、やっても納得される範囲だよ?」
「いやいや、まだキスもしてねーし。それに、まだ汚したくないんだよ・・・」
それを聞いた瞬間、私の心は少しだけ痛くなった。
ダメだよ。
あの事だけは、誰にも知られたくない・・・。
私は無理矢理笑顔をつくって新一の背中を叩いた。
「何それ嬉しい〜♪ま、というわけだから。麻也も来てもいいよ」
「まぁ、そこまで言われたら仕方ないけどさ。それじゃあお言葉に甘えて」
「そうそう。あと背中痛い!叩くな!」
私は心の中でガッツポーズをした。
よし、あのことはばれてない。
私は少し強めに新一の手を握って、歩く。
歯車が軋む音を、どこかで聴きながら。
- Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.9 )
- 日時: 2015/09/22 18:37
- 名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)
「うわ、また負けた。なんで麻也はゲームだけこんなに強いんだ?」
「僕だってそこまで強いわけじゃないって。ただ新一が弱いだけ」
「ひっでぇ。次、澪やるか?」
俺が聞くと、澪は笑顔で首を横に振った。
今は、澪の家でのんびりゲーム中だ。
というか、さっきから俺と麻也しかやってない。
「なんかさー。俺ら、ただお前の家にゲームしに来ただけみたいじゃないか?」
「あーそれ思った。やっぱりここはカップルだけだったほうが良かったんじゃねーの?」
「は?なんで?」
「そりゃ、あんなことやこんなことをするために・・・」
俺の拳は綺麗に彼の顔面にぶち当たる。
コイツ・・・いきなりなんてこと言いやがる・・・。
「いいよいいよ。私これ何度もやったし、二人、すっごい楽しそうにしてるから」
ヤバい。目の前にいる少女が天使に見える。
俺はもしや天使と恋人になったんじゃ・・・。
という冗談はさて置き・・・。
「でも悪いって。たしかもう一個コントローラーあったよな?」
「うーん。もしかしたら別の部屋にあるかも。探してくるね」
澪が出て行ったのを確認し、麻也は声を潜めて言った。
「なぁ。いつアイツのこと汚すの?」
「ブファッ!?」
ちょうど飲んでいたジュースを吹きだした。
ズボンが濡れてしまった。
「な、ななななに!?」
「いやだからさー。いつ、お前は澪のことを汚すんだよ?」
めっちゃ真面目な顔で言われた。
いやいやいや、え!?汚すって、まさかアレ!?
「いつなんて、分からねーし!それに、お前には言わねーよ」
「はあ!?折角写真に収めてやろうとおもってたのに・・・」
「させねーよ!?結婚式には呼んでやるから黙ってろ、ばーか」
「はいはい。って、あれ?結婚式って・・・」
「は?・・・あ」
俺が自分の発言の意味に気付いた時だった。
「一階にあったよー。いやぁ、案外簡単に見つかるもんだねー。あれ?どうしたの?」
澪が意気揚々とコントローラーを手に持って参上。
しかし、俺にはそれに反応する余裕がなかった。
麻也は口元を押さえて、爆笑しそうになるのを堪えている。
俺は、今日からもっと発言に気を付けようと決意した。
ちなみに、あの後で麻也は俺の言ったことを丸々澪に話しやがった。
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