コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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【続編執筆中】隠し事の先に【実話】
日時: 2015/09/24 21:48
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

初めましてか何度目まして、凜太郎といいます。
今日から書いていくのは、ネットの知り合いと雑談掲示板で起きた素晴らしい恋愛物語を基にした小説です。
設定は変えている部分が多いので、あくまでフィクションとして受け取って下さい。
それでは、よろしくお願いします。

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Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.1 )
日時: 2015/09/21 08:48
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

 チュンチュンとスズメが鳴く声がする。
 私はカーテンを開け、んーっと伸びをした。

「今日も気持ちが良い朝だなぁ〜」

 そして、ゆっくりと目覚まし時計を見た瞬間、私は背筋が凍った。
 7時46分。

「うわぁ!?マジで!?」

 私は大急ぎで洗面台まで降り、自分でも驚くほどの速さで歯を磨く。
 そしてうがい、水で顔を洗う。
 部屋に戻ってブレザーの制服に腕を通す。
 ・・・あぁ!もう!なんでボタンってすぐに止まらないのよッ!
 そして鞄を持って中身をチェック。
 よし!忘れ物はなし!
 一階に降りて弁当を取り、鞄に詰め込みトーストを口に咥えた。

「いっへきふぁぁす!」
「そこのトースト少女は朝から何をやってるんだか」

 家の前で待ってくれていた、幼馴染の魚野 新一は私の姿を見て溜め息を吐く。
 私、戸川 澪はえへへ、とはにかみながらトーストを口に突っ込んだ。

「起きたのが7時46分だったから。新一を待たせたらまずいなーって思って」
「・・・実は俺も40分に着くとか言いながら、今日は45分過ぎに来たなんて言えない・・・」
「はぁ!?何それ!あんたが私の家に来る時間早くするって言ったんじゃない!」
「悪い悪い。まぁお前も遅れて来たんだし、お互い様ってことで」

 そんな感じで雑談しながら学校に行く。
 正門の近くまで来たとき、どこからかシャッター音が聞こえた。

「いやぁ〜。今日も二人は熱いね〜」

 見ると、そこには同じく幼馴染の北口 麻也が立っていた。
 手にはなぜかスマホ、しかも、カメラモードのランプ点灯中。

「麻也。今すぐその写真消せ」
「やだ。2人が結婚して結婚式挙げた時にこの写真でスライドショーして流してあげるんだよ。ちゃんと小学生の頃から溜めてきてr・・・。あッ!ちょっとスマホ取るなよ!」
「消す。今すぐ消す」
「やめろー!思い出はもう二度と帰って来ないんだぞー!」

 一瞬見えた画面では、ランドセルを背負った私と新一が写っていた。
 麻也は勉強も運動もそこそこは良いんだけど、性格がなんか子供なんだよねー。
 その後で私は意気消沈とした少年を置いといて、教室に向かった。

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.2 )
日時: 2015/09/21 09:36
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

「はぁ・・・」

 恋してる少女のごとく、私は溜め息を吐く。
 今朝の麻也の言葉が脳裏をよぎる。

『・・・・・・結婚式挙げた時に・・・・・・』

「挙げれたらいいんだけどねぇ・・・」
「何が?」

 気がつけば、目の前に麻也が来ていた。
 私は驚いて後ろに倒れそうになった。

「うわぁ!?い、いつの間にそこにいたの?」
「零が溜め息を吐いた時かな」

 これはヤバい。
 非常にヤバい。
 私はしばらく考えた末に小さく呟く。

「授業でもうちょっと手を挙げたいなぁって思って・・・」
「なぁんだ。てっきり結婚式かと・・・」
「ッ!?」

 私はむせそうになりながらも、なんとか言葉を紡ぐ。

「そ、そんなわけないじゃない!大体、挙げたい人も特にいないし・・・」
「え?新一は?」
「ブファッ!」

 結局むせた。
 私は近くに新一がいないことを確認して、声を潜める。

「・・・何が目的?」
「幸せなリア充を見てからかいたい」

 即答。
 行間を空けるのがもったいないと言わんばかりの速さ。

「ホント、あんたって変な趣味してるよね」
「知ってる。それで?新一のことはどう思ってるの?」

 スルーされた・・・
 でも、どう思ってるか、か。

「例えばここで大好きとかいったらどうするの?」
「まぁ新一に伝えて二人をくっ付けさせるかな」

 そう笑顔で言った麻也の顔に思いっきりグーパンを食らわせる。

「痛いんですけど?」
「自業自得って言葉知ってる?」
「知ってる。自分の行いが返ってくるみたいなやつでしょ?」
「そう。つまり、あなたの顔が痛いのは、自分のした行いが悪いからなんだよ」
「なるほど」
「納得するんかい!?」

 言葉遣いがおかしくなり始めたところで、閑話休題。
 私はフゥ・・・と息を吐いて席に座り直す。
 新一とは、生まれた時から一緒だった。
 母親が知り合い同士で、よく一緒に遊んだりしてた。
 小学校に入ってからは、お互い他に友達もできたりして、中々遊べなかったりする時も多かった。
 でも休日はよく一緒にどちらかの家に行ったり、意味もなく公園に行ってみたり。
 ・・・この気持ちに気付いたのは、5年生になった頃だった。
 彼が他の女の子と一緒に話しているのを見ると、なんだかモヤモヤした気持ちになった。
 顔も、小さい頃からイケメンだったから、よく女子がかっこいいよねーとか言ってるのを聞いたこともある。
 今まで一緒だったから気付けなかったけど、少し離れて、嫉妬して、気付く。
 新一のことが、好きなんだって。

「澪〜。トイレ一緒に行こうよ〜」
「あ、うん。行く行く〜」

 考えても仕方がない。
 私はひとまず、友人の元に小走りで向かった。

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.3 )
日時: 2015/09/21 11:09
名前: 凜太郎 (ID: 1Fvr9aUF)

 麻也がこっそり撮っていた写真は、確実に3ケタはいっているような数だった。
 しかも、俺達専用のフォルダとか作ってやがったし・・・。
 まぁフォルダごと消去したんだけどさ。
 俺は教室の窓から外を眺めた。
 自然と溜め息が漏れる。

「アイツは人の恋を何だと思ってるんだよ・・・」
「甘い甘い、蜜の味♪」

 声がした方を見ると、麻也が微笑んでそこに立っていた。
 俺はびっくりして肩を震わせた。

「なッ・・・いつの間に・・・っていうか、蜜の味とか・・・お前は、なん・・・」
「落ち着いてよ。いやぁ、僕はあんまり恋自体には興味ないんだよね。でも、人が恋するのを見るのは好き」
「わけわからねーよそれ」
「そうかなー。まぁなんでもいいよ。それより、君は好きな人いるの?」
「・・・いるよ」
「やっぱりね。どうせ、澪でしょ?」
「なッ!?」

 まるで俺の心を見透かしたような言葉に、俺は何も言えなかった。
 こいつ、子供っぽいくせに勘が鋭い・・・。

「見てれば分かるよ。お前、澪と話してる時はすっごい楽しそうだし」
「べべ別に、澪はただの幼馴染、だし・・・」
「顔真っ赤だぞー」

 俺はそれを聞いて慌てて両手で顔を隠す。
 澪を好きになったのは、いつからだろうか。
 気付けば、いつも目で追っていた。
 たまに麻也と二人で話しているのを見るとちょっとだけ嫉妬したものだ。
 だから、麻也が恋に興味ないということを知った時は歓喜したものだ。
 それに、アイツは俺達がくっつくのを後押ししてくれてる。
 それは素直に嬉しい部分もある。
 でも、なんでかな。
 告白とか、全然できないんだよ。

「全く、なんでもいいだろ?」
「はいはい。それじゃあもう行くよ。せいぜい頑張るんだね」

 そう言ってスタスタと歩いて行った。
 あれ、意外と普通に諦めたか。
 そういえばアイツは澪と同じクラスなんだよな。羨ましい。

「まぁ、同じクラスだからって告白できるもんじゃねーよな」

 誰にも聞こえない声で、呟いた。

Re: 隠し事の先に【実話】 ( No.4 )
日時: 2015/09/21 20:33
名前: Re:rate (ID: rS2QK8cL)

此処ってコメント大丈夫なんかな…?駄目だったら消すから!
文才半端じゃないな、凛太郎君…更新楽しみにしてる、頑張って!!


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