コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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『君の゛笑顔゛が好きだった。』
日時: 2016/08/10 10:04
名前: K(*^▽^*) (ID: EqqRo75U)

《プロローグ》

気づけば中学生になっていた。
アイツとはクラスも離れてしまった。
まぁ、小学四年が最後だったけど。
会うことすら、偶然になってしまっていて。
毎度していた口喧嘩も今ではもう、遠い昔の思い出でしかなくて。
いつも笑っていた君の顔を見るのは私ではなくなっていた。
一番の女友達と思っていた。
それは、私だけで、ただの自己満足であって。
君があの笑顔を向けるのは私じゃない。
友達で良かったのに。
中学生というのは残酷なもので、友達でもなくなってしまうのだ。
ねぇ、今は誰が好き?
今君は。

誰にあの笑顔を見せている?
___________________

《登場人物》

水原 琴美 mizuhara kotomi
‾‾‾‾‾
中学一年生。
吹奏楽部所属、読書が好きで図書室に通っている。
髪は肩につかない程度で前髪をピンでとめている。
敬造のことを小学生の頃から好きになっている。

松田 敬造 matuda keizou
‾‾‾‾‾
幸樹と同じサッカー部所属の男子。
元気で明るい人気者なので友達が多い。
幼馴染みの幸樹とは小学生の頃からの親友。

宮内 里穂 miyauti riho
‾‾‾‾‾
琴美と同じ吹奏楽部所属。
小学生から琴美と仲が良くいつも明るい。
三つ編みで眼鏡をかけているのが印象。
いつも俊介と茶番をしていて仲が良い。

田中 幸樹 tnaka kouki
‾‾‾‾‾
琴美とは小学生からの友達。
優しいがからかわれやすい性格。
サッカー部に所属していて敬造とは幼馴染み。
琴美のことを小学生の頃から気になっている。 

神田 俊介 kanda syunsuke
‾‾‾‾‾
琴美達と同じクラスになり友達に。 
眼鏡をかけていて通常無口。
実は面白くてクラスの秀才。

長谷川 琴葉 hasegawa kotoha
‾‾‾‾‾‾ 
琴美と同じクラスで初めて友達になりテニス部所属。
髪は後ろに一つ結びをしているクールなお姉さん肌。
頭が良くクラスでは俊介とライバル同士。
___________________

《目次》

*第一話 >>1
*第二話 >>2
*第三話 >>7
*第四話 >>8-12
*第五話 >>13-20
*第六話 >>23-34
*第七話 >>35-36
___________________

《来てくれたお客様・私のお気に入りの作品》

*いろはうたさん 「マーメイドウィッチ」
*こんさん 「私の好きな、あいつ。」
*桧 譜出子さん 「四季達の恋模様」
*麗娃さん 
*立山桜さんの 「夏祭り」

〜Thankyou〜

‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾
《作者から》

こんにちは〜♪コメディ創作に作品を載せさせて頂いています、Kと申します!m(__)m
私は主に中学生の物語を書いています。
今回は私の最初の長編小説の『〜smile〜 君の笑顔』を改めて書き直したものです。
少し、設定変わります(汗)
小説というより、漫画の方が近いでしょうかね(笑)
面白い場面を書くのが好きなので‥‥。
是非、読んでみてください!

お友達になってくれると嬉しいです(*^▽^*)

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Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.30 )
日時: 2016/06/25 10:51
名前: 立山桜 (ID: ???)  

すごく面白いです! よければお友達になっていただけないでしょうか?あ、ごめんなさい。申し遅れました。私さくらと申します。以後お見知りおきを。(._.)長文失礼しました。

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.31 )
日時: 2016/06/25 12:41
名前: K(*^▽^*) (ID: j0x8WVaG)

立山桜さん
‾‾‾‾‾
そんな、面白いだなんて、、(泣)

はい、是非お友だちになりたいです!じゃあ桜ちゃんって呼ぼうかな、、(^^ゞ

コメントありがとうございましたm(__)m
今夜、更新できたらします♪

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.32 )
日時: 2016/06/25 13:45
名前: 立山桜 (ID: ???)  

>>31 Kさん わあ!ありがとうございます!あ、タメで話すね〜♪Kちゃん!これからヨロシクです♪(^-^ゞ

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.34 )
日時: 2016/07/11 22:47
名前: K(*^▽^*) (ID: g./NUPz6)


何時からか、松田のことを意識していた。

友達....いや小学生の頃、里穂に言われてからだろうか。

「皆は好きな人いないの?」
  
と女子の間で話が始まり、私にも会話は廻ってきた。
 
勿論「いるわけないよ」とだけ返しておいた。

里穂は昔から恋バナと言うのだろうか、こういう話が好きだ。

その話があったからだろう、その日の帰り道二人でいつもの通り並んでいると里穂が少し恥ずかしそうに言った。

「琴美、好きな人いないの?」
「へ?」

里穂からその話題が出たのは意外にも初めてだったので変な声が出てしまった。

「里穂いるの?」
「別に。私はカッコいい人が好き」

何それ、と笑うと話はそこで終わらなかった。

「松田とか、好きなんじゃないの?」
「それって、、」

敬造のこと?

「敬、、松田敬造?」
「うん。小さい頃から仲良いじゃん、琴美」
「まぁ、昔は仲良かったけど。今はそんな、話さないし」
「そんな事言って、琴美ったら顔赤ーい」
「え、う、嘘//!?」
「嘘だけど?」

あの時から変に気持ちが高ぶってしまう。

小学四年生、あれがアイツと同じクラスになった最後だった。

口では生意気言ってたけど、五年生になってからアイツとの口喧嘩が妙に懐かしく、寂しく感じた。

「琴美、同じクラスだね!」

隣で喜んでいる里穂に笑いかけながら、私はクラス表からあの名前を探していた。

廊下ですれ違っても今はもう話しかけない。 

あっちも、此方も。

隣の教室からアイツの笑い声が聞こえると、少し寂しく感じる。

あの二年前がとても遠く感じて。

目が合うだけで心が明るくなったり、名前を聞くだけで頬が熱くなったり、こんなこと無かったのにね。

今なら認めてしまうかもしれない。


アイツのことが好きだって。

Re: 『君の゛笑顔゛が好きだった。』 ( No.35 )
日時: 2016/07/16 17:42
名前: K(*^▽^*) (ID: 4PEXSotl)

《第七話》

入学式から二週間、騒がしくも落ち着いてもなく普通のクラスで安心した。
中学の生活にも慣れて里穂や琴葉達と楽しく過ごしている。

最近は図書室にいるのが習慣だ。 

騒がしい学校で唯一静かな場所なので嬉しいと言えば嬉しい。
昼休み、お弁当を食べ終えた後は必ず図書室に行く。

ぽかぽかして良い天気だし、今日は平和だなぁ。

「、、はぁ」

素敵だなぁ、この話。

人が住んでいた古い洋館でのミステリー小説。

入り口からは見えない長机の端で一人、想像をしてため息をつく。 
いけない、鐘が鳴っちゃうや。

今日はこれを借りて帰ろ。

椅子から立ち上がり、カウンターへ向かう。

「あ」

図書委員さん来てる。

さっき来てなかったのにな、気づかなかったや。

その図書委員さんは頭の上に本をのっけて机に突っ伏している。

だ、誰?

「あ、あのう」

寝てるのかな?
背が高くもないから、一年生?
どっちにしろ起こさなきゃダメだよね。

肩に触れようとした時、本が音をたてて落ちた。

「わぁっ!」
驚いて出しかけていた手を引っ込めて後ろに下がる。
「ん?、、って水原じゃん」
「へ?」
私の目の前にはいるはずのない松田がいた。 

何というまぁ、まぬけな声を出してしまったのだろう。

「、、敬造だったんだ」
「何だよ。そ、そのポーズ」
敬造が私を見て噴き出したので我に返る。
「そ、そっちこそ誰かと思ったよ」
「俺が入った時、人がいないからラッキーと思ったのに」
「本棚で見えないからね」
なるほど、と言いながら眠そうにあくびをしている。
集会の時みたい。
思わず笑ってしまうと、何かした?と首を傾げている。

「あ、あの本借りたいんだけど」
「えー水原やっといて」 
「え?な、何で?」
「面倒だから」
「何それ図書委員でしょーが」
「ならいー「分かったよ!やれば良いんでしょ」

また寝ている敬造の横でマウスを動かす。

えーと、借りるんだから、ここかな?

「あ、あれ?できない」
「ん、どうした?」

寝ていた敬造が起き上がりパソコンを覗く。
    
『カチッ』と言うクリックの音と、お互いの肩が当たった。

近、近っ//

マウスの上の私の手に何か触れた。

、、え。







「おし、できた。水原できた、、水原?」
  
「おい、水原?」
「////えっ、あ、ありがとう」

敬造が差し出してきた本を受け取り顔を隠す。

絶対、絶対顔赤い。

「お前、むっずかしそうな本読むなぁ。俺無理だわー」


『夢』みたい、なんて思ってしまうのは。


「あ、時間ないや。本ありがとねっ」 



何でだろう、この変な気持ち。 


何でこんなにも緊張するんだろう。
 

もう決めたのに。



『諦める』って


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