コメディ・ライト小説(新)
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- 四季ヶ丘で、寮生活始めます!! 第1章
- 日時: 2022/09/10 22:44
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
ここは、魔法の使える者が学問を学び成長する、四季ヶ丘学園中等部。学園には、様々な生徒が通い属性によって、4つのクラスに分けられる。春組では、リーダーシップのある、将来世界を動かすような人材の育成。夏組では炎魔法を中心に魔法騎士団で戦えるような人材の育成。秋組では、道具を扱うことの出来る工学的な分野の個性的な人材の育成。冬組では、魔法科学者や、研究者など賢い人材の育成。と、分けられて行動がバラバラになることがあるが、そんなかしこまったことではなく、性格によって分かれているだけなのである。こんな変な制度なのは『校長先生がそういう人だから』で片付いてしまうのも日常茶飯事。その謎の1つとしてなぜか寮だけは…あみだくじなのである☆そんなあみだくじで集まったある寮の生徒たちの少し変わった青春あり、恋愛あり、コメディありの学園生活系の物語ーーー。
- Re: 四季ヶ丘で、寮生活始めます!! 第1章 ( No.28 )
- 日時: 2023/03/24 10:41
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
ー西園寺sideー
次は魔剣道か…。魔剣道とは、特殊な剣道用の刀に、自分の魔力を込めて、それを打ち合いするという競技。この競技は初等部では必修科目であったが、一般校では習わないらしい。そのため参加者がかなり少ない。しかも、難しいためやろうとする人も少なく、更に少なくなっている。僕は弓引きの方が得意だからそっちにしたので、観覧席にいる。「西園寺くんー!」在原さんがこちらに向かって走ってきた。後ろには早乙女くんもいる。「どうしたの?在原さん、早乙女くん」「お願いがあって…この競技よくわからないから教えて欲しい!頼む!!!」「うん、わかった。でも、早乙女くんは分かるでしょ?おじいさんが魔剣道やってるじゃん」「ノリで来ただけ。暇だし。競技は出なくてもバレないっしょ♪」そっか。早乙女くんも一般校に通っていたから、知らないって言っても通じるのか…。羨ましい。魔力を道具に込めることは凄く疲れるから好きじゃない。だから極力やりたくないのが本心。
ーピンポンパンポーン…まもなく、試合を始めます。第1回戦と第2回戦を行います。それぞれAコート、Bコートで行います。観覧する生徒は急いで移動しましょう。ピンポンパンポーン…ー
「確か、この競技に出るのは大橋くんと、菫ちゃんよね?」「うん。パンフレットによると、大橋くんは第1回戦、東條さんは第3回戦だから2人ともAコートだ~。」「えっ、早乙女くん、パンフレットなんてどこにあったの??」「今さっき、僕がパンフレット持ってないって言ったら、東條さんがくれたよ。本部テントにあるらしいから、あとでもらったら?」へぇ…。適正能力検査会っていうだけなのにパンフレットとかあるんだ…。知らなかった。そんな話をしていると、大橋くんの試合の時間になった。結構強い方だったはずだけど…。大丈夫かな?
- Re: 四季ヶ丘で、寮生活始めます!! 第1章 ( No.29 )
- 日時: 2023/04/12 20:33
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
ー在原sideー
あー…もう!何が何だか分からん!せっかく西園寺くんの隣に座ってサクッと解説してもらおうと思ってたけど、試合が激しすぎて理解できない。早乙女くんは目が点になってるし、西園寺くんでさえ考え込んでいる。「大橋くんの戦闘方法は荒々しく幼く見える…なのに圧倒的に大橋くんが有利?どういうこと…。」どうやら大橋くんが優勢らしい?ドカーン…シーン…。あれ、今の爆発音?「魔力と魔力をぶつけたってことだね。これで基本的は決着つくよ」「そうなんだ…、って早乙女くん、寝てない?あ、煙の中で人影が見えるやん!」隣で寝ている早乙女くんは置いておいてコートの中をみると…「「大橋くんの勝ちだー」」「あっ、もう終わった~?」うちと西園寺くんが声を合わせて歓喜した瞬間やっと早乙女くんが起きてくれた。アナウンスも流れてきた。
~只今の勝負、大橋さんの勝ちでごさいます。次は…~
大橋くんの試合が終わって、誰か知らん人の第二回試合が終わった。「次は東條さんだね!」「もう帰ってきたんだ。大橋くん」「酷くない?早乙女くん!そうだよ、俺は一時試合がないから。」「へぇ~。そういえば、菫ちゃんってどれくらい強…」「異次元(西園寺)」「怪物(大橋)」
強いの?って聞こうとしたのに、西園寺くんも、大橋くんも言葉を発する前に答えた。異次元で怪物ってどういうこと?うちは、特に魔剣については菫ちゃんから聞いてなかったけど…。「そんな強…」
「舐めたら終わる(ぞ)」
今度は早乙女くんが言葉を発する前に答えちゃった…。それだけ強いのか。
「見ればわかるから。」「西園寺くんの言うとおり。本当に、初心者の在原さんでも、道場以外でやったことの無い早乙女くんでもわかるから。」
~まもなく東條さんと◯○さんの試合を始めます~
菫ちゃんがコートに入場してきた。大橋くんは制服の状態だったけど、菫ちゃんは袴を着ている。どんな試合が繰り広げられるのだろう…。
- Re: 四季ヶ丘で、寮生活始めます!! 第1章・26話 ( No.30 )
- 日時: 2023/05/14 14:21
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
ー東條sideー
あー…やりたくないー。ここで失敗したら舞さんに怒られるし…。緊張するし…。今日は負ける気がしない。正直帰りたい。ー選手の入場ですレフト、○○さん ライト東條菫さんー
入場しなきゃ…。よし、行くか。オーラを先に察知しておいた方がいいよね。えーっと?相手は炎のオーラか~最近多い気がする、炎のオーラの人。炎は剣が1番傷つきやすいから好きじゃないのよね…私。剣傷つけたくないから、3発ぐらいしたら終わるようにしよ。
ーよーい初め!ー
風のオーラと水のオーラをまとってっと…えいっ!あれ?終わった?早くない、今回。まあ、終わったしミスしなかったからいいか~。勝ったということは次の出番は10回戦目くらいかな。よし、暇だし観覧席にでも行ってみようかな。
ー在原sideー
さっそく入場してきたのはいいけど、なんか魔法使ってる?「菫ちゃんの魔法、あれ、何してるの?」「オーラを、察知する魔法だよ。出来る人少ないからやる人あんまりいないんだけどね。僕もまだ出来ないし…(ボソッ)」西園寺くんでも出来ないくらい凄いのか…。「悠くんっ!落ち込まなくてもいいじゃん~。出来ないの当たり前だし~」「早乙女くんはできるじゃん…。」「あっ、すみません。じゃなくて!もう初めって言われそうだよ!本当、見逃しそうになる早さなんだから!」
ーよーい初め!ー
ビュン!…。
ー結果…東條菫さんの勝利ー
え、、、?ん、、、?どゆこと???菫ちゃんが剣を一振りしたら終わってた?理解が追いつかんのだが…。「混乱しちゃってるね~wえっと、僕が解説するとね、東條さんは剣に風と水のオーラをまとって剣が炎に負けないようにしつつ、剣の隙を狙って倒した感じだよ」「つまり、瞬殺したってこと?」「うん、そゆこと」え~!?菫ちゃんそんなに強いの!?確かに西園寺くんとか大橋くんが異次元だの、怪物だの言ってたけどさ!?「東條さんにはね凄い師匠さんがいてね、それが審査員席にいる剣 舞さんっていう人で、魔剣道でトップ5には絶対入る凄腕の剣士なんだよ。俺も尊敬してるし」大橋くんも尊敬してるっていってたからめちゃくちゃ強い人なんだろうな…。「正直、東條さんも同じ、いやそれ以上強くなってるけどね…」「なんかずっと西園寺くん落ち込んでない?」「あー剣さんは西園寺くんの師匠さんでもあるから悔しいんじゃない?」「早乙女くん、余計なこと言わないで」「ごめんって~。あ!東條さんが戻ってきたけど元気なくない?」確かに、なんか髪も服も試合中一切乱していないのに、少し乱れてしまってる。どうしたんだろう?
- Re: 四季ヶ丘で、寮生活始めます!! 第1章 ( No.31 )
- 日時: 2023/06/23 20:49
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
よし、試合終わったから、観覧席に行こ…「菫ちゃ~ん?」「ひゃあ!」誰かと思ったら舞さんか…。どうしてここに?完璧にこなしたはずなのに。「菫ちゃんさ、疲れてないでしょ?」「はい、そうですが…。」「そりゃあ、まあまあ強い人だったのに瞬発でさ~」「舞さん、何か企んでます?」「ピンポーン大正解!ということで~」ん?なんかごつい人たちが…「うちの剣家の兄さんたちと戦ってもらいまーす♪」「たたかいたりねぇ…たおす…たおす…(舞の兄たち)」ヤバイ…。舞さんのお兄さんたち、本気モードに入るとモンスターみたいになるのよね…。逃げなきゃ…。「あら?逃げていいのぉ?あなたの幼少期の子供用ウェディングドレスを着た写真、悠(西園寺)にも、他のお友達にも見せるよ?」そ、それは嫌ー!
ーー10分後ーー
ふぅ…。やりきった。剣家5人兄たち対私とか、きつすぎ…。「さすが、菫ちゃん!前より強くなったね!」「やめてくださいよ、本当に。試合が終わるたびに強い人を連れてくるの。だから試合出たくなかったのに。」「ふふ、また後で剣家の従兄弟も連れてくるわ。今日はレベル強強よ~!」だ、誰か…。「舞さん、やめなさい!」あ、あれは…。「凜透…。」凜透さんとは、舞さんの旦那さんで魔剣道で1番強い人なのです。そして、舞さんが溺愛してやまない最愛の旦那さん。「ご、ごめんなさい、凜透」「俺じゃなくて、菫ちゃんに謝ってい」「う、うん。ごめんね、菫ちゃん。」「ほら、本部に戻るよ、仕事あるでしょ」「分かった。またね、菫ちゃん」「は、はい。さようなら。」
ーーということがあり、菫は今の格好になってしまったのだ。ーー
- Re: 四季ヶ丘で、寮生活始めます!! 第1章 ( No.32 )
- 日時: 2023/07/01 21:03
- 名前: 菖蒲 (ID: .WGhLPV.)
ー在原sideー
だから菫ちゃんはこんなにボロボロなんや…。まだ試合あるのに大丈夫か、これ?「東條さん、さすがでした!」「大橋くん、そんなことないよ~あれくらい」「ぐっ、あれくらいだと…。」「東條さん
、西園寺の傷をえぐらないでくれ!w」「おーはしくん?笑ってるねぇ?」「は、はい!すみません!西園寺様!」「…ゆるさん!」「また怒られるー本日何度目ー??」「…逃げるな!待て!」あいからわずやな、あの2人は。そんなことより、菫ちゃんは…「ヒール魔法…ボソ」あ、ヒール魔法も使えるんかい!「菫ちゃんは次は何試合目なん?」「えーっとねー、20試合目かな?対戦相手が2人も辞退ちゃって不思議なこともあるものねー」いや、菫ちゃんが、強いからでしょ!「そ、そだねー」「あ、お弁当食べようかな今のうちに」あれ?わざわざ弁当作ってたんだー、基本皆は屋台か食堂に行くのに。えらいなー。「西園寺くんたちは…まだ追いかけっこしてるから、2人で食べちゃおうか?」「わーい!ヾ(^▽^)ノいただきー!」「いただきます。」
ー一方西園寺たちはーー
「まてー!」「ヤダァーーーーー」「ん?東條さんたちなんか食べてない?」「確かに」「朝作るって言ってた弁当かな?」「東條さんの料理!?食べたかったなー、変わりに作ってよ!西園寺!」「はぁ?なんでやねん」「あ…」「こら、まてー!」「ふぎゃぁー」