ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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青い目の少女  【オリキャラ募集終了】
日時: 2010/08/04 17:22
名前: nanasi (ID: udZFMs3r)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode=view&no=13605

◆注意書き◆

ドモ!nanasiデス★

ちょっと地味に再開することを決意したんですが、更新かなり遅くなっちゃうと思います。

本当にごめんなさい。

あと、1個目のやつ消えちゃったんで、作り直します

だけど、みつかったりいろいろしたので、参照のとこにまとめたんだけど、

まぁなんとなくこっちで書きます

いっきに読みたっかたら参照の方を読むことをお勧めします

あと、オリキャラ使いますね!

募集は終りますが。

なおこちら全てフィクションです。

あと、ホンとつじつまとかはひどいもんですから

おかしいと思ったらいちよう連絡ください

もう一つお願いがあります。

漢字が私は大の苦手です。

だから、間違っていたら教えてください。

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◇人物紹介◇

レミル
   
この話の主人公&語り手  西洋じんっぽい見た目で、デモンが住んでいる。

デモン

レミルの中に住みつく悪魔。レミルを動かし人を殺して、その人の記憶や魂を闇姫に差し出している。

ユリカ(没)

レミルの親友。噂をよく仕入れる。

エミリ(没)

レミルの親友。女の子の中の女の子って感じの人。

ミレル&ルミレ

レミルの先祖。

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◆やってきてくれた人◆

黒苺殿     凛殿      唄子殿

黒翼殿     みちる君殿   樹殿

結衣殿      都和★殿    知赴殿    
 
柚木殿     ジョーカー殿  裕也殿

アルフィン殿   アルフ殿    禰音 鏡幻殿   です(かかれてなかったら要連絡)

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Re: 青い目の少女  【オリキャラ募集中】 ( No.85 )
日時: 2010/03/19 18:33
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

48、   先攻 春風

「ハロォォォ! 由佳ちゃん来ちゃったよ! 春風も」

いつも以上に明るく言う由佳という少女。金髪がやはり美しい。

その背後には銀髪の少女……多分春風と思われる少女がいる。

「やぁようこそ」

「とりあえず、立ち話もなんだから部屋の中に入ろう」

青年は本当に人の良さそうな笑顔でそう言う。ちょっと顔が火照っているのは、相手の少女二人が美人だからだろうか?

言ったあと相手二人の反応を待たずに、三人が立ち話をしている道の目の前のビルの横の小道に入っていく。

「ええ。そうさせてもらうわ」

由佳はそう言って、青年の後をついていく。その後ろから、春風も付いていく。

その小道はというとかなり細くて、青年が横を向いて歩くのがやっとという細さだ。

しかも、足元にはいろいろなものが置いてある。少女二人もかなりきつそうである。

「もうちょっとだから我慢してねぇ〜」

青年は少女二人に向かってやはり笑いながらそう言う。

「わかってますよ〜」

由佳はそう笑顔で返しながらも汗を頬につたらせている。という笑顔も苦笑いに変わっていく。

一方春風の方はというと相変わらず無表情である。

「つきましたよ〜」

しばらく経つと青年はそう後ろを振り向いて言った。青年の目の前にはおんぼろの廃ビルが一つ立っている。

「本当ですかってわぁっぁ。すごい。よくこんな物件探し当てましたね」

由佳は感嘆の声をあげる。春風はやはり無言、無表情。

「ああ。裏筋の方じゃなかったら絶対手に入らなかったよ。まぁ、そんなことより中に入ろう」

青年はそう言ったらその建物の扉(大分朽ちている)を開け、中に入っていく。

少女二人もあとに続いて中に入っていく。

「いらっしゃ……ああっぁあ」

青年は悲鳴をあげる。まぁ、それが常識人の普通の反応だろう。

なにしろ、


首を少女、春風にしめられているのだから——


Re: 青い目の少女  【オリキャラ募集中】 ( No.86 )
日時: 2010/03/20 18:44
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

49、  後攻 由佳

「あぁぁぁ」

春風は段々に首を絞める力を強くしていく。一方青年の叫び声は小さくなっていく。

それでも、さらに春風は力を強める。

「もうやめなよ、春風。爪が皮膚に食い込んでるじゃない。そんなんじゃ死んじゃうわよ?」

ようやく、由佳は制止をかけた。春風は由佳の言葉にあっさり従い、手を離した。

だが、青年の首にはしっかりと手の形がくっきりと残っている。顔には青筋が浮かんでいた。

あと少しで気を失うところだったのだろ、口元には少し泡が出ている。それに、倒れちゃっている。床に。

「それで中臣さん、ちょっと聞きたいことがあって……」

由佳はいたっていつもどおりの雰囲気で言う。だが青年、中臣は答えない。

「あれ、気を失っちゃったかな? 」

そう、由佳が茶化すように言うと中臣は首を縦に動かした。

「……気、失って無いじゃない。それで、早く拷問したいんだけど」

「まぁ、待って。じゃあ聞くよ、私たちを殺せと言った依頼主はだれ? 」

由佳はさっきと同じ調子で問う。中臣の方は無反応だ。

「ふーん、シカトかぁ〜。ならこっちにも手はあるんだけどなぁ〜」

「……私の出番?」

「ちがう! さっき十分痛めつけたでしょ? 春風は。私の出番だよ! 絆創膏をはがすの」

由佳は面倒くさそうに言った。

「で、そうする? な か と み さ ん」

由佳は一字ずつ区切って言う。そのあと、床に倒れている中臣さんをにらむ。

すると、中臣は眼をさっと瞑ると寝返りを打って下を向いた。

「はは〜ん。セコイところは本当に変わらないね〜。だけど、そんなんで対応できると思う? 」

そう言うか否や由佳は中臣をけった。すると中富は転がって仰向けになる。

「春風! こいつの瞼をこじ開けて! 」

「……」

春風は無言でうなづくとすぐに作業を開始した。

ベリッ ベリッ

絆創膏がはがれていく。

「俺の負けだ! 話そう」

中臣はそう言って、起き上った。由佳は絆創膏をはがすのをやめる。

「で、何を聞きたいのだっけ?」

「私たちを狙っている奴の正体」

「ああ、面谷報菜子っていう、お前らの商売敵だ。それ以上の情報はわからない」

「教えられないんじゃないの? 」

由佳はそう言うと、一旦ははがすのをやめた絆創膏をまたベリベリとはがそうとする。

「いや、マジで知らないんだって!」

悲痛そうな顔で中臣は訴える。

「しょうがない。勘弁してやる。情報をありがとう」

由佳はそう言って、福沢さんを五枚置いて立ち去っていく。不満そうに春風はついていく。

「五万円か……、俺も安くみられたもんだな……」

そう独り言を呟いたが、答えてくれる者はもう居なかった。

Re: 青い目の少女  【オリキャラ募集中】 ( No.87 )
日時: 2010/03/23 19:58
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

50、  被害者 その一

「面谷報菜子。迎えに上がりました」

面谷報菜子のかりているアパートの一室に、玄関に勝手にあがった少女の声が響く。

「なに、不法侵入してんのよ!警察呼ぶわよ!」

面谷報菜子と思われる女性は部屋の扉をしっかり握って叫ぶ。

「あら、困るのはあなたではないのですか?薬をネットで売っている……ケシの種をネットで売っているんですから。

 この部屋で栽培してるんでしょ? 」

少女は堂々とリビングへの扉に寄りかかって言う。まるで、相手のことはすべてわかっているとでも言うように。

「それを言うなら、お前らもだろ!? 」

室内に女の叫び声が響く。

「ええ。だけど、あんたみたいにばれやすい様な馬鹿な方法使って無いから」

少女は言う。負け惜しみではない。逆にその少女の強さが見え隠れする。

「ふーん。だけど残念ね。あなたたちは私に殺される運命なのよ」

「バーか」

少女はもはやそれしか言葉を返さない。

いきなり、扉が開いた。勢いよく。内側に!

少女は倒れる、が、眼をゆっくり閉じて言う。

「今よ!」

少女の後ろから、もう一人少女が出てくる。

女もリビングからナイフとピアノ線を持って出てくる。

次の瞬間少女の目が銀色に光った。すると、女は面谷報菜子は、灰となって散った。跡形もなく。

んなわけないと、信じない人がいるかもしれないが、これは事実だ。

「ばーか」

もう一度、倒れた少女は言った。

Re: 青い目の少女  【オリキャラ募集中】 ( No.88 )
日時: 2010/03/22 20:21
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

51、  算数の先生と生徒 秘密の恋?(レミル目線に戻ります)

キーんコーンカーンコーン

学校にチャイムは響く。

結局あの事件があったが、休校にはならなかった。ちょっと残念だったが、まぁ大ごとにならなくてよかったと思う。

おっと、なぜ大事にならなかったって?それはもちろん、死体をちゃんと捨てたからですよ。どちらかというと隠した。

病院に運ばれた試合を自分たちが疑われないように隠した、捨てた。教室にいたメンバーで。

結構苦労したがその話はまぁまた今度。

だけど、やはり臨時の職員会議を行っているらしく一、二時間目は自習であった。

といっても、もちろん真剣に自習を行っている生徒なんて一人もいないのだが。

だけど、外にはやはり出れなかったが、この後は正真正銘休み時間。遊び呆けられる。

久しぶりに鬼ごっこでもやろうかなと思っていたら目の端に理梨佳が教室から出ていく姿が見えた。

そういえば、休み時間に教室を一人で出ていく理梨佳の姿を見るのは初めてだなと思う。

と同時に、何か気になってきた。理梨佳の動向が……そんなことを思っていたら私はいい解決策を思いついた。

尾行だ。

ということで、今私は理梨佳の後ろ十メートル付近を歩いている。理梨佳はどうやら二階の教室のどこかに向かっているようだ。

とおっと、止まった。やはり二階という感はあっていた。

そしてその教室の名前を見る。えっと『算数教室』。あぁ、算数の少人数授業の時に使う特別室。

だけど、授業中以外は進入禁止なんじゃなかったけ?

でもそんなの気にしないで理梨佳は入っていく。ご丁寧にドアをしっかりと閉めて。

私はその閉じたドアに寄りかかった。すると中での会話が聞こえてくる。

「こんにちは、社長さん。こんなところでも働いていたのですね」

「ああ、だが社長ではなく支部長だ。そこをわきまえてくれ」

「そういえばそうでしたわね。まぁ、世間話は置いといて……」

理梨佳は一回言葉を切ってちょっと間を持たせてから言った。

固唾をついごくりと飲み込む。

「昨日言ってた依頼の詳しい内容を教えてください」

依頼?

もしかしてあの例のアルバイトの……?

「ああ、分かった。だが今までの依頼より数倍は難しいぞ」

「別に」

「そっけないなぁまったく。まぁいい。教えてあげよう」

偉そうに先生は言ったが理梨佳はそんなことどうでもいいのだろうなと私は思う。

Re: 青い目の少女  【オリキャラ募集中】 ( No.89 )
日時: 2010/03/26 10:47
名前: nanasi (ID: lerfPl9x)

52、  魔に魅入られた姉妹

「そのターゲットの名前は、冷泉春風と冷泉由佳という少女で、双子の姉妹だ。見た目は……写真見た方が早いな」

そう言って、先生は写真を取り出そうとしているのかゴソゴソという音が聞こえる。

「あった。これだ」

たぶん今理梨佳に写真を見せているのだろうが、私が写真を見ることなんてもちろんでできない。ちょっと残念に思う。

「ふーん、結構かわいいわね。特にこっちの子、えっと、目が藍色の子ってどっちも藍色か。この金髪で髪が長いほう」

理梨佳はそう言う。ちょっと怒ったように。自分よりかわいいのが気に食わないのかなと勝手に考える。

「ああ、由佳の方か。確かにかわいい。学校じゃモテモテらしい。性格もいいしな。春風と違って」

「へ〜。で、その写真もらっていい?」

理梨佳は冷たく言う。やっぱり、自分よりかわいいことが許せないのかな?

「うーん。由佳は結構かわいいし、春風も実はかわいいからなぁ〜。それになかなか写真撮らせてくれないしなぁ〜。

 この写真だって隠し撮りだしなぁ〜」

迷っているような先生の声が聞こえる。

「あっもういい、勝手に盗むから」

理梨佳が切れた。その声の感じからわかる。だけど、理梨佳が切れるのは珍しいなぁ〜。

「わかったわかった。しょうがない、優しいお兄さんがその写真をくれてやるよ」

「サンキュー」

あんまり喜んでないような理梨佳の声が聞こえる。

「こら、もっと喜べよ」

「悪かったわね。中臣のお じ さ ん」

理梨佳は意地悪をするような声で、そう言った。やっぱ性格あんまよくない……。

「おじさんと言ったな! まぁいいや。続きのデータを言うぞ。この双子には不思議な能力がある。

まず、姉の方だ。姉の目は通常は藍色のコンタウトをしているが、

そのコンタクトをはずした状態の目が銀色に輝いているのを見ると……

その目を見た人物は、灰となって散る」

「灰!?」

理梨佳も驚いているようだ。ああ、もちろん私も驚いている。

「そう、灰だ。確か……うん。今回の依頼者灰になってるよ、もう」

冷静に先生は言う。

「っていうことは、もうその姉妹、えーと……」

「冷泉姉妹」

「そう、精霊姉妹は襲撃に行ってしまったって言うこと?」

「精霊姉妹ではなく冷泉姉妹だがまぁ、そういうことだ」

「ふーん。で、妹の方にも何か不思議な力とかあるの?」

結構無邪気に興味ありげに聞く。私と話している時とは大違いだ。ちょっと、へこむ。

「ああ。妹の方冷泉由佳の顔には姉の冷泉春風と同じく藍色の星型のほくろがついてるだろ?」

「ええ。右目の下でしょ?」

「そっちは、春風だ。左目の下についているのが由佳。いい加減覚えろよ……」

先生は半ばあきれている。私も結構呆れている。

「ごめん。こっちが命令春菊でこっちが命令由佳」

……名前間違っている。

「……名前は間違っているがまぁそういうことだ。それで、その妹の方のほくろが銀色に輝くのを見た人物は……

 不幸になる」

はぁ? それだけ? 不幸になるってちょっと意味分からないよ?

「不幸になるって? 」

その理梨佳の問いには驚くべき早さで先生は答えた。

「つまり運が悪くなるってことだ」

「…………」

そのまんまかい!

「否本当なんだよ。運が悪くなるのは。本当に悪くなるんだから。

だからいつもはほくろの部分に絆創膏をつけているんだよ。絶対にはがさせちゃだめだぞ!」

「……いまいち信用ならないが分かった。で、その二人組がターゲットだと。代金は?」

「◎◎◎◎◎◎。もっとも、この代金の90%は俺への借金返済になるのだが……」

「べつに」

「じゃあ、後払いで。そろそろ授業だから帰れ」

「了解」

そうそっけない会話をすると理梨佳の足音が聞こえてきた。

やばい

ばれる

私はそう思って走り出したが遅かった。実は、理梨佳は足が速い……らしい。


本人から聞いたから信用ならなかったけど嘘じゃなかったらしい。

「立ち聞きとは人が悪いのね」

背後に理梨佳は立っていたのだ。


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