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- 堕天使
- 日時: 2009/12/05 12:01
- 名前: haru (ID: uRjlitq/)
あんまり時間無いけど書ける時に書くので読んでください!
- Re: 堕天使 ( No.31 )
- 日時: 2010/07/28 00:07
- 名前: haru (ID: 4AGqIQz0)
「あっ、、、目覚めましたか?」
「、、、、、、。」
「すいません。一人暮らしのもので、私のベットで寝かせていただきました。」
「いえ、こちらこそ迷惑かけて、、。それにしてもこんな山奥に一人なんて。」
「昔はみんなで住んでたんです、、、。」
「なんというか、年季が入ってますね。」
「ええ、もう何百年という時をこの家は見てきてますから。」
女は微笑む。
「何百!?すごいな、、、。」
「はい、とてもすごいんです。」
ぽつぽつ、、、ざーーーーーー、、、、
「雨、、、、、。」
「これは、止みそうに無いですね。泊まって行ってください。」
「いえ、大丈夫ですから。」
「山の天気は変わりやすいですから。」
「や、、あの、、、。」
俺は大丈夫、、、何て言えないし、、、。
「じゃあ、お願いします、、、、。」
女はにっこり笑った。
女は料理を作ってくれたり、風呂を沸かしてくれたり、ずいぶん家に慣れてるようだった。
「では、おやすみなさい。」
「すいません。俺がベット取っちゃって。」
「いいえ、私は下のソファで寝ますから。」
そういって女は部屋を出た。
「まっくら、、、。」
そうぽつり呟いてみた。
「そう、おまえの忘れ物は二度と帰らない。それがお前の罪に等しい代償だろ?、、、ヨル。」
クライ
ヒトリ
サムイ
頭に響く。あの声、、、。
あの声、、、、?
- Re: 堕天使 ( No.32 )
- 日時: 2010/07/30 08:14
- 名前: haru (ID: m7Gnp3vV)
はっ、、、
俺は、、、何か、、何か忘れてるんだ、、、。
ヨルは手探りでドアを開けようとした。
ガチャ、、
ガチャガチャガチャ、、、
「開かない、、、!?」
ガチャガチャガチャガチャ、、、
「そう、おまえの忘れ物は二度と帰らない。それがお前の罪に等しい代償だろ?、、、ヨル。」
「なんだよ、、、。俺の罪って何なんだ?それを、、思い出せば、アサが戻ってくるのか?、、、くそっ、、、、なんであかねぇんだよ!?」
すっ、、、
キイイイイ
「えっ、、、、?」
後ろから音がする
「隠し、、、扉か、、、?」
ヨルは、訳のわからぬままその戸から階段をゆっくり歩いた。暗闇の階段。何に続くか分からない階段。
ヨルは無心になって降りていった。
パッ
急に明るくなった
「ここは、、、?」
並ぶ顔写真。これはこの家に居た人の写真か?
一番古いものは肖像画のようだ。
その肖像画の中にヨルは不思議なものを見つけた。
「これは、、、。」
その肖像画は、ヨルが魘されときに見る赤子と女性との絵だった。
「その肖像画は、初代のこの家の者です。」
はっ
びっくりして後ろを向くと女が居た。
「その肖像画私大好きです。」
女は微笑む
「お前、何者だ。」
ヨルは問う。
「、、、、。」
「何故、、、、俺の姿が見える、、?」
女は微笑む
「それは、、、、あなたが一番分かってるでしょう?ヨル、、。いえ、、、人間の頃は、ジャン。そして、、、、、。」
女は、ナイフをヨルの首に当てた、、。
「お父さん、、、。」
- Re: 堕天使 ( No.33 )
- 日時: 2010/07/30 08:27
- 名前: haru (ID: m7Gnp3vV)
おれが、こいつの父親、、、!?
「覚えてないのね。くすっ。死ぬと、記憶が消えるの?」
「違う、、、。ある一部の人材だけ消されるんだ。」
女は更にナイフを近づける。
「私が、その理を変えてやる。」
「、、、、はっ、、、、。人間にはムリだ。」
「罪ある者が死後、その罪を脳裏に焼き付けながらその罪の大きさを知り苦しむ、、、、。これが一番いいと思うの。」
「、、、、、、。」
「あなたの罪。あなたはもう忘れているのよね。、、、、、じゃあ、話してあげるわ。」
「やだっ!!話さなくていぃ、、、。」
知りたくない。知りたくないんだ、、、。
俺が、、、記憶が無いのは、きっと、、、、、、、
犯した罪が大きすぎるから、、、。
「知りたくないなんて、許されるのかしら?」
「っ、、、、。」
- Re: 堕天使 ( No.34 )
- 日時: 2010/07/31 22:56
- 名前: haru (ID: qeD0755o)
「ふふっ、、、。すごい汗、、。」
知りたくない、、、。
「ひとつ教えてあげるわ。私の母は、あなたがよく知ってる人。今も昔も、、。」
「俺が、よく知ってる人、、、?」
「最大のヒントは、、、
あなたが、探してる人、、、、。」
えっ、、、、、、、、、、
アサのことか、、、?
アサが、、、俺の生きてた時の恋人、、、。
「アサ、、、、。」
「そう。その人とあんたの子供があたしなの。」
「アサは俺の大事な人だ。」
「ええ、そうよ。大切でしょ?今も昔も。」
アサと前世のつながりがある。
そのとき心のそこから幸せだった。湧き上がってきた。
でも、それと同時に恐怖が出てきた。
それを、女は感じ取った、、。
そして笑っていった。
「で、知りたいですか?悪魔のあなた、、、。」
そう。俺は、元悪魔、、、。
つまり、、、、、、、、
生きてる間に、、、罪ある人生を歩んだってこと。
「お話しましょうか?あなたの人生を、、、。」
アサが、、、かかわってる、、、。
俺は、アサに何かしたのか、、?
知りたくない。でもアサにかかわってるのなら知りたい、、、。
「アサのこと。俺のこと、、、。教えてくれ。」
女は、ナイフを下げて椅子にどかっと座った。
- Re: 堕天使 ( No.35 )
- 日時: 2010/08/06 09:03
- 名前: haru (ID: kk/uEs2u)
「あなたとお母、、アサはこの森で出会ったの。」
〜〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜
その日、アサは一人森の木陰でバレエを踊っていた。
「ん〜〜!空気がおいしい、、。」
アサのダンスはそれは優雅で美しくめったに人の前に出てこないリスが3,4匹出てきた。
リスは初めて見るものを不思議そうに首をかしげた。
そのときたまたま山に登り写真を一人で撮っていたヨルが近くまで着た。
「やっぱこの森は最高だ。、、、、あっ、、、あの木の枝のスキマから出る光、、、すごい綺麗だ。よしっ。もっと近くに、、。」
、、、、!?
すると、ヨルの目の前にアサが現れた。
光が降り注ぐ森のステージに白いワンピースを着たアサ。
「妖、、、精、、、?」
「よしっ!ここでピルエット、、、おおお!!?あーーーー!!」
どってん
「いた、、、たたた、、。」
「だ、大丈夫ですか?」
ヨルは慌てて草むらから飛び出してきた。
「え、、と、、しょっちゅうなので大丈夫です。」
アサは一瞬びっくりしたが笑って返した。
「んっ、、、。」
ヨルはアサに右手を差し出した。
「あ、、ありがとう、、。」
アサはヨルの手の上に自分の手を載せて立った。
「、、ん、、と、、さっきのダンス、、、凄かった、、です。」
「ずっと見てたんですか!?」
「いや、途中から、、、。最初は妖精のダンスを見てるようでした。」
「、、、、そんなこと言われたの初めて、、。」
アサは両手で口を押さえた。頬が赤くなっていくのを自分で感じたからだ。
「本当ですか?あんな優雅な可愛いバレエ初めて見ました。」
「そんな、、、。」
「よろしければ、写真の被写体になってくれませんか?」
「、、、はい、、。」
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