ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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アクセス【【削除依頼】】
日時: 2020/08/01 19:50
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: hsews.TL)

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登場人物>>

01章 URL=スタートボタン
02章 少女二人の決意
03章 朝、少女は動きだす
04章 着いた場所、そこは空港
05章 そこで私達は出会った
06章 闇夜を歩く,少女の向かう先は
07章 そして四人は誓いを建てた
08章 逃げ惑う,迫るは危機
09章 ドミノ倒し
10章 強制退場
11章 彼女の長い夢
12章 冷笑の奥は
13章 違反者と参加者の
14章 霧崎+ナイフ

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Re: >>>  ア   ク   セ   ス > >  ( No.31 )
日時: 2009/12/07 20:22
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

 「 なるべく移動したほうがいいな。美希は俺達の居場所を知ってるかもしれない。」

この考えには賛成した。
確かに、ついさっき美希と離れたのだ。
もしかしたら、ということもある。


 「 …これ…何 ?」

舞は四角い物体を手に取り、スイッチをONにしようとした。

 「 わっ!やめろやめろ…。」
 「 何これ ? 」

裕樹は突然、パソコンの前に舞を連れ出し、検索バーに文字を打ち始めた。


 ≪ 口に出すのはまずいからここに書く≫


  確かに、聞かれていたらとんでもない…。


そして、両手で文字を打ち始めた。

 ≪ お前の持ってるのはスタンガン。護身用。≫

 ≪ 誰かを殺すことはまず、無い。多分≫



祐樹は打つと必ず舞の顔を見て、舞が読んだと頷くと消して新しく打つ。

 ≪ 相手の体に当てて、スイッチON。これで相手は動くことは出来ない。多分≫

 ≪ 今は電池が入ってるから気をつけろ。後、俺に使うなよ≫

舞はコクコクと頷き、鞄に戻した。

 「 …ちなみに、電池って切れるよね ?」

 「 当たり前。換えの電池はあるけどあんまり使わない方がいい。」

鞄の中をみると、確かに四角い大きな電池が何個も入っていた。
  


  だからこんなに重かったのか…。

 「 …こんなの、どうやって手に入れるの ?」

舞は鞄から銃を取り出し、目を丸くして眺める。


恐怖より、今の舞には裏切った美希への憎しみで満ちていた。


 「 そんなの、ネットで調べてみろ。簡単に買えるから。」
そういって祐樹はサイトにアクセスし、ゲームの進行状況を確認した。


 「 …うわ……。」
祐樹は突然、恐ろしいものでも見たような顔をした。
舞は銃を鞄に戻し、近寄って画面を見た。


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ゲームはただいま  順調にすすんでおります。

現在の参加者・生存者は… 143 人です。

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——そこには、驚くべき数字が書かれていた。

Re: >>>  ア   ク   セ   ス > >  ( No.32 )
日時: 2009/12/07 20:23
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

 「 百四十三人…まだまだじゃん……。」

赤いチェックのスカートを履き、黒いパーカー姿の少女は退屈そうな声で言った。


 「 まぁまぁ、そう焦るなって…。あ、おかえりありす。」

少女と同い年くらいの少年が言った。




美希ことありすはとある大きな倉庫の中に入っていった。

 「 ご苦労様。…で、どうだった ? 〝お仲間〟と同行して…。」

BBRの仲間の姪華が、ニヤニヤしながら椅子から身を乗り出して聞いてきた。


 

 「 …別に。ただ最初、銃を使わないとかいいだしたからビックリした。」

 
姪華と一緒に居た間崎悠斗、通称ザッキーと姪華が笑い出した。


そんな二人を無視して、そのまま倉庫の奥へと歩いていった。
奥には四段ぐらいしかない階段があり、そこにありすは座った。

鞄から携帯を取り出し、着信履歴、メールの受信ボックスを確認した。



 「 銃を使わないとか…。アハハハ、無理無理 !」

 「 きっと明日には使ってるなー。」

  
二人の会話や笑い声が、遠く離れたありすのところまで響いてきた。




  …ふぁいばーは…もしかして…

そう思ったが、彼女には何にも届いていなかった。




 「 裏切り者に、メールなんて送らないもんね…。」

ありすはそのまま、携帯を閉じた。

Re: >>>  ア   ク   セ   ス > >  ( No.33 )
日時: 2009/12/07 20:23
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

ここまでゲームは順調に進んできた。

しかし、何人もの子どもがゲームの犠牲者となっている。

流石にここまで来てしまうと、警察も動くことは当然だ。

 「 平日に街なかを歩いてる学生って、怪しいにも程があるよ。…ねぇ、聞いてる ?」

 「 はいはい…。」


 「 …。ていうか、屋上でそれを見下ろす私達の方が変だと思うけど…。」

 「 だったらどっか行ってろ。」
 「 ……暇。ていうか何でまだ暑いの ?」

十一月というのに、今日という日は普段より暑く感じた。


舞と祐樹の二人は、とある小学校の屋上に来ていた。

といっても、見知らぬ小学校だ。
誰か来たらまずいというのは当たり前だが、ここの学校は屋上が立ち入り禁止になっていた。

なので、人が来る心配はまず無いだろう。


 「 …あと何時間ぐらい此処に居るの ?」

 「 ………二時間半。」

思わずため息が出た。

  

  つまらない…


  あ、でも…最近こんな風に思うときが無かった…

  それぐらい忙しかったのかな… 

祐樹と肘をついたうつ伏せの状態で、帰っていく小学生を眺めた。


  わたしにもあんなときあった。

  懐かしいなぁ………

 「 あの小学生の中にも、参加者っているのかな ?」

 

 「 …一人ぐらいいるんじゃないか。居ないほうがいいけどな。」






舞たち二人は、夜・深夜・早朝の時間に参加者を退場させることにした。




退場させる———つまり、殺すこと。

Re: >>>  ア   ク   セ   ス > >  ( No.34 )
日時: 2009/12/07 20:23
名前: RADELLE03 ◆X6s/dtSC5A (ID: QYM4d7FG)

  午後六時十分

舞と祐樹は小学校の校庭を出た。

 「 …もし…もしだけど、先生がいたらどうするの ? 見られてたらまずいよ。」

 「 大丈夫だって…もう出たんだから。」

祐樹は相変わらず軽い。

  羨ましい…この楽観的思考。


  私は…私達は…これから誰かを殺すっていうのに…


  なんで怖くないんだろう ?



  誰かが消えなきゃ、このゲームは長々続く…

  とっとと終わらせて、お母さんに会いたい……。



やがて二人は人ごみの多いところに入った。

 「 ちょっと待て。…近くにいる参加者調べる。」

そういって、祐樹は路地に入りパソコンの電源を入れた。

たったの数秒で画面は変わり、参加者の名前と現在地が載った一覧が開いた。

 
  本当に…どうやって調べてるんだろう。
  気味悪いにも程がある…。

  というより、不可能ではないか ?


  ——もしかして、一人に一人ずつ監視役とかいるのかな… ?



  いや、ないだろう。

 「 錐澤かんな…もうすぐそこにいる。後、北野優香……。」

祐樹は考える素振りをして、再び言った。

 「 ——あんまり此処にいる参加者だけ狙うのも良くないよな…。」

 「 …。ステハン、いつまでも此処にいると…。」
 「 あぁ、分かってる。…今日はこの二人。…どうする ?」



  どうするって…?

  やるしかない。だって…

  じゃないと、違反者扱いだし…ゲーム自体長引く……。




 「 …誓い…、破ったね。」


祐樹は黙ってパソコンを閉じ、目を瞑った。


 「 趣味でこうしている訳じゃないんだ……。」


  そうだよ…私達は…。


  好きでやっている訳ではない…けど…。


  

  やっぱり間違っているのかもしれない。
  
  

  ——いや、間違っているのは…誰 ?
 



  


 




 「 …やっぱり無理。私——」
 

首を左右に振って、俯いた。

  できる…できない…。

  いや…できる…。

 




 「 無理して撃つな。…どうすんだよ。」

  
 「 ………やってみる。…少し。」







舞と祐樹は、まず、一人目の〝錐澤かんな〟の顔写真と一致する人物を探した。  

Re: >>>  ア   ク   セ   ス > >  ( No.35 )
日時: 2009/12/10 17:58
名前: 更紗@某さん ◆h6PkENFbA. (ID: YpJH/4Jm)

どうも、某さんですが重複スレがあるようなんですが……俺の気のせいでしょうか……。


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