ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

始 末 屋
日時: 2009/12/25 20:10
名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)

新しく書くことにしました。
書くのは二回目です。
ちなみにこれは前にここで書いた小説「現代の始末屋」を新しくはじめから書いたものです。

ここはグロ表現が入りますご了承ください。

まだ未熟者ですがよろしくお願いします

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: 始 末 屋 ( No.20 )
日時: 2010/01/03 11:34
名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)

「たくっ」
涼は五月が逃げて行った後、静かに舌打ちした。


 話が変わり。
 こちらは「赤誠組」というヤクザ達が集まる組である。
 彼らは自分達の欲望を満たす為なら、どんなこともしかねない要注意の所であり、大森家に金を貸したているのがこの赤誠組なのだ。
 中には、組のボスと思われる者がオフィス机の前の椅子に座っていた、頭には髪の毛がなく、グレーのスーツを着て、黒いサングラスをかけて、歳は45位の男性だ。男の名は「田奈村 新造」という。
 彼の前には何人かの部下がいて、田奈村は今怒りに満ちている
「てめぇら!! 何であんな小娘一人連れて来れねぇんだ!!」
「ひ ひいぃ! す すみません ですがなかなかチャンスが…」
「そんなもんはどうでもいい!! とっくに期限は過ぎてんだ!! どんな手を使ってでもやれ!!」
「へ へい…!」
と田奈村と部下の話が終わり、田奈村は自分の隣にいた副リーダーとも言って良いだろう黒スーツの男に田奈村は話かけた
「お前も行け 京」
と田奈村が言うと、黒スーツの男は返事を返した。
「はい」
この男の名は「光村 京」という。かなりの冷静者だ           

Re: 始 末 屋 ( No.21 )
日時: 2010/01/02 18:38
名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)

「指揮はお前に任せる お前ならやってくれるよな 京?」
「ええ 必ずご期待に答えます。」
と光村は田奈村に返事を返した。


 夜……
 静香はパートが終わって、再び更衣室に入り、セーラー服に着替えた後で、裏口から出て、そしてデパートを後にする。
 デパートの裏口から出て、再び道路脇の小道を歩き、右の横断歩道を渡り、人気の無い道に入っていき、しばらく歩いていると、さっきは暗かったせいで分からなかったが、前から親友の咲が歩いてきているのが目に入った為、静香は咲に小走りで近づいていった。
 すると咲も静香がいることに気づき、咲の足も小走りになって静香の前まで来ると、咲は静香に抱きついた。
 静香はいつもの事だし、女子同士ではよくある事なので、そこまで驚きはしなかったが、人が居なかったから良かったけど、道ばたでやるのはさすがに……、と思い静香は咲の体を離し、二人は家への道を歩き始めた。
  

Re: 始 末 屋 ( No.22 )
日時: 2010/01/03 11:42
名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)

 桜木は警察署では一二を争う怠け屋で、勤務のほとんどはサボッていたが、裏では腕の優れた始末屋で、坂巻の若い頃に似ているのだ。坂巻も自分自身そう思っていた。
 坂巻の若い頃と言えば、桜木ほど怠けては無いが、桜木と同じ怠け屋だ。彼も若い頃は、ちゃんと勤務に着いていた。パトロールはするし、頼まれた書類も必ずやり、仲間からの信頼もあり、桜木とは正反対の成績で、今は交番への勤務を命ずられている。
さて、キャラの日常はこういうものだ。そろそろ話を切り替えようーーーーーー

 朝……
 この日、咲と静香は休日という事で、近くの商店街に来ていた。店が建ち並び、人が大勢いる中で、咲と静香は一緒に大通りを歩いていた。
 ふと、咲が右の道を見ると前には無かった宝くじ売場があるのを見て、静香に言ってみた。
「ねぇ 宝くじして行かない?」
「え? でも……」
「いいじゃん! いいじゃん! 地獄に仏もあるかもよ?」
咲がそう言い、静香が断ろうとすると咲は静香の手を引き、宝くじ売場まで引っ張って行った。
 宝くじ売場の前まで来ると咲は店員に声をかけた。
「二枚ください!」
店員が咲に気づくと店員は宝くじのチケットを渡し、咲はお金を払った

Re: 始 末 屋 ( No.23 )
日時: 2010/01/03 01:27
名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)

 翌日……
「ウソ……」
 静香はこれが現実なのか疑った。
 何故なら昨日、宝くじを買い、夕方家に帰って、次の日の今、新聞を見て見ると昨日買った宝くじが三等を見事に当てていて、賞金は丁度一千万、借金と丁度同じ金額、受け取り開始日は三日後からだった。
 静香は喜びと共に、突然大金が簡単に手に入ったことで違和感を覚えたが、このお金さえあれば借金を全て返せる。と思い受け取ることを母親の千代に言っている時、闇金達が押し込んで来ると
「奥さん 今日という今日は……」と言っている最中に
「お願いします! あと三日だけ待ってください!」
と千代が口をはさんで闇金達に頼んで見ると
「いいでしょう」
と突然、闇金達の後ろから若い男の声がして、千代がその方を見るとそこには黒スーツを着こなした冷静な顔立ちをした男が立っており、男は千代達に近づきながら千代達にこう言った。
「ーーーーただし 三日後に返せなかった場合 他の物を頂いていきます」
「他の……物?」
と千代が訪ねると男はこう返した。
「例えば……お嬢さんとか……」
「!!」
その言葉を聞き、静香は
「分かりました……」
と言い承知した。

Re: 始 末 屋 ( No.24 )
日時: 2010/01/03 15:01
名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)

 光村はその言葉を聞くと部下達に
「帰りますよ」
と言い、部下達を引かせた。
 闇金達が帰ると千代は何故か少しの間、動けないでいたが、しばらくすると静香の方に向きなおり、静香は千代と目を合わせないように顔を背けて
「ごめんなさい……」
と小声で千代に謝った後、何故自分が要求を承知したのか話した。
 理由はどうせ金は三日後に返せるのだから承知しないよりかはマシだと思ったのだ。それよりも、あの時承知していなければ、あの場で全額を払わなければならないという事に静香は恐怖を覚えたのだ。
 静香は部屋を出て右に二つ隣の部屋に居る咲にこの事を知らせに行くと、咲は静香以上に喜んでくれた。

そして三日後……
 チケットを持っている千代と、静香と咲の三人は宝くじを買った場所と同じ宝くじ売場へお金を受け取りに行っていた。
 店が建ち並ぶ中、人通りの多い大通りを三人で歩いていると、千代が小太りの黒スーツを着たサラリーマン風の男と肩がぶつかり、千代は慌てて男性に謝り
「あ すいません……」
「あ いえ こちらこそ……」
 男性はその後、何も言わずに去っていった。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



この掲示板は過去ログ化されています。