ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 始 末 屋
- 日時: 2009/12/25 20:10
- 名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)
新しく書くことにしました。
書くのは二回目です。
ちなみにこれは前にここで書いた小説「現代の始末屋」を新しくはじめから書いたものです。
ここはグロ表現が入りますご了承ください。
まだ未熟者ですがよろしくお願いします
- Re: 始 末 屋 ( No.5 )
- 日時: 2009/12/26 17:45
- 名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)
亜柳は部屋に入り、廊下を突き進みドアを開けてリビングに入ると、すぐに机の上の鍋が目に入ってきた。
亜柳は、その鍋を見るなり呆れ顔で言った。
「あんたまた昼間からこんな物食べてんの」
涼は亜柳の次にリビングに入りその言葉を聞くなり口答えした。
「うるせぇなぁ 仕事の話じゃなかったのかよ」
涼はそう言いながら椅子に座った。
亜柳はその言葉を聞き思い出したように言った。
「ああ、そうだったね 今回の的は四人だ」
亜柳もここで椅子に腰を掛けた。
「四人か…」
涼は少し間を開けてから亜柳に問いた。
「で 頼み人は?」
「ああ どうやら頼み人の話では「家に無差別強盗が入って親や兄弟皆殺しにされた」って言ってた一人だけ生き残った17歳位の女の子だ。」
「ほぉう よくもまぁ…金が出てきたな うめぇ」
と涼は鍋を食べながら言った。
「それはその子がバイトで貯めたそうだ」
と亜柳は真顔で答えた。涼は鍋を食べ、苦笑いしながら問いた。
「で いくらだ?」
「全額で20万」と亜柳
「良し その仕事受けたぜ」
と涼は苦笑いしながら言った。
- Re: 始 末 屋 ( No.6 )
- 日時: 2009/12/26 18:02
- 名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)
亜柳はその言葉を聞くとつくづく呆れたという顔をして言った
「相変わらず軽いねぇ 普通なら何処も断ってるよ」
涼はなおも苦笑いしながら言った
「金さえ貰えりゃあ値段なんざ関係ねぇよ 俺達は金で恨みを晴らすだけ そうだろ?」
「…ああ…」と亜柳
亜柳はバックから一枚の紙を出し机の上に置いた。
「そこに的達の住所が書いてあるから頼んだよ」
「おう!」と涼
亜柳は席を立ちリビングから廊下に出て玄関から外に出ていった。
涼は机の上の紙を取り、それを見た
「浜松町か…」
- Re: 始 末 屋 ( No.7 )
- 日時: 2010/01/02 19:07
- 名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)
その頃、桜木は警察署の自分の部署で自分の荷物の整理をしていた。
桜木が椅子に座り自分の机に向かい、荷物を整理をしている所へ後ろから自分を呼ぶ男の声が聞こえた。
「あのぅ…桜木清四郎さんですか?」
振り向くと、そこには自分より、はるかに年上の警官が立っていた。
少々小太りで、青い警官服を着こなし、青い制服ズボンをはき、髪は白髪で縦線状につむじがあり、髪が二つに分かれて、若くは無い。彼の名は「坂巻右京」という。
坂巻は右手に書類を持ち桜木と向かい合っていた。
「ええ そうですが 何か?」と桜木
坂巻はボーっとしていたのか桜木の言葉でハッとなった。
「あ…いえ新人の方だと聞いてご挨拶に…」
「ああ、そうですか それはどうもご丁寧に…」
「あ じゃ私はこれで…」
と坂巻は笑いながらその場を後にしようとした。
「はい それでは」
と桜木も最後の挨拶をして笑いながら坂巻を見送った。
坂巻は桜木から少し離れると桜木に目をやった。
桜木はまた机に向かい荷物を片づけていた。坂巻は桜木を見ながら独り言を呟いた。
「あれが千春が言ってた「火桜の桜木」か…」
「火桜の桜木」とは裏の世界で名付けられた桜木のあだ名であ
- Re: 始 末 屋 ( No.8 )
- 日時: 2009/12/26 20:47
- 名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)
彼が何故「火桜の桜木」と名付けられたか、それは彼が仕事時に使う愛刀の名が「火桜」だからである。桜木と火桜がマッチして初めて桜木に付けられた名前だった。
夜…
涼は浜松町の強盗達のアジトの前にいた。アジトと言っても何処にでもある普通の一軒家だ。涼のその時の容姿は普段とあまり変わらない。
ただ違う所と言えば、普段は髪を結んでなく、くせ毛で跳ね上がっている為、普段は長いというイメージが無い。仕事時では髪を後ろに結んでいて髪が邪魔にならないようにしている。仕事時は何時もこの姿だ。
「さてと」
涼は強盗達のリーダー「蒲田太助」を最初に殺す為、まずは彼の部屋に向かう事にした。
人に見つからないようにベランダに登り、窓ガラスに穴を開け、そこから手をいれ鍵を開けて家の中に入った。
中に入るとそこは寝室だった。真ん中に一つベットがあり、その右横に小机そしてそのまた右横にはクローゼットがあった。そしてそのクローゼットの隣には廊下へ出る為のドアがあった。ベットの左横には涼が入ってきた窓ガラスがあった。しばらく見渡していると人の声がしてきた為、涼は慌てずクローゼットの中に隠れた。
- Re: 始 末 屋 ( No.9 )
- 日時: 2009/12/27 01:21
- 名前: 黒服 (ID: e4Mlzqwp)
涼がクローゼットに隠れてしばらくするとドアから的の蒲田と家政婦らしき女性が逃げようとしながら入ってきた。
蒲田は女性をベットに押し倒すと、その上に馬乗りになり女性の服を脱がそうとしているが女性はなおも抵抗している為、なかなか脱げない。
涼は黒い手袋を填めて隙を伺っていた。
すると、やがて女性が蒲田を押し退けドアから廊下へ逃げって行った。
蒲田は笑いながら女性を追いかけようとドアの前まで来た…と、その時!!
後ろから黒い手袋を填めた手が延びてきて蒲田の口を掴み、蒲田が喋れないようになると後ろへ引っ張られクローゼットの中に引き寄せられた。
涼は引き寄せた蒲田を口を塞いだまま、無理矢理座らせると、後ろから蒲田の喉にナイフを突き刺した瞬間、蒲田の首から大量の血があふれ出た。
「う…」
「画竜点睛…」
涼はそう言うとナイフを引き抜くと同時に返り血が目の前に飛び散ったが、涼には掛からず、そしてその血は見るも汚らわしかった。
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