ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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ブラックチェーン
日時: 2010/04/16 19:26
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

(^^)ヽドモ♪  白兎はくとです。 
小説初挑戦!! ・・なのでクオリティーは低いですが・・・(´・ω・`;)
がんばります!!
テーマはミステリー小説です。
  でわ どうぞ〜o(*^▽^*)o〜♪

 ※荒らしや暴言コメなどはやめてね。

 .+:。☆・゜:*:゜ 目次.+:。☆・゜:*:゜
№1  №2「桜の舞う頃」 №3「怨念の温泉旅館」
1,>>1 1,>>40   1,>>69「プロローグ」
2,>>2 2,>>41   2,>>71「コーヒーの中身は」
3,>>5 3,>>42   3,>>72「らんらん気分♪の先には」 
4,>>6 4,>>46   4,>>73「」 
5,>>9 5,>>51   5,>>74「現場へGO!」
6,>>11 6,>>52   6,>>75「犯人の目星」
7,>>13 番外,>>53 
8,>>15 7,>>54 
9,>>17 8,>>56 
10,>>18 9,>>58
11,>>19 10,>>60 
12,>>21 11,>>64 
番外,>>32 終,>>66 
13,>>37 
終,>>38 

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Re: ブラックチェーン ( No.72 )
日時: 2010/04/09 20:43
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

********** らんらん気分♪の先には・・・ **********

  「わ〜っ!ねっ見て見て!!海だよ〜」

  「わっ本当だぁ〜!!きれいだね〜」

 海沿いを走るバスの中、私と利奈は修学旅行のときのような会話をしている。
 今、私たちが向かっている弥生旅館はもうすぐだ。

  「その弥生旅館ってどんなところなの?」

  「前に行ったことがあるけど、けっこう良い感じの所だったよぉ♪」

  「本当!?めっちゃ楽しみ〜!!」


弥生旅館——————————

バスから降りると、女性スタッフが出迎えてくれた。
  「ようこそ、弥生旅館へ〜☆林さまですね?お待ちしておりました〜」
そんな決り文句をうけて、旅館の中へ。

私たちは荷物を部屋に置いた後、ロビーでくつろぐことにした。

  「お部屋も案外広かったねぇ〜二人部屋にしては。」

  「だよねっきっと温泉も広いのかな?」

 私が利奈のほうを見て、喋りながらソファーに腰掛けようとした時

  (どんっ)  誰かとぶつかった。

 私はすこしよろけつつ
  「いったぁー・・・」と呟く。

 一方、ぶつかってきた女性は、そのまま悠然とソファーに腰掛けた。

  「あー・・・ごめんなさいね。」
 女性は私には眼を向けることなく、そっけなく言った。

 何だあの人はっ!!←ちょっとキレ気味。

 
 すると、たくさんの人達が女性のところへ向かって来た。
 「先生ー!!」といいながら。

  「どうしたの?そんな慌てて。せっかくの社員旅行なのよ?」

  「いえ・・・さっき、助手仲間の霧沢が・・・・」

  「なに?霧沢がどうしたのよ。」

  「海に死体があるのを見つけたらしく・・・」

 ・・・・・えぇ?

  「な、何ですって!?じゃ、早く警察に連絡してちょうだい!!場所はどこなの!?」

  「ここから西に行った・・・にあったそうです。」

 
 ・・・・・・・えぇ(´・ω・`)?

 するってぇと、なんだ?あれか?
 なんかアレのにおいがするゼ・・・・

    THE・殺人(&死体遺棄)・・・なのか?どうなんだ?えぇ?

 すると、利奈が私の腕を小突いてきた。

  「ねぇ、行ってみない?その場所♪」

  「いやいやいや、駄目でしょ。そんな・・・」

  「いいのいいの♪それに、なんか探偵部って感じじゃん?」

  「・・・・・。」

 利奈にはもう、何を言ってもきかないだろうと私は直感的に判断した。


 そして私たちはそこへ行った。


 
 綺麗な深い青色をした海のなかには、大きな石や小さな石がたくさんあった。

 その石たちのなかにあったもの、


              女性の死体。

Re: ブラックチェーン ( No.73 )
日時: 2010/04/10 17:14
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

********** サブタイ付けるのってむずいよね・・・ **********

  
 そうこうしてるうちに警察が来た。
 周辺にはテープが巻かれ、私たちは遠くからの見物となる。

 警察が遺体を海から引き上げた。

 ずっと海の中にあったからなのだろう。女性は醜く腐敗しており、とっても気持ちが悪い。
 もうボロボロになっているが、白い白衣のような服を着ている。

 そのとき、向こうから大きな声が聞こえた。

  「えっ・・・!あれって・・・理狐りこ先生じゃ・・・」
 さっき霧沢きりさわと呼ばれていた女性。

  「何言って・・いや、まさかそんな・・・!!」

  「でも本当、加賀見かがみ先生にそっくりだわ・・・。」
 うげっ!さっきの性格激悪女!!


 その人達によると、遺体はどうやら加賀見 理狐という女性にひどく似ているらしい。
 彼らの様子をみると、かなり可能性は高そうだ。


 その後怖い物見たさにやってきた人達のせいで、ほとんど向こうは見えなくなってしまったので今日はもう旅館へ戻ることにした。

  「いや〜なんか、すごかったねぇ〜♪」

 こいつ、よくあんな死体見てこんなこといえるよな。

 なんて私が利奈に対する感心のようで、本当はあきれていると

  「んじゃ、呼びますか?」
 と、利奈はいきなり言ってきた。

  「は!?何が!?」

  「何がって・・・賢人を呼ぶんだよ。」

  「何ゆえに!?」

  「だって、事件解決しなきゃじゃん?」

  「えーーーー!!無理でしょ。もう警察も動いてるし・・・」

  「そんな事言ってたら、いつまで経っても探偵クラブ復活できないじゃん!!」

  「そ、そうだけど・・・。でも、賢人まで呼ぶの?」

  「うん。賢人がいなきゃ解決すんの無理かなぁって・・・。」
  
  「でも、賢人の泊まるところとか・・・」

  「・・・なんとかなるって♪」

  「オオォオオオォイィィ!!」
 私の突っ込みが無駄に終わったのは言うまでもなかった。


数分後———————


  「美宇っ賢人来てくれるって♪」

  「マジっすか・・・。」
 くそぅ!なんでOKしちゃうんだ賢人ぉ!!

  「あ、そんで利奈〜明日は何すんの?」

  「う〜ん・・・。賢人が来れるのは夕方くらいからって言ってたからな・・・。んじゃ、それまであの人達に話聞いてみる?」

  「えっ・・・あの人達って、今日の?」

  「もち☆」  
 最悪・・・・(-_-;)‖


翌日————————


 あの性格のわるい女と、その愉快な仲間達(何処が?)に話を聞く。


  「「あ、皆さんおはようございまぁす☆」」←超スマイル。

 すると、仲間のうちの一人の女性が返事をしてくれた。
 年は・・・二十代前半くらいかな?

  「あ、おはようございます・・・。えっと、あなた達は?」

  「私たちは東栄学園の二年で、岩崎美宇。こっちが林利奈です☆」

  「そうですか・・・。私は高地先生の助手をしております、霧沢と言う者です。
   で、こちらがその高地 望魅こうちのぞみ先生です。」

 あの性格悪女のことだ。
 ん?先生・・・?

  「えっと、なんのお仕事なんですか?」

  「あ、私たちは主に海に関しての研究をしています。今は、年一回の社員旅行に来ているんですよ。」

 研究員なのか・・・。

 そのとき、霧沢さんの後ろにいた男の人が話しに入ってきた。

  「ん?何話してんだ?霧沢。」

  「あ・・久遠君!
   利奈さん、美宇さん。こちら、久遠 正輝くどうまさき君。同じく助手をしているかたです。」

 霧沢さん今、目がパッとはなやいだような・・・。


  「それで、昨日言ってた加賀見理狐さんって言うのは?」

  「・・・それが、行方不明なんです。」

  「「えっ・・・!!」」

  「二ヶ月前ぐらいから、行方がわからなくなってしまって・・・。」

  「昨日の死体はもしかして・・・?」

  「まだ、分かりません。でも、とっても似ていました・・・。」



 夕方になって、賢人もやって来た。



 この事件は、いったいどうなってしまうのだろうか

 
 それは神のみぞ知るところ・・・


 だったら良かったのに。

Re: ブラックチェーン ( No.74 )
日時: 2010/04/13 20:39
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

  ********** 現場へGO! **********

  
  「そういえば、賢人は何処に泊まるの?」

  「この弥生旅館の、三階にある部屋。」

  「ふぅ〜ん・・・。」


 この旅館はかなり広い。年季も入っている。昔からあったものらしい。

 そんな穏やかな空気流れる此処で、事件は起きた。

 一体何故、こんな場所に遺体を・・・


  「それで・・・その死体っていうのは?」

  「そこの近くに、石ころの間に挟まってたんだよ。」

  「なんかぁ、今社員旅行に来ている研究員の人たちの知っている人に似てたらしくてぇ・・・どう思う?」

  「それだけじゃな・・・。」

  「んじゃあ、またあの人達に話し聞くぅ?」

 おいっ!!余計なこと言うなぁぁーーーー!!

  「いや・・・まず現場に行ってみよう。」

 ほっ・・・。


旅館を出て十分ほど—————————


  「ここか・・・。」

 旅館同様、穏やかな海。
 でも、やっぱりあの場所は穏やかではなかった。

 海の中だったというのに、石には血のりがべっとり。気持ち悪い。

 
 そんな中でも、冷静な奴が一人。
  
  「ここか・・・確かに、人通りも少なそうだ。暗いし、旅館からは死角になっている。海に落とすことは困難ではない・・か?」

 
 いや、もう一人いたらしい。

  「そうだねぇ・・・。でも流石に誰も此処を通らないなんてこと、あったのかなぁ?ちょっと運良すぎだよねぇ。
   車で隠しながら・・・とかならいけるぅ?」

 
 なんでてめーらはそんな冷静なんだよ。なんでそんなひょうひょうとしてるんだよ。むしろかっこいいよ、君ら。


  「おおぉーーーい!!ここは立ち入り禁止だぞ!!」

 大きくて太い声。
 どこかで聞いたことがあるような・・・?

  「・・・・あれ?岩崎さんの・・娘さんじゃあ?」

  「あっ!!山田さん・・でしたっけ?」

 この若い男性は刑事の山田さん。お父さんの部下で、何度か私と顔を合わしたことがある。

  「・・・?美宇、だれ・・?」

  「ああ、お父さんの知り合い。」

  「あ、じゃあ刑事さん?」

  「うん。」

  「それさ・・・やばくね?」

 そう、此処は立ち入り禁止の場所。
 つまり・・・見つかったらやばい(かなり)。

  「ははっしょうがない。知り合いのよしみで見なかったことにしとくよ。早く帰れよ。」

  「「ありがとうございますっ;」」

 私はこの時ただただ安心しているだけだったのに。やっぱりあいつは冷静だ。

  「刑事さん、遺体の身元、わかりました?」
 
 ええぇぇっ!それ聞いちゃうの!?
  
  「・・・ああ。でも、教えることは・・・

  「もしかして、加賀見理狐さんなんじゃないんですか?」

  「・・・・!!よくわかったな。そうだよ。」


 死んでいたのは、やっぱり加賀見理狐さんだったようだ。
 理狐さんを知っていたので、私たちを理狐さんの知り合いとでも思ったのだろうか。山田さんは話してくれた。


  「殺されたのは、ちょっと前で・・・二ヶ月前くらいではないかといわれている。」

 
  「・・・水死ですか?」

  「いや、そうだと思ったんだが・・・体に毒の痕跡があったことから、毒殺されたと・・・。」

  「その毒の種類は?」

  「流石に関係者以外にそこまでは言えない・・・でも、とても手に入りにくいものだったよ。
   じゃ、もう君達は帰りな。」

 そう言われて、私たちは現場を後にした。


—————————

  「毒を盛られたのかぁ・・・。」

  「ということは、今度は河浦みたいな自らの快楽のために殺すタイプとは違って、恨みを持った犯人・・・?」

  「よし、行くぞ。」

 ・・・嫌な予感。

  「何処へ・・ですか?」

  「決まってんだろ。高地望魅たちのとこだよ。」




 ・・・・いやだぁぁぁぁ〜〜〜〜


 そんなわけで、またあの人達の所へ向かうはめになった。

Re: ブラックチェーン ( No.75 )
日時: 2010/04/16 19:24
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

 **********  **********

(てくてく・・・)

 私たちは高地さんのところへ向かっている。

 憂鬱だなぁ・・・ああいうタイプ苦手っていうか。

  「はあぁぁぁぁああ〜〜〜」

  「ため息すんな。」

  「そうだよぉ。幸せ逃げるって言うじゃん〜」

  「もうとっくに逃げてると思う・・・。」


 そのとき・・・


  「な、なんですって・・・!犯行は私たち以外不可能だなんて、そんな・・・!!」

 高地さんの声。

  「どうかしたんですか?」
 すかさず賢人は様子を探りに行った。
 私たちも賢人の後に続く。

 答えたのは霧沢さん。

  「あ、美宇さん達のお友達・・・?
   あのね、今刑事さんが来てるんだけど・・・」

  「けど?」

  「死亡推定時刻からかんがえると、犯行は私たち研究員しか出来ない状況だったらしいの。」

  「何でですか?」

  「その日はみんな徹夜で残って実験してたから、周りには私たちしかいなかったの。研究室に入れるのは私たちだけ・・・。出入り口にはカメラも回ってるから、他の人が入ったらすぐにわかることだし。」

  「えっじゃぁ・・犯人はやっぱりこの中の人なんじゃ・・・

  「(ストレートすぎるだろ!)利奈っ!!」

  「・・・。(歯に衣着せぬ奴だな。)」


 (警察)「なんだい?君たちは。今から話があるから子供は帰った帰った。」
 
 この刑事、ちょっとは山田さん見習えよ・・とか思いながら私たちは仕方なくロビー(?)に戻った。


  「ねぇ、もし本当にあの中に犯人がいるとして・・・だれが怪しい?」
利奈が聞いてきた。

  「だれがっていうほどまだ研究員たちと親しくもないだろ。
   面識があるのは霧沢さんと久遠って奴と、高地さんか・・・。」

  「その中だったら高地さんが一番怪しいけどね。だって加賀見さんが死んで、高地さんが研究員の中で一番偉い存在になったんだし。」

  「どのみち判断するには早すぎる。もっと手がかりがあればいいんだが。」

  「何かいい方法ない?」

  「じゃあ、研究員一人ずつに、話を聞いてみよう。何か知っている者がいるかもしれない。」

  「なるほどぉ♪そんじゃ、明日は研究員たちに探りを入れてみるってことで♪」

  「了解!!」

 そうして作戦会議は終了した。

 しかし、利奈たちが泊まれるのはあと三日。

 それまでにこの事件を解決することはできるだろうか・・・?

Re: ブラックチェーン ( No.76 )
日時: 2010/04/23 16:00
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

  ********** ヒント1 **********

 
  「んじゃ、各自がんばってこぉねぇ♪」

 利奈がそう言ったあと、私たちは研究員の人に話を聞きに行った。

 
 私は、岡部さんという人に話を聞いてきた。

 今現在、わたしが入手した情報は・・・

  『研究員は全員で男四人、女三人だった。
   今は理狐先生がいないので女二人。』

  『研究室は二つに分かれていて、一つは研究員たちの共同研究室。もう一つは理狐先生専用の極秘研究室。』

  『あの日、理狐先生はもう一つの部屋にこもりっぱなしで、気づいたら居なくなっていた。』


 ・・・以上。

 みんなはどうしてるだろう?


そのころ——利奈———————— 


 どもどもっ♪

私は、男性研究員の大川さんに話をきいたよんっ!
 
いまんところの情報はねぇ・・・

 
  『理狐先生はその研究ではかなり名の知れた人だった。』

  『高地先生は、理狐先生のお気に入りなほどすごい人だった。』

  『男性研究員の岡部(おかべ)は人柄のいい人。』

  『女性研究員の篠崎は、気が利いて発想力もあるため高地先生に気に入られている。』

  『男性研究員の久遠は、新人のわりにかなり頭のきれる人。』

  『男性研究員の後藤(ごとう)は、研究心の強い、やる気いっぱいの研究者。』


・・・こんな感じかな♪

二人はなにを見つけたのかな〜?


そのころ——賢人————————


 研究員の後藤に話を聞いた。
 俺が集めた情報は・・・

  『高地先生は、理狐先生のことが邪魔だったんじゃないか。』

  『理狐先生は異性関係がとても悪いという噂だ。』

  『特に、理狐先生は久遠と付き合っていたという説が有力らしい』


 なんか、悪い噂ばかりじゃないか?

 理狐さんと付き合っていた久遠か・・・
 話を聞く価値はあるな。

 あのふたりはどんな情報を集めてるんだ・・・?



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