ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 翔太青年と漆黒の追跡者
- 日時: 2012/06/19 10:32
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
以前、ここで【健太青年と闇の復讐者】を描いていたレッドです。
普段は2次小説(原作あり)で推理小説を書いているのですが・・・このたび、ここに復帰するにあたって、今回は新しい小説を書くことになりました。
小説の舞台はイギリス・ロンドンです!
今回もダーク×ミステリーの他、ファンタジーを交えた謎解きアドベンチャー!これからも頑張って書いていきたいと思います!!(笑)
今作は【健太青年と闇の復讐者】の主人公だった谷口健太の後を引き継ぎ、新たに主人公となった海野翔太の他、幼馴染なども出ます!
翔太たちが大学1年生となった春、幼馴染のリオ・アランバートの命を狙う赤い瞳をした謎の男が翔太の前に立ちはだかる・・・果たして、その赤い瞳をした男の正体とはいったい?
これからも応援よろしくね!!コメントはいつでも大歓迎♪
【レッドからのお知らせ】
お久しぶりです! 今日から再び更新することになりました。応援よろしくお願いします!!
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- Re: 翔太青年と漆黒の追跡者 ( No.70 )
- 日時: 2010/03/18 20:40
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
第5章 ついに姿を現した翔太、深まる最大の謎・・・
リオ宅 玄関前・・・
翔太はリオの前に立ちはだかり、赤い瞳をした男と前向きに対峙していたのだった。
「リオに手を出すんじゃない・・・あいつは僕の幼馴染だ」
ヒックと呻きながら、僕は溜息をついて呟いたのだった。
「なんだと・・・この酔っ払いが何をほざいてやがる!!」
男は僕に向かって、あらん限りの大声を張り上げ、素手で襲い掛かった。
ただ、酒を飲みすぎたせいでふらつくこともあったが・・・辛うじて、その攻撃を腕で受け止めた。
「何っ!?」
男は困惑気味に戸惑いながら後ずさった。それに対し、僕はキッと睨みつけた。
「おまえは僕のことを知らないだろ・・・それなら、こいつをくらいな!」
そう言って呟いた後、そいつに向かって右ストレートをお見舞いした。
「ぐはっ!」
男はヨロッとふらつきながら、顔をしかめた。
そんな僕を見たリオは呆然と座りこんだまま、あんぐりと口を開けていたのだった。
- Re: 翔太青年と漆黒の追跡者 ( No.71 )
- 日時: 2010/03/18 20:47
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
リオは僕の意外なところを知らなかったようだから・・・それを教えるには助け出すしか方法がなかったのだ。
「翔太・・・」
リオは僕を見て呟いたのだった。
「もう1度言うよ。リオに手を出したら、ただじゃおかないからな・・・」
僕はその赤い瞳をした男に対し、鋭い目でキッと睨みつけた。すると、赤い瞳をした男は顔をしかめた。
「ちっ・・・」
「これ以上、やられたくなかったら・・・ここから立ち去れ」
そう言ってやると、男は足早に急いで立ち去ったのだった。
- Re: 翔太青年と漆黒の追跡者 ( No.72 )
- 日時: 2010/03/18 20:48
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
狂乱、こんばんは!(笑)
そう、キーワードはペンダントです。雄太から譲ったとされる形見のペンダントだけど・・・それを狙う目的とはいったい何なのか?(笑)
- Re: 翔太青年と漆黒の追跡者 ( No.73 )
- 日時: 2010/03/18 21:01
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
第5章の続き
その男を見送った後、僕は後ろにいるリオを見て溜息をついた。
「・・・ったく、危機一髪だったな」
ヒックと呻きながら、酒臭い息を吐いた僕はそこに落ちていた空の缶ビールを拾い上げた。
「助けてくれてありがと・・・それにしても分かったね」
リオは僕を見て立ち上がった。
たまたま通りかかったから良かったというものの・・・さっきの男、何やら両目に赤い瞳をしていたが、気のせいかな。
「・・・ああ。たまたま通りかかったところだったからな・・・危なかったじゃないか」
「えへへ・・・そういえば酒臭いね。もしかして、パブで酒を飲んでたの?」
リオは酔っ払っている僕を見て突っ込みを入れながらからかった。
「・・・まあな・・・」
ここロンドンでは18歳から酒を飲むことができるので、大学1年生となった今では友達と酒を飲みに行くことが多くなった。けれど、幼馴染のリオに心配かけさせるわけにはいかなかった・・・たまに1人で酒を飲んで帰ってくることもあったから、しょうがなかったんだけど・・・まあ良いや。
「でも、翔太・・・あんた、意外とケンカが強かったんだ?」
リオは僕に対し、思わず首を傾げながら呟いたのだった。
- Re: 翔太青年と漆黒の追跡者 ( No.74 )
- 日時: 2010/03/18 21:14
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZxuEMv7U)
まあ、僕は高校でボクシングをやっていて鍛えたから強かったと言えるかな・・・それにケンカが強くなったのは、幸いなことにボクシングを習っていたおかげかもしれない。
「・・・ああ。高校でボクシングやっていたからさ・・・それにしても、あの男・・・」
僕は怪訝そうにリオを見て思わず首を傾げながら考え込んだ。
「うん・・・このペンダントを狙ってるみたいなこと言ってた」
リオは悲しそうな表情をして、僕を見ながら溜息をついたのだった。
「ペンダントを狙ってる・・・ってことはひょっとして・・・」
不意にあることを思い出した・・・確か、リオはこんなことを言っていた。
【死の間際、雄太は私にあるものを託したの】
そんなことを言っていた・・・あるものというのは、このペンダントのことだったのか。
「リオ、これは雄太がくれたものなんだろ?」
「うん・・・そうだけど、それがどうかしたの?」
リオは僕を見て答えながら、思わず首を傾げた。
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