ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 星空戦記
- 日時: 2010/02/23 18:24
- 名前: 嵐猫 (ID: xETOa9mj)
こんにちは、嵐猫です。 らんまお、って読みます!
「星空戦記」は「君と僕と星たち。」を少し修正したものです。
所々、違う箇所が何個かあります。
この小説は、星や惑星など、天文部を舞台にしたお話です。
グロはあまりないと・・・・・・、思います。
では、どうぞ!
★お客さま
・朝倉疾風様
・nanasi様
- Re: 星空戦記 ( No.42 )
- 日時: 2010/03/06 21:13
- 名前: 嵐猫 (ID: ZSo5ARTM)
私は最近、あることに気がつきました。
その、あること、とは。
みんな嘘つき、ということです。
この世界は嘘つきで溢れている。
最近ね、転校生がやって来たんです。
男の子なんだけど、可愛い顔していてね・・・・・・。
天文部に入部することになったの!
もう、楽しい。 すっごく、楽しいんだよ!!
一も癒詠も、楽しそうにしていてね・・・・・・。
そこで、私は気づく。
この幸せは、いつまで続くのかと。
卒業するまで? 誰かが死ぬまで?
ううん、違うよね。
幸せっていうのはね、いつか壊れちゃうんだって。
なら、最初から幸せなんてなければいい。
いつか壊れちゃうものなんて、いらないよ。
いらない、いらない、いらない、いらない。
この薄っぺらい窓ガラス。
ちょっと力を入れただけで、ぱきん。
ぱきんぱきんぱきんぱきんぱきんぱきんぱきんぱきんぱきんぱきん。
どうして祐弥は駄目なのか、知っている?
知らないでしょお?
君が一番怪しいからだよ☆
それ以上、私に近づいてみたら、どうなるか知っている?
知らないでしょお?
×××××××!
だから、安全対策のために・・・・・・
- Re: 星空戦記 ( No.43 )
- 日時: 2010/03/06 21:20
- 名前: 嵐猫 (ID: ZSo5ARTM)
目覚めたら、自分の部屋のベッドで寝ていた。
───もう十一時だ。
今頃みんな、授業しているんだろうな。
あっ、×××がない!
どこに置いたんだっけ・・・・・・?
あぁ、あった、ちゃんと立てかけてある。
私はそっと、×××を握った。
今日は部活に顔出しておこう。 勿論、×××も一緒でね。
みんな、どんな顔するんだろう?
特に一と祐弥の顔が、楽しみだなぁ・・・・・・!
★
母さんと父さんはしばらくフランスに行きます。
そんな手紙が置いてあった。
ちょうどいい。
私が×××を持っていても、何か言う人なんていない。
あ、イヴがいたよな。
まあいいか。
★
弥生高等学校の校門、玄関、一階、二階、三階・・・・・・。
理科室。
中からは、癒詠と祐弥の声が聞こえる。
あ、先輩はみんないるみたい。
さぁ、私が入場します。
「エバ・・・・・・?!」
- Re: 星空戦記 ( No.44 )
- 日時: 2010/03/07 14:32
- 名前: 嵐猫 (ID: VppVA6tq)
伊月先輩が、木星について書いてある本を落とした。
神山先輩と癒詠は、祐弥に惑星について教えていたようだった。
泉先輩は、呆然と立ち尽くしていた。
みんな、私を見る。
「エバ・・・・・・?!」
一番最初に口を開いたのは、祐弥だった。
それと同時に、泉先輩が駆け寄ろうとしてきた。
しゅっ。
泉先輩が私に近寄らないようにした。
金属バッドで、動きを止めたのだ。
「エバ、どうしてそんなものを持っているんだっ?!」
「神山先輩・・・・・・。 駄目ですかね」
「駄目とか、そういう問題じゃないだろッ、エバぁ?!」
「癒詠・・・・・・。 私はちゃんと理由をもっているのに?」
「どんな理由かしら」
伊月先輩が、訊いてきた。
だから、言う。
「自分を護るためですよ、先輩」
「何からだよっ、エバ!」
「泉先輩・・・・・・。 何だと思います?」
「まさか、変な奴に狙われているとか?」
「馬鹿ですね。 全然違いますよ」
「じゃあ、何」
祐弥が、私を見ている。
知らないでしょお? 教えてあげるね。
「みんなの嘘からですよ」
「あたしたちが、どんな嘘ついたっていうんだよ?!」
癒詠が叫んだ。
泉先輩は、泣きそうな顔してる。
「その涙も。 あの笑顔も。 全部」
「どこが嘘に見える? 嘘だと思うのかっ?!」
「思うねっ。
毎日が楽しかった。 幸せだった・・・・・・。
そこへ祐弥がやって来た。 もっと楽しくなった。
いつも部活が、学校が楽しかったんだ」
私は続けた。
「でも知っている?! 幸せってね、壊れちゃうの!
いつ壊れる? 誰かが死んだら? 卒業するまで?
違うよね、誰かが壊すものなんだよね?!」
「何で・・・・・・っ」
「なら、最初から幸せなんてなければいいっ!!
そして、みんなの嘘なんてもっとなければいい!!
幸せにハマっちゃうと、すっごく怖いんだ!」
「だんだん、見えてきたんだよ。
みんなの偽りの笑顔が、楽しい時間が───」
誰も、何も言わなかった。
「・・・っく・・・・・・ひどいよ、エバっっっ!」
癒詠が涙を流しながら言った。
「どうせ、それも嘘なんでしょうッ。
泉せんぱ・・・、いや、一も!
ばればれなんだよ?!」
誰も、動けなかった。
- Re: 星空戦記 ( No.45 )
- 日時: 2010/03/07 14:47
- 名前: 嵐猫 (ID: VppVA6tq)
あれれれ、なんだかもう意味分からなくなってきた。
もう疲れてきちゃった。
───薄っぺらいガラスみたいに───。
ガラス? 窓?
───ぱりん───!!
簡単に壊れちゃう。
気がつけば、頬に一筋の紅い線があった。
触ると、それは血だということがすぐに分かった。
「エバ! やめてぇええっ」
がっちりと、祐弥に腕を掴まれる。
駄目だ、はなして!
最初から壊れてしまうと分かるものは・・・・・・。
私が壊さなくちゃ!
窓ガラスを割って、学校を壊したら、次は?
じ
ぶ
ん
だよね?
- Re: 星空戦記 ( No.46 )
- 日時: 2010/03/07 14:58
- 名前: 嵐猫 (ID: VppVA6tq)
すんません。
再びロックします。
いつか、ロック解除or題名変えてやってきます。