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僕と奇妙な住人たち。
日時: 2010/02/22 16:20
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

ストーリー上ぐろい部分もありますが、お気をつけ下さい。

<登場人物>

『僕』──12歳の時、とある事件で1年間精神科に通っていた。 2年間引きこもり生活を終え、『鳥籠荘』に。

染井芳野──淡々とした性格で誰に対しても敬語。とある事件の関係者。 いくつかトラウマがる。

イタチさん──『鳥籠荘』のオーナー。年齢不詳。住人たちの事情をある程度熟知している。

伏谷そよか──20歳にしては少々子供じみた言動を取る。ある事情からか、『人間はタヒなない』と思っている。

相沢キョウ──切れ目で美形な無口な住人。18歳。『鳥籠荘』の設けている喫茶店でバイトしている。

宮津春日──お茶目な性格で冗談ばかり言っている。少々変質的で周りから引かれる事も多い。20歳。

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Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.30 )
日時: 2010/02/28 12:15
名前: ところてん ◆JEhW0nJ.FE (ID: w1PAg8ZW)

主さんはみーまー好きなの?
みーくんまーちゃんっぽいのとか、恋日てんてーっぽいのとかいるけど。

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.31 )
日時: 2010/02/28 12:31
名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)




                      .


「3日前から×、休んでるんだよねぇ」

「あ、そーなん? んじゃお見舞い行くか?」

頼りになる兄だった。 ×の大好きな、ぼくのあにき。
「うん。 さえ兄が来たら、×よろこぶ!」
「なんでだよ」


×の気持ちを知っているクセに、知らないふり。


さえ兄といっしょに、×の家にいく。
そういえば、雨の日にあった×モドキにまた会えるかな。
ぼくは、×よりかはあの子の方が大好きだけど。

雨はふってないけど、どんよりした空だった。
古いアパートのチャイムをならす。
キンチョーしてきた。

「あれ、いねーのかな」
だれも、出てこない。
「でも、休んでるからいるんじゃない?」
「あー、でも病院って事もあるだろ」
「うーん・・・。 あれ、カギあいてんじゃん」

ドアを開けてみる。 
「すいまっせーん、だれかいますかぁ?」
「こら、××。 近所迷惑だろ」
「さえ兄、なんか・・・・・・・ヘンなにおいする」

ちょっと、目をはなしたんだ。
さえ兄の方をむく。
その次に、

「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっ!」

彼女が出した、せいいっぱいのサイン。 SОS。
危険信号、てんめつちゅう。

「どけっ、××!」 「・・・・・・・・・あ?」
さえ兄がくつのまま上がりこむ。
あれ、あれれれ?

おいかける。 さえ兄がなにか怒鳴ってる。

部屋の中を見ようとしたら、 「見るなっ!」 つきとばされた。
おどろいた。

「アンタが、××になればいいッッ!!」

だれ? ───だれ?
あ、ああ、 ああ   あ、あの子だ。
×と同じ顔の、
名前・・・・

名前、は・・・・・・・・・・・


ヨシノ。


染井ヨシノが何かどなってる。
ほうちょう。 手に、ほうちょう。
三人の、人が、たおれてる。 え、ええ??

「アンタが芳野になればいいッッ!! アンタが芳野になればいいッ!! アンタが芳野になればいいッッ!!」

さえ兄が、ヨシノをおさえこむ。 もつれ合う。
×がたおれてる。 血、でてる。 

「お前っ、何してんだッ!」
「あはははははははははっ! ははははははっ! なにお前変だよおかしいんだよっっ!」

さえ兄が、とまる。 あれ、血でてる。
「けほっ」
血が、血が、血が、

「・・・・・・・・・・・・・・・・あ?」

生ぬるく、あたたかい感じがした。
そっと手をやると、なんだろう。
生きてるって感じがした。

でも、じっさいには逆で。



「さ・・・・・・え、兄?」

×が、倒れていくさえ兄を見つめる。
ぼくは、耳鳴りがひどくて必死で耳をふさいだ。
ヨシノが、笑いながらぼくにちかよる。

ころされる。

そう思ったのに。


「たすけにきてくれたの? ××くん」


だきしめられた。 あたたかい。
ヨシノについていた血がぼくにもべったり。

「雨の日・・・・××くん、わたしに話しかけてくれたでしょ? うれしかったなぁ」

つよく、つよく、だきしめられる。
頭をなでられる。
服をぬがされる。
あえぎごえ。 あれ・・・・・・あれれ?

きすされる。
こわくなる。
なきたくなる。

「おえっっ」 
×が吐いている。 ぼくは今、ヨシノに何をされてる?
いたい。 

「これで、ずーっといっしょだよ」

消したい消したい消し去りたい。
消えてしまいたい。 消されたい。
消してしまえ。 消したかった消したい。

「あああああああああああああああああっっ!!」

×が、ヨシノを刺した。
裸のぼくに、ヨシノが覆いかぶさるようにして倒れる。
×が、ぼくを睨む睨む睨む。

「・・・・・・・・っ、あ?」

たおれた。 あとは、ただ、なにもなくて。

ぼくは、ぼくを見失って、×はヨシノになった。

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.32 )
日時: 2010/02/28 12:32
名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)

好きですねー。 なんかやっぱり好きな小説とかのストーリーになってしまうんですよ。
どうしたらいいですかね。
>ところてんs

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.33 )
日時: 2010/02/28 14:03
名前: 嵐猫 (ID: cKfO32ZA)

×のところが気になる。
分かるまで楽しみに待っています。

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.34 )
日時: 2010/03/01 18:35
名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)

待っていてください


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