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僕と奇妙な住人たち。
日時: 2010/02/22 16:20
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

ストーリー上ぐろい部分もありますが、お気をつけ下さい。

<登場人物>

『僕』──12歳の時、とある事件で1年間精神科に通っていた。 2年間引きこもり生活を終え、『鳥籠荘』に。

染井芳野──淡々とした性格で誰に対しても敬語。とある事件の関係者。 いくつかトラウマがる。

イタチさん──『鳥籠荘』のオーナー。年齢不詳。住人たちの事情をある程度熟知している。

伏谷そよか──20歳にしては少々子供じみた言動を取る。ある事情からか、『人間はタヒなない』と思っている。

相沢キョウ──切れ目で美形な無口な住人。18歳。『鳥籠荘』の設けている喫茶店でバイトしている。

宮津春日──お茶目な性格で冗談ばかり言っている。少々変質的で周りから引かれる事も多い。20歳。

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Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.1 )
日時: 2010/02/22 16:32
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

         

生ぬるく、あたたかい感じがした。
そっと手をやると、なんだろう。
生きてるって感じがした。

でも、じっさいには逆で。

「アンタが××になればいいッ!」

ひびいているのは、辛いだけの声で。
もう、どうでもよくて。

ただただ、再会を望まないでいた。







お願いです、僕らをもう会わせないでください。

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.2 )
日時: 2010/02/22 16:51
名前: 朝倉疾風 (ID: ikrpTGuK)

         第一章
      望んでなどいないけど



夏の日差しって、どうしてこうも暑いだけじゃなく鬱陶しいのだろう。
意味もなくザシュザシュ照り付けて、ハゲの人は耐え難い苦しみを味わう事になるというのに。

現に僕はハゲてはないけど、この暑さには正直体の数十パーセントの水分を持っていかれている気がする。

「キミが、今日からここに住む・・・・・・・」
「あ、名前は結構です」

僕の目の前に立つ、愛想笑いがひどく冷たい男の言葉を遮る。
二十代後半ぐらいか? なんかホストみたいな人だな。

「分かりました・・・・。 じゃあキミの事は何て呼んだらいいんだろうねぇ」
「キミ、それか少年で」
「じゃあ少年で。 んじゃ付いて来て。 言っとくけど、俺も含めてここの住人はちっとばかし変人が多い」

僕もって事か。
「まっ、あんま関わらんこっちゃね」
「分かりました。 えっと・・・・・・・・・」
こっちも名前聞いてないだけどな。

「俺の事はイタチって呼んで。 目ぇ赤っぽいし、そう呼んでもらってんだ」
「ああ・・・・・・・そうですか」
この人とは絶対に関わりあいたくないなぁ。

僕の長い引きこもり生活が幕を閉じて早二ヶ月。
久しぶりに外に出て吸う空気は、きわめて冷たいものだった。

家に奇妙な広告が投函されていた。

『鳥籠荘』

聞いた事も見たことも無いその場所に、何故か奇妙な心地よさを感じた。
まあ、感じてはいけないんだろうけど。

親も反対などせず、少しの荷物を持って来てみたわけだけど・・・・・・・、
「なんか、洋館だな」
『鳥籠』、なんていうからどんなだって思ってたけど、白い建物っていうイメージしかないな。

「どうぞ」
「はい」

イタチさんが軽く僕の肩に触れる。
冷たい手だった。

「ようこそ、『鳥籠荘』へ」

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.3 )
日時: 2010/02/22 20:23
名前: 修也 ◆HXIbnblSOA (ID: BsB4CdF8)

>>朝倉疾風さん
 がんばってください!
 ってか、うまいですね!

 あ、呼びタメOKですか?
 私はOKです!

Re: 僕と奇妙な住人たち。 ( No.4 )
日時: 2010/02/23 15:58
名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)

いいですよー
上手いとか言ってくれてありがとうございます。
>修也s


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