ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 始まりは懺悔の願い
- 日時: 2010/05/02 19:31
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: khxqjExY)
初めまして。
このサイトに書くのは、初めてです。
緊張してます!
更新が遅いかもしれませんが、よろしくお願いします。
コメントや感想があると頑張れるので、ぜひ読んだら感想お願いします。
ちなみにこれはいじめ小説ではありません。(一部にいじめのシーンがありますが、あくまで一部です)
めだかさん
こたつとみかんさん
尚さん
まろにえさん
羽鳥さん
海さん
アキラさん
から感想を頂きました。ありがとうございます。
更新遅れてすみませんでした。
頑張りますので見捨てないでやってくださいませ。
目次
すべての終わり >>1
プロローグ >>3
すべての始まり >>6
第一章 >>6〜
丑三つ時 >>6
始まりの、ひと月前 >>8〜>>9
二年前 >>11・>>13
間章
始まりの、数日後の夜 >>18
第二章 >>22〜
始まりの直前 >>22
始まりの、数週間前 >>23・>>29・>>30・>>31
始まりの、数週間後 >>31
間章〈二〉
終わりは続く >>32
第三章
始まりの、数日前 >>33
始まりの、一週間前 >>34
一年半前 >>37
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.18 )
- 日時: 2010/05/21 22:19
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
間章
始まりの、数日後の夜
若奈の家の真ん前に、その洋館はあった。
見たことが無い洋館だった。そこに白い、立派な洋館なんて建っていなかったのに、いつの間にか建っていた。
それに気づけたのは、ただの偶然だった。
春奈のことがショックで、寝付けなくて。そんなことが、何日か続いて。
ふと、自室のカーテンの隙間から外を見ると、あった。
夜闇の中に溶け込まず、白く微かに輝きながら自己主張している洋館が。
「……あんなところに、洋館が……?」
呆然と呟く若奈。
そして、思い出す。
以前聞いた、都市伝説を思い出す。
そして。
そして、若奈は——。
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.19 )
- 日時: 2010/04/01 15:43
- 名前: 羽鳥 (ID: UgN/I8x0)
初めまして! 羽鳥といいます^^
すごく読みやすいですね!!
スラスラと読めてしまいました。
若菜ちゃんがこれからどうなるのか、楽しみです。
頑張ってください!
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.20 )
- 日時: 2010/04/01 15:44
- 名前: こたつとみかん (ID: fBQ5.G6l)
- 参照: 牛乳プリンはプレーンで!
こんにちはっ!
今日も楽しく読ませてもらいました。あ、いや、イジメのシーンを愉快に読んでたわけではなくて、小説全体の物語を楽しく読ませていただきました。
まさか、明音ちゃんがいじめっ子だったとは・・・・・・! 急展開に、身体全体に衝撃というか電撃が走りましたw
若奈ちゃんの心理状況はもっともですね。リアルな心の声を出すのってすごいですよ。そして、さかのぼって最初に戻るわけですか。あの洋館は何なんでしょうか・・・・・・。続きが気になります。
これからも頑張ってください。
こたつとみかんでしたっ!
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.21 )
- 日時: 2010/04/01 16:23
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
初めまして、羽鳥さん。
読みやすいなんて……。
頑張ったので、嬉しいです。
わたしも若奈がどうなるのか楽しみですよ。
はい、頑張ります!
こたつとみかんさん、こんにちは!!
楽しんで読んでもらえて嬉しいです。
拙い話ですが、これからもお願いします。
こたつとみかんさんも頑張ってください!
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.22 )
- 日時: 2010/04/03 14:23
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
第二章
始まりの直前
春奈は傍から見て憂鬱だと目に見えて分かるほど憂鬱そうな顔をして、帰路についていた。
歩いていると、ふと目に留まるのが腕に張られた大きな絆創膏。そして、膝の絆創膏。
「……はあ……」
数週間前から、春奈の体には生傷が絶えない。
制服や教科書などが被害にあっていないことは喜ぶべきところだ。なにせ、いじめの一番ベターないやがらせの仕方だから。
「……はあ……」
こんなにも憂鬱なのは、いじめを受けているからではない。まあ、それも敷き詰めてみれば理由なのだろうが。
「……若奈」
理由の少女が頭に浮かび、口から独り言のように名前が漏れる。
若奈。春奈の双子の姉で、性格が百八十度違う姉。
自分をいじめている奴が姉の友人じゃなかったら、こんなに気落ちなんてしないのに……。
姉がいじめに加担しているような、自分を嫌っているような気がして。もう何日もまともに口を利いていない。
「……こんな気持ちさえなけりゃ、あいつらをギッタンギタンにしてやるのに」
剣道で全国大会に出場したこともある春奈にとって、それは簡単なことだ。
けれど。
姉への疑惑と、そんな疑惑を抱く自分への怒りが、頑なにその行為を拒絶している。
そんなことを、ボンヤリ考えていた。
「春奈……」
後ろから、か細い声が聞こえた。
渡る途中だった横断歩道の途中で振り返る。
そこには姉がいた。
姉が何とも表現しがたい複雑な表情で、こちらに走ってくる。
その時。
周囲がざわめきに包まれる。
こちらに慌てたように声が掛る。
「危ない!!」
春奈は、ふと横を見て、そして。
突っ込んできたトラックに跳ね飛ばされた。
居眠り運転のトラックに。姉——若奈の前で。
「は、春奈!」
若奈の声を最後に。
春奈の意識はぷつんと、呆気なく途切れた。
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