ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 始まりは懺悔の願い
- 日時: 2010/05/02 19:31
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: khxqjExY)
初めまして。
このサイトに書くのは、初めてです。
緊張してます!
更新が遅いかもしれませんが、よろしくお願いします。
コメントや感想があると頑張れるので、ぜひ読んだら感想お願いします。
ちなみにこれはいじめ小説ではありません。(一部にいじめのシーンがありますが、あくまで一部です)
めだかさん
こたつとみかんさん
尚さん
まろにえさん
羽鳥さん
海さん
アキラさん
から感想を頂きました。ありがとうございます。
更新遅れてすみませんでした。
頑張りますので見捨てないでやってくださいませ。
目次
すべての終わり >>1
プロローグ >>3
すべての始まり >>6
第一章 >>6〜
丑三つ時 >>6
始まりの、ひと月前 >>8〜>>9
二年前 >>11・>>13
間章
始まりの、数日後の夜 >>18
第二章 >>22〜
始まりの直前 >>22
始まりの、数週間前 >>23・>>29・>>30・>>31
始まりの、数週間後 >>31
間章〈二〉
終わりは続く >>32
第三章
始まりの、数日前 >>33
始まりの、一週間前 >>34
一年半前 >>37
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.8 )
- 日時: 2010/03/30 17:03
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
始まりの、ひと月前
「若奈! おっはよー!!」
上履きを履きかけていた一人の少女——若奈。
そこそこ可愛いであろう少女は、傍から見てばっちり分かるほど気弱で。守ってあげたくなるタイプだ。
そして、若奈に声をかけた好対照な少女。
元気で明るいがキャッチフレーズな少女は朝から明るく、弾んだ声。クラスのリーダータイプで、実際少女もクラスのリーダーだ。
「明音〈あかね〉ちゃん……。おはよう」
驚き、慌てて振り返った若奈。
明音を見ると、控えめな笑顔になり、小さく手を挙げた。
「おはよ! 若奈は今日も可愛いなあ」
明音はいつものように、慣れた手つきで若奈の髪の毛を掻きまわす。
「明音ちゃん、ちょっと……」
登校してきた他の生徒たちの視線。そして手入れした髪の毛をクシャクシャにされていることに、若奈は困った様子で。
「ん? 何ー? 困ってる若奈も可愛いよ」
そんなことに構わない明音。
そんな明音を若奈は見上げて。
いつもの一日が始まる……はずだった。
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.9 )
- 日時: 2010/03/31 15:13
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
「おっはよー」
明音に続いて、若奈は教室に。
「おはよう」
全く雰囲気の違う人気者二人は、あっという間にクラスメイト達に囲まれた。
「おはよ、明音、若奈!」
和気あいあいとした雰囲気のクラス。
このクラスでは、明音を中心に友人関係が構成されていて。大人しく、どちらかといえばいじめられっ子タイプの若奈がいじめられず、おまけにクラスの中心的グループにいられるのは、明音のおかげだった。
明音は、よく言えばクラスのリーダー。悪く言えばクラスの独裁者だ。
明音は良くも悪くもクラスメイト達に影響してきた。もちろん、若奈にも。
「……若奈? 聞いてるー?」
「ふえ? ……うん、もちろん聞いてるよ?」
そんなことを考えていて、ぼうっとしていたらしい。
「そっか。ボーっとしてる若奈も可愛かったよ」
今日三回目の可愛かったを笑って聞きながら、若奈は思い出していた。
小学六年生のころを。二年前のあの時のころを。
かくして、いつもの一日は、しばし、続く。
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.10 )
- 日時: 2010/03/31 15:58
- 名前: こたつとみかん (ID: RQUZU0jv)
- 参照: 牛乳プリンはプレーンで!
こんにちはっ!
しばらく見てないうちにかなり更新されていて驚きましたw
内気な少女若菜と、明るい性格の明音がキャラクターとして立っていたので直にイメージが浮かび上がりました。
小六が二年前というと、今二人は中二なんですね? 二年前に何があったのかとても気になります。終わりかたも、なんだか期待を膨らまされるように出来ていてすごいです。
これからも頑張ってください。
こたつとみかんでしたっ!
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.11 )
- 日時: 2010/03/31 15:58
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
二年前
「おはよ、若奈!!」
明るくて可愛い友達がいつものように手をブンブン振って、走ってくる。
「おはよう、明音ちゃん」
明音は控えめに、呟くように言ってきた若奈に、二カッと笑いかける。
そう。
いつものように。何も変わらない顔で。
「今日も若奈は可愛いね!」
「そう……?」
小首を傾げ、自信なさそうに聞き返す若奈。
「そうだよ! てゆーか自覚なさすぎ! そろそろ自覚しなさい!!」
言葉と共に、明音は若奈の髪を掻きまわす。
そんな明音に困ったように。
「そんなこと、言われても……」
いつも通りだった。
明音との対話はいつもと変わらず、変化の素振りなんて感じられなかった。
明音は、明るくて可愛くて、クラスメイト達の憧れの存在。
そんな若奈が信じていたものは、あっさり、容易く完膚なきまでにぶち壊された。
いつもと雰囲気が決定的に違う教室で、明音は。
明音は、若奈に言う。いつものように、明るく言う。
「どしたの若奈? 顔色悪いよ?」
「……そんなこと、ないよ?」
自分の口が自分の口ではないように、うまく動かない。それほど、目の前の光景はショッキングだった。
だって、そうだろう。
目の前で。
「そっか。ならいいよ」
明音が。
信じて疑わなかった、いつもの一日が。
「なら、若奈もやろ? こいつをいじめよう?」
全く別のものになったのだから。
- Re: 始まりは懺悔の願い ( No.12 )
- 日時: 2010/03/31 16:01
- 名前: 暗刻の導き手 ◆MCj.xXQAUE (ID: yL5wamFf)
こたつとみかんさん、こんにちは!
かなり頑張って更新したので、驚いたと言ってもらえてうれしいです。
すごいなんて……。そんなことないですよ。
こたつとみかんさんのがすごいです。
はい、頑張ります!
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