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君の永遠と私の狂気
日時: 2010/07/17 21:26
名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)

初めまして、ソラと言います!

小説書いたことないけど、頑張ります。





更新速度は遅かったり速かったり。
あとグロくなると思いますんでそういうのが駄目な方は見ない方がいいと思います。

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Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.29 )
日時: 2010/07/19 12:16
名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: lS2RN0gb)



涙で前が見えない。
いくら拭いても、拭いても、止まってくれない。

…なんで俺、逃げてるんだろう?
俺、何かしたのか?
ただ普通に生活してきただけなのに。
何で?
何で…政府の奴ら…俺を…?

何で…中村を…。

中川…。

藤村…。

………!あの二人…!
…どうなったんだろうか…?

やっぱ、さっきの銃声で…死んだのかな?
気になる。

でも今あそこに行ったら政府の奴らがまだいるかもしれない。

そして俺は殺されるかもしれない。

いや、殺される。確実に。
でも、もしまだ生きてたなら…助けたい。

俺のせいで、あの二人が死んでしまうなんて、そんなの嫌だ。

たとえ死んでたとしても…もう聞こえないかもしれないけど、…謝りたい。







  「ごめんなさい」って…謝りたい。






凪夜が去った後、兵士たちはこんな会話をしていた。

「見つかったか?」

「いや、まだだ。」

「…なんか心苦しいよな。高校生を殺すなんてよ。」

「いくら総理直々の命令だからって、生徒虐殺はなぁ…。国民が知ったら大騒動だぞ。」

「それに、この子たちの親が黙ってないと思うけどなぁ。」

「あら、総理にご不満?」

「ああ、腐るほどご不——————…っあ”ぁあー!!」

「お、お前は、神希…李音か!?」

「ご名答。私があなたたちが捜してた人よ。捕まえないの?」

兵士たちは沈黙し、なにかを決心したように顔をあげた。

「……他の奴らと違って、俺達は君を捕まえたりはしない。」

李音は首をかしげる。

「…どうして?捕まえないとあなたたち、殺されるわよ?」

「…君が高校生とわかったとき、信じられなかった。未成年で、まだ社会にも出てない学生で…女の子にあんなクーデターを起こされるなんて、誰もが思ってなかったよ…。」

「……日本にはね?総理に不満な人たちがいっぱい、いっぱいいるの。いつかみんな、総理に不満を言いたいはず。…私はその手伝いをしたまで。それに私には神がいるもん。」

「神……?」

兵士は何のことか分かっていないようだった。
所詮は子供の戯言…そう思っているのだろうと李音は微かな失望を味わった。

「私の中…心の中にはね?狂気の神がいるの…ミシェルって言うの。……私、この子がいないと、壊れちゃうのよ?フフ、私が壊れたら…どうしようか。」

「……君はなんのために…こんなことを?」

「この世界を滅ぼすため。そして私が神になって、みんなを導くの。私は狂気の神として、新世界に君臨するの!」

…この子に一体何があったんだろう。
こんなことをしては、もう後戻りはできない。
このクーデターが失敗したら、この子は間違いなく処刑…死刑は免れない。
兵士は同情なのか、それともこの子をこんなにした親に会ってぶん殴りたい思う激怒感なのかと悩んだ。

「あ……。」

「…どうした?」

「…やった、……凪夜君が捕まった…!これで…。」

「凪夜…水樹君か…!…君は何故喜んでいるんだ?」

「これで…!これで…!!アイオーンが〝復活〟する!!そうしたらみんなお終いよ…!」

「復活…?」

Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.30 )
日時: 2010/07/19 12:35
名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: lS2RN0gb)

 

「…かっ…ぁ…ぅぐ…」

何回も蹴られて、殴られて、意識が飛びそうになった。



誰もいないと確信した俺がバカだった。
待ち伏せしていた政府の奴ら…いや、兵士たちに俺は取り押さえられ、スタンガンで気絶させられた。

気づいたら気づいたで、身体中が痣だらけで、血が出ていた。
それでも兵士たちは俺を執拗に殴ってくる。

「おい、まだ殺さないのか?いい加減飽きたぞ…。」

「もう少し!俺人殴るの久しぶりで止めらんねーんだよ!」

そういって兵士A(名前が分からないので、こう言うことにする)は俺の腹を殴る。

「………!!」

「おいおいおい。もっと悲鳴あげろって。それとも感覚が無くなってきたか?ん?」

俺が何も言わないでいると、よっぽど短気なのか、顔が歪んだ。

「無視すんじゃねぇっ!!」

そう言って、また殴る。

…痛い。
痛い……けど、ここで俺が我慢すれば…みんな死ななくて済むんだ…。
俺が………我慢すれば…。

我慢すれば…………!








「お、もう一人来た来た♪…おい、お前。そこでよーく見とけよ!」

……なにを……。
薄れゆく意識を頑張って起こし、Aが行った方向を見ると………………。










「つ、椿………っ!?」

Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.31 )
日時: 2010/07/19 13:04
名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: lS2RN0gb)

 
「…凪夜……。」

「椿っ!椿!!」

椿…?…あきらかに様子がおかしい。
目が……灰色?

どうして、李音と同じ目の色に…!?
椿の方へ行こうとしたら、兵士Bに取り押さえられて身動きが取れない。

椿の方にAが行く。
駄目だ…!
椿…頼む、逃げろっ…!!
頼むから…逃げてくれ…。


「ん〜?なんだこいつ。目の色灰色じゃん、珍しいな。」

「……………。」

「あ”ー?なぁーんも喋らねえぞ、こいつ。」

「…………に………は」

「あ?」

「椿…?」

どうしたんだ。あの椿の豹変ぶりは…
いつもなら逃げるはずなのに、なにかぶつぶつ言っている。

…!!!
目の色が赤色になっている!?
椿…ほんとにどうしたんだよ…!?

「……神に…背けし………心……同化…。」

「あぁっ!?ハッキリ喋れやゴラァアッ!!」

「神に背けし…者は心を……神に捧げ…同化……し…全てを……吐き……だ……消え……狂気………と永遠混ざり…し…時…せ…か………は…。」

椿……?
お前…何言ってんだ……?

狂気と…永遠…?

李音と…俺の神…?


「な、何だこいつっ!?気味悪ぃ!!」

「お前らは…………神……に……」

椿はどんどんAに近づいてくる。

「うわぁあ!!来るんじゃねぇぇえ!!」

Aはショットガンらしきものを取りだした。
あんなので撃たれたら…!!

「やっ…やめろぉおっ!!やめてくれぇえ!!!」

「死ね!」











鈍い銃声。
飛び散る血。
飛び出す脳みそ。
噴き出す血しぶき。

俺の……目の前で、椿の顔は…







破裂、した。

Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.32 )
日時: 2010/07/19 13:32
名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: lS2RN0gb)

 
目玉が2つ、俺の前へコロコロ転がってくる。
目が、震える。
身体が、震える。


悲鳴が、出せない。
椿は無様に倒れた。

俺は顔に着いた血を拭き取り、見る。

紅くて、新鮮な血…だった。

椿が…死んだ。
夢じゃない。

死んだ。
死んだ。
しんだ。
シンダ…。

涙が、込み上げてくる。
そのまま、涙は俺の目からあふれ出る。
嗚咽とともにたくさん、あふれ出る。

「あ……ぁあ……くっ…!」





許せない。
よくも…よくも椿を…

中村を…

中川を…

藤村を…


皆を…!!






『マスター。僕を使って。』

アイ…オーン…

『復讐して。僕をここから出して。』

俺は…


人を…殺す。
今まで嫌だと、思ったのに…。


『この手を掴んで。そうしたら、君は永遠になれる。』



〝あなたこそ、私の永遠の存在になれる。〟
 
   〝さすが、永遠の子ね。〟

 〝マスターは人を殺したいと思ってる。〟

       〝お前と私は同志。〟

  〝私とお前は似たもの同士。〟

      〝あなた、心がないもの。〟

  〝空っぽで何もない。〟

     〝心を託したとき、神と契約できる。〟
 
              〝永遠に—————〟

      〝俺の方が変な名前だと思うけどな〟

〝私、嘘はつかない主義なの。〟

  〝じゃあ、またあとでね、水樹凪夜君。〟

 〝一応、李音とでも名乗っとくわ。〟

 〝こんにちは。殺しの決心はついた?〟

 〝マスター。〟

     〝凪夜君。〟

   〝水樹。〟
       
          〝水樹君!〟

   






     〝凪夜!〟













「うわぁあああぁぁぁあぁあああー!!!!!!」

Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.33 )
日時: 2010/07/19 15:22
名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: lS2RN0gb)


そういえばキャラ紹介するの忘れてたんで

一応、紹介します。
ネタバレ注意ですかね、一応^^

あと長いですごめんなさい!







水樹 凪夜 −ミズキ ナギヤ−
高校二年
16歳
髪は長くいつもくくっている。中性的な顔。
永遠の神〝アイオーン〟の所有者。昔父親に虐待され、心が緩んだときに間違って契約してしまい、現在に至る。
一人心の中で悩む癖があり、アイオーンにずっと負担をかけていた(もちろん本人は気づいてない)。
心が虚無の存在のため、楽しいことが楽しくない現象に陥った理由は、中3までずっと孤独だったために心が虚無になったと思われる。
アイオーンの所有者のため、政府に抹殺命令を出され、その政府による学校介入により、クラスメイトの大半を失う(他のクラスの生徒も巻き込まれ、死亡した)。
クラスメイトの中村、中川、藤村(とその他の女子)を無残に殺され、一度は逃げたが謝ろうと思い戻るが途中で捕まり、拷問を受ける。
その後に豹変した椿を兵士に惨殺され、心が崩壊。そこをアイオーンに追い打ちされ、発狂してしまった。


神希 李音 −シキ リオン−
高校二年
16歳
狂気の神〝ミシェル〟の所有者。幼いころにミシェルと仮契約、本契約するために自分の両親を殺害、ミンチにして煮込み、ミシェルに食わすという残虐行為をし、結果、ミシェルと本契約した。
容姿端麗で髪は銀色、目の色は灰色。
その容姿からは想像を絶するほど残忍な性格であり、人を殺すことに容赦なく、本人は楽しいらしい。
嘘は決してつかない主義であり、嘘をついたことは人生で一回もない。
腐った世界を滅ぼし、神となり一から世界を作ることは仮の目的で、本当の目的は永遠の神と狂気の神を一つに融合させ、凪夜と共に神になることである。
作中では一度も描写がないが、実は凪夜のことが好きであり、そのため口は悪いが凪夜に神になってほしくて助言(?)を与えたときもある(それが全部凪夜の苦悩となっているのはまだ知らない。)
政府による学校介入の際、自ら敵の所へ行き、世界の不満を漏らす。
ミシェルは彼女の支えであるため、ミシェルがいないと壊れて何をするか分からないらしい。
下品な笑いに定評がある。
クーデターのリーダー。


小野 雅哉 −オノ マサヤ−
22歳
政府軍という特殊部隊に所属。階級は大尉。
重度のアニオタであり、ニュースは基本見ない。
どうやって大尉になったのか、そこまでの経緯は一切不明。

西羅 将子 −ニシラ ショウコ−
31歳
特殊部隊政府軍所属。階級は中佐。
基本は敬語だが、堪忍袋の緒が切れると誰であろうがため口で切れる。小野の上司。
アニオタの部下に失望している(その割には親切)。

見浪山 和生 −ミナミザン カズオ−
内閣総理大臣であり政府軍最高司令官。
64歳
膨大な権力・金で政治をしてきた最低男。自己中で、口が悪い。基本的には綺麗事しか言わない。
凪夜・李音を未来への不安要素と思っており、学校介入を命令した張本人。

中村 准 −ナカムラ ジュン−
高校二年
16歳
椿グループの一人。凪夜の友達。
学校介入で銃撃に巻き込まれ、顔半分を失う。
それでも凪夜に逃げろというため、一階まで来たが、力尽き、死亡した。

中川 由宇 −ナカガワ ユウ−
高校二年
15歳
泣き虫な少女。学校介入の際、逃げたはいいものの恐怖で動けず、一階廊下でへたり込んでたのを凪夜に発見される。あまりの恐怖で発狂寸前だったため、口が聞けない状態だった。作中では省略されたが、藤村が兵士から凪夜を逃がした後、自分と藤村以外の女子を目の前で殺され、絶句。そのあと兵士数人に無理矢理強姦され、最期は頭を撃ち抜かれ死亡した。

藤村 美弥歌 −フジムラ ミヤカ−
高校二年
16歳
凪夜のクラスメイト。学校介入に巻き込まれ、中川と数人の女子と逃げるが中川が恐怖で動けなくなり、一階廊下でいた所を凪夜に発見され、中川の代わりに介入の経緯を冷静に話した。その直後、兵士に見つかりそうになり、逃げようとしない凪夜を一喝し、逃がす。中川同様、作中では省略したが凪夜を逃がしたあと、兵士に見つかり、暇つぶしに中川は強姦され、自分は四肢を銃で撃ち抜かれ、動けなくなったところで兵士数名によるイングラムサブマシンガンの一斉射撃をされ、原形をとどめないほど撃ち抜かれ死亡した。

湘劉 椿 −ショウリュウ ツバキ−
高校二年
16歳
髪は短く、中性的な顔。
凪夜の親友。学校の絶景ポイントを探すのが趣味。
盛り上がり担当で、凪夜を最高に笑わせた人。
学校介入に巻き込まれ、逃げていたが、途中李音に会いそこで何かされ、豹変したと見られる。
そして不可解極まりない謎の言葉を言いながら、凪夜の捕まった教室まで移動。
その時点て身体にも異変が起こっており、目が黒→灰色→赤に代わり人格も変わってしまっていた。
ふと凪夜に気づき、近づこうとしたが、短気な兵士が勘違いし、ショットガンで撃たれ頭が破裂し、死亡する。この死により、凪夜の心が崩壊してしまった。

沢城 祐代 −サワシロ ユウダイ−
高校二年
16歳
凪夜の友達。
学校介入の一番最初の犠牲者。兵士たちが凪夜をださないとこうなるという理由により見せしめで頭(正確には額)を撃たれ、即死した。



アイオーン
永遠を司る神。一人称は「僕」。夢の中で凪夜に人を殺すよう囁いていた張本人。本契約の条件は「人間の血」であり、最低でも人間4人分の血が必要である。
凪夜の心の中にずっと閉じ込められていた。そのためか、凪夜の思っていることが何でも分かってしまう。
学校介入で凪夜が政府に捕まるのを阻止しようとしたところ、ミシェルによって妨害されてしまう。
凪夜が拷問を受けている間、ずっと心の隙を探っていた。そして椿が殺害され心に一つの「穴」ができ、すかさずそこに入り込み、凪夜を発狂させてしまった。
大人しいが、本当は残虐な神。

ミシェル
狂気を司る神。ミシェルのせいで李音がおかしくなってしまったと思われる。李音に両親殺害を促し、本契約をさせた。性格は李音と同じく残忍。李音にクーデターを提案したのも彼女。一人称は「ワタシ」。
凪夜と李音の人生を狂わせた元凶。







……長くてすいません。
これをみて見る気失せた方すいません…。

わ、分かりましたかね?なるべく分かるように書いたつもりです…。

分からないところや、修正してほしいとこがあったらどんどん言ってください。
指摘、お願いします。



ところでこの小説って、面白いですか?
だんだん自信が無くなってきてしまいました…。


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