ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 君の永遠と私の狂気
- 日時: 2010/07/17 21:26
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
初めまして、ソラと言います!
小説書いたことないけど、頑張ります。
更新速度は遅かったり速かったり。
あとグロくなると思いますんでそういうのが駄目な方は見ない方がいいと思います。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.19 )
- 日時: 2010/07/18 18:55
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: eV.0A35J)
−2−
誰かを殺したい。そう思うときが何度もあった。
理由もなく、突然いじめれた小2の夏。
俺はいじめっ子のリーダーに嫌悪を覚え、殺そうとした。あの時の俺は本気でリーダーの首を絞めていた。
苦しみ、喚くリーダー。
それをみて止めようとするいじめっ子グループの奴たち。
さらにそれを見て悲鳴をあげる女子たち。
喚くリーダーを見て、俺は笑っていた。
もっと苦しめ。
もっと喚け。
もっと悲鳴をあげろ。
もっと俺を…楽しませろよ…。
先生に俺は、何度も殴られた。親にも。
この事件が原因で、両親は離婚した。
俺にとっては好都合だと思った。俺は父親に虐待されていたから。
理由もなく殴られ。
些細なことで殴られ。
暇つぶしに殴られ。
ストレス発散で殴られ。
俺の身体は痣だらけだった。
………多分その時だろう。
アイオーンと仮契約したのは。
あの事件から、いじめはなくなった。代わりに友達もいなくなった。
…だれも俺に近づこうなんてしなかった。
いじめっ子のリーダーは俺とすれ違うたびに怯える。
女子にも隣でヒソヒソと話をされイライラした。
それからだろう。俺の心に異常が起きたのは。
中学生になると、みんな恋とか部活とか勉強とかに忙しい時期になる。
授業が終わり、休み時間になると女子は固まって恋愛話だの悪口だの芸能人の話なんかに花を咲かせている。
男子は終わった途端教室から飛び出し、鬼ごっこなんかしている。
俺は机で寝てるだけだった。
みんな俺に近づかない。どうせあの事件を同小の奴らが言いふらしたんだろう(特に女子)。
前までは〝凪夜〟って呼ばれていたのに、
〝水樹〟
そう、呼ばれるようになった。
そして俺は椿に会うまで、孤独になった。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.20 )
- 日時: 2010/07/18 19:23
- 名前: 輝咲 ◆7kKwdRQzyk (ID: Phf/a9pc)
初めまして!輝咲と言います。
この小説、物凄く面白いです!
(グロイところとかが。(笑))
自分もグロイのを書きたいんですが、馬鹿なので上手に書けません…。(><)
でわ!更新楽しみにしています。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.21 )
- 日時: 2010/07/18 19:40
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
高1の春。クラスは違ったけど、椿の友達が俺のクラスにいたんだろう、よく椿は遊びに来ていた。
椿とその友達が横で話しているのを俺は横目で見ていた。
うらやましい。
俺も……混ざりたいな。
そう思っていたら、俺の視線に椿が気付いたんだろう、話しかけてきた。
「さっきからジロジロ見てるけど、オレの顔になんか付いてる?」
………よく見たらホントになんか付いてた。
なんか言わなきゃ…駄目だよな。
「……ケチャップが鼻血みたいに付いてる。」
「うっそ、まじでか!!………うわぁああ!!ホントについてるううぅぅう!!!」
あまりのリアクションに、俺は笑ってしまった。
俺につられて、まわりも大爆笑。
「ギャハハハハハッ椿ダッセー!!」
「ずっと気づいてなかったらすげぇぞ!!」
「う、うるせー!!笑うなぁぁああ!!」
椿が顔を真っ赤にしてギャーギャー騒いでる男子たちをいばいていくのをみて、俺はずっと笑っていた。
今思えば、あんなに笑ったのはあのときが最後だった。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.22 )
- 日時: 2010/07/18 19:44
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
>輝咲さん
コメントありがとうございます!
なるべく早く更新できるよう頑張ります!
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.23 )
- 日時: 2010/07/18 20:12
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
放課後、俺は李音に呼び出された。
椿たちが冷やかしてきたのでついでに殴って来た。
「こんにちは凪夜君。殺しの決心はついたかしら?」
「………俺は人を殺すつもりなんて、ない。」
なるべくそっけなく返す。またあんな話聞かされるなんてごめんだ。
「…アイオーンは血を欲しがってる。いい加減アイオーンに血をあげたら?」
「…俺の血はダメなのか?」
「駄目よ。…もしかしてあなた、血を与える量少しだと思ってるでしょう?」
「駄目なのか?」
「……神に与える血の量は最低でも人間4人分の血よ。私のときは血がいっぱいでたからいいけど。」
また、平然とグロイことを言う…。
「…じゃあ、無理だ。」
「そう。まぁ私が聞きたいのはこれじゃないしね。」
「………?」
「今日は凪夜君を誘いに来たの。」
「誘い?…なんの。」
「クーデター参加のお誘い☆」
満面の笑みで言う李音は、やっぱおかしいと改めて思った。
「……断る。俺は中立でいたい。」
というか俺も何言ってんだ…。
「あんら、そう?…ま、中立も悪くないか!」
「……変なこと、聞くけど…クーデターっていつやるんだ?」
「ん?明日だけど。」
「明日っ!?」
やっぱこいつ…。
「人も〝神〟もいっぱい集まったし、あとはじわじわ制圧していくだけ。…アイオーンも明日、召喚できるわ。」
明日…。
「すべては明日。明日、あなたと私が神になる記念すべき第一日目となるの。」
またいってる。俺が神。んな馬鹿な…あほらしくて笑えない。
俺はただ失笑するだけだった。
でも…心の奥では嫌な予感はしていたんだ…。
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