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- 君の永遠と私の狂気
- 日時: 2010/07/17 21:26
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
初めまして、ソラと言います!
小説書いたことないけど、頑張ります。
更新速度は遅かったり速かったり。
あとグロくなると思いますんでそういうのが駄目な方は見ない方がいいと思います。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.1 )
- 日時: 2010/07/17 21:42
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
−0−
世界は『 』のモノ。
僕の。
俺の。
あたしの。
じゃあ地球は私のモノ。
世界はいらない。あなたたちにあげる。
でも地球は私のモノ。
人類も私のモノ。
なんでそんなのが欲しいかって?
今の地球は腐ってるからだよ。
空気も悪いし、差別だの政治だの温暖化だの。
みんなもこんな世界、うんざりしてるでしょう?
だから私がそんな世界、滅ぼしてあげる。
私が神となり、もう一度始めからにしてあげる。
私は神。みんなを導く指導者。
私に逆らう者は全員皆殺し。もしくは公開処刑で恥さらしにしてやる。
私に逆らわなければ、いいの。
私に逆らわなければ死ぬこともないし生きれる。
下剋上って奴ね。
私はこの世界の女王として君臨する。
いえ、君臨しなければならない存在。
世界は私の言うとおりに動く。
まるで感情のない、ただの人形のように。
人類もまたお人形。
さぁ、私のお人形さんたち————。
私のために、ワルツを踊りなさい。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.2 )
- 日時: 2010/07/17 21:53
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
−1−
静かで、心地がいい空気。俺はたまらなくそれが好きだった。
学校が終わると、教室のベランダからその空気を思いっきり吸う。
空気は俺の鼻から喉、そして肺へゆっくりと入っていく。その入る瞬間が好きだ。
何もかも、忘れられる気がする瞬間。
でも〝気がする〟だけ。忘れられたわけじゃない。
人間の脳はいいことはすぐ忘れて、悪いことや嫌なことはいつまでたっても忘れない。
いや、忘れさせてくれないってのが、妥当か。
例え忘れたとしても、また思い出す。
俺は空を見た。今は夕方だが、まだちょっと青空が残っていた。
青空が紅い空に侵食されるのも、時間の問題だろうな…。
もうちょっとこの空気に浸っていたかったが、友達の一声によってその考えは拒絶された。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.3 )
- 日時: 2010/07/17 22:22
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
「おーい、凪夜ー。帰ろうぜー!」
〝凪夜〟。その名前に俺は、不思議な感覚を覚えた。
なんなんだろう。この気持ちは…。
不快感?違う。じゃあ嫌悪感?違う。
だったら何?歓喜?切ない?それとも悲しい?
「…人のことを無視ってまで凪夜君はなぁにを考えていたのかな?」
「ぅおっ!…って椿か。」
「椿かってなんだよ。それより帰ろうぜ日が暮れちまう。」
「もうそんな時間かよ。時間たつのはえーなぁ。」
湘劉 椿。苗字がとても珍しい名前上に漢字がむず過ぎて読めない(本人から聞くまで、本気で分からなかった)。ちなみに苗字はしょうりゅうと読むらしい。
「…で、さっき何考えてた?」
「さっき?…ああ。ちょっと自分の名前について考えてた。」
ちょっと暗い帰り道で椿は突然聞いてきた。
「椿に自分の名前を呼ばれたとき、何か不思議な感覚が襲ってきたんだ。」
「ふぅん。」
「で、いろいろ考えてたらなんか変な名前だなーっていう結論に至った。」
「凪夜って別にいい名前だと思うけど。」
「今まで椿と親以外からは苗字で呼ばれてたから違和感を感じた。」
「へえー。」
椿と知り合うまでは、親以外の奴からはずっと苗字で呼ばれていた。
誰も〝凪夜〟とは一度も呼んでくれなかった。
そんだけ友情は深くなかったってだけだが、どことなく寂しかった。
避けられている。何故?そんなの俺にはわからない。分かるはずがない。
「でもオレの方が変だぜー?椿って女みたいでさぁ。」
「お前のその容姿みたら大丈夫だろ。」
「泣いていい?」
いつもどおりの、楽しい会話。楽しいのに、楽しいのに、俺の心はどこかポッカリ空いていた。
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