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- 君の永遠と私の狂気
- 日時: 2010/07/17 21:26
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
初めまして、ソラと言います!
小説書いたことないけど、頑張ります。
更新速度は遅かったり速かったり。
あとグロくなると思いますんでそういうのが駄目な方は見ない方がいいと思います。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.9 )
- 日時: 2010/07/18 14:04
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: QxIgp5vM)
「…っあ!凪夜ー!こっちだこっちー!!」
「おー…。」
〝李音〟との会話から何時間たっていたんだろう。気づいたら昼過ぎだった。
俺は椿と他の友人達と弁当を食うため、中庭に来ていた。
「普通弁当って教室で食うもんじゃねぇの?」
「いーのいーの!オレ頑張って中庭の絶景ポイント探したんだぜー?」
「絶景とかあんのかよ…。」
「そいいえばさ、最近水樹元気ねーよなー。」
「…そうか?俺割と元気だと思うんだけど。」
「いやいや、顔色悪いし……って元々か!」
「そんなに死にたいか沢城君ー?」
「すいませんでしたー!!」
楽しいのに、やっぱり楽しくない……。
なにかが俺の心の中でうずうずしている。そんな感触が最近してきた。
俺の身体から、何かが飛びだしてきそうな…。
「ちょっと水樹君、借りてもいいかしら?」
この声…!
俯いていた顔を上げると……李音だった。
「お前……あの時の…。」
「あら?覚えていたのね。ありがとう。」
「何お前。神希と知り合いなの!?」
シキ……。苗字か?
「いや、知りあいってわけでは…。」
「酷いわね。私にあんなことした癖に…。」
「あ、あ、あんなことだとぉぉおーっ!?」
「してねぇええー!!」
「クス。まぁいいわ。水樹君、借りわよ。」
「「「どーぞどーぞ!!」」」
「え?ちょ、まっ、てめぇらぁぁああ!!」
虚しく俺は連行されていった。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.10 )
- 日時: 2010/07/18 14:25
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: QxIgp5vM)
「こんな人気のないとこに連れて来て、何の用だよ。」
「朝に私が言ったこと、覚えてる?」
朝…あの不可解な言葉か。
「…いやでも覚えてるよ。」
「うん、上出来。さすが永遠の子ね。」
「……はぁ。」
さすがに引くな…。
「ねえ、凪夜君。今の世界に不満…ある?」
不満…。不満なんてたくさんある。
「…あるよ。」
「じゃあ、今の世界に満足、してる?」
「今の…世界?」
「そう。今のこの馬鹿げた世界。政治とか環境。」
政治なんて今まで一度も考えたことなかった。自分には関係ないジャンルだし。
「…私ね?正直この世界は狂ってると思うの。金のせいで腐った世界。いじめが無くらない世界。平等にならない世界。差別が無くらない世界。…人間だってそう、引きこもりもどんどん多くなってる。就職もろくにできない若者なんてこの日本にはごまんといる。」
言葉が、出なかった。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.11 )
- 日時: 2010/07/18 16:23
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 3hSjWMJV)
「…政治活動とかテレビとかでよくやってるけど、みんな同じことしか言っていない。この国の偉い人達は綺麗事しか言ってないし…みんな現実を見ていないの、現実逃避してる。」
「………。」
「ああ、分からない?」
「……いや。なんとなく分かるよ。」
…確かに李音の言うとおりだ。最近の政治は腐ってる。政治をまったく知らない俺でもそのくらいは感じ取れる。
小学生のとき、差別についての授業をやった。先生の言ってることに当時の俺はまだ幼かったから、先生の言ってることが正しいと思っていた。
でも現実は、まったく違った。
中学生になっても、何度か人権、差別、平等の授業をやった。講演なんかも聞かされた。
講演者の口から出てくるのは、同じことばっか。
昔の先生と同じことをまるでパクったかのように喋っていた。
講演が終わって、体育館を出る時、俺はふと講演者を見てみた。
…講演者は、満足そうな顔をしていた。
「私は大変素晴らしい事を言った。感謝してほしいくらいだよ。」…みたいな顔。
その講演者を見て、俺は分かってしまった。
先生も、あの講演者も、みんな、〝綺麗事〟を言っていたのだと……。
高校生になって、俺はある政治のニュースを見た。
そこに映されていたのは、横領、選挙、カネ。
…腐ってると思った。
これが、大人なんだと。
これが、人間…なんだと。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.12 )
- 日時: 2010/07/18 16:26
- 名前: ガイ (ID: HQL6T6.Y)
これで初めて書いたんですか!?
俺も初めてなんですけど、とても真似できません
すごい文才!
憧れます♪
では更新楽しみにしてまーす
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.13 )
- 日時: 2010/07/18 16:34
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 3hSjWMJV)
「私、クーデターを起こそうと思ってるの。」
「クーデター!?」
クーデター……革命か。
革命なんて言葉、大富豪をやったとき以来だ。
「こぉーんな腐った世の中を滅ぼして、また新しい世界を作るの。みんな、平等な世界をね。」
みんなが、平等。
そんなことになったら、一体どうなるんだろう。
ちょっとドキドキした。
「クーデターを起こす…そのためには、あなたの永遠が必要なのよ。」
「俺の中の…永遠?」
「そう。…あなたの中には永遠という名の〝神〟がいるの。それを目覚めさせなければ、革命は起こせない。」
俺の中に…神がいる…?そんな馬鹿な。
「…今、嘘だと思ってるでしょう。」
「!」
「私は決して嘘は言わない主義なの。これだけは信じて。」
「……じゃあ聞くけど。」
「何?」
「俺の中には…神がいるんだろ?…どうやって目覚めさせるんだ?」
「あら、そんなの簡単よ?」
「…簡単?」
「人を、殺せばいいの。あなたがその神を使ってね…。」
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