ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 君の永遠と私の狂気
- 日時: 2010/07/17 21:26
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
初めまして、ソラと言います!
小説書いたことないけど、頑張ります。
更新速度は遅かったり速かったり。
あとグロくなると思いますんでそういうのが駄目な方は見ない方がいいと思います。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.24 )
- 日時: 2010/07/18 20:51
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
−同時刻・とある政府関係の極秘研究会議室−
「……その予告書は…本当なのか…?」
「ええ。筆跡を鑑定したところ……高校生が書いたものと思われます。」
「…たかが高校生だ、こ、こんなのいたずらに決まってる…!!」
「ですが総理。昨日の事をお忘れで?」
「昨日?どういうことですか?」
会議室には、軍隊、政府関係者、総理大臣が集まっていた。その中で階級は大尉クラスであろう男が質問していた。
「…小野大尉。貴様はニュースを見ていないのか?」
「ハッ!自分は基本アニメしか見ない主義でありますので!!」
「よく大尉になれたなクズめ。…まぁいい、教えてやろう。」
「ハッ!ありがとうございます!!」
「……昨日、東京都市内で中規模クラスのクーデターが起きた。あまりに突然のため、逃げ遅れた者は多数、死者はおそらく800以下だろうがな。」
「デモとか、そういう類ですか?」
「デモならば、軍隊を出動させず、警察でなんとかするだろう!……こういうクーデターは昨日より規模は小さいが、全国各地…いや世界各地で起きている。」
「どぅえええ!?マジでありますか!?」
「あらかじめ計画を何年もかけて作っていたんだろう。同時に起こったクーデター騒動もある。」
李音が凪夜にクーデター参加の誘いをする前日、東京市内でクーデターが発生した。
あまりの突然さに市民は逃げることはできなかった。
そして小野大尉の上司———西羅中佐は小野に話してないことがあった。それは、
クーデターを起こした者たちによる、市民の公開処刑である。
犯人グループたちは市民数百人を巨大な檻に閉じ込め、あるひとは張り付けられ。
あるひとはもう殺され。
ある死体は焼かれ。
しばらくして、犯人グループのリーダーであろう、李音らしき人物がメガホンを片手に、こう言った。
『そこの国会議事堂にいる総理を出せ。さもなくばこの閉じ込めた数百人の命はない。』と。
数時間に及ぶ議論の末、政府が出した結論は…
〝NO〟だった。
そう返事が言い渡された瞬間、大虐殺が起こった。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.25 )
- 日時: 2010/07/18 21:18
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
「……あの時総理が素直に出ていらっしゃれば、市民の命は助けられたと思います。」
「だ、黙れっ!!あの時に私が出てみろ!私は一気に蜂の巣にされたんだぞ!!」
「では市民たちの命はどう言い訳されるおつもりで。」
「…あそこにいた市民が悪いっ!!たかが市民数百人の命!総理のためだと思って死んだと思えばいいんだっ!!!」
小野は思った。
———どうしてこんなやつが…総理なんだろう。
どうして警察は、軍隊は、こんな奴を…!
すぐさま反論しようとした小野の口は西羅の手によって塞がれた。
「…お言葉ですが総理。それが総理の本心でしょうか?」
「ああそうだ本心だ!何が悪い!たかが市民が死んだぐらいで大騒ぎなんぞ!!私は何も悪くない!国民の言うとおりに、私は懸命に活動をしてきた!!」
「…総理。あなた国民が総理の事どう思っているか、ご存じですか。あと、総理はカネで全部解決してきたんじゃないんですか!」
「きっ、貴様!!誰に口応えしてるのか分かってるのか!!私は総理だぞっ!?日本で一番偉いんだぞ!!」
「日本で一番偉いのは、天皇だ!貴様のような低俗ではないっ!!」
散々な公論の末、小野大尉と西羅中佐は追い出され、残ったのは総理と秘書の睦可だけ。
総理は冷静さをまだ取り戻せていなかった。
「…睦可。で、出所は分かったか…?」
「はい。名前は神希 李音。クーデターを起こしたグループたちの総リーダーと思われます。所在は…不明ですが、高校は判明、筱田高校に通っているとのこと。」
「もう一人は!」
「はい。神希李音と同じ高校に通っています。」
「名前は。」
「水樹 凪夜。高校2年の16歳です。」
総理は一呼吸してから、言った。
「その2名と、2人に関係している奴も殺せ!未来への不安要素はここで根絶やしにせねばならん!!」
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.26 )
- 日時: 2010/07/18 21:31
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
−3−
重い身体を動かしながら、俺は学校に向かっていた。
昨日から、アイオーンの夢しかみていない。
あと悩みごともたくさんあって、なかなか眠れなかった。
鏡を見たら、少し目にクマが出来ていた。
『マスター。』
「…!アイオーン…。」
アイオーンの声は、夢だけではなく現実にも聞こえてくるようになった。
『マスター。ダメ。学校、言ってはダメ。』
「……はぁ?」
『学校、いったらマスターが————』
…途切れた。
学校にいっては…駄目?
アイオーンは俺に一体なにを…。
酷く、轟音な銃声が、俺の耳に一発鳴り響いた。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.27 )
- 日時: 2010/07/18 21:53
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
俺は銃声を聞いた途端、走り出していた。
間違いない、あの銃声は俺のクラスからだ…!!
重い身体を無理やり動かして、俺は全力で走った。
多数の銃声を聞きながら…。
玄関に着くと、俺のクラスの女子が数人、泣いていた。
俺は事情を聞こうと、女子の一人に話しかける。
「中川、中川だよな?どうした、何があったんだ!?」
「み、水樹君…ぅく……分かんない、分かんないよぉ…!!うわぁぁああああん!!!」
駄目だ、中川は完全に泣きだしてもう口を聞ける状態じゃない!
すると中川の代わりに中川の友達の藤村が俺に話しかけてきた。
「…いきなり政府の人らしき人達が学校に押しこんできたのよ…。」
「政府の奴が?どうして…!?」
「水樹君…あなたと…、あなたと神希さんを探してたわ…。」
神希…李音か!
でもなんで政府は俺と李音を…?
「水樹君……なにか、した?」
「まさか。」
「そうよね…政府の人達が来たせいで、学校中…大パニックよ。」
「……そういえば、さっきの銃声!さっきの銃声はなんなんだ!?」
「……人が、撃たれたのよ。」
「………!!」
「しかも頭よ…。みんな一斉に逃げ出したわ…でも政府の人たちが銃を、乱射して……他のクラスの半分に人に……!」
藤村は、これ以上話したくないのか、俯いてしまった。
「…つらいのに、無理やり話さして、ごめん。」
「んーん。いいの。私が自主的に話しただけだから…。」
「……み…ずき…!」
この声…。
「な、中村っ!!?ひっ…!」
「きゃあぁあぁぁぁあああああ!!!」
中川の悲鳴が、あたりに響く。
椿の友達の一人…中村は…、
顔が半分…無かった…。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.28 )
- 日時: 2010/07/18 22:10
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: 7SQO2dT8)
「中村っ!!おいっ!」
俺は倒れた中村を抱き抱えた。
「中村!中村っ!!しっかりしろ!」
「ぅ……水樹……に………げろ…あいつら…お…まえを………。」
中村はガクンと、力が抜けたようにへたれた…。
「中村…?…おい……嘘だろ…?なぁ!!」
中村は動くことはなかった。
「……ぁ…うぁ…!!」
震えが、止まらない。
これが……死…?
こんなに…残酷だなんて…。
「水樹凪夜はどこだっ!!!」
「!!」
「水樹君っ、逃げてっ!」
「で、でも!お前らが!!」
「いいから早く行きなさいっ!!!!」
藤村に一喝され、…俺は涙を拭き、廊下を走っていった。
後ろから聞こえる銃声を嫌でも聞きながら…。
———————————————————
李音は歓喜していた。
もうすぐ生まれる。もうすぐ、アイオーンがっ…!!
「凪夜君…さぁ早く捕まって…!!そしてっ、そしてっ…!アイオーンを!!永遠の神を…!!
クスクスクスクスクスクス…!!フフフ…ハハハハハハハハハハハハハハッ!!アァーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!!!ギャハハハハハハハハハハハハハハハー!!!!!!!!ギャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャァアアアアァァァアアー!!!!!」
李音の下品な笑いが、廊下に響き渡った。
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