ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 君の永遠と私の狂気
- 日時: 2010/07/17 21:26
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
初めまして、ソラと言います!
小説書いたことないけど、頑張ります。
更新速度は遅かったり速かったり。
あとグロくなると思いますんでそういうのが駄目な方は見ない方がいいと思います。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.4 )
- 日時: 2010/07/17 22:48
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: NZaf3xSQ)
「ただいまー。」
「おかえり。遅かったわね。」
「いやー椿とそこで喋りこんでた。」
「あらら。ついに凪夜も私に似てきたわね。」
「母さん達の井戸端会議には負けるよ。」
「しばくわよ。」
案の定、俺はしばかれた。
自分の部屋に入ると、掃除してないせいか、いつも以上に汚かった。まぁいつも汚いが。
俺は鞄を置き、ベッドにダイブする。衝撃が痛い。
ボッーとしてると、寝そうになる。いやまだ駄目だ。
課題をやらないといけない。
でも身体が重い。何で?金縛りか?
ズキン。
頭が痛い。誰かに叩かれてるみたいな感触だ。
痛みはどんどん増していく。
俺は痛みで目を開けられず、閉じる。
ちくしょう、意識が………。
嫌なことがフラッシュバックされていく。
トラウマも。
俺はそれをただ静かに見ていく。
叫んだって意味がないから。
『つらいか?』
最近聞こえてくるこの声。…よく聞いたら女性の声。
『聞こえているんだろう?私の声が。』
耳をふさいでも聞こえてくる。嫌な声。
『お前は私の同志。似たもの同士。』
似たもの?
『お前と私は同じだ。心がない。からっぽ。』
心がない?嘘だ、ちゃんと俺はある。
『そう思っているだけ。お前に心はない。』
どうしてお前が決める。なんで心をもっては駄目なんだ?
『これから先…未来のお前には心は必要ない。お前は永遠だから。』
永遠?何をいってる!?
『お前は永遠になる。そして私と————』
目覚めたとき、俺は汗だくだった。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.5 )
- 日時: 2010/07/18 00:10
- 名前: 時代 (ID: A7lopQ1n)
どう見ても俺より上手いです本当にありがとうございました。
……やばいです。面白いです。こういうの大好きです。永遠とか狂気とか大好物です。
……おひゃあ語ってたらキリが無い。要するにこの作品が大好きって事です本当に(ry
……応援してます。頑張って下さい!
(月並みですが本当に面白いです。わざとらしいとか思われたらすいません。本当にこんなにちゃんと面白いって思えた作品久し振りだったんです!……失礼しました。)
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.6 )
- 日時: 2010/07/18 12:39
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: QxIgp5vM)
>時代さん
お、面白いと言っていただけるなんて…!
ちょっと嬉し泣きしてしまいました…!
コメントありがとうございます!
更新ペースは遅いですが頑張って書きますんでこれからも読んで頂けたら恐縮です(^^)
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.7 )
- 日時: 2010/07/18 12:58
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: QxIgp5vM)
あの後味悪い夢を見てから、俺は全くと言っていいほど眠れなかった。
母さんはもう寝てるのかな。…深夜だし寝てるだろうなぁ…。
「そういや、飯食うの忘れてた…。」
俺が寝てる(?)時、母さんは何度か起こしに来てくれたんだろうな…。そう思うと何だか申し訳ない。
眠れない理由はあの夢のせいが大半をしめているが20%ぐらいは腹減りだ。
母さんのことだ、なにかは残しておいてくれているだろう。
そう思い重い身体をベッドから起こそうとしたとき、
ふと何かが聞こえた気がした。
「………?」
気のせいだろうか?…いや、確かに何か聞こえた。俺は窓を開けてみる。
………いた。
〝誰か〟が、俺に向かって手招きをしていた。
おいで、おいで、と。
気味が悪い…!
暗くて何も見えないが、誰かが下にいることは分かった。だってそこだけ影がうようよしているから…。
あまりの気味悪さに鳥肌が立つ。止まらない。止まらないというより、止まってくれない。
全身の細胞が怯えている…そんなところだろうか?
影がなんだか広がってきている。ヤバい。
俺は勢いよく窓を閉める。そしてへたり込む。
ハハ…動けない…。
あんなに恐怖を感じたのは、お化け屋敷に行った以来だ……。
- Re: 君の永遠と私の狂気 ( No.8 )
- 日時: 2010/07/18 13:40
- 名前: ソラ ◆HOZlQYR1MY (ID: QxIgp5vM)
結局眠れないまま、朝が来てしまった。
まだ頭は痛い。
休もうかと思ったが、母さんに心配させるわけには行かない。
まだ時間はたっぷりある。どうせこの時間だ、俺以外は誰も起きていない。
……。
暇だ。
暇つぶしに散歩でも行こうか…。
「ジャージ着れば大丈夫か…。」
母さんを起こさないように、静かに玄関のドアを開ける。
まだちょっと薄暗いな…でも大丈夫か。
うろうろしていると、公園にでた。
「…この公園…。」
懐かしい。……懐かしい…?
何でそう思うんだ?俺はこの公園で一度も遊んだ記憶が無い。
それとも、覚えてないだけなのか…?
それとも…………
「何ボーっとしてるんですか?危ないですよ。」
「!!」
後ろから突然声を掛けられ、俺は硬直してしまう。
…ゆっくり後ろを振り返ってみる。
「…私が不審者にでも見えました?」
「え?………いやっ、あのっ……。」
「冗談ですよ。あなたがずーっとここで突っ立っていたので声を掛けてみただけです。」
「あ、そう……なんですか。」
綺麗な女性だった。これを容姿端麗というんだろうか。髪は……銀色…。目は……珍しい、灰色だ…初めて見た。
「……あなた、いい目をしてますね。」
「え………。」
「あなたはいい目をしてる。何もない、空っぽのね。」
…この人はいったい何をいってるんだ。
「あなたのような人ほど、狂気に呑み込まれ、来るもの。…いや、あなたの場合は〝崩壊〟かしら?」
意味が分からない…。さっきから狂気やら崩壊やら…。
「あなたこそ、私の…〝永遠〟の存在になれる。」
〝永遠〟
夢で出てきた女にも、同じことを言われた。
永遠…?俺が…?
「……あなたの〝永遠〟と、私の〝狂気〟が一つになるとき、私とあなたは〝神〟になれる。」
神……俺が……。
「…馬鹿馬鹿しい。何が神なんですか。」
「そうやって最初は信じないもの。あとから嫌でもわかる。…だってあなた、心がないんですものね…。」
〝心がない〟
笑いながら、彼女は俺に言った。
まただ……。この言葉は…。
「一体、何者なんだよ、アンタ…。」
「私?私は神となる存在よ。…一応、〝李音〟とでも名乗っておくわ。」
「李音……。」
なんだろう、この感覚は。
「〝じゃあまた『後』でね。水樹凪夜君。〟」
…………………!!
「ど、どうして俺の名前を!?」
まだ名前を教えてないのに…どうして…!
「…クスクスクス。いずれ、わかるわ…クスクスクスクス。」
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