ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ——となりの駄菓子屋さん—— お休みします
- 日時: 2011/01/17 20:35
- 名前: 黒 ◆IZUTPCz4Po (ID: Aw5kQYTw)
すいません、諸事情によりお休みします。
どうも、こんにちは!(目次からお読みになられた方がいいと思われます。)
電脳探偵部を書いていた空でございます!
今は改名をして黒という名前にしていますが、その時のお客様にももう一度、来て頂けたらいいなという思いがあります!
どうぞ、またごひいきにしてくだされば、幸いです!
初見様の方も、お久しぶりの方も、皆さんどうもお久しぶりです!
もうすぐで受験生になり、PC没収されてしまうという危機に立たされながらも頑張って執筆しております!
今回、またまた小説カキコに戻って参りました!
となりの駄菓子屋さんは、これぞダーク小説!という感じですw
これ以上は本編を見て確認してくださると宜しいかとb
それでは、どうぞお楽しみ下さい!(目次からお読みになられた方がいいと思われます。)
>>目次
序章 出会った場所>>1>>2
第一章 新聞部は今日も騒がしい>>3>>4>>5>>7>>8
第二章 霊感>>11>>12>>17>>18>>20>>21
第三章 トップ記事の行方は>>23>>24
第四章 ネタは突然に>>25
第五章 カーテンの先に>>26>>27>>28>>30>>35
〜お客様案内〜
※あなたが愛するあの小説を書いているあの人が、この「となりの駄菓子屋さん」を見ているかもしれませんよ!?※
Nekopanchi様
メイ様
献身様
ハチミツ様
黒猫様
星都様
〜Thanks for you〜
<2011.1.10.>
- Re: となりの駄菓子屋さん(復活) ( No.1 )
- 日時: 2011/01/16 11:33
- 名前: 黒 ◆IZUTPCz4Po (ID: Aw5kQYTw)
- 参照: 序章 出会った場所
「あのー、店長。店長!」
私は店長の耳元で怒鳴り、体を揺するとそのままソファからゆっくりと落ちていった。
鈍い音がすると、コンクリートの埃と砂が舞い上がり、ちょっとむせる。
「せっかくいい感じで寝てたのに……君が起こしちゃったからだいなしじゃないか」
「新聞紙を顔にかけてそのまま寝るなんて風邪ひくよ!? それで今年の春は風邪引いたじゃん!」
「今は夏ですよ?」
「今の話してるんじゃないし」
そう。こんな薄汚い畳の日本家屋でこうやって過ごすのも、もう半年も経つんだね……。
ここは田んぼの目の前の駄菓子屋さん。
私と店長と初めて会ったあの時は、喋るような内容もなかったけど、とある事件がキッカケでここに通うようになった。
私は初めて店長と会ったあの時のことを思い出す。
裏山の方では蝉がうるさく鳴いている。このドタバタという派手な足音は近所の小学生か……。
案の定、一斉に店になだれ込んできたのは近所の小学生だった。
男の子も女の子も一斉におかしやおもちゃにくいついている。
飽きないねぇ〜本当に……。
「店長、お客さんだよ? 行かなくていいの?」
「僕は今寝るのに忙しい」
「お客さんを私用で待たせちゃだめだよ」
わたしが軽くたしなめると、しょうがないなと頭を掻き回しながらレジへと立つ。
この光景を見るのも、もう半年……。
喉が渇いたな。お茶を入れようか。
そしてゆっくり、あの頃の思い出なんかを少し遡ってみようかな……。
田舎の田んぼ道。
いや正確に言うとここだけ、のどかなんだと思う。一回転して全部を見渡すと山、山、山。とても大きくて今はもう火山活動はしていないけれど、でも木は生い茂り秋には色とりどりの紅葉を鮮やかに映している。
もうすぐで家だ……。
私はそんなことを考えながら歩いていた。もう数メール先には家が見える。だけど、少しいつもと違った光景がそこにはあった。
そこには、「となりの駄菓子屋さん」と書かれた古びた鉄製の看板が横向きに高々と掛けてあった。
前にこんなのなかったのに……一体どうして?
私の家に隣にはずっと昔からあるなぜか壊されない幽霊屋敷(と小さい時に呼んでいた)ある。小さい時、近所の子供達と一緒にここに忍び込んで幽霊屋敷を探検したことがあったからだ。私も大きくなってずっと隣に住んでるけど、幽霊なんて見た事なんかないし感じなかった。なんで壊されないんだろうといつも不思議に思っていた屋敷は「となりの駄菓子屋さん」という看板と共に人の所有物になっている。
三階建てのサザエさんのような家。扉は横開きのスリガラズで、蜘蛛の巣があちらこちらにある……まだ本当の本当に来たばっかなのかどこも掃除されていないいつものままだ。変わった所といえば、二階部分の窓に無造作にかかっている看板……。
なぜ急にと思ったけど、この春の時期だし引っ越しの時期には持ってこいだから当り前かも……。
私はそんなことを思って自分の家の門扉に手を掛けた。
その時、
「こんばんは」
不意に後ろから声を掛けられた。
幽霊はいないけど、意味ありげな家なんか見てる途中に声掛けられると怖い……。
私は一瞬肩をビクンと震わせた。ゆっくりと体ごと後ろに向ける。そこには、とても背の高い男の人が立っていた。
身なりがとても珍しい。でも、こんな田舎町だから時々見るのは見るけど都会だったら完全にアウェイだ。
目に優しい緑の着物、それに唐草模様の羽織りを着ている。普通の靴なんかじゃなくて草履。まぁ、着物に普通の靴履いてる方がおかしいかな。それと手に持っている物は煙管。その煙管からゆっくりと白い煙がゆらゆらと陽炎のように揺らめいていた。独特の匂いが鼻をつつく。
悪い匂いじゃないかも……。