ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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——あなたの恨みをはらします。
日時: 2011/02/07 18:05
名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: S3B.uKn6)

クリックありがとうございますm(__)m


駄文すぎるくらい
駄文ですが、よろしくお願いします(´∀`)

チロルの今の状態【かなり機嫌がわるいです】(↑いつも変化します)


*お客様*
村瀬奏s
緑紫s
とっちー
rara
未羅s
マイリ—s
魔利亞☆°s
零s
♪梨花♪s

(↑sいらねぇよ!という人は言ってください^^年下,年上でもいいです)


プロローグ>>3
登場人物>>4

【序章?】
1話>>5 2話>>6

【魔女の宴】
↑(章が終わるごとに更新予定です。)
>>41 Ⅱ>>45

【第一章 悲劇の鎮魂歌】
3話>>7 4話>>10 5話>>18 6話>>25 7話>>26 
8話>>31

【第二章 彼岸花ノ咲ク交差点】
9話>>47 10話>>50 11話>>54 12話>>58 13話>>61
14話>>62 15話>>69 16話>>73 17話>>82


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Re: ——あなたの恨みをはらします。オリキャラまだまだ募集中! ( No.87 )
日時: 2011/02/04 19:07
名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: S3B.uKn6)

17話

—————ちゃんとした犯人が居るってことなのか?!




俺は,脱力してしまい道路に膝をつける。



「おいおい,兄ちゃん・・・大丈夫か?」


心配した,運転手は俺の顔をのぞきこんでくる。
大丈夫ではないが,とりあえず大丈夫と言っておこう。



「はい・・・大丈夫です。」


そんな俺を見た運転手は,俺たちに背中を向けて,仕事に戻って行った。




そして,可憐と譲君も帰っていく。



「・・・冬馬君,行こう・・・?」


車いすから,椿さんは俺の手を握る。



「そうですね・・・・。」



俺は,キコキコと車いすを引いて椿さんを家まで送り届ける。



お礼だということで,椿さんの家からみかんゼリーをいただいた。
俺は・・・みかんが嫌いなのだが・・・。
まぁ,怜のお見舞いに持っていってもいいだろう。



————それにしても・・・。



この事件には,ちゃんとした犯人が居る・・・?



・・・わからない。



証拠が無さすぎるんだ・・・。



————今回の,譲君の事件・・・。


そして,怜の事故・・・。




————そんなことを考えているうちに,怜の病室の前に着いた。


怜の手術は成功し,命に別状はないそうだ。


意識もはっきりとしている。




————ガラガラ。



俺は,病室の重い扉を開ける。




「あ・・・冬馬君。来てくれたんだ・・・」


怜が俺に気付き,笑顔になる。



「大丈夫か・・・?あ,みかんゼリー持ってきた。」


俺は,棚からスプーンを出して袋からみかんゼリーを開ける。



「ありがとうね・・・。」


怜は申し訳なさそうな顔をしている。



「気にすんなって・・・それと,ちょっと聞きたいことがあるんだ。」


「何・・・?」



怜も俺の顔を見て,真剣な顔つきになる。



——————俺は,あったことをすべて話した。

譲君が事故にあいそうになったこと・・・


犯人が居る可能性・・・・。




「・・・・・・。」


怜は黙って聞いていた。



「・・・ってことだ。怜,お前が事故にあった時のことを聞いていいか・・・?」


俺が今度は,怜に質問する。


怜は,すぐに答えた。



「・・・殴られたの。パイプのようなもので・・・。」



————パイプ・・・?



「薬とか飲まされたんじゃないのか?!」



「・・・違う。殴られ,車道に投げ出された。それで,轢かれたの・・・」



—————譲君のと違う事故の合わせ方・・・。



俺の頭は混乱するばっかりだ。



俺が黙り込んだのを見計らって,怜が口を開く。



「私,事故にあった日・・・道端で妙なもの見つけて・・・夜拾いに来たの・・・。そしたら,襲われた」


————妙なもの・・・・?



「妙なものってなんだ?」


俺は,怜の食べ終わったみかんゼリーの殻を捨てながら聞く。



「・・・・さぁ。手に取った瞬間に殴られたから,覚えてないの・・・。」



怜は下をむいてうつむく。



「大丈夫だよ。俺が今から言って取ってくるから・・・」


「・・・気を付けて・・・。」



怜に見送られ,俺は交差点へ向かう。



今は,PM6:00だ。


外は薄暗く,人判別するのは難しい時間だ。



「よし・・・。」



俺は,右手の甲にある魔方陣を見る。



————もう,誰も事故にはあわせない。



俺は,恨みをはらすんじゃない・・・



真実を知るんだ・・・。




そう願うと,魔方陣に描かれている悪魔の絵が,ひとつ消える。



———もう,真実が分かるということなのか・・・。



そんなこんなしているうちに,交差点にたどりつく。



珍しく,車通は少ない。


————あぁ・・・。




俺は,大事なことに気づく。




今日は,姉の命日だった。



そう思い,曲がった電柱の前に行く。



「ごめんな・・・姉ちゃん。今日は,花を持ってきてないんだ。」



そう,電柱に言う。



「家帰ったら,仏壇にお菓子置いておくな・・・」



なんてことを呟く。



—————返事が返ってくるわけないのに。




「さて・・・怜に言われた妙なもの探すか・・・」



と思った時だった。



—————ガツッ。



後頭部に激痛がはしる。



「うっ・・・」



俺は,歩道に座り込む。

————幸い,かすり傷だったため,意識ははっきりとしている。



「誰だ!!!!!」



俺は,携帯のライトで,その人物を照らす。



「なっ・・・」


俺は,その人物を見て,驚きの声をあげた。



Re: ——あなたの恨みをはらします。オリキャラまだまだ募集中! ( No.88 )
日時: 2011/02/04 19:08
名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: S3B.uKn6)

>>キョーナさん


オリキャラありがとうございます^^
だいぶ,出してないキャラが溜まっているので,
出すのは遅くなりますけど,出します←

Re: ——あなたの恨みをはらします。オリキャラまだまだ募集中! ( No.89 )
日時: 2011/02/05 10:45
名前: ♪梨花♪ ◆NVQDcgoZsQ (ID: um7OQR3E)
参照: http://↑本名じゃないからね★←

だれだろう?

わくわく!

Re: ——あなたの恨みをはらします。オリキャラまだまだ募集中! ( No.90 )
日時: 2011/02/05 11:05
名前: rara (ID: 9QYDPo7T)

誰だ!!!!!


すいません〜興奮しちまいました^^;
冬馬くん、大丈夫かっっっ!!!!???

続きが凄く楽しみです!!!!
頑張ってね☆

Re: ——あなたの恨みをはらします。オリキャラまだまだ募集中! ( No.91 )
日時: 2011/02/05 21:54
名前: チロル ◆iPIAnVtKco (ID: S3B.uKn6)

18話


───────


大丈夫かな‥‥‥冬馬君‥。


私は、ベッドから出て窓の外を見ていた。


お母さんは、仕事で一時間程したら来る。


───本当、病院って暇なんだな‥‥。

そう思いながら、自分のベッドに戻る。
冬馬君からもらった、みかんゼリーを食べよう‥。


私は、みかんゼリーを一口ずつ、口に運ぶ。


その時だった──。


────ガラガラガラ‥‥。


病室のドアが開く。


───冬馬君‥‥かな?


私は、そう思い顔が見えるまで待つ。


「‥あ、あなたは‥‥」

顔がみえた瞬間、私は持っていたスプーンを落としてしまった。


─────
──


「‥‥‥なっ‥‥。」


俺は、携帯のライトで見えた人物をみて、驚きの声をあげる。











──────椿‥さん‥‥?










───見間違えではない。


亡き姉の親友‥‥畑川椿さん。


車イスの先輩‥‥。


「冬馬君、避けちゃダメよ‥?」


椿さんは、車イスに乗りながら、満面の笑みを浮かべている。



─────血がついた、鉄パイプを持って‥‥。



「‥‥お前が、姉ちゃんを‥‥‥。」


俺は、椿さんを睨み付け、ゆっくりと立ち上がる。


「‥‥ふふふ。茜ったら、ムカつくんだもの‥‥」


椿さんは、壊れたように笑う。


「‥‥俺は、真実を知りたい‥‥。だから‥話せ!」


俺は、声を張り上げるが、椿さんはただ笑い続ける。



「‥‥いいわよ?あんたが、冷たくなって、動かなくなったら、いくらでもはなしてやるよぉおおおおお!!!!!!」


俺は、思わずあとずさりをする。



────えっ‥‥?



俺は、できるものなら声をあげたかった。


椿さんは、普通に車イスから立ち上がると、俺の方へ歩いてくる。


────血のついた、鉄パイプを引きずって‥。



───俺は、とりあえず逃げることに決めた。


一目散に走る。


怖いくらいに、人が居ない夜道。まるで、世界から隔離されたような気分だ。



椿さんは、元陸上部‥‥。
俺より足が早い。


「遅いんだよ‥‥っ!!」



───ガツッ。



「うわぁあああっ‥」


俺は、地面に転ぶ。



鉄パイプは、俺の足にあたり血が出る。



「‥‥逃げても、無駄よ‥?」


椿さんは、俺へ向けて、鉄パイプを振り上げる。



────俺はここで、死ぬのか‥。


そう考え、静かに目を閉じた。










────‥‥‥あれ‥?









─────痛みを感じない‥‥‥。




俺は静かに、目を開ける。


俺の前には、セーラー服の女の子が、鉄パイプを握り締めていた。

───俺を助けてくれたのか‥?


「‥‥なぜ、あんたが‥きやっ‥‥」


椿さんが、地面に投げ飛ばされる。



「‥‥冬馬、大丈夫‥‥?」



セーラー服の女の子は、俺の頭のすり傷をハンカチで拭き取る。



「‥‥あっ‥‥‥‥」


俺は、思わず声が出た。



ハンカチで、俺の傷を拭いてくれたのは、まぎれもなく‥‥



────姉ちゃんだった


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