ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

Different Worlds
日時: 2011/03/07 22:42
名前: ケンチン (ID: ZfyRgElQ)

はじめまして、ケンチンと申します。

小説を考えたり投稿するのは初めてなので、いくつかおかしな点が出てくると思いますが、大目にみてください。

アドバイスや改善点などがありましたら、教えてくれるとうれしいです。

それでは、よろしくおねがいします。

Page:1 2 3 4 5 6 7



Chapter21:作戦 ( No.27 )
日時: 2011/09/23 00:23
名前: ケンチン (ID: rRkS7ah/)

この世界にきて1日が経過した。俺たちはでかい研究施設が一望できるアパートの空き部屋を借りた。

当然ながら施設の警備は厳重だ。
7.62mm弾のG3A3ライフルを持った軍兵士がビルの周りを囲むように配置されており、おまけに戦車や装甲車まで見える。
室内には常に数十人の警備員が交代で警備にあたっている。
また監視カメラがいたるところに設置されており、自分自身がスケルトンにならない限りこのカメラの視線をかいくぐるのは無理だろう。

まず地上から潜入するのは不可能だろう。
かといって屋上から入れるわけでもないし。

「よし、準備完了」

考えていると後ろで市川が電動ドリルやらC4爆弾やらをバックパックに詰め込みはじめた。

「これからあならにも潜入手順とか伝えておくからよく聞いてね。ブリーフィングよ」

空いた机の上に紙を広げてペンでなにやら書き始めた。簡単な見取り図のようだ。

「どうやって中に入るんだ?地上から潜入して戦車の120mm戦車砲なんか食らいたくないぞ」

「1階からの潜入はまず無理ね。だから地下から行くの」

「地下?穴でも掘っていくのか」

「いいえ、すでに作られた空洞を使わせてもらうわ」

彼女の話によると、ビルの下には大きな地下施設があり、そこで研究開発やACの管理やらをしているらしい。

そしてその地下施設のすぐ隣には地下鉄が走っている。
その地下鉄用トンネルの脇には非常用出口としてちょっとしたスペースが作られており、そこから地上に出るための階段が設置されている。

「ちょうど一箇所、その地下鉄の非常用スペースと地下施設との間の壁が薄いところがあって、そこが壊せそうなの。そこを破壊して中に入るわ」

なるほど、そのためのドリルか。

「だけど、いくら薄いって言ったって二人だけだろ?壊すのに結構時間かかるんじゃ」

二人だけで人が通れるほど穴を作るのは大変そうだ

「そのためにこれを使うの」

市川は丸めた粘土のようなものを見せてきた。小さくこねたC4のようだが

「壁に一定の深さの穴を4箇所あけて、その穴の中でC4を爆発させてやれば一気に薄くなるわ。」

「なるほど。だけど爆音で気づかれないか?」

「穴を貫通させなければそこまで響かないわ。それにラッキーなことに警備の交代で手薄な時間と地下鉄がそこを通過する時間、この二つが重なるときがあるの。その時起爆させれば問題はない。」

Chapter22:爆破 ( No.28 )
日時: 2011/09/24 02:36
名前: ケンチン (ID: rRkS7ah/)

「あとは穴に爆薬を詰め込んで」

夜の9時前、俺たちは予定通り地下鉄の非難口で作業をしていた。
壁に4箇所小さな穴をあけてそこにC4を詰め込んで爆破する。
こちらの世界に来る前、車の中から調達してきた物だ。
俺が穴の中にセットした後、続いて市川が信管を入れる。

「もうすぐだな。」

時計をみながら地下鉄通過と警備交代の時間を待つ。
いろいろ偶然が重なったおかげで何とかいけそうだ。
地下施設のすぐ脇に地下鉄。壁の薄い場所。
電車通過と交代の時間が同じ。
しかし爆破できるチャンスは1回。成功するかどうかは祈るしかない。

「できたわ。さがって」

市川が汗をぬぐいながら壁との距離をおく。
それと同時に地下トンネル全体が微震動を起こし遠くから風を切る音が近づいてくる。

時間通りに電車が通過するみたいだ。なにも問題なければここで警備交代のため一時的に施設内の人間が減るはずだが。

「いくわよ」

俺たちのすぐ脇を電車が通過し、轟音がトンネル内に響き渡る。
同時に市川が壁を爆破。爆音はうまいことかき消されたみたいだ。

「結構深くまでいったな。」

「ええ、あとは私たちの力で穴を作りましょ」

爆破した箇所は思っていた以上に削れていた。
残りの部分をハンマーや工具を使って手作業で掘削すること十数分、
暗闇の地下トンネルに光が差し込んだ。施設内の蛍光灯の光である。
ついに壁を貫通したのだ。
市川ができた穴をのぞき

「向こう側は倉庫みたいね。誰もいないわ」

そういって一気に穴を広げた。
幸い爆破には気づかれてないらしく、倉庫内は誰もいなかった。

扉を少し開け廊下の様子を伺ってみる。すでに警備は交代済みで
武装した歩哨が周りを警戒している。
あいつらが巡回しているかぎり動けないな。

しばらくして俺たちのいる倉庫から歩哨が離れたとき
「あなたはここで待ってて。すぐ戻ってくるから」
そういって市川が出ていってしまった。
向かった先はすぐ隣の・・・トイレ?

まさかこんな時にトイレに行きたくなったとか?
おいおい勘弁してくれよ、大事なときに。

程なくして市川が戻ってきたのだが

「別にトイレ行きたかったわけじゃないのよ」

いや、まだ何も聞いてないですけど市川さん。

「どうせそう思ってるんでしょ?まあもうすぐわかるわ」

彼女が戻ってきてからしばらくして警備兵の足音が近づいてくる。
その時

「うわ、なんだこれ!? 水浸しじゃねーか!!」

そんな声が外から聞こえてきた。

「ん?どうした?」

その声にほかのやつらも反応したようだ

「おい、ちょっときてくれ。なんかトイレから水が」

「んー? うわ!洗面所の水道管から水漏れしてやがる!」

「これ水漏れってレベルじゃねーだろ!噴出してるじゃねーか」

「おい!だれか工具もってこい!」

「俺いきます」

一人が俺たちのいる階から離れ、

「とりあえず、なんとかするぞ。ここ抑えろ」

「げ、となりも水漏れしてんじゃんか!」

残り二人はトイレのなかで悪戦苦闘していた。

「おまえ、なにしたんだ?」

市川に聞いてみる

「ふふっ、ちょっと水道管に穴あけてきた」

彼女はドリル片手にそういった。

なにはともあれ、これで一時的に警備はいなくなった。
俺たちはすばやく第1目標の部屋へと向かう。

Chapter24 ( No.29 )
日時: 2011/12/14 18:47
名前: ケンチン (ID: r1bsVuJn)

「第1研究室」とかかれた部屋の様子を通路の角から見ていた。
市川いわくこの部屋にACおよび転送装置がぎっしりつまっているらしい。
しかし、部屋に入るためには暗証番号と指紋認証が必要みたいなのだが・・・

「そろそろね」

市川が時計をチェックして言う。
何がそろそろなのか聞こうとしたときだった
フッっと周りの電気がすべて消えてしまったのだ。
停電である。周りは真っ暗で隣にいる市川でさえ確認できない。

30秒後、電気は回復し周りが明るくなる。

「電気止めたのお前か?」

彼女は部屋の様子を確認しつつ

「ええ、ここから一番近い変電所を爆破したの。タイマーでC4が起爆するようにね。」

だが停電は30秒起きただけ。おそらく施設内の発電機が自動的に動いたのだろう。
それに停電の間俺たちは何もしていない。

「じゃあ、何のために?」

「見ていればわかるわ」

しばらくすると白衣を着た研究員らしき人物が部屋に近づいてくる。

「もし停電が発生した場合、各装置やサーバーに異常が起きていないか確認することが義務付けられているの。つまり、停電を意図的に発生させて、この部屋におびきだしたわけ」

「なるほどね」

研究室に来た人物が暗証番号を打ち終わった時、市川が壁をたたき出した。
彼はこちらを確認するために俺たちに近づいてきた所を取り押さえ気絶させる。
暗証番号はすでに入力されているため、指の指紋認証を気絶させた彼の指を使って認証させる。
部屋の扉は解錠され中に入ることができた。

Chapter25:ウイルス ( No.30 )
日時: 2012/06/12 20:45
名前: ケンチン (ID: lmeOXcX7)

「なんだこれは・・・」

部屋に入った俺たちが目にしたのは、大量の人間だった

「これらはすべてACよ」

「まじかよ・・」

「多くのACがあるのをいいことに、隣国に対して戦争を仕掛けているわ」

どれも若い。俺と同じぐらいだ。

「彼らは第2世代。つまり感情にプロテクトをかけた、
 戦闘するためだけの存在。政府はACをただの駒としか思っていないのよ。」

ひどい話だ・・・

「とりあえず、おやじからもらったプログラムを流してみるか」

「そうね。彼らが戦わなければ、それだけでもかなり脅威が薄れるわ」

広い部屋の一番前、ひときわでかいパソコンのところまで向かう
全てのACを管理しているホストコンピュータだ。
そこからウイルスを流し込む。

「これでこいつらから狙われることはないな・・・」

「そうね」

Re: Different Worlds ( No.31 )
日時: 2012/06/12 20:47
名前: ケンチン (ID: lmeOXcX7)

すごく久しぶりに更新しました。

現在、no=18021の方を進めております。
こちらもラストまで書き終える予定ですので
よろしくお願いします。


Page:1 2 3 4 5 6 7



この掲示板は過去ログ化されています。