ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- Black Crow —黒い鳥たち— 完結しました!
- 日時: 2011/06/19 10:13
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
—時代は3000年、
第三次世界大戦の終わりと共に
世界は闇に満ちた、それでも光がぼんやりと見える月夜の世界になった
—その時代から100年後の世界
『黒い鳥』と『白い鳥』が戦っていた世界—
—そんな世界を変えるためには
誰かが立ち上がらなければならなかったのだ
こんばんは、はじめまして・・・ヴィオラと申します。
今回は『Red MoonNight』の続編のようなものです、能力者の戦いということを書こうと思ってます
掲示板の基本的は守ってください!
よろしくお願いします^^
★訪問者リスト★
★有難う御座います★
『黒い鳥(能力者たちのことを言う)』
「はぁ?俺は俺、お前はお前だろーがっ」
★烏丸 紅条(からすまる くじょう) ♂ 17歳
能力『最大限の力の発揮』、性格は怒るとき以外は怖くない人間だが自分の能力が怖いということについて悩んでいることもあったりする・・・能力を使わなくても運動神経はある。
『黒い鳥』では戦闘部にいることが多いようだ、ちなみに顔は結構いいほうだからかモテる・・・かもしれないけれども性格のこともあって友達も元々少ない
コードネームは『黒鴉』
「おはよう・・・ん?あぁ、眠いけど仕事ですよ〜。」
★八犬 舞鶴(やけん まいつる) ♀ 15歳
能力『影を操る』、性格は温厚で優しいけれどもあまり感情を出すことはないようだし人と触れ合うこともあまりないようだ・・・これには過去のことも色々とあるらしい。
『黒い鳥』では戦闘好きなところもあるからか戦闘部に居ることも多いが医療部で色々と知識を持っているわけではないのだが手伝っていることもある。顔は小動物系
コードネームは『妖影』
「俺ぁ、そんなことでお陀仏になるつもりねえんだ^^」
★天橋 黒鷲(てんきょう くろわし) ♂ 不明
能力『シールドを貼る』、性格はオッサンッぽいところもあるけれど隠れサディストで江戸っ子口調を話している謎の多い男性だが顔は結構美形であったりする。
『黒い鳥』ではシールド能力ということで医療部とか情報部を行ったりきたりしていることが多いのだが戦闘部にいたりすることもある。戦闘時は顔を見せないようにと仮面を被っている
コードネームは『神樹』
「仲間のため・・・ていうのもありだよね?」
★白鳥 日向(しらとり ひゅうが) ♀ 15歳
能力は『電気の操作』。普段は大人しくて冷静だが本当はちょっと不器用で隠れサディストだったりするところがある、ちなみに電気製品とパソコンにはつかいなれていたりするので機械音痴ではないところから情報部にいることが多くて情報屋のよな活動をしている。
コードネームは『冬将軍』
「・・・我輩に何か用でもあるか?」
★吉野 黒狼(よしの くろおおかみ) ♂ 15歳
能力は『能力のコピー』、ちなみにコピーということで無能力であったりすることもあるが体力も一応あったりするし能力を使うよりかは銃を使うことのほうが多かったりする。
普段は無口で冷静な奴だが銃を持たせたらなんか人格が変わったりする
コードネームは『月狼』
*神居 秋冬(かみい しゅうとう) ♀ 不明。
能力は『不死身』、爆破能力は前作のアレでなくなっちゃったらしい。ちなみに詳しくは前作『Red moonNight』を読んで((爆破
3100年前よりは性格は明るく人にも優しく自分を守ることも出来るようになった、色々と狙われている。
コードネームは『火鳥』
- Re: Black Crow ( No.6 )
- 日時: 2011/04/24 10:22
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
>>005 ちぃたろーさん
おk!了解だよ。
私は神じゃないよ・・・ただの髪だよ((
ちぃたろーの小説にも遊びに行くよ〜^^
アドバイスはできないかもしれないけど、ちゃんと見に行くよ〜^^
- Re: Black Crow ( No.7 )
- 日時: 2011/05/01 18:20
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
第一章 『鳩と鴉』
1.黒き伝説、
2011年 世界初、能力者実験に成功。
2050年 能力者人口、100人を超える
此処で『陽幻軍』が出来る、ちなみに能力者のほとんどが此処にいたようだ
2900年 第三次世界大戦がはじまる、能力者は陽幻軍に所属していた者は特別に徴兵を認めなかった。
2997年 第三次世界大戦がおわる、日本の人口は半減し敗戦。『東京条約』を結ぶ。
3000年 『火鳥』が誕生。この頃に火鳥が起こした爆破事件が起こる
3012年 火鳥が誘拐される、この頃に『火鳥教』が誕生する
3018年 火鳥教と陽幻軍の対立が終わる、此処で火鳥教はなくな
る。
そして・・・そこから100年後
3118年 能力者と無能力者の対立が始まる
3120年 『黒い鳥』と『白い鳥』が出来る。
—そんな世界を変えるためには
誰かが立ち上がらなければならなかったのだ
「月狼、お前にもタバコやるよ。絵ばっかり描いていてもつまんないだろ?」
「・・・つまんないわけじゃないが、貰う」
そんな世界に一匹の狼と鴉が地下街のようなところでタバコをふかしていた・・・黒い鳥といわれた集団は差別化されて地下への世界で住まなくてはならなかった、そこから出ようと思っても地下の階段の外には何人もの軍隊がいるのですぐに捕まってしまうことはみんな分かっていたのでほとんどは外へと脱出するなんていうことはしなかった。
画家でもある月狼は遠く離れた場所・・・白い鳥にいる黒鴉の姉からの手紙を黒鴉に渡したようだが手にはタバコとライターだけがあった、地下というのは意外と住みやすく出来ているのかわからないが一応換気扇のようなものはあるのでタバコをすっても大丈夫なような感じに出来ているようだ
黒狼は頭から少し傾いて取れそうになっているベレー帽を直すと黒鴉に渡した手紙について質問した
「・・・お前の姉さんからの手紙はどうしたであるか。」
「捨てたに決まっているだろ。あと、姉さんのことはもう話すな」
黒鴉には姉がいた・・・もちろん親という存在もいたが自分以外の親戚は全員無能力者ということもあって自分だけは此処に来ることになったが別に寂しいとかそういう感情はもう幼い記憶に挟まれているからかなかった、月狼には親はいなくても黒鴉の姉と同じ年齢の兄がいたけれども彼の兄も無能力者ということもあって手紙交換のようなことしか出来なかった
彼はそれが少しだけ寂しいと感じられたけれども黒鴉のことも何となく分かっていたのでこれ以上は何も言わなかった。
「それにしてもおめぇら二人は幼い頃から変わらねぇなっ!月狼は無口でタフだけど武器とか持たせると怖ぇし、黒鴉は相変わらず俺が近づくと攻撃してくるしよぉ^^」
「・・・神樹ッ!?」 「手前も変わったよ。来た頃は結構いい奴だと思ったのにさ。」
毎回のように仮面を被ったこのオッサンがやってくると黒鴉は攻撃をしてくるが今回は本当に突然だったこともあったしタバコはまだ捨てる程度のものでもなかったこともあってただ早口でそんなことを言うと月狼と神樹のところから離れていった、とにかくああいう明るい性格が自分に感染するんじゃないのかということで神樹から避けていた黒鴉はただ走るしかなかった。
途中で自分たちとは少し違う服装をしている水玉のワンピースの少女にぶつかった・・・彼女は黒鴉も知っていたが電気分類の能力を持っているのに『冬将軍』という名前を持っていた、幼い頃によくいじめられていたことを知っていた黒鴉だが何も言わずに去っていこうとしたときに
ギュッと変な力で袖を掴まれた黒鴉は動けなくなっていた
「何するんだよ、俺の能力知っているなら離せ。」
「じゃあ、君は黒鴉君だね!僕の言うこと聞いてくれるならいいよ^^」
それで仕方なく黒鴉はなれなれしいような口調で話してきた冬将軍の言葉に頷いてから手を離してもらった・・・小さなファイルから一枚の書類を渡してきたのでそれを横取りでもするかのようにサッと取ると書類の内容に驚いた、『黒い鳥のみんなへ』という大きな見出しのようになっている文字とその下に書かれている内容にとりあえず驚いて何も言わずに神樹たちのいるほうへと走っていった。
『黒い鳥のみんなへ
やぁ、みんな。此処ですごす時間は楽しいかな?僕は月神、白い鳥のリーダーだよ!
今度白い鳥と黒い鳥でゲームをしようと思っているけど・・・よくこれは見ておかないとゲームが面白くなくなるよ?いいかな。
○月×日の午前12時から一週間、僕らの軍隊はあの地上へとつないでいる階段の出入り口から去るよ。絶対に・・・というわけじゃないけれども12時までに去らないと大変なことになるよ?だって、12時からみんなの空気を護る換気扇から毒ガスを流すからね。
そこからが大事で、白い鳥と黒い鳥で戦争みたいなことするからね?ルールとすればとにかくどちらかのリーダーが降参したら降参しなかったほうのリーダーがこの世界を支配すればいいよ。ちなみに僕は毒ガスまみれの地下世界へと入れ込んじゃうかもよ?
じゃあね、黒い鳥のみんな!
ゲームは面白くなくちゃ☆』
「・・・我輩たちが勝てば、いわゆる『革命』であるな・・・神樹はどう思う?」
「俺ぁ、勝つほうを選びてぇな。だってよぉ・・・毒ガスだろ?みんなでガスマスクとか気味悪ぃや^^」
それにゲラゲラと神樹は陽気そうに笑っていたがすぐに真顔になって月狼と一緒に軍事基地へと走っていった・・・どうやらほとんどの人間は戦闘ということもあって軍事基地へと移動しているようなので黒鴉も少し黒狼たちと遅れながらも基地へと移動をした、ほとんどの人間がいるからか結構詰め詰めのような感じになっていたからか外で聞くことになってしまったがよく聞こえた。
此処で勝たないと能力者は全滅してしまう・・・それならば勝つためにみんなも能力を生かして戦って欲しいということ、そして
とある能力者が狙われていることを・・・名前は『火鳥』という少女で不死身能力を持つということでとにかく彼女の血液を飲めば自分たちも不死身になる・・・そういうことが地上にも伝えられているということ。
すぐに話は終わってから黒鴉はみんなに押されて倒れてしまわないように少し早足で軍事基地から少し離れた家へと帰っていった
歴史が・・・少しずつ廻り始めたことを知らずに
続く
第一話、更新です!
月狼は画家として仕事をしていることが多いですが、武器を持たせれば人が変わったようになるんですよ・・・可愛(爆
- Re: Black Crow ( No.8 )
- 日時: 2011/05/01 18:11
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
2.黒き伝説、(黒い鴉が鳴いた)
—3132年
『姉さん・・・姉さんっ・・・嫌だっ!』
『小僧、黙れっ!』 『動くなっ!誰も止めるんじゃねえぞ・・・』
『父さん・・・父さん・・・母さん・・・っ!』
『・・・私達には・・・出来ないわ・・・』
『ごめんな・・・でも、また会えるから。いつか・・・』
『・・・紅条・・・ごめんなさい・・・っ!』
多分俺は12歳のときのことを思い出しているのだろう・・・
俺以外の親戚が全員無能力者だったことによって俺の味方はいなかった、能力のこともあって友達だって居なかったからか俺は正直本当に寂しくて・・・怖かった
これからどんなところへ行くのだろうか・・・この怖い人たちも俺と同じ能力者なのだろうか。
とにかく怖くて姉さんや親のことを呼びまくっていた・・・それでも姉は助けたかったと思うが俺のことは結局助けられずに俺の名前を呼んで顔を手で隠して泣いていた、そのまま俺は黒い車に投げられるように乱暴に入れ込まれてそこで意識がなくなってしまっていた
そこで俺の夢も同時に覚める
「・・・また、あの夢・・・疲れたかな・・・」
「黒鴉、大丈夫かぃ?凄く唸っていたぜぃ^^」
いつのまにか神樹がいたということに俺はビクッとしてからベッドからすぐに降りて『バッ』という音と共に拳でパンチを繰り出したが神樹は鉄の盾を俺に向かって突き出したがそれも破られると同時に神樹の顔面に的中した、それでも彼は陽気そうに笑ってから面白ぇと言ってから俺を見て仮面を被ると話し始めた。
どうやら
『陽幻軍』という伝説の軍隊が
復活するということらしい
何で鍵で閉めていたはずの扉が開いて神樹が入ったのかは分からないがとにかくそんなこんなで戦いも二ヶ月前に迫っているということもあって軍のほうで部署などを分けなくちゃいけないので検査をするらしい、それで俺のところに来たらしい
「とりあえずお前が来たことに今、俺はムカついてんだけどよ。
月狼とかはもう検査か?」
「あぁ・・・ほとんどはあの軍事基地とかに集まってるぜぃ。
俺はもう終わったけどよ、とにかく行ったほうがいい・・・」
それで俺は鍵をちゃんとかけて神樹と共に軍事基地へと走っていった・・・そこには何人もの能力者が集まっていて検査が終わってちょっとホッとしている人も居たのでとりあえず受付を済ませてから神樹とはそこで別れた、神樹がいなくなってほとんどの人も呼ばれていなくなったからかさっきまで影が薄くて見えなかったのか分からないが一人の少女が見えた・・・小さな椅子に座って本を読んでいた。
とりあえず少女の隣に座るしかなくて隣に座ると少女の肩がビックリしたのかは分からないがビクッとさっきの俺のように震えたがこっちを向いて無表情で軽く会釈した、栗色のふわりとした髪の毛に黒と赤の混じった瞳・・・何だか変わった感じというか雰囲気を出している少女だと思った
「何か気難しい本、読んでいるな・・・あ、俺、変な人とかじゃないからな」
「分かっているですよ、あとこの本は・・・生物についての本なんです。此処にはねずみしか居ないようなもんだしさ、地上の生き物のほうが可愛いの多いじゃないれすか」
変わった口調をしているのも雰囲気とかでもう予想はついていたが『です』が『れす』になっていたことについては目を伏せておいて・・・本当に変わった子なんだと思った俺だったがそこでタイミング悪く呼ばれた、俺が呼ばれたすぐ後に少女も呼ばれて立ち上がってから小さなかばんに本を入れ込んで慌ててちょっと走りながら俺とは別の部屋に入った。
少女とまた会えるというのは分からないがとにかく俺は体のことももちろん能力のことについても検査があった、そして・・・俺はそこでみんなは終わっているというのに何故かまた別の部屋へと入れられた
そこには巨大化されたようなゴキブリがウジャウジャといて俺も入ってすぐに立ち止まってしまったこともあって囲まれるような感じになった。
どうにかして俺は拳を使ったり足を使ったりして能力を発揮させたが一向にゴキブリは倒れていくのに何処かで大量生産されてここにきているのかはわからないが何故か減らなかった、そして二時間戦って疲れ始めたところで俺はゴキブリにまた囲まれた・・・それでも体がガクガクしてちょっと動けなかったところで隙をつかれて押し倒されそうになった
そのときに黒い霧のようなものがゴキブリを包み込んで吸収されるように消えた。
—誰・・・誰だっ!?
そこにいたのはさっきの本を読んでいた少女が居た、俺のように体力が消耗されているわけでもないのに余裕そうに囲んでくるゴキブリを影で吸収してしまうことに俺はそれを呆然と見ているしかなかった
「す・・・凄いな・・・『影を操る能力』・・・持っているのか?」
「うん、そうですよ。私・・・影を操るんれす^^」
そしてやっと全滅したところで少女は扉のほうへと歩いていったが・・・
そのままプツンと糸が切れるように・・・木が倒れてしまうように少女は疲れたのかどうかは分からないが倒れてしまった、そして俺はすぐに基地の医務室へと少女を抱えて走っていった。意外と軽い。
「あ・・・れ・・・?」
「大丈夫か?お前、能力を無理して使うと危ないことになること・・・知らなかったのか?」
それに小声でごめんと謝った少女はこっちを見た
赤い瞳に吸収されそうになる・・・何だか良く分からない雰囲気をかもし出す少女はそのまままた眠った、何だか俺も疲れてしまったのでそのまま医務室から去って軍事基地から去っていった。
続く
全キャラ、黒い鳥は登場させたので次は白い鳥メインだと思います。
- Re: Black Crow ( No.9 )
- 日時: 2011/05/01 18:11
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
3.黒き伝説、(白い鳩の物語)
—3152年—
『お・・・れ・・・の・・・・負け?・・・』
『そうだよ^^でも、君をこのまま刺してしまうのも嫌だからさ・・・秘書にしていいよね?』
『・・・お前・・・何を言っている・・・んだ・・・ッ!?』
『星雲』の首に刺さるギリギリのところでスッと刃物の動きを止めた『月神』はニコリと笑っていた、正直その笑顔が怖すぎて星雲はそのまま頷くしか方法はなかった
けれども・・・彼にもきっとチャンスはある、そう思ったときに星雲は「チャンス・・・タイミングを待てば良い」と思った
—そして・・・全ての富を・・・悪を支配した月の神は
黒い鳥たちに宣戦布告した—
「月神様、黒い鳥どもはかなりあせっているようだな」
「何だか余計に面白くなりそうだよね〜。」
朝日が照りつけている暑い夏がやってきていたこの地上では戦闘の準備もととのえていることもあって地上は少しだけ騒がしくなっていた・・・月夜はそれを小さな窓から見てニコニコしているだけでまるで傍観者気取りだ、それでも彼はその地位に着くまでは幾度もの戦いがあったこともあって戦闘に対してはどの民よりも負けられないような力があった。
それを尊敬している星雲という青年はマイペースで何故か月神のことについてはタメ口調である・・・それには元々の支配者が星雲の父親という事もあって星雲だけは何故か特別扱いだった、それに別に月神は怒ることもなく何も言わなかったので民も別に特別扱いだと思われていてもそれを声に出すことはあまりなかった
ちなみに彼は月神に負けたことによってこんな地位になっているが別にそれでも星雲はかまわないようだ
「失礼します!」
「嬢ちゃん、久しぶりだな。また遊ばないか?」
「・・・私はそれを聞きたくて来たのではございません」
それに不満そうな顔で少しため息をついた星雲だったがそのまま月神は昔の貴族のようなドレスを身にまとった少女『ツヴァメ』の頭を撫でてから星雲はその姿とは違うものを見せられた・・・そのまま月神はニッコリと笑ってから壁にかけられた剣を抜き取ってからいつのまにかツヴァメの手には日本刀が握られていて月神に向かって飛んだ、それに彼はすぐに受け止めたがそのまま剣が手から離れた瞬間にツヴァメは『今だッ!』と思ったのかそのまま彼の顔を目掛けて足を飛ばすと・・・彼はそのままそのキックに直撃したがたいした怪我もなかったのでそのまま立ち上がったが彼の顔は変わらない。
そのままツヴァメは飛んですぐに鳥のように地へとタタンッという音と共に降り立ってから彼を見つめたが別に表情は変わるわけでもなかった・・・、此処で星雲はコイツにこれ以上のナンパをしたらあのとび蹴りが繰り出される可能性もあるからやめたほうがいいということを・・・そのまま星雲は舌打ちをしてから黙って二人を見るしかなかった
藍色の伸びている髪の毛がさらりと揺れたツヴァメはこっちに近づいてくる月神をただ見ているだけ・・・金色のふわりとした髪の毛が揺れてバサリと少し髪の毛が落ちている月神・・・
「あぁ、そうか。君は確か・・・『女剣士』になりたいんだよね?
あの吹雪ちゃんと同じように。
ふふっ、でも君の体力なら吹雪ちゃん以上のものが期待できそうだよね〜。ね、星雲っ^^」
否定が出来なかった星雲は多分首を振ったら自分の灰色の結ばれた髪の毛が何本が切られてしまうと思った星雲はすぐに頷くと月神は表情を変えることもなく笑っていた、その顔が泣いている顔になったり怒ったり無表情になったりすることは滅多にはなかった・・・笑っていることには変わりのない感情を出していることは多かったけれども。
ツヴァメの手には小さな証明証が握られている・・・小さな文字で『女騎士』と書かれているその証明証を見たツヴァメは月神の座っている前で膝をついてからスッと立ち上がるとすぐに走るように去って行った、それに二人は別に驚いた顔をするわけでもなく表情は変えなかったけれども・・・
彼女は他の人とは何かが違ったような気がしたのは確かだった気がしただろう
「月神様、アイツ・・・なんか違ったよな?黒い鳥を恨みまくっている吹雪とか手術が怖すぎるヒマワリとは・・・絶対に何かあるな、アイツには。」
「星雲、人を肯定しちゃあいけないよ。
でも・・・確かにツヴァメちゃんには何かみんなとは違うものを持っていたような気がするね^^
まぁ、そのほうが都合は良いんだけどね。」
月神の口がいつもよりニタリと妖しく笑っていった、星雲は黙って月神のほうを向かずに空を見ていた
—俺がもし勝っていたら、
平和と幸福のある世界を作りたかった
父親のように悪夢をうつしだす世界は嫌だった
『白い鳩』になりたかっただけなのだ
そう思いながら—。
続く
- Re: Black Crow —黒い鳥たち— ( No.10 )
- 日時: 2011/05/02 20:32
- 名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)
4.黒き伝説、(優しくないうそ)
—数年前—
『嬢ちゃん、今日は『やめてくださいっ!』
『・・・どうしたっ!?』
舞鶴は私と違った・・・人間としても逆の性格であったし私が無能力者だとしても舞鶴は能力者・・・いわゆるどんな時でも他の人間を壊してしまうことの出来る人間の文化を邪魔する存在として差別された人間だ、例え私の友達だとしても彼女はいつ私を壊してしまうのかも何をしてくるかも分からない
どうしてもそこが信じられなくて・・・ほぼ毎日舞鶴と一緒に居た私でも信じられなかったので今日から舞鶴とは関わらないようにということでこんなことをしてしまった。
出来るだけ人間をあまり信じられないという舞鶴にこんなことをしてしまったことはもしかすればいけなかったのかもしれないけれども舞鶴は心配そうな顔で怯えずに自分から一歩はなれた、それしか舞鶴にしか出来ることはないと思ったのだろうけれどもこれは仕方のないことだと言いたくもなかった・・・何をしても離れようとしたら舞鶴は悲しくなるくらい知っていた
それは人間どの人間でも知っているであろう・・・『心』を持っている存在が人間である・・・それならば何故この能力者と無能力者は差別されなくちゃいけなかったのだろうか
『荒木・・・何があったんだよ。教え『貴方はもう・・・貴方はもう私の友達なんかじゃないんですッ!』
『・・・んな・・・そんなの違う!アタシを笑顔にしてくれたのは貴方だよ・・・アタシとずっといてくれたのは・・・
アンタだよ、嬢ちゃん。
でも・・・結局は裏切るんだね、だったらいいよ・・・今日からアタシの敵なんらね。そんなの慣れてるし、前言撤回とか許さないよ?』
私が頷いてから舞鶴は走り出して家まで続く闇のように見えるもう暗くなってしまった道を消えるように走っていたが・・・彼女の目には涙がきらめいていて暗い道のはずなのに涙だけが輝いていた、そしていつのまにやら私の目にも涙が止まらずに流れ続けていた
どうしてあんなことを言ってしまったのは分からないけれども私の心の中には『寂しい』という言葉しかなかった。
次の日に他の友達から聞いたが舞鶴はどうやら能力者として地下の世界へと連れて行かれてしまったらしい・・・
正直今頃後悔したりしても仕方がないと思った私はただ舞鶴のことを忘れようとしたけれども笑顔も泣き顔もあの涙も・・・忘れることが出来ずに訳の分からぬイラつきだけが募っていくだけだった、そして私は舞鶴と戦おうとでもまた会おうということを決意して舞鶴が入りそうなところに私も入ることにした・・・『女剣士』
女の兵として一組だけ結成される軍隊であり能力者と実際に戦うということになる・・・舞鶴の能力は攻撃的なものだったということでとりあえず自分がほとんどやったことのない剣道を始めて三年後にやっと自分は『女剣士』程度の力を持てた
『・・・もう、【嬢ちゃん】とは呼ばせません。』
『・・・あの子は裏切り者、許しやしないからね^^』
—3152年、『白い鳥』にて—
「どうしたアルか?」
「いいえ・・・何でもないです、吹雪さん。」
「何かあったら言うアル!我でよければ悩み、倒すネ^^」
そのまま水色のチャイナ服の吹雪さんはトレーニング場へと愛用のヌンチャクを振り回しながら走っていった・・・彼女はサボリ魔だけれども攻撃だけは誰にも負けられないほどのものでこの『女剣士軍団』と言われているグループのリーダーでもある
普段はあまり普通の軍隊とは違ってトレーニングもちょっと少ないといわれてる通り今日は自由に居ることができた。
色々と思い出していたせいで結構ボーっとしていたので私もとりあえず自分の部屋へ戻って日本刀でも磨いておこうと思って部屋へと走り出した・・・
明日はどうやら実戦トレーニング(多分トレーニングの中で一番辛いと言われている)だと言われていたので自分も磨いてからトレーニング室へと行こうと思った
とにかく—
今の自分じゃきっと舞鶴になんか相手にならないと思っている・・・
そう思わなくちゃきっとうまくいかないことも知っているけれども
—本当は戦いたくないんじゃないか?
という疑問符を心に浮かばされていた
「ヒマワリさん、こんにちは。今日も手術ですか?」
「うんっ!アタイの手術、今日も大成功〜♪」
「よかったですね、成功が一番ですし・・・^^」
それでも、私の周りは日常的に廻り続けていた
—3152年、『黒い鳥』にて—
黒い鳥では特別軍隊チーム『Black Crow』が結成された
コードネーム『黒鴉』という17の青年を中心として活動することになって今日がはじめての顔合わせのようなものになる、自分たちの『革命』を願って戦うということになったこの『白い鳥』のリーダーが考えた『ゲーム』は本格的に準備が始まっていたのだ
そして軍事基地では特別軍隊チームに入った10人の少年・少女がパイプ椅子に座っていた
続く
そろそろ色々とスタートします、番外編も書こうかと思ってます。
オリキャラは・・・募集しようと思います!
ぜひぜひ応募してください^^
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