ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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 パラノイア  Ep3 1-1更新 5/11 コメ求む!
日時: 2012/05/11 11:28
名前: 風(元:秋空  ◆jU80AwU6/. (ID: 9hX401bZ)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=5508

Prologue  「現実を超えていけよ」

             もし、ゲームの世界が実現したら?
          楽しいだろうか……否、そんな生易しい物では無いのではないだろうか?
         是は、夢の終着駅。 夢の終わりの始まり……暗闇がその先にはポッカリと穴を開けている。
            そこに、ダイブする事がゲームの世界へと入って行くと言うこと。
                  それが彼らの中の現実————

                        その世界は、決して華やかではない。 血に塗れている。
                            さぁさ、おいでませ!
                          そんな、イカれた世界を愛するパラノイア達よ!
                           普通の世の中は飽きただろ?     


                                                   ————End


お早う御座います。 こんにちは。 こんばんわ♪
初めまして。 お久し振りです。 何時もお世話になってます♪
今までに書いてきた小説は星の数。 しかし、完結まで漕ぎ着けた小説は無い。 それどころか完結近くまで行った事も無い。
そんな無能な駄小説量産機である風が本当の本気で書こうと言う覚悟の下、始めました本小説です。
応援して下さると真に嬉しいです。

この小説は、小説カキコの住人さん達をキャラクタとして使うと言う夜兎様等の何番煎じです……
嫌な方は、この地点で戻るを……

この企画に参戦してくれると言う優しいお方は、参照の場所へ♪

皆様のお陰で四千も見えてきたんだぜ!

〜=〜=〜=〜=〜お客様〜=〜=〜=〜=〜

葵様(常連のお客様。 大好きだよ葵! 小説のネタ探し頑張れ^^)
凡様(素敵絵師様で有ると同時に素敵小説家さんと言う妬ましいお方です!)
トレモロ様(一に女性! 二に女性!! 三四も女性!! 五に女性!! と言う紳士)
ryuka様(小説カイコ……あれは、革命だと思うんだ?)
月読愛様(私の愛しの……きゃあぁぁぁっ★ 恥ずかしくて言えないよぉ)
玖龍様(ハイスペックってさ……使える言葉だよね? ロリに兄好きに小さい…更にはツンデレ)
ゆn様(実は、男の子だったんだぜ! 驚きだぜ!)
朔様(素敵絵師様です! 繊細なタッチの絵が女の子らしいのです^^)
翡翠様(素敵な詩などを書くお方です。 感性の塊なんでしょうねぇ^^)
焔錠様(性転換に挑戦してくれた有り難いお方)
朝倉疾風様(包帯戦争と言う素敵小説はご存知でしょうか? 凄いお方です!)
神楽妖様(妖艶な雰囲気を持ったキャラに仕立て上げて生きたいです★)
夜兎様(Tha Bookと厨二は至極! 我が同士!!)
仁都様(優しい子です♪ 受験ガンバです!)
(朱雀*@).゜. 様(コメディの実力者だと思うです。)
秋桜様(仁都様のイベントで顔合わせしました★)
色茱萸様(HN何て読むの??僭越ながら分らぬ!!)
紫雨((元:右左様(あだるどちるどれんは、素晴らしい作品でした!)
天翔(元:聖夜)様(オリキャラ募集中? なら、僕も出すよ? 祝すべき二十人目のお客様!)
世移様(なりきりとかで勢力的に活躍しているみたい!)
霧月 蓮様(シリアス・ダークで神文小説を書いています!)
グレイ様(色々知りたいな^^)
Neon様(男の子か女の子か分らない謎の美少女←女確定やん!? 違います! 中性です!)
野宮詩織様(僕と君は、似ていると……言いたい!)
雷燕様(私はね? 実は、六つくらい今までにポケモン作品を書いていたのですよ?)
紅蓮の流星様(ブラッドエッジ……紫電スパイダー……即ち神!)
山下愁様(2−2クエスト……コメディ・ライトにて大好評!)
レッド様(懐かしいお名前です♪ 二次でお世話になりました^^)
秋原かざや様(えっと、数少ない僕より年上のお方です♪ お茶目で楽しいです^^)
フェイト様(二次時代からのお付き合いです♪)
凛様(この小説の鑑定をして下さった方です!)
菫様(小説内の菫様とは全然違うんだぜ?)
P.H様(最初は冷かしだと思ったです。ごめんなさい! 祝福有難うございました^^)
夢姫様(元気の出るエールを有難うございます!今後も声援頂けると嬉しいな!)
浅葱様(感想書いてくださって有難うございます!)
日向様(ファジーで軍事物の小説を執筆しています★)

今の所、三十四名の方々が着て下さりました!
有難う御座います! そして、是々非々、常連となって貰えると嬉しいです^^




======登場予定の皆様========

風(本人) トレモロ様 月読愛様 朱雀様 ゆn様 仁都様 野宮詩織様 翡翠様 玖龍様
山下愁様 秋桜様 焔錠様 神楽 妖様 朔様 涼儀様 葵様 モノクロ様 
Neuron様 雷燕様 世移様 sui様 白雪様 紅蓮の流星様 秋原かざや様
夜兎_〆様 るりぃ様 梓静様 菫ーsumireー様 明石様 霧月 蓮様
だいこん大魔法様 神様の懺悔様 ryuka様
 
以上、33名の方々が応募に乗って下さいました^^
有難う! そして、有難う♪


>>>>>>>>物語本編目次<<<<<<<

Epsode1

Stage1「痛みを感じ感触が有り涙が本当に出ている感覚になるのが、このゲームだ」
Part1 >>3 Part2 >>6 Part3 >>12 Part4 >>13 Part5 >>21 The end

Stage2「物語の歯車が動き出す……アストラルと言う名の檻へようこそ」
Part1 >>25 Part2 >>31 Part3 >>38 Part4 >>46 
Part5 >>51 Part6『暗転Pat1』 >>55 Patt7『暗転Part2』 >>64 The end

Stage3「楽しもうぜ? 基本なんて良いじゃない適当で? 基本疎かにすると死にますヨ?」
Part1 >>77 Part2 >>90 Part3『冬音とストレンジア』 >>100 Part4『憎悪の鬼神』 >>117 
Part5『血反吐の夜』 >>130The end

Epsode2

Prologue> >>164

Stage1「慟哭が心の空を貫くがゆえに……」
Part1 >>171 Part2>>187 Part3>>200 Part4『無知』>>202 Part5『護るための代価』>>208
Part6『過去を断つ覚悟』>>214T Part7副題『暗転 Part3』>>342 The end

Stage2「現実も非現実も分らないんだ……だから、赦してくれよ」
Part1 >>230 Part2 >>235 Part3『裏側 1』 >>242 Part4『砕ける音』>>251
Part5『砕ける音Part1』>>263 Part6副題『狂乱双頭 序幕』 >>269 
Part7副題『孤独輪廻 Part1」>>275The end

Stage3「エンドレス・バトル・オブ・パラノイア」
Part1 >>286 Part2副題『汚濁賛歌』 >>291 Part3 >>303 Part4副題『別次元 Part1』 >>314 Part5副題『狂愛者 Part1』 >>324 Part6副題『狂愛者 Part2』 >>335

Epsode3

Stage1「キラーズ・ワンダーランド」Par1 >>350



物語更新毎に追加します。


<<<<<<<番外編(企画)及び貰い物>>>>>

素敵絵師様提供の絵Part1 凡様作 >>40
素敵絵師様提供の絵Part2 朔様作 >>45
素敵絵師様提供の絵Part3 朔様作 >>50
素敵絵師様提供の絵Part4 朔様作 >>54
素敵絵師様提供の絵Part5 朔様作 >>62
素敵絵師様提供の絵Part6 凡様作 >>68
素敵絵師様提供の絵Part7 仁都様作>>116
参照数3500目前記念!第二回アンケート用紙掲載! >>272
素敵絵師様様提供の絵 猫飼あや様作 >>312
番外編【Ⅰ】 受付嬢たちの駄弁り >>329

番外編や貰い物の更新毎に追加します。



%&$#!★注意事項7$♯!=*

Ⅰ.更新は普通の方々から見れば亀更新以下です。 ご了承を。
Ⅱ.グロ表現や死ネタが多々、入ると思います。 更に微エロも… 苦手なお方は、リターンを。
Ⅲ.荒しや宣伝・無意味な連続投稿や中傷などはご法度です。 ネットマナーを護って楽しく付き合いましょう♪
Ⅳ.最後に、アドバイスや感想は大歓迎です^^
Ⅴ.時々、一人称視点の描写が入ると思います。 ご了承ください。

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Re: 風プロ パラノイア 〜Ep1〜 3−4更新 コメ求む!!!! ( No.127 )
日時: 2011/08/15 21:20
名前: 葵 (ID: 6MOWHKAk)
参照: 夏休みの宿題終わったよ!←

私も君とは長い付き合いになるのだろうが……
君の事はあまり知らないかな((汗
そうだね、もう一年は少なくとも付き合っているのか……?


テッサイアごめんんんん

Re: 風プロ パラノイア 〜Ep1〜 3−5更新 レス数百突破! ( No.129 )
日時: 2011/08/15 23:07
名前: 風猫(元:風  ◆jU80AwU6/. (ID: COM.pgX6)

コメント有難う御座います!

朝倉疾風様へ
えっ!? 
成神は、周りにそう言うのひけらかす人間ではないです? Ep3-4時は、愛人の命が掛かっていたから取り乱していただけで……
一応、成神さんの年齢は、三十超えと言う設定が有りますし……うむ(汗

実はと言うか、普通に有ると思いますよ?
例えば、愛し合っていると思っていた男が他の女といちゃついていたら排除したいと思うでしょ?
其れだって端的に言えば復讐心が有りますしね?

紫雨((元:右左様へ
抱きバナナとかカワユス!

葵へ
宿題終ったか! 良かったね^^
一年以上は付き合ってると思うよ! 何だかんだで一番長いよ(苦笑
住んでいる地方と年齢くらいしか分らないよ(汗
意外だよ!
テッサイア「…………良いもん。 気にしてなんて! 無いもん!」


〜お知らせ〜

参照数100突破!
皆さん、有難う御座います!!

そして、ついにEp1が終了したぜ!!

Re: 風プロ パラノイア 〜Ep1〜 3−5更新 レス数百突破! ( No.130 )
日時: 2011/10/14 22:19
名前: 風猫(元;風  ◆jU80AwU6/. (ID: rR8PsEnv)
参照:

Episode1

Stage3「楽しもうぜ? 基本なんて良いじゃない適当で? 基本疎かにすると死にますヨ?」Part5副題『血反吐の夜』
(一人称視点:HN・焔錠 本名・海淵 焔視点)(微エロ注意)


     夢幻の空は、血に染まる。 真の空は暗く暗く……壊された心の闇だけが紅く紅く…………紅く——————
  
  夜、アストラルに来て始めての安息の時間。
  柔らかいベッド、高級感の有るシックな部屋。
  それは、戦いに疲れた戦士達を癒すに十分な物なのだろう。
  だが、私の心は、悲鳴を上げ続けていた。
  あの洞窟で起こった出来事が忘れられない。 初めての死……冬音殿に襲われた恐怖。
  何もかもが私の心の根幹に染み込んでしまった様な感覚。

  私は、ゼェゼェと荒い息をしながら飛び起き目を瞑る。
  目を瞑ると自然とあの時の記憶が蘇っていく。 洞窟に入ってから彼女が殺されるまでの記憶が駆け巡る。

  最初に見えた風景は、藻による緑の絨毯が降り頻る沼地の中にぽっかりと開いた大きな洞窟。
  それは、怪物の口の様な入り口。 鍾乳石が不気味に垂れ下がり丁度、怪物の牙を思い浮ばせる。
  足が竦むのを彼女は、胸を勢い良く叩いてフォローしてくれた。

「本来は、陰陽師ってのは後方支援型なんだけどね……今の君よりは、あたしの方が接近戦も遥かに強いよ?
だから、大船に乗った積りで君は、お姉さんの戦いを拝見してなさーぃ!」

  洞窟に入った瞬間に、倒すべき対象であるモンスターの根城だと言う事に無意識に緊張感が走ったのを覚えている。
  その緊張感を和らげるために彼女は、言葉を掛けたのかとあの時は思っていた。
  だが、実は違ったのだろう。 君は、逃げられないと釘を刺していたように感じる……今に成っての話だが。

「十九かぁ……若いなぁ。 生延びないとね? 二年間頑張らないとね……」

  私が緊張しているのを確認すると彼女は言葉を掛けてきた。 緊張感に私が、押し潰されないようにと気を使ってくれたのか。
  それとも、自分の欲のために唯単に私の情報が出来る限り欲しかったのか。
  今の私の心情からすれば後者を取りたいが、あの時の彼女は母性に溢れた表情で。
  私の未来を心底、気遣うようだった。
  何故。 犯して殺そうとしたくせに……分らない。 人間とは、面倒だ。

「職業には職業ごとの間合いが有るわ。 其れを知ればレベル以上の働きをすることも可能よ?」

  敵との戦闘になる事に彼女は、私に、戦闘のノウハウをレクチャーしてくれた。
  あの時は、既に警戒などせずフランクで優しい彼女に心酔さえしていたように思う。
  そして、洞窟の奥深くに悠々と私達は、何の苦も無く近付いていく。
  次第に、巨大な咆哮が響き渡りだす。 恐らくは、この洞窟の主、今回の討伐対象だろうとその時の私は、体を強張らせた。

「強大な体力を誇るギルドが狩猟対象とする手強いモンスターには、幾つかのほかのモンスターには無い特徴が有るわ。
其れを肌で感じ書物で知り把握する事が、戦士にとっての急務ね。 今回の相手は、背後に回られると極端に弱いタイプよ。
あたしは、正面からでも倒せるから君は、相手に狙われないように背後に回るようにしてね?」

  しかし、私は、何もすることは無かった。
  彼女の言葉を噛締めそして、唯、対象の後ろへと逃げ込んだ。
  是が、最初の壁か。 とても今の自分が相手に出来そうにない巨体と存在感に逃げるだけでもあの時は押し潰されそうだった。
  そんな巨大な巻角が特徴的な紫の皮膚の四速歩行の巨獣。 ゴルガスを相手に、冬音殿はまるでダンスをするかのよう。
  その細くしなやかな体躯は、本来、女である筈の私が見惚れる程。
  心酔していた。
  強さに……美しさに。
  
「止めよ……雷神招来!」

  手刀を造り、強力な雷の陰陽術を彼女は、ゴルガスに食らわせた。 一撃で、巨獣は、黒焦げになり崩れ落ちた。
  焦げた臭いが鼻孔に入り私は、むせって思わず鼻水を流してしまった……

  やったでござるな! そう、祝福しようとした瞬間だった。 
  彼女が、満面の笑みを浮かべながら私の腹部に装備品の杖を突きつけたのは。
  私は、一瞬理解できなかったが、世界が反転し倒れこんだ後に来た鈍痛に何が起きたのか把握した。
  目の前の女、冬音殿に攻撃された事を。 胃酸が競り上がり喉を酸っぱい味が支配する。  
  そして、喉が傷付いたのか僅かに流れ出た血の味が口内を支配する。 
  一体、何を?と、口にする間もなく私は、彼女に馬乗りにされて身動きが取れなくなった。

「ふふふっ、男で女とか……最高に、魅力的じゃない? そして、初心者でガードが緩いってのも良いわよね!
じゃぁ、遠慮無く……バリバリッと! 良いよね? 君は、あたしのお陰で任務完了させられたんだから!」

  私の服は、容赦なく破られていく。 少しずつ、肌を見せるようにねちっこい破り方。 彼女の趣向だろうか。
  適度に筋肉の付いた二の腕を愛で、腹筋を目で……私の引き攣る表情と緊迫感で汗ばむ体を彼女は、存分に堪能する。
  時には、二の腕を下から上に嘗め回し腹筋を数分にも渡り撫でまわした。
  私の体は、良い知れぬ悦楽……快楽に支配され弛緩し痙攣していた。

「ふふっ、可愛い。 感じちゃってるの? じゃぁ、もっともっとお姉さんが気持ちよくしてあげるわ」

  嫌なのに抗えない。 嫌なのに体は喜んでいる。 何処のエロ漫画だよ!? ふざけるな……あんたには、失望した!
  彼女の言葉など聞かずに立ち上がろうとするが、私の力では、彼女は微動だにしなかった。
  絶望感が襲う。 その絶望感が表情に一瞬出る。 それを察知した彼女は、更に火をつけ行動をエスカレートさせていく。
  ついに、私は、全裸にされた。 あぁ、今迄の人生の中で一度も見たことの無かった男性性器……
  彼女に欲情しているのか膨張してそそり立っている……眩暈がするのが理解できた。

「わぁっ! 案外、おっきいじゃん! じゃぁ、お姉さんも脱いじゃおっと」

  私の陰部を一頻り撫で回し彼女は、羽織っている服を脱ぎ始めた。 臆面も無く。 目の前の私が、同性だと理解しているように。
  否、裸を見られても恥ずかしくない……愛する者に見て欲しいとでも言うように……
  人生最大の恥辱が、私の体の全てを支配していた。 
  上半身が顕になる。 乳房が揺れる。 私は、目を伏せる。 同性とて……否、同性だからこそ恥じらいが有る……
  嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ。 こんなのは嫌だ! 望んでいない!
  誰か、助けて……

「助けなんて来ないよ? 此処は、マゾフィストとサディストの愛の巣。 迷い犬の君は最初からメインディッシュ」

  私の心が鳴らす警鐘を感知した彼女は、希望など無い事を突きつけてくる。
  涙が浮ぶ。 でも、あの杖の一撃は予想以上に自分の体を侵食していて…… 
  手も足も動かない。
  恐怖で声も出ない。 声が出た所で助ける者など誰も居ない此処では、彼女を喜ばせるだけなのだろう。
  あの時の私の脳内には、自尊心の破壊による絶望と是から殺されるだろう絶望と恐怖と……
  憧れの崩壊と言う善意の滑落が綯交ぜになっていた。

「あったしってさぁ、着やせするタイプなんだよねぇ? 胸、結構有るだろう少年少女……」

  顕になった自分の胸を誇張させながら冬音殿は、履いてスカートを脱ぎ捨てた。
  そして、パンツに手をやる。
  私は、是から何をされるのか明白に理解し目を瞑った。 是は、何の罰だ。
  本来、女性である私が女性に犯されようとしているなど。

「ストーップ! はいはい、パーティも其処までだ。 我が妹よ……相変わらず良いスタイルしてやがるな!」

  あぁ、もう駄目だ……そう、思って全てを諦めた時だった。
  男の声が聞こえてきたのは。
  聞き覚えの有る声。 そうだ、ギルドで聞いたあの低い声。
  どうやって来たのかその男が今、此処にいる。
  助かる、希望が見えた……私は、その後に行われる惨劇の事など当時は、予想もしていなかった。
  冬音殿もストレンジア殿も……全く理解できていなかったから。

「あら、愛しのお兄様! ゴメーン! 冬音反省! あたしったらお兄様だけの女なのに……」

  何も反省している様子の無い冬音殿の言葉を無視して疾風が彼女の横を駆け抜けた。
  私の目になど線すら映らぬほどの神速で……何が起きたのか分らなかった。
  理解した時には、冬音殿の細い左腕から大量の血が噴出し数メートル離れた場所に切断されたと思われる手が落ちていた。
  一瞬にして、彼女の周りは血溜り化し冬音殿は、ヒューヒューと荒い呼吸を繰り返していた。

「俺様さ……お前みたいなキショい女、心底興味ねぇんだわ……あえて言うなら今、男の姿して倒れてるそいつのが好み?
唯、お前が罪を犯して俺様に殺されてくれる事だけは感謝してるんだ。 だからさ……俺様好みに血塗れになって死ね」

  何の勘定も伴わない語調。 会話の内容からするに家族関係。 そして、近親輪姦紛いの事をしてきたのか。
  呆然とする。 世界の縮図が見えた気がした。 
  唯、彼は、身の丈以上有る長大な太刀を彼女を殺すために振るいたくて仕方ない。 そんな様子なのだ。
  私を助けるのはあくまでついで。 そして、冬音殿は、処刑する気しかない。

『何だ是? 有りえない。 何の罰だ?』

  私に非が有るのではないか? 日ごろの私の行いが悪いから此処まで苦しいのではないか。
  冬音殿に絶望し彼女を糾弾して居た心は、何時しか彼女を責めることすら愚かと悟り、自分ばかりを叱責していた。
  もう、何も分らない。

「痛い……いたい……よぉッ! お兄様、是……凄い血だよ? 冬音、お兄様の為に見も心も全て捧げる覚悟なの!
だから……だから、許してお願い! 愛しているから……許してよ!」

  上半身丸裸の彼女は、既に片腕は無い腕を大きく広げ精一杯自分の体を誇張しながら許しを請う。
  それは、まるで愛する男に身も心も全て捧げている事を証明させているかのよう。
  R指定の映画のワンシーンの様……私は、嫌だった。 冬音殿が、殺される事が確実に分ったから。
  人が死ぬのが嫌な私は、必死で立ち上がり止めようとする。 だが、体に力は入らない。
  死を見たくない……彼女の様な見知った言葉を交わした人間なら尚更、恐怖を感じる。

「お前の愛には、節度ってモンが足りねぇんだよ……ルキア」

  ズッ……音を立てて彼女の胸に、兄であるストレンジア殿の刃は減り込んだ。丁度、乳房は傷つけないように胸の中央を。
  刃は通る。 彼女の目から生気が失せて行く。
  「やめてくれ!」 私が、怒声を上げたのは、彼女に致命傷が、命中した数秒近く後の事だった。

「あたしって……お兄様。 あたしって……可笑しかったのかな? 人に、迷惑……掛けてたのかな?」  
 
  彼女は、満足げな瞳でストレンジア殿を見詰た。
  それは、恋人に態と迷惑を掛けて困らせたいと言うお茶目な彼女の計らいの後の表情に見えて美しい。 
  何も殺すことは無いじゃないか? 本当の妹なんだろう! 何で……言い知れぬ罪悪感と彼女への憎悪……
  矛盾した感情の奔流……
  そんな中でも二人のやり取りは続く。

「あぁ、掛けたな。 だが、俺達は、須らく皆、人に迷惑を掛けているさ。
ルキア、お前は、俺様にとって最高に美味しい妹だった。 最後に感謝する。
そして、俺は、永遠に化物として他人に迷惑を掛け続ける……恐怖を与え続ける。 断りの中で……」

  ストレンジア殿は、口内から大量の血を流し徐々に生気を失っていく妹君を気にすることも無く。
  太刀を彼女の胸から強引に抜き去った。
  冬音殿は、支えが無くなったと同時に、崩れ落ちる。 軽い彼女の体は、予想通り何の音も立てず木の葉のように倒れ臥す。
  乳房が、地面に密着し扁平系に形を変える。
  ヒューヒューと血が詰ったのか、狭い所を風が通るような音が響く。 目の色が薄れていく。
  健康的な透き通る肌の白が、生気を失っていく。
  死が、形を現す。

「さようならだ……」

  彼は、横たわる冬音殿に止めを刺そうと太刀を構える。
  
「待て! 本当の妹だぞ!?」

  今度は、何とか声を出せた。
  あぁ、どうせ、彼女は直ぐに事切れるから意味が無いのか……嫌だ、何も考えたくない。
  今も、そんな状況だ。

「どうだって良いだろう? あの女は、俺に殺されることが望みなのさ……
だから、こんな楽しい真似をしてくれる……くくっ、あははははははっあひゃっ、ひぃーっはははははは!」

  狂乱の瞳で唯、ストレンジア殿は、殺戮に興じるサイコ趣味を全開にしてけたたましく笑い続けた。 
  止めを刺す前に、実際には彼女は息絶え現実世界での艶やかな姿へと変貌して居たのだが。

  私の経験した一日目のアストラル。
  それは、正に私にとっての地獄の集大成の様な物だった。
  私は、心に深く決めた。 行動は、もっと慎重にすること……もう、他者と絡まないと言うこと。
  失う痛みを知ってしまったから————…………

「怖い……痛い………痛いの怖いの嫌なの……」

  唇が震えるのが分る。        
         

         〜Stage3「楽しもうぜ? 基本なんて良いじゃない適当で? 基本疎かにすると死にますヨ?」〜
  
Epsode1 The end 


Re: 風プロ パラノイア 〜Ep1〜 3−5更新 レス数百 ( No.131 )
日時: 2011/08/16 17:35
名前: 葵 (ID: sHQaGZqh)

微エロに反応してる私……思春期か!←


確かに……私も君の大まかな年齢と何県出身くらいしか知らないね?
まぁそれは小説内でしか会った事が無かったからかな……


テッサイア、ごめん!←

Re: 風プロ パラノイア 〜Ep1〜 3−5更新 レス数百突破! ( No.132 )
日時: 2011/08/16 19:25
名前: 紫雨((元:右左 ◆mXR.nLqpUY (ID: 8hgpVngW)
参照: http://ameblo.jp/kaenclone


みふぅ……(〃^ω^〃)によによ
非常にによによ。 変態ですかry

レス100突破おめでと!
てか大分前から超えてたねwww
気付かなかったぜぃ(^О^;;)

あだちる更新してみた笑 URLからいけるよー!
設定年齢とか上げたwww 色々変わってるんで見て下さい!
それでわ!(∩^ω^∩)アゲ


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