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人生ゲームはデスゲーム 【四章目開始っすな】
日時: 2011/12/28 09:35
名前: No315 (ID: D71pwe7j)

どもども〜、No315です。

とりあえず、小説描くのは初めてではないんですが、久しぶりにも程があるのでおそらく駄文です。
よろしくお願いしま〜す。
あ、荒らしはするなよ〜





ある日の彼は思いました。
  なぜ、自分だけがこんな目に遭うのかと。

ある日の彼は思いました。
  なぜ、他の人はみんな幸せなのだろうかと。

ある日の彼は思いました。
  他の人は人生をどう感じてるのだろうと。。

ある日の彼は考えました。
  どうすればそんなことを知ることができるのだろうと。

ある日の彼は気づきました。
  そんな方法などないと。

ある日の彼は思い出しました。
  自分の今までの最悪な人生を。

ある日の彼は思いつきました。
  人生が変わった時、人はその人生をどう見直すのだろうと。

ある日の彼は始めました。
  狂ったような、人生のデスゲームを。




 第一章「始まりの日 Geme Start」
>>1 >>2 >>7 >>8 >>9

 第二章「世界のルール Game Rule」
>>13 >>14 >>15 >>16

 第三章「真実は裏側に Darkness Truth」
>>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23

 第四章「プレイヤーと日常 Everyday Battle」
>>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38

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Re: 人生ゲームはデスゲーム ( No.9 )
日時: 2011/09/25 22:39
名前: No315 (ID: vBUPhhME)

ピエロは俺のその言葉に少々目を見開く。そして、顔にいままでの余裕を持った笑みとは違う、薄い笑みを貼り付け、腕を伸ばしながらぷらーんぷらーんと左右に揺らす。
もうすぐでコイツの皮を剥がせそうだ。

「それはどういうことかな?俺は君を助けるためにわざわざこんな擬似世界を苦労して作って、ここに放り込んで、それでこれから共に行くことを薦めてあげてるのに、どうして俺のことを信じれないのかな?」

その声もいままでの陽気な声とは少し違う。口調は変わった様子はないが、あの時の医者のようにどこか寒気のする声に変わっている。

「確かに、ここまでされるとあんたは俺をわざわざ危険な所から救出して、さらに自分も一緒にその危険な場所に行こうとする、本気でお人よしなやつだな。まぁそこまでされるとほとんどの奴らは信じるだろうな」

「じゃあ、なんで?」

俺はそう聞いてきたピエロをキッと睨み付け、叫ぶ。

「お前は最初に言ったよな。『ようこそ。我々の人生ゲームへ』ってな!」

すると、ピエロの動きがピタッと止まった。
俺はそんなピエロの様子を無視し、言葉を続ける。

「そもそも助けに来たってのがおかしいんだ。即席で世界を作り、そしてそこに俺を放り込むほどの技術があるのなら、なんで俺を現実に返さない?その理由は二つ。元々そんな技術がないのと、現実に戻られるのが困るからだ!あんた言ったよな?俺がその世界に行く前にこの世界にひっぱり込んだって。なのに『ようこそ。我々の人生ゲームへ』か。そんな歓迎の言葉を口にするってことは、ここはもうお前の言う『危険な世界』なんじゃねぇのか!お前はなにかしらの理由で何も知らない俺を利用しようとしたんじゃねぇか!」

俺がそこまで言っても、ピエロは無言のまま時が止まったように俯き、動かない。
俺は少し間を取り、ピエロに向かって言う。

「問②だ、どうしてあの医者達はこんなことをしている。得点は十点」

それでも、ピエロは黙っている。
俺はちゃんと聞いてんのか、と気になり、何か声を掛けようとするが、

「……クフフ……」

不意に笑い声が聞こえた。
周りに人がいないことから、おそらく目の前のピエロが発している声だろう。

「クフ、クフフフ……クフフ……」

しばらく、その声が辺りに響き、俺は何か計り知れない奇妙な物を感じていた。

「お、おい」

俺はその気味の悪さに思わず声を掛けてしまう。
俺が声を掛けると同時に、ピエロ……否、カーレルはキッと顔を上げ、

「……アハハハハハハハ!ハハハハハハハハハハ!!アァハハハハハハハハハハハハ!!ハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」

盛大に、そして狂ったように笑いだした。
俺はその声を聞いた時、本能的に『ヤバイ』と思った。
あの笑い声はたぶん、俺を騙すことができなかった悔しさの感情。
俺に簡単に推理された怒りの感情。
見事自分の事を見破ったという賞賛の感情。
そして、やっと『本当の自分』を出せた歓喜の感情。
それらの感情がすべて歪に混ざり合い、発声器官を通して吐き出される、混沌のような笑い声。
カーレルは自分の脳内に警報を流している俺に構わず、ただ笑って、
狂ったように笑って、
笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って笑って……
カーレルはもう文字通り俺の目の前まで来ていた。
俺が目を見開く間もなく、カーレルは俺の顔を手で覆い、そのまま床に叩き付けた。

「がっ!?」

なんとか背中から床に叩きつけられたので、頭の衝撃は半減されたが、それでも威力は結構なもので、一撃で意識を刈り取られそうになるが、カーレルの手が、俺の顔を力強く握り、気絶することを許さない。

「なかなかやりますねぇ。確かに会話の中にヒントをたくさん隠しておきましたが、それを全て当てるとは」

「ぐっ!……それは光栄だな……」

俺はなんとか意識を完全に脳と接続し、掠れた声を出しながら、右拳を握り、カーレルを殴ろうとするが、カーレルは顔を押さえていない片方の腕で、俺の拳が届く前に、俺の胸を強く押さえ付けた。

「うっ!」

肺が勢いよく圧迫され、肺の中にあった空気が全て吐き出される。そして、すぐ空気を体が求め、俺は激しく咳き込んだ。

「あまり動かないでください。あまり抵抗すると殺しちゃうかもしれませんから」

「ゲホゲホッ!……最初の一撃から……殺す気……満々だったじゃねぇか……」

「いいえ、別に殺す気はありませんよ」

カーレルはそう言うと、顔から手を離し、立ち上がる。
カーレルから開放され、俺も立ち上がろうとするが、もうそんな気力も根こそぎ奪われ、起き上がることすらできない。

「ただ、知恵はいくらあろうとも、力の無い者は決して調子に乗ってはいけない。今のはちょっとそれを教えておこうかと思っただけですよ。」

「俺を……これからどうする気だよ……」

俺がそう言うと、カーレルはクックッ、と笑いながら、俺のことを見下ろす。

「当然、あの世界に戻します。そこにいてもらわないと困るのでね」

そう言いながら、カーレルは指をパチンと鳴らす。すると、俺のいる床が開き、俺はどこかに落ちていく。

「待て!まだ聞いてないことが!」

俺の言葉もむなしく響き渡るだけで、急速な落下感は変わることはない。

『大丈夫ですよ、目覚めるときにはもうあの世界ですから』

急に頭の中でカーレルの声が響く。それと同時に、視界がだんだん真っ白になっていき、意識も薄くなる。

『そうそう、これから君が行く世界がどんな所か話してなかったね』

ただ、カーレルの声が響くがそれもだんだん薄くなっていく。

『まぁ、ただの人生ゲームさ、そうただの・・・』

カーレルの小さくなる声を聞きながら、




『それでは、ゲームスタート』


俺は気を失った。





一章終了。

Re: 人生ゲームはデスゲーム ( No.10 )
日時: 2011/09/25 22:44
名前: No315 (ID: vBUPhhME)


ちくしょう!

張り切って描きまくって出したら
『文字数3000オーバーです』
って返されやがった!

おかげで三つも分ける羽目になっちまったZE

さてと、
これからも頑張っていきますので
とりあえず偶然この小説を見つけて読んでる方々、
気分屋のNo315を応援してくれればいいと願っている途中であります。





ではでは。

Re: 人生ゲームはデスゲーム 【なんか一章終了した】 ( No.11 )
日時: 2011/09/27 22:24
名前: No315 (ID: vBUPhhME)

どもどもー
No315ですー。

ひさしぶりになんか書いてみYO!
って張り切って書いてたら一章終わっちゃいました。

とりあえず、二章からも張り切っていこうかとおもいやす。

・・・・張り切りすぎてエネルギーが切れないことを祈ります

Re: 人生ゲームはデスゲーム 【なんか一章終了した】 ( No.12 )
日時: 2011/09/28 19:07
名前: 凛 (ID: e1WTIp3A)

おお!!がんばってくださいな★

Re: 人生ゲームはデスゲーム 【なんか一章終了した】 ( No.13 )
日時: 2011/09/29 21:12
名前: No315 (ID: vBUPhhME)

 第二章「世界のルール Game Rule」


「う……」

太陽の日差しと涼しい風。そして、かすかな砂の味を感じながら、俺は目を覚ます。
結構な間、気を失ってたのだろう。ゆっくりと立ち上がるが、まだ意識が朦朧としている。
俺は中途半端な意識の中で、日差しや風、鳥達の鳴き声、そして、子供達のはしゃいだ声を感じてまた眠りに……
ん?子供の声?
俺は一気に意識を回復させ、辺りを見渡す。俺が立っているのは、人気のない空き地のようで、子供の声は少し遠くから聞こえる。
俺は、空き地を出て、声がする方へと走る。
そこは公園らしく、入り口まで辿り着き、公園の中を見る。
そこには……

「人が……いる……」

たくさんの遊具で遊んだり、走ったりする子供達。それを見守りながら、他の人と雑談をしている母親達。他にたまたま通りかかってベンチで休憩する学生達。たくさんの人でありふれていた。
俺は最初、夢を見ているのかと思った。
カーレルの言っていた世界はとても危険な所。だがこれでは、ただの平和な町ではないか。
だが頬を抓ったりしても無駄に痛いだけで、目の前の景色が変わることはない。
と、誰かがぶつかってきた。
俺が見ると、大人の女性で、ぶつかったことに気づくと笑顔ですみません、と謝ってきた。
俺はすぐさまいいえ、と笑顔で返すが動揺のあまり、少し声が掠れたかもしれない。
俺はわけが分からなくなってきて、がむしゃらに歩きだした。

数十分後
報告します
篠崎紅架。十七歳。
道に迷いました。
まぁ知らない町を歩いていたのだから道に迷うのも当然だな。
歩いている途中で気づいたのだが、俺の着ている服装が、学校でよく着ている奏神高校の制服ではなく、どういう原理か俺が休みの日に愛着している、赤と黒をコントラストとした薄着のシャツとその上に、黒のコート、そして、簡素な長ズボンといった私服に変わっていた。
これは俺の予想だが、あの医者達が俺に麻酔がわりに使った『デジタルダイブ』。あれは医者の言う通りだと、たしか脳神経を操り、五感をこの擬似世界に持っていく技術。そんな高度な技術を持ってるわけだから、二年前、記憶制御の専門家、天城龍戸が発表した、患者の記憶を読み取ることができる技術『メモリアルスキャン』も当然使えるのだろう。そして『デジタルダイブ』をする前、つまり俺がまだ事故で気を失ってる時に『メモリアルスキャン』を使い、俺の私服を読み取り、保存。そして、そのデータを『デジタルダイブ』の機械に送信すれば、後は自動で俺の五感の中の視覚、そして痛覚を操り、この私服姿になった。
これは全て予想だが、もし本当だとすると、だいぶ手間のかかった再現をするものだ。
どうして、あの連中はそこまでしてこんなことをしているのだろう……。

「そこまでは、連中の目的が分からないと無理か……」

俺は呟きながら、ずっと歩き続けている。考え事に浸っていたせいで、いつのまにか人が少ない道に来てしまったようだ。
いや、人がいない道と言ったほうがいいか。
俺はそのことに気づき、立ち止まってから辺りを見渡す。
ここは、数々の店が並んでおり、とても人が通らない道には見えない。
俺は、なにかいないのかと聴覚に集中させ、周りの気配を探っていると、不意に地響きを感じた。

「は?」


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