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人生ゲームはデスゲーム 【四章目開始っすな】
日時: 2011/12/28 09:35
名前: No315 (ID: D71pwe7j)

どもども〜、No315です。

とりあえず、小説描くのは初めてではないんですが、久しぶりにも程があるのでおそらく駄文です。
よろしくお願いしま〜す。
あ、荒らしはするなよ〜





ある日の彼は思いました。
  なぜ、自分だけがこんな目に遭うのかと。

ある日の彼は思いました。
  なぜ、他の人はみんな幸せなのだろうかと。

ある日の彼は思いました。
  他の人は人生をどう感じてるのだろうと。。

ある日の彼は考えました。
  どうすればそんなことを知ることができるのだろうと。

ある日の彼は気づきました。
  そんな方法などないと。

ある日の彼は思い出しました。
  自分の今までの最悪な人生を。

ある日の彼は思いつきました。
  人生が変わった時、人はその人生をどう見直すのだろうと。

ある日の彼は始めました。
  狂ったような、人生のデスゲームを。




 第一章「始まりの日 Geme Start」
>>1 >>2 >>7 >>8 >>9

 第二章「世界のルール Game Rule」
>>13 >>14 >>15 >>16

 第三章「真実は裏側に Darkness Truth」
>>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23

 第四章「プレイヤーと日常 Everyday Battle」
>>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>33 >>34 >>35 >>36 >>37 >>38

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Re: 人生ゲームはデスゲーム ( No.1 )
日時: 2011/09/22 23:18
名前: No315 (ID: vBUPhhME)

 第一章「始まりの日 Geme Start」


「……なんだこれ?」

それが、俺がここに来てから発した第一声である。
俺がいる場所はなんの装飾もせず、ただ鋼色の壁と床、天井だけがみえる密室。
なぜ俺がこんな何も無い部屋でそんな第一声を発したかというと、俺の目の前に、ピエロのような格好をしたいかにも怪しい奴が、床に『生えていた』からだ。

(どうしてピエロが生えてるんだろ……)

俺のそんな疑問を知ってか知らずか、ピエロは薄く笑いながら、上機嫌な声で言った。

「ようこそ。我々の『人生ゲーム』へ」

なぜこんなことになっているかというと、それは、過去にさかのぼる。



二〇三四年  六月七日
  奏神高校 第二教棟三階 2—E教室内

今日も眠くなるくらいの暖かい日差しに気づき俺はふと、外を見る。
窓ガラス越しに見えるのはまったく人のいない寂しい校舎。
ついでに窓を見ると映るのは髪を校則通り短めに整え、制服を着ている自分の姿。
俺の名前は篠崎紅架(しのざきこうか)。ごく普通の高校生。
特徴、特に無し。
好きな食べ物、中華牛丼焼肉風。
嫌いな食べ物、しいたけ、冷たい空気。
得意技、立ったまま寝る。
はい自己紹介終了。
ただいま今日の退屈な高校授業の終わりを告げる担任の話の真っ最中である。
普通に先生は連絡事項を話しているだけなのだが、一時間一時間を退屈としか思っていない生徒達にとっては、退屈な時間を終わらせる魔法の言葉にしか聞こえない。
俺もそう聞こえてる中の一人で、六時間という苦しみから解放されるという錯覚を感じていた。


時は流れて五分後。
担任の話が終わり、皆それぞれ部活動に向かうなり、そのまま帰るなり、友達と話して教室に滞在するなりで思い思いの行動をしている。
俺は部活には入っていないから、鞄を適当に整理して帰ろうとする。
と、教室から出ようとしたところで後ろから誰かに声をかけられた。
「おーい、紅架—。一緒にかえろーぜー」
「……お前は小学生か」
その声に応答しながら俺は声のした方に振り向く。
そこにいたのは、やっぱり校則通り髪を短めに整え、俺達の高校の制服を着た、俺のクラスメイト、雨原翔(あめはらしょう)。
翔とは1年からの付き合いで、俺が高校に来てから初めて作れた親友である。
翔は何事にも素直な性格で、よく思ったことを口にするのがはたして長所か短所か。
そんな性格は中学からあったそうで、女子には大人気。
中には、受験間際に翔の行く高校を調べ上げ、受験する高校をそっちに変更して入学するという荒技までやってのけた女子もいる。
高校に入ってからもその人気は落ち着くことなく、いまでも翔に告白するやつが後を絶たないとか。
一方俺の方は翔とは大違いな気がする。
俺は中学の時は運動神経がなかなかありサッカー部に入っていた。
そのころの俺はボールを動かすのが得意でよく試合に出してもらったりもした。
しかし、俺はあまり人気者になるのが好きではなく、よく会話を避けるようにして、ただおとなしく普通の学生として生きていこうとしていた。
それでも、よくサッカーの成績や会話を避けるために使っている、なにもかも面倒くさそうに話す仕草などがクラスメイトにうけ、よく話しかけてくるやつが増えてきた。
それから俺は、自分から話かけることはないが、相談や雑談などはよく聞いて対応してきた。
そこで、同じサッカー部の不良学生に目を付けられた。
なんでも、いつも隅っこでおとなしくしてるくせにサッカーが自分よりうまく、他のやつからも人気であったり尊敬されたりするのが気に喰わないらしかった。
そいつは、練習で俺にボールを渡す時、いつも取るのが難しいパスばかりしてきた。
なんとも小さい嫌がらせだが、その程度のことでは器用と呼ばれ、ボールの扱いに長けている俺にとってはどうってことなく、難なくボールを受け取り、ボールをちゃんとパスしなかった奴だけがコーチに怒られてばかりだった。
業を煮やした奴は、俺が一人で下校しているのを狙い、仲間を二人呼んで三人掛かりで襲い掛かってきた。
普通はそんなことをすると、思いっきり訴えられ、生徒指導室で長い説教+将来の影響が出てくるのだが、どうしても我慢できなかったらしい。
俺は、最初はちゃんと和解を求めて話し合おうとしたが、向こうが構わず三、四発殴ってきた時点で俺の怒りは沸点に達して、そいつらを全員返り討ちにしてやった。
その翌日、俺は職員室に呼ばれた。
奴らが、下校中に襲われて大怪我をしたと教員に訴えたらしい。
俺は職員室に入り、もう待っていたらしいその三人を見、一気に呆れた。
俺が奴らを返り討ちにしたとはいえ、ただあざにならないように足払いでこかしたり、手首を捻り上げたりしかしていない。
なのに、その三人は大怪我をしたとか思えないように、包帯を全身にぐるぐる巻きにしていた。一方俺の方は殴られたのは最初の三、四発だけなのでほぼ無傷。たしかに俺が襲ったように見えるだろう。
俺はいちいち事実を一つ一つ追及していくのが面倒くさかったので、教師の制止と三人の抵抗を振り切って、包帯を全部外した。
そこで、こけたような擦り傷しかないことに教師が気づき、後はどちらにも怪我はなかったので、三人の俺に対する嫌がらせとして処理され、三人だけ生徒指導室に連れて行かれた。
これでなにもかも解決したと思っていたが、そうではなかった。
クラスの中で、俺と三人の喧嘩を見ていた奴がいたらしい。なんとか、三人が悪いということで処理されたが、俺の強さが噂になり、俺に話しかけてくる人が大幅に減った。
やがて、自分に接してくれる者はいなくなり、ただ、恐怖と蔑みの視線だけが俺に突き刺さっていた。
そんな、最悪の中学校生活を送り、あまり気の乗らない高校生活が始まった時、
雨原翔が俺に近づいて来た。
翔は俺の機嫌が悪いかどうかなんて一切関係なく俺に話しかけてきた。
俺はそんな翔の姿に少なからず憧れてしまい、よく翔と一緒にいることが多くなった。
そして、今の親友という関係に至る。
今思えば翔のおかげで俺は普通の高校生活に戻れたのかもしれない。

「なにしてんだ?紅架?」

「ん?……あぁ、なんでもねぇよ」

俺が心の中で翔に感謝しているのを気づかれないように、俺はさっさと鞄を持ち上げ、教室を出た。

「あ、おい!待てって!」

翔はいきなり走り出す俺に驚きながらも慌てて俺の後を追った。

Re: 人生ゲームはデスゲーム ( No.2 )
日時: 2011/09/23 15:10
名前: No315 (ID: vBUPhhME)

 奏神町 奏神公園前

俺達は今、夕方になってもまだ公園で親と一緒に無邪気に遊ぶ子供達を見ながら、下校している。

「賑やかだよなぁ」

そういってきたのは子供達を微笑ましく見つめている翔。

「ん?翔って子供好きだっけ?」

俺は見つめているというより、見守るに等しい視線を子供に向けている翔に疑問を覚え、聞いてみる。
翔は俺のその質問に笑いながら応答する。

「いや、別に好きってわけじゃないけど、なんか、あんな賑やかになること高校に行ったら文化祭とか体育祭とかじゃないとあんな風にならないだろ?だから毎日賑やかに暮らしてるあいつらを見ると、羨ましく思うんだ」

ふむ……なるほど。

「つまり、子供相手に嫉妬してんのか」

「……紅架君、あとで大事な話があるので職員室に来なさい」

「わー。図星だからって逆ギレですかー先生ぇー」


二分後……

「どうもすみませんでした……」

今、俺がズタボロになっているのは言うまでもない。
後々、俺と翔は軽口を叩き合いながら公園を後にする。
そこで、公園を少し越えたところの十字路で何かが紅架にぶつかった。

「ん?」

見るとそこにはサッカーボールがあり、とりあえず紅架はそれを拾い上げる。
そのサッカーボールを観察していると後ろから、おそらく公園にいたと思われる子供が駆け寄ってきた。

「おにぃちゃん、ごめんなさい」

その男の子の第一発言に俺はなんでいきなり謝るのだろう、と数秒ポカーンとしていたが、すぐにボールが当たったことだと判断し、笑顔で答えながらボールを渡す。

「いいよ、大丈夫さ。これ、君のだろ。ほい」

ボールを受け取った男の子は、ぱっと花が咲いたような笑顔になり、ありがとう、といいながら走っていった。

「なんだよ、紅架も案外子供好きじゃないかよ」

「別に、他人の物を返すのはあたりまえだろ」

俺と翔はまた軽口を叩き合いながら、その子供を見送っていたのだが、
ふと、どこからか車の……おそらく電気自動車のタイヤの音が聞こえた。
その音源をたどるとどうやらこの先の十字路の曲がり角からだろう、おそらくこちらに向かっている。

「ん?」

そこで、俺は走る男の子を見る。男の子が走っていく方向は紛れもなく十字路の方向。
俺は雷光の速さで十字路の周りを確認するが、どこにも人や曲がり角を写すミラーもない。
そして、こっちに向かって来る車は、エンジン音のない、電気自動車。

「っ、おい!危ないぞ!止まれ!」

俺は男の子に向かって叫ぶが聞こえていないらしく、走る勢いは止まらない。
このままだとあの男の子の命が危ない。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ、クソ!」

俺は男の子を追いかけ、猛然とダッシュする。部活に入らず、体力は落ちたが、足の速さはサッカー部にいた頃とそんなに変わっていない。

「あ、おい紅架!」

翔が後ろから声を掛けてくるがもうかまっていられない。
今ならまだ間に合うかもしれない。
俺は祈るような気持ちで走り、男の子との距離を縮める。
男の子が十字路の真ん中まで走ると、まだ見えないが電気自動車のクラッションが鳴り響く。男の子はその音に驚き、足を止める。
もう少し……もう少しで……!
俺は無我夢中になって走り、男の子の所まで追いつくと、男の子を突き飛ばした。
この後に起こる惨劇を、俺はゆっくりとした世界で見つめていた。
クラッションを鳴らしながらこちらに向かってくる車、ゆっくりと顔を上げ、運転席を見ると驚愕の表情をした運転手と一瞬目が合ったような気がした。
そして車が俺の体に当たり……
派手な音を立てながら車は俺を難なく突き飛ばし、俺は気を失った。


Re: 人生ゲームはデスゲーム ( No.3 )
日時: 2011/09/24 22:04
名前: 凛 (ID: e1WTIp3A)


初めまして凛です!!

315さん面白かったです(^◇^)

315さんって続きが気になる!!ってところでやめるから

面白いんです★

とっても面白かった!!

小説頑張ってくださいね〜ヽ(^o^)丿


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