ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 涙ー悲しき物語ー
- 日時: 2011/12/19 18:37
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: HK6OImIM)
初めまして!または、お久しぶりです!
ホラー系を書いていた『ヘムロック』です。
今回は、ホラーではないので名前を『燐 蜷 白亜』としてます。
シリアス系です。
シリアス系は初めて書かせていただきますので、応援よろしくお願いします!
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.22 )
- 日時: 2012/01/14 09:54
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: l/xDenkt)
第19話
周囲から悲鳴の声が聞こえる。
そうよね…彼はモテるものね…。
「あ………。」
2人で固まった。
私たちを見て、2人もぎこちなくなっている。
「っ…行こっ啓太!」真紀がグイグイと、啓太の腕を引っ張って…。
心が痛む。「……西崎さん。」枯野の手が私に肩に置かれた。
「…………大丈夫。ゴメン。今日は1人で帰るね…。」
そう言って、車に乗り込んだ。
……逃げてるだけだよね。
でも、これ以外に方法はあるの?
…私は、今…復讐を————…やめようとしていた…?
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.23 )
- 日時: 2012/01/15 15:40
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: l/xDenkt)
第20話
……どうして、復讐をやめようとしていたの?
「西崎さんっ!」外から声がする。窓の外を見ると、必死に走っている彼の姿。
「え?ちょっ!止めてっっ!」私は、そうドライバーに言った。
「馬鹿っ!何してるのよっ!!」車から降りて、彼を乗せる。
信じられない…どうして……?
「僕らは、似たもの同士さからさ。」彼が横で微笑んで言った。
「…っかっこよくも無いわよ?……でも———と。」
「え?今何て?!もう1回言ってよ!」彼がすかさず言った。
この鈍感っっ!
「だから…体力あっても、追いつけるわけ無いでしょ!って言ったの!」
………嘘よ。本当はね…“ありがとう”って言ったのよ?
気づかない、聞いてない……大樹君が悪いのよ?
まあ、……また言うかもね……。
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.24 )
- 日時: 2012/01/16 19:06
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: l/xDenkt)
第21話
「はぁ??!」
「いや…だから———…。」オドオドしてる彼。
それもそうよね…。私が冷たい声で対応しっぱなしだもの。
「いや…あの…。ダメだよね…ははっ。」
彼は苦笑いで話してくる。
「………いいわよ?」
え?私、今…何て言ったの————…?!!
「え?本当にっ?!」
「え?いや…そのぉ…えと、お、おばあ様に相談しなきゃいけない…。
だから、決まったらメールするわ。」
そう言ったら、彼は笑って車から降りて、家に帰っていった。
…彼の後姿が見えなくなるまで、窓から見ていた。
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.25 )
- 日時: 2012/01/17 22:01
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: l/xDenkt)
第22話
「…と、言う事なのですが…明日から良いですか?」
おばあ様にディナーの後、伝えた。
多分…ダメだろうなぁ……。
「良いわよ。行ってらっしゃい。社会を知っておいで…。」
おばあ様から、意外な言葉が出てきてビックリした。
「……もしもし。良いって言われた…。……うん。じゃ、明日ね。」
部屋に戻り、電話をかけた。
「本当にっ?!助かるよっ!!ありがとうっ!」
彼は、何度も何度もそう言って、電話を切った。
……翌日は、4時間目までだった。
「では、おばあ様、行ってまいります。」
荷物を車のトランクに詰めて、学校まで向かった。
「…あ、西崎さんっ!」彼が手を振っている。
「……遅くなってごめんなさい。じゃあ、行きましょ?」
荷物を降ろして、肩にかける。
「お嬢様を、よろしくお願い致します。」何度もドライバーが言った。
- Re: 涙ー悲しき物語ー ( No.26 )
- 日時: 2012/01/18 11:25
- 名前: 燐 蜷 白亜 (ID: UxRM.rFT)
第23話
「…ここなんだ。」彼が、1軒のお店の前に立った。
「…良い所ね。自然も残っているし…意外に、私の家から近いのね。」
彼に言った。「そうだね。山のほうに近いから…。」と、彼は苦笑いしている。
「……自然の美しさを感じるような…家とお店ね。」
感じたままに伝えた。日本語おかしかったかも知れないけれど…。
「……あ、あなたが愛優ちゃんねっ!今日から3日間よろしくねっ!
大輝ー!馬鹿みたいにボケッとしてないで、愛優ちゃんの部屋に案内してあげてー!」
…彼のお母様って、凄いわね。
「変な母親でごめん。西崎さんのこと…普通の女子だと思ってるみたいで…。」彼が申し訳なさそうに謝ってくる。
「…気にしないでっ!窮屈な広い家は、飽きてきてたから…懐かしいよ?…嬉しいのっ!」笑顔で言えた。
…感情を取り戻しつつあるのかなぁ?少し喜びを感じた。
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